NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『エール』
2020年11月2日 〜 11月6日放送
あらすじ
音が『ラボエーム』に挑戦
帝都劇場で上演される『ラボエーム』に挑戦することを決めた音は一次審査を通過。二次審査の審査員席に思いがけない人物が座っているのを目にしました。千鶴子でした。
そんな中、甲子園を目指している高校球児・竹中渉を華が家に連れて来ました。華の父親が『栄冠は君に輝く』の作曲家だと知った渉は裕一にサインしてもらいたかったのです。
裕一は華が渉に向ける視線に恋心を察し、華の本心が気になっていました。一方の音は、弘哉の死から華が立ち直ったことを確信し安心していました。
最終審査に合格する音
音は『ラボエーム』の二次審査も通過。最終審査に挑んだものの、他の応募者との間に大きな実力の差があることを痛感し深く落ち込んでいました。
しかし最終審査の結果は意外にも合格でした。早速、本番の稽古が始まりました。しかし音は相手役の伊藤幸造との実力の差を埋められずにいました。
音は懸命に努力しました。にもかかわらず、相手役の伊藤との実力の差をどうしても埋めることができず、伊藤を苛立たせてしまうことが悩みでした。
音と華の気持ちのすれ違い
音は華の誤解が気がかりでした。音が歌をやめたのは自分のせいだと華は考えていました。誤解を解きたい音は、華を自由にしたい一心で家事の手伝いをさせませんでした。
一方、誤解の解けない華は音を気遣って家事の手伝いを申し出ました。しかし音は家事の手伝いを拒否。自分のやりたいことをやってほしい。それが華の手伝いを拒む理由でした。
華は感情を爆発させました。自分はやりたいことが見つからない。目標があるのがえらいことなのかと。華の気持ちを理解した音は、華の手伝いを喜んで受け入れました。
音が最終審査に合格できた隠された理由
音はその後も稽古を続けるものの、伊藤との実力の差を埋めることはできません。悩み抜いた末に、音は千鶴子に相談しました。
相談を受けた千鶴子は、音に対してある事実を知らせました。最終審査の審査員たちは音の歌唱力を評価しませんでした。しかし常務の脇坂が強引に音を合格にしていたのです。
脇坂が音を合格にしたのは「古山裕一の妻」という話題づくりが目的でした。その現実を千鶴子から知らされた音は、降板を決意しました。
音が裕一が作曲した歌を披露する
『ラボエーム』の舞台を降板してから、音は歌のレッスンすらも続けられなくなりました。音は自分の実力の限界を感じていたのです。
そんな音に対して裕一は提案しました。孤児院で開催される慈善音楽会で歌わないか。自分の作曲した曲をその音楽会で歌ってくれないかと。
音は裕一の提案を受け入れました。そして迎えた音楽会当日。音は裕一の曲を歌う夢を叶えました。そして、立ち直った久志は藤丸とのデュエットを披露するのでした。
予習レビュー
音ちゃんと華ちゃんの気持ちのすれ違い
今週のサブタイトルの「母の夢」とは音ちゃんの夢のこと。そして「母の」と添えられているとおり、華ちゃんの視点からのドラマでもあります。
音ちゃんと華ちゃんの気持ちのすれ違い。それが今週のテーマです。
しかしご安心ください。音ちゃんと華ちゃんの気持ちのすれ違いは今週中には解消されるものと思われます。
『べっぴんさん』ではヒロインとその娘のすれ違いはやがて確執にまで発展しました。
しかも、母と娘の確執はかなり長い期間続いたと記憶しています。あの長〜い確執ドラマはつらいものがありました。
『エール』での、音ちゃんと華ちゃんの気持ちのすれ違いはそこまで重症化はしません。
お互いのことを大事に思うが故に生じたすれ違い
音ちゃんはずっと気になっていました。
華ちゃんが幼い頃、「お母さんは私のために歌をやめたの?」と質問して来たことを。
このような華ちゃんの言葉、ブログ主には記憶がありません。今週、昔の回想の中でこの華ちゃんの言葉が初めて登場するのでしょうか。
さて、華ちゃんから上に述べたような質問をされた音ちゃんは、華ちゃんの気持ちを負担をかけたくない一心から、華ちゃんの好きなことをやらせてあげたい。
華ちゃんが好きなことに没頭できるなら家事なんて手伝ってくれなくていい。
それくらいの気持ちでいるようなのですが、華ちゃんにはそんなお母さんの気持ちはわからない。
一方の華ちゃんは、好きなこと、やりたいことが見つかりませんでした。
音ちゃんが、華ちゃんのやりたいことに没頭してほしいと願えば願うほどに、その願いは華ちゃんにとってのストレスになっていました。
しかし、そんな娘の気持ちが音ちゃんにはわからない。
音ちゃんと華ちゃんの気持ちのすれ違いは、お互いのことを大事に思うが故に生じたすれ違いです。
だから修復は早いようです。安心できますね。
番組HPの予告画像を見ましたら、ラボエームの審査員に閻魔大王さまが入っていました(笑)。
音が気になった華の質問とは、ブログ主さんはすでにお気付きです。
(私が気に入った82回の膝抱っこのシーン)そしてそれが異例の4分間のアバンタイトルだった理由は85回の裕一の置手紙と印象的に対応づけるための演出上の工夫です。
華:ねぇ、お母さん。私のために歌を止めたの?
音:私が選んだの、あなたを。それに夢は諦めていない、お父さんに預けてある…。(続く)
私、少し前に「成長した弘哉くんが裕一くんと再会する場面があれば嬉しい…」という旨のコメントを差し上げたように記憶しているのですが、その後の皆様方からのコメントを拝読して、そして今日こちらの予習レビューを拝読して、自分がいかにお花畑的な発想しか出来なかったか…溜息をつくしかありませんでした。
弘哉くんの《退場》は確定との事で…!