藤堂の出征を告げられる / エール 第75回

2020年9月25日(金)第15週「先生のうた」

あらすじ

かつての教え子たちに会うために古山家にやって来た藤堂が、鉄男に思いがけない事実を告げました。藤堂は出征することが決まっていたのです。続けて藤堂は言いました。戦地に旅立つ自分のことを思って歌詞を書いて欲しいと。

その藤堂の願いを受けて完成した歌詞を携え鉄男は裕一とともに陸軍を訪問。戦地に旅立つ人への祈りを込めた歌詞への思いを鉄男は語り、鉄男の歌詞は採用されました。それからしばらくして藤堂は戦地へと旅立ちました。

昭和15年(1940年)。裕一が作曲し、鉄男が作詞をし、久志が歌う『暁に祈る』は発売され大ヒットを記録しました。そして裕一の悲願であった福島三羽ガラスが世に出ました。しかし鉄男の心は複雑でした。

その頃、豊橋では五郎が岩城のもとで修行に励んでいました。五郎の腕前は徐々に上達しながらも岩城は簡単には認めてくれませんでした。一方、音は音楽教室の生徒たちの希望を受けて発表会の準備を開始。その数日後、日本は米国と開戦するのでした。

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予習レビュー

裕一くん、大将、プリンス。故郷の福島に帰った三人が藤堂先生から告げられた意外な事実とは、やはり藤堂先生の出征でした。

特番で放送された「涙の昌子さん」のフラグが立ってしまいました。

さて、裕一くん、大将、プリンスたち三人の願いであった三人揃ってのデビューのきっかけを作ったのは三人の恩師である藤堂先生でした。

恩師によって音楽の道に進んだ三人が、再び恩師によって揃って音楽の道で成功する。

みごとなまでの回収です。

そして、もう一つのフラグも回収されたような気がします。

それは第1回で描かれた大将がお墓参りをする場面のことです。

産みの苦しみを経て歌詞が完成したのは戦地へ旅立つ藤堂先生への想いからでした。

そして、これは憶測ですが藤堂先生は残念ながら戦死されるのでしょう。

第1回で描かれた大将が藤堂先生のお墓参りをする場面は、これから始まるであろう一連の悲劇の回収だったわけですね。

コメントへの返信 by 朝蔵

岩城さん、やっぱり五郎ちゃんはお気に入りでしたね!(魁光さん)
どれほど厳しくしても必死になってついて来る素直な五郎ちゃん。岩城さんみたいな職人さんが最も愛するお弟子さんですね。

岩城さんと五郎ちゃんの師弟関係の描写をもっと観ていたいです。(裕一くんと五郎ちゃんの師弟関係はすべりまくっていましたが)

今の彼の腕では他所に抜きんでる品質とは言えない(たいとうみほさん)
関内馬具店の同業者(?)。馬具店から始まったエルメスは、一般的に受け入れられてもエルメスとして売ってはならない品質を代々受け継いでいるのだとか。

岩城さんもそこを目指しているのでしょう。

福島三羽ガラスの初仕事(魁光さん)
福島三羽ガラスの初仕事が抱えている矛盾を大将だけが意識し苦しんでましたね。

大将のたった一人の苦悩が、第1回の大将たった一人の藤堂先生の墓参りにつながっていたのかと、涙目になりながら納得しました。

鉄男君の表情は何か複雑でしたね(よるは去ったさん)
妻と子を残して帰らぬ覚悟で旅立った藤堂先生。同じことがこれから繰り返されることを大将はすでにわかっているかのようでした。

「一将功成り万骨枯る」(たいとうみほさん)
「一将功成り万骨枯る」は勝戦者側にその傾向が強いかもしれません。勝利に酔いしれ、枯る万骨への痛みは忘れ去られますから。

最近、終戦の年の秋(1945年秋)のアメリカの田舎町を舞台にしたアメリカ映画を観たのですが、当時の様子を忠実に再現しながら戦争の影響が全く感じられず驚きました。

少し前までの戦争を感じる要素は、母国に戻って楽しく暮らす若者たちが軍服を着用していることくらいでした。

リーダーの「弟さんはご立派たわ…」(魁光さん)
今も昔も正義を「熱狂的に」信じる人というのは、言葉の暴力、物理的な暴力に走る傾向にありますね。

梅「ちょっとやってみりん・・・・目つむって・・・・・・。」(よるは去ったさん)
五郎ちゃんが一生の居場所を見つけた瞬間だったかもしれません。かわいい二人、いつまでも幸せでいてほしいです。

五郎君の器用さと誠実さを岩城さんが気に入ってくれた(還暦のたつおさん)
ブログ主は映画やドラマで描かれる子弟関係の描写がとても好きなのですが、岩城さんと五郎ちゃんの師弟関係が好き過ぎて困るほどです。(笑)

昌子さんの喜怒哀楽の表情(おっさん)
昌子さんはこれまで天然レベルで明るい女性だったので、あまりにも大きなギャップが涙を誘います。

一点気になったのは物憂げな顔で浩二(魁光さん)
一つ考えられるのはまささんの体調のことですね。まささんが体調を損ねる展開が容易されているみたいなので。

アメリカ留学から彼女の行方がわからない(魁光さん)
留学期間を終えてすでに帰国しているといいのですが。音楽学校の千鶴子さん以外の面々は愛国婦人会の活動の中で再登場するみたいです。

寝てる時までは見た目をコントロールできない(あさのあさみさん)
就寝しはじめたときは三人とも頭が同じ方向だったのに、朝にはプリンスは180度回転してましたね。しかも裕一くんに足を乗せるし。(笑)

こちらでもすれ違っていく(丹善人さん)
登場人物たちの価値観が分断されてゆく様がリアルですね。

歌う兵隊役でプリンスが映画に出演(Aliceさん)
作曲家や作詞家と異なり「顔」でも売る歌手は、昔も今も映画など人前に出る仕事もまわってくるのですね。

吟姉さんがそれをやる?(偽君子さん)
安隆さんが亡くなった直後に光子さんに近寄ってきた男性。あの人が再び光子さんに近寄ってきて、袖にされてリベンジ。なんて展開をブログ主は想像しています。

涙をこらえる昌子さんの姿(紺碧の空はいいなさん)
銀行勤務時代の昌子さんの恋多き女キャラは、藤堂先生の出征の場面を際立たせるためのものだったんですね。今になってわかりました。

こうして、だんだん(オペラ座の怪人さん)
実際は30年くらいの歳月をかけて道を間違えたのですが、多くの人はいわゆる茹でガエル状態で道に迷ったことに気がつかなかったようですね。

歌手の欄に伊藤久男の文字があって、修正し忘れた(丹善人さん:71回)
本物の広告を使って、その広告の中身がそのまま残っていただけなんですか!?情報提供ありがとうございます。

やっぱり藤堂先生戦死フラグ(ヤジウマン157号さん)
そういうことだと思います。昌子さんの涙は。

今週の気になるところの一つは「表札」です(さん)
表札屋さんが表札の歴史をまとめたページがありました。明治に入り、地方行政が各家庭の表札の掲示を推奨していたみたいです。

表札の歴史について調べてみました。

家族の掲示について、以下のような記述があります。

一、旧戸籍法の沿革 (四)明治7年戸籍編製法による改製
「3、各戸に標札を掲げさせ、戸内の人員を掲示する。これは本籍寄留を問わない。」

五郎ちゃんと梅ちゃんのシーンが救いで癒し(tonkoさん)
五郎ちゃんと梅ちゃんの登場がもしなかったら、この回はただただつらいだけの回になっていたかもしれません。

婚約してんだけど同じ屋根の下で部屋は別々(知らんけどさん)
当時の価値観から考えても、結婚するまでは同居はしない・させてもらえないでしょうね。

話がそれますが、五郎ちゃんが暮らしているのは裕一くんがかつて泊まった部屋かなと想像しています。

精神論の強い陸軍の中で最も合理的な思考をした(boxster981さん)
智彦さんの上司の武田さんの実在モデルの方も、合理的な思考の持ち主だったようですね。

吟さんの旦那様・智彦さんと廿日市さんと廿日市さんは親戚(むいむいさん)
吟ちゃんと智彦さんが結婚する直前の場面で、智彦さんが自らの口から叔父がコロンブスレコードに勤めていると話をされています。

智彦さんと廿日市さんの関係は今のところでそこで説明されていますよ。

『ごちそうさん』でヒロインと派手に対立して和解したリーダーの方(知らんけどさん)
そんな場面がありましたね。婦人会で活躍中、もしかすると彼女は大事な息子を失うかもしれない恐怖から目を逸らすため活動に夢中になっていたのかもと、戦後の場面で思うに至りました。

販売部数の伸びが新聞社幹部を「忠君愛国」の廿日市さん状態にしてしまったようだ(boxster981さん)
当時の新聞記者の手記を読んだことがあります。今どきの言葉で表現すると「バブルに沸いていた」ようです。

戦前の郵便の宛名書きは、基本的に「○○様方 ●●様」という書き方、○○には、戸主名を書くという推奨でした(文月さん)
祐一くんと音ちゃんの結婚前。祐一くんが「裕子」名義で音ちゃんに出した手紙の宛名は「関内音様」になっていたと記憶しています。当時としてはイレギュラーだったのかもしれませんね。

「召集」と「招集」の使い分け(文月さん)
NHKの使い分けと一般の使い分け。調べたところややズレが生じているようですね。


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感想

前回に引き続き今回もわずか15分の中に様々なドラマが詰まった回でした。

大将の苦悩

今回は大将にすべてを持って行かれました。

藤堂先生を思いながら大将は作詞に再挑戦。作詞しながら大将は思い出していたはずです。少年時代に藤堂先生に道を示してもらった時のことを。

大将は藤堂先生の恩義に応えるために作詞しました。

しかし、その歌詞によって藤堂先生は昌子さんと息子さんに見送られながら戦地へと旅立ちました。

大将の心の中は察するにあまりあります。

そして『エール』第1回の藤堂先生の墓前の場面。藤堂先生の墓に手を合わせていたのが大将一人であった理由がよくわかりました。

大将は三羽ガラスの中で誰よりも早く自分の仕事に疑問を感じ始めていたんですね。

恵さんと保さんに『暁に祈る』の歌詞を絶賛されながらも、素直に喜ぶことができない大将の思い詰めた表情が忘れられません。

大将のたった一人の藤堂先生の墓参り。

その場面がもう一度ドラマの中で描かれたら、その時は号泣しそうです。

昌子さんの涙

天然レベルで明るい昌子さんの涙を見る日がやって来るとは想像もしませんでした。

川俣銀行の事務員だった頃。

裕一くんの初恋を実らせようと必死すぎる昌子さん。

藤堂先生に一目惚れして気絶する昌子さん。

裕一くんを巧みに「利用」しながら藤堂先生に近づく機会を作り出すことに成功した昌子さん。

あの頃の昌子さんは夢だったのか幻だったのか。

旅立つ藤堂先生の後ろ姿。

その後ろ姿を涙ながらに見送る昌子さん。

この場面の映像が今週末は目に焼き付いて離れそうもありません。

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コメント

  1. 丹善人 より:

    本来ならこの「エール」のクライマックス場面は8月の東京オリンピック開催に合わせて
    どんどん盛り上げるはずだったのが、コロナでオリンピックが事実上無くなり、撮影も
    中断して、戦争編が8月終戦前に終わらせるはずが伸びてしまって、結果10話カット
    との発表は、オリンピック盛り上げ部分を減らすみたいですね。同時に今年は高校野球も
    春夏の全国大会も無くなったから、その部分の話題もカットの対象になったんでしょうね。

  2. 文月 より:

    表札の歴史、掲出いただきありがとうございます。
    長くて要点が見えにくい私のコメントに、毎度付き合って頂きありがとうございます。
    表札の掲示は推奨されたもののなかなか掲示されず、その傍証として、表札の普及が大正12年の関東大震災後であること、地方では、関東大震災の被害も少なく普及は依然だったように想います。
    まして、夫のみの表札はともかく、妻の名まで書くかな?ということ。リンク先の「標札書式 但し東京府」の例でも、夫(家長・戸主)のみの記載となっています。
    言い方は悪いですが、家庭内の力関係はともかく、外見上は、妻と子供、子供夫婦、孫は戸主の付属物的扱いです。
    家族の名前まで掲示するようになったのは、戦後の「郵政型ポスト」の普及が効いているのかな?
    ちなみに、戦前の郵便の宛名書きは、基本的に「○○様方 ●●様」という書き方、○○には、戸主名を書くという推奨でした。この習慣は、家長制が崩れた後も続き、例えば 「古山裕一様方 古山華様」という書き方がされていました。実生活でも、戸主には家族を管理する責任があるので、家族宛の郵便をまず戸主が一読してから家族に渡す習慣の家も少なくなかったようです。
    いまは、苗字が同じ家族宛は、「古山華様」と様方を省略するのが普通でしょう。また、家族宛の郵便を世帯主が勝手に読んだら大騒ぎになるでしょう。
    同じく、いまは、義父母と同居するとき、「古山」「関内」というように2枚の表札を上げる上も多くなっていますが、少し前までは、「表札を2枚上げるのは夫婦不和・夫婦別離につながるからやってはいけない。」ともされていましたが、これって私の周りだけのことですかね。

    以上、独り言です。

  3. boxster981 より:

    (週間サマリー)
    本編の後1度観て演出が何か違うと気になり、もう1度観た。さらに就寝起床後もう1度、都合3度観る事となった。それでも本編の半分でしかないのだが、本編では軍部と国防婦人会班長の態度にのみ伺えた戦争の陰がより濃く描かれている印象が強い。その理由を考えてみた。
     
    ひとつに癒しの効果を持つ華や子供たちの出演シーンが大幅にカットされている。2つに藤堂先生の出征シーンに続く最後の予告編が音楽挺身隊とか音楽学校の先生までが音楽は軍需品とか非国民はいらないとか遂には久志までがお国のために力を尽くして参ります(出征?)とか不穏な演出に溢れている。3つに解説で裕一たちが戦争の流れに巻き込まれることが言葉ではっきりと告げられている。
     
    コロナ禍でも実証されているが一番弱い人々が時代の犠牲になっていく。女性や子供、職業では自営業や自由業の人々だ。弱いと言えば多くのイベントが中止されタレントや歌手や役者などエンターテイメントの世界で大勢が巻き込まれた。しかし最重要の医療ですら経営難に陥る現在、自ら進んで不要不急(?)の世界に身を投じた人々にまで同情することは筋違いで本人達も望んでいないだろう。職業に卑賤は無いが経済には優先順位、軽重なるものがあって生きていくために不可欠な経済に限られた資源を集中しなければならない事情は見過ごせない。コロナ禍でも政府の政策が緊急性に合致していると言い難い点はあるが、民心は概ね外してはいないようだ。ただ戦争とは違いそれ自体避けるべき規範が無いのでインフルエンザより致死率が低いという「煽り」が存在し結果的に収束を遅らせているのが残念である。
     
    今週のエピソードは軍部がレコード会社や映画会社と契約して国民を戦意高揚に巻き込んでいく裏側が描かれていた。立場により受け止め方は人それぞれ、廿日市氏は喜び裕一は淡々とこなし(露営の歌は進んで作譜している)鉄男は悩む。当時著名な画家や小説家が従軍して戦争作品を描いた。批判は容易だが作品に対してではなく一部の作家が戦後それをひた隠しに隠したことに向けられるべきだろう。実は学校の教師の方がもっと罪深い。新聞社の事情はもっと複雑で新聞社は当初は事変拡大に慎重だった。ところが事件が起きると新聞が売れる。販売部数の伸びが新聞社幹部を「忠君愛国」の廿日市さん状態にしてしまったようだ。そうすると報道に熱狂する国民がいる。それに疑問や冷淡さを持つ国民は排除されたり権力の監視(特高警察)を受けたようだ。
     
    エンターテイメントが権力に利用されることは米国を見ても明らかなように民主主義国家でも普通に起きていることである。今はネットの発達で権力以外の発信情報も入手できるので戦前のように一方的はならないと思う。しかし歴史を紐解くと経済的窮乏の時に弱みに付け込む輩はいるのが常なので、比較的立場の弱いエンターテイメント界や芸術家にはせめて倫理に反することにだけには利用されて欲しくない。

  4. boxster981 より:

    むいむいさんへ:
    前半を見ておられないのですね。吟の見合いの席上、智彦氏から話がありました。必要があれば紹介するということだったので、音はそれを頼りに廿日市さんと談判し、そのおかげで裕一は今の会社に入社したことになっています。人生を変えたという意味では結構重要なエピソードです。

  5. むいむい より:

    吟さんの旦那様・智彦さんと廿日市さんと廿日市さんは親戚だと公式hpにありましたが、今のところそんな話も出て来ません。
    放送期間が短縮されたからはしょられたのかな?

  6. boxster981 より:

    録画を夜に一気見して驚いた!昭和12年から16年が1週間に圧縮されている。
    今週の主役は鉄男で相手役が藤堂先生、裕一は言わば舞台回しで久志が道化役(ぼけ)と言ったところか。丁寧な映像表現は健在だ。特に74回が秀逸で美しくそして切ない。
     
    日中戦争勃発し、街角に出征兵士を送る市民の姿が見られるようになる。裕一は無邪気に新聞に載った露営の歌の詩に目を留め、自然に哀愁を帯びた単調のメロディが湧き起こる。忠君愛国の気負いは感じられず単に優れた詩に出会った喜びのように見える。急いで会社に持ち込み採用、歌は久志に。
    裕一はこの曲で時流に乗る。50万枚、今で言うミリオンセラーかそれ以上。廿日市氏の態度も変わり、電話が架設される。裕一は記念にオルガンを購入。喜ぶ華は友達招き合唱。音、それを見て音楽教室を開くことを思いつく。
     
    さらに吟の夫の智彦、折入って訪ねてくる。陸軍の中でも騎兵はエリート中のエリートでスマートだ!物語として有名なのは坂の上の雲で、子規の親友秋山真之の兄である秋山好古が日本の騎兵を創設したと言われる。精神論の強い陸軍の中で最も合理的な思考をしたことで有名でハイカラで柔軟な考えの士官も少なくなかった。近代馬術が主に西洋からの技術導入によるものであるし、幹部に洋行した士官も多く自然と海軍同様の国際派が地盤を形成できていたに違いない。国際的に有名な将校にオリンピアンのバロン西がいて彼はとりわけ欧米の社交界でも名を馳せた。(硫黄島で思い出すのは米軍の西への投降勧告だ)
     
    吟がそんなスマートな伴侶を得ていた設定に合点と小さな驚きと困惑が隠せない。馬具店の長女にとって陸軍省馬政課に勤務できるエリートはこの上ない良縁でさらに長女であるが故に関内姓も名乗っている。智彦は裕一が作曲に行き詰っていた時に音に人間的な助言を与えていたりもする。だから決して唯我独尊の典型的な帝国陸軍とは違う柔軟なところがあった。それは吟も解っているはずで子供がいないこともあって気後れが積もっていたのではないか?ただ世間体や面子は気にする智彦に、同じく人の目を気にして頑なになりがちな吟とではストレスも半端ないだろう。その智彦が今回あのような威圧的な態度に変貌するのは時代の空気を映したものか?
     
    映画「暁に祈る」の主題歌を依頼された裕一、福島三羽ガラスで曲を作ろうと作詞と歌手の指定を条件に引き受ける。しかし鉄男は作詞に苦労。6回目の却下の後降りようとする。裕一も福島三羽ガラスでなければ意味がないと辞退覚悟で鉄男を守る。そして福島へ、美しく切ない74回に!出征する藤堂先生と鉄男、橋上で語らう。歌は心の支え、誰かひとりに向けて書かれた曲って不思議と多くの人の心に刺さる。今度は俺のことを思って書いてみてくれないか。もし村野と古山が作った曲と共に行けたらこんなに心強いことはない。
     
    リアル久志も6回却下されており、その時「あぁ」とついた溜息から完成曲の歌い出しが生まれたという逸話が残っている。またこの時作られた松竹映画にも実際に出演している。ただドラマの中で流れたのは1番と4番だけで、武田馬政課長が「感傷的だが覚悟を感じさせる」と評した部分、多分「捧げた生命これまでと 月の光で走り書き(3番)」は流されなかった。
     
    音楽教室に参加した黒一点の弘哉くんは母子二人暮らしのようだ。来週以降母子の展開が気になる。華が廿日市氏に人見知りしたのにも何か意味がありそうだ。今週の内容を見て、よく新聞が民衆を煽ったとメディアの戦争加担が批判されるが、映画や音楽は見方によってはそれ以上の影響を民衆に及ぼしただろうということだと思う。これから描かれるであろう裕一たちの苦悩もその辺が起点だろう。

  7. 知らんけど より:

    婚約してんだけど同じ屋根の下で部屋は別々なんだろうね、でないとホッペにチューであんなに固まらないよ
    認められるまでは夢野久作の名作『瓶詰地獄』みたいなもんかな?

  8. tonko より:

    私の苦手な戦時中の話しに入ってきました…
    大事な人を万歳で送らなければならない
    そんな立場になったら…想像もつきません

    久し振りに登場したお姉さんは
    辛い立場にいるようでした
    今でもあるかもですけど
    この時代は特に子供がいないというのは
    肩身が狭かったんでしょうね

    五郎ちゃんと梅ちゃんのシーンが救いで癒しでした

  9. 文月 より:

    私の目から見て、今週の放送も本筋じゃないところで、少し気になることがいくつかありましたから、気になる人は,突っ込みどころ満載なのでしょうね
    今週の気になるところの一つは「表札」です。
    家長制度の当時、「古山裕一 音」という夫婦がわかる表札、東京の街中だと普及していたんですかね。地方だと、むしろ表札がない家が多く、あっても名字だけかなと。なにせ、隣のうちの家族構成は熟知されてますし、郵便屋さんも知った顔、表札など必要なかった時代ですから。
    表札自体が、江戸時代までは商家などの屋号表札を除けば表札はほとんどなかたことは知られています。明治に入り、国民全員が苗字を付けるようになると、表札を示すようになり、東京などでは、関東大震災後、被災家族の移転家屋が増えて、表札が一般化したとはいわれています。
    表札等に家族構成・姓名を表示することが普及するようになったのは、戦後、郵政型ポストを郵政省が普及させるようになったと聞いたことがあります。郵便配達の人が、家族構成がわからないと誤配するから「郵政型ポスト」をつけてとしきりにいっていたのを思い出します。
    いまや、防犯上の観点から、家族構成がわかるような表示(ポストや表札)を避ける時代になってきましたが、、実際、姓名を明示した表札を手がかりに発生した少女監禁事件も発生しています。

  10. ヤジウマン157号 より:

    昌子が、あふれる涙を拭いもせず目を見開き、夫の背中をその目に焼き付けるように見つめている姿。
    やっぱり藤堂先生戦死フラグなのだろうか・・・

  11. オペラ座の怪人 より:

    ああ、こうして、だんだん、
    軍国国家になっていくんだね。

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  12. 紺碧の空はいいな より:

    「暁に祈る」の歌唱を背景に藤堂先生が出征して行ったシーン、ゾッとするほど美しかったです。
    涙をこらえる昌子さんの姿、銀行時代の底抜けの明るさを覚えているだけに、とてもつらい場面でした。

  13. 偽君子 より:

    そういや予告で、関内さんちが特高に目をつけられてるらしき描写がありましたね。特高といえば、「マッサン」で旦那が戦死したおばさんがエリーさんを密告する話がありましたが、場合によっては吟姉さんがそれをやる?まさかなぁ。

  14. Alice より:

    歌う兵隊役でプリンスが映画に出演していましたが、これは史実のようですね。

  15. 丹善人 より:

    大将は恩師のとこを思い、残された家族のことを思って書いたけれど、
    軍人には戦場のことしか見えない。生きて帰らないという覚悟。男性目線。
    そして大将は反戦路線に走って行く。ノンポリの裕一は頼まれた仕事は
    断れない。こちらでもすれ違っていく。どんどん闇落ちする吟さん。
    旦那も戦場に散るのだろうか。

    梅ちゃんにキスされて固まる五郎君。馬具店を引き継ぐという責任の
    重さを感じてしまって、次週になるのでしょうか。

  16. あさのあさみ より:

    シリアスな切ない回でしたが、
    個人的にツボったのは、プリンスのプリンスらしからぬ寝相の悪さです!寝てる時までは見た目をコントロールできないのですね(笑)

  17. 魁光 より:

    そしてもう一点気になるのは千鶴子さんの動向です。
    アメリカ留学から彼女の行方がわからない状態でいよいよ日米開戦となります。
    間違いなくこれ以上アメリカでの活動は無理でしょうし、日本での活動も見えてきていません。
    どうなってしまうんでしょうか…。

  18. 魁光 より:

    先程、エールのホームページの次週予告とスナップショットを見てきたのですが、一点気になったのは物憂げな顔で浩二がペンを走らせている写真があったことです。

    出征なのか、まささんの体調のことなのか、はたまたいいリンゴが出来たことなのか。

    しかしこの表情を見ると、いい知らせとは到底思えないですね…。

  19. おっさん より:

    藤堂さんの奥さん、昌子さんの喜怒哀楽の表情には自然と涙がつきまといます。
    いい役者さんです。藤堂さんは行ったきりなんですかね。
    五郎さんも素朴でええじゃないですか。

  20. 還暦のたつお より:

    鉄男が「暁に祈る」を書いた意図と、武田少佐の評価、分析したずれが哀しいです。あと見立て通り、五郎君の器用さと誠実さを岩城さんが気に入ってくれたのが嬉しいです。あと今は何年かなあと思っていたら昭和16年太平洋戦争勃発三か月まえというアナウンスが、テッロップと津田さんのナレーションでなされたのは絶妙のタイミングでした。演出は相変わらず安定の巧さでした。

  21. よるは去った より:

    梅「ちょっとやってみりん・・・・目つむって・・・・・・。」

     ああ羨ましいな五郎くん!
     予告もなしにああいう場面を見せられるとは・・・・・。

  22. 魁光 より:

    吟ちゃんのイライラボルテージがますます上がってますね。見ていて辛いですね…。
    しかもリーダーの「弟さんはご立派たわ…」の言い方が特に癪に障りますね(笑)

    これじゃ来週に爆発してしまうのは必然ですね。
    むしろここまで耐えてきたなと思ってしまうくらいです。

    音ちゃんに切れるのはお門違いだろとアンチは言うかもしれませんが、むしろ音ちゃんしか言える相手しかいない、そしてその音ちゃんも自分のことを理解してくれない。
    それだけ吟ちゃんへの追い込み方がえげつないですね…。

  23. たいとうみほ より:

    戦争は「一将功成り万骨枯る」です。たとえ勝ち戦であっても。「カーネーション」の勘助や「ごちそうさん」の源ちゃんも、それ以前の戦争で父親を亡くしているのに、別に国が手厚く生活を保障してくれてる様子ではない、共にシングルマザーで苦労しています。いくら上が英霊だの名誉だの言っても、結局一兵卒の遺族にろくな見返りはない事を国民は知っています。第一、よほどのことがないと一兵卒に「手柄」だの「出世」だの無縁。上官の星を増やすのに貢献するだけ。だから、将校クラスには見返りがあろう「一将功成り」の視点から作られる、景気のいいイケイケどんどんの曲は、一般にはさほど受けない。裕一君の曲は「万骨枯る」の立場から作っている。だから支持を集めたと考えます。

  24. よるは去った より:

    武田「生きては還らないという・・・・・・国民の戦意を高揚させる・・・・・・・。」

     武田少佐の賞賛の言葉を思い返している鉄男君の表情は何か複雑でしたね。
     妻子残して出征して行った恩師への想いもあったでしょうけど、私的には「国民の戦意」を高揚させる歌が世に広まってしまって本当に良いのだろうかという想いに駆られているようにも見えました。

  25. 魁光 より:

    ついに訪れた藤堂先生の出征のとき。
    やっぱり精一杯気丈に振る舞っていた昌子さんも耐えられないものでしたね…。

    多分生きて帰ることは出来ないでしょうから…。
    鉄男くんの鬼気迫る表情の裏の哀しみを帯びた顔も印象的でしたね…。

    福島三羽ガラスの初仕事は恩師を励ます曲でありながら、戦地に追いやる死刑宣告を下した残酷な仕事でもありました。

  26. たいとうみほ より:

    以前、光子さんと岩城さんの、納品時の会話にありました。同業者がたくさんいる中で、品質がいいからうちは買ってもらえる、と。だから今日光子さんが五郎ちゃんに「そろそろ年季明けを」と考えたとしても岩城さんの方が「今の彼の腕では他所に抜きんでる品質とは言えない。それではこの店の将来ひいては関内家の将来が不安なものになる。この見習いが将来苦労する事になる」と考えるのでしょう。飲食店や旅館でも、代替わりしたら味が落ちただの雰囲気が変わっただのと言って、常連客が離れていく話をよく聞きます。

  27. 魁光 より:

    岩城さん、やっぱり五郎ちゃんはお気に入りでしたね!
    厳しいながらも暖かい指導でそれに応えるように実力もメキメキ上げてきていますね!
    夜も練習に熱心で素直な弟子は教えがいもあるでしょうね。

    そしてアツアツですなぁ…(笑)
    これだとモチベーションは天井知らずに上がっていくこと間違いなしですね!

    けど来週は…

  28. さや より:

    史実だと映画は○○ですけど、ドラマ内では曲は売れるのですね(^^) 福島三羽烏の初仕事、楽しみです♪