ビルマに派遣される裕一 / エール 第86回

2020年10月12日(月)第18週「戦場の歌」

あらすじ

裕一が音楽慰問を行うためにビルマに派遣されることになりました。裕一は滞在地であるビルマのラングーン(現ミャンマーのヤンゴン)にあるホテルから、戦況を聞くために司令部に足を運びました。

その頃、インド北東部に位置するインパールを攻略する作戦は行き詰まっていました。そのため裕一に、前線に向かう命令が下りずにいました。一方、作家の水野と洋画家の中井は前線に行く命令が下されました。

その頃、音は華を連れて福島を訪れていました。浩二から、まさが病に倒れたとの知らせを受けた音は裕一の実家を訪ね、そのまま福島に疎開することになったのです。音は不安な気持ちを浩二に打ち明けました。

裕一がビルマに来て2ヶ月経っても裕一には戦地に行く命令がおりませんでした。そんな中、藤堂がビルマにいるという情報が入りました。ほどなくして、中井が戦地から戻ってきました。中井は裕一に告げました。戦地は地獄だ。日本は負けると。

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予習レビュー

放送再会前のアナウンスでは戦時下の物語は5週続くと言われていました。

物語が戦時下に入ったのは第15週。今週は4週目ですが、今週の最後に終戦を迎えます。

次週は戦後ですが、戦時中の自分の仕事を悔やみ作曲できなくなってしまった裕一くんが再生するまでの日々が描かれます。

裕一くんにとっての戦争が描かれるのが5週ということなのでしょうか。

それはさておき、戦時下の物語の最終週を迎えるにあたり、戦時下の裕一くんの歩みを振り返ってみます。

第15週「先生のうた」

昭和12年。『露営の歌』という歌詞を新聞で見かけた裕一くんは心を動かされまたたく間に作曲を完了。

『露営の歌』の作曲家を探していた廿日市さんに採用されレコード化された『露営の歌』は大ヒットを記録。

これを機に裕一くんは戦時歌謡の第一人者に。

そんな中『暁に祈る』の主題歌の作曲を引き受けた裕一くんは福島三羽ガラスによるレコード化を提案。

何度もダメ出しを繰り返された末にレコード化された『暁に祈る』も大ヒット。

一方、藤堂先生が出征したのがこの週でした。

第16週「不協和音」

昭和16年。戦時歌謡の第一人者になった裕一くんはますます忙しい日々を送っていました。

裕一くんが多忙を極める中、音ちゃんにも音楽に携わる機会を手に入れます。

音ちゃんは音楽挺身隊に参加するものの、ほどなくして活動への違和感を感じるように。

一方、時代の空気に馴染めない大将と木枯くんは裕一くんのことが心配でした。

そんな中、ついに裕一くんにも召集令状が届きました。

第17週「歌の力」

戦時歌謡の仕事に前のめり気味の裕一くんと、そんな時代に違和感を感じる周囲の面々とのギャップの描写を経ての第17週。

そのギャップは前週までは裕一くんは気がついていませんでした。

もしかしたら気がついていながら、目をそらしていただけなのかもしれません。

そのギャップが五郎ちゃんの上京によって顕在化するのがこの週。

そして、戦時下の最後に当たる今週へとつながります。

コメントへの返信 by 朝蔵

異例の4分間のアバンタイトルだった理由は85回の裕一の置手紙と印象的に対応づけるため(boxster981さん:21週)
裕一くんの置き手紙。あの手紙がまるで遺書みたいだったのは、まさに4分間の異例のアバンタイトルの効果ですね。

昨年度末にアフガニスタンにて凶弾に倒れた医師である中村哲さん(知らんけどさん)
そんな方が『エール』とつながってくるんですか!?情報提供ありがとうございます!

特殊効果の弾着で、軍服に穴の開くところまで、しっかり撮っていました(還暦のたつおさん)
戦争に協力する立場にいる主人公といい戦地の場面といい、本作『エール』は異例づくめですね。

大阪曲がよく「朝ドラ史上初」を狙いに行きますが、それ以上の衝撃です。

結婚したい発言(魁光さん)
まささんが病気で倒れたので、なおさらのこと早く結婚しなければという気持ちに駆り立てられるのでしょう。

しかし浩二くんの好みが原節子だとは・・・

向井順吉(たいとうみほさん)
中井さん、向井順吉画伯がモデルだったんですね。その昔、ブログ主が住んでいたところのすぐ近くに「向井順吉アトリエ館」なるものがありました。

どうやって反戦派になっていったのか(魁光さん)
東京から豊橋にやってきた出版社の編集者が、梅ちゃんに対してもう原稿は持ち込まないでくれと告げる場面がありました。

あの時、五郎ちゃんは珍しく怒ってました。

あれが五郎ちゃんが転機だったのかなとブログ主は考えています。

戦争が終わったら夢の続きを(よるは去ったさん)
戦時下でも夢を忘れなかった裕一くんは、そうでなかった人たちと比べたら幸せ者だったのかもしれませんね。

疎開する場所があってよかったですね(丹善人さん)
ブログ主の一族も疎開する場所があったので今の自分がいます。疎開する場所がなければ一族の多くが暮らしていたのは東京大空襲の被害が最も大きかったエリア。今の自分はこの世にはいません。

洋風の顔がすきだったのですね(還暦のたつおさん)
リンゴ園のご令嬢はどんな女の子なんでしょうね。

戦争ってのは、本当に、嫌なもんだ(オペラ座の怪人さん)
戦後、戦争でないのに戦争以上の数の人が命を保てない状況が続いています。そのような状況も含めて真の平和が訪れてほしいものです。

これまでの裕一は今出来ることを精一杯頑張ることに囚われた(魁光さん)
裕一くんは目の前のことで精一杯で、現実を直視する心のゆとりがなかったですからね。中井画伯のリアルな言葉で目が覚めたようです。

裕一くんに裸踊りをさせる案(あさのあさみさん)
そんな場面のプランがあったんですか。シックスパックが披露されたら失恋による傷心の日々とのギャップが大きすぎますね。(笑)

音ちゃんと華ちゃんが疎開した福島で空襲に合わないといいのですが(ゆきこさん)
音ちゃんの実家、関内家は大変なことになりそうですね。予告映像の中にそれらしい場面が挿入されていました。

「命を尊重する戦争」(魁光さん)
『スターウォーズ』の戦争がそれに当たるかもしれません。

帝国軍は惑星ごと破壊するような行為を何度か行い、それから身を守るための共和軍の戦いでした。

無駄な高望みはやめなさい(魁光さん)
おっしゃる通り「原節子」は無駄な高望みですね。喜多一が戦前と同様に栄えていて、浩二くんがその当主であれば話は別ですが(笑)

前線に呼ばれないなら(偽君子さん)
現場の人は前線に呼ぶゆとりがないのかもしれませんね。

前線にいる人からすれば慰問団を迎える余裕などない。現場を知らない内地の役人が余計なことをして!くらいの気持ちでいるような気がします。

アンタッチャブルな話題(つい しょうこさん)
ブログ主の祖父も召集され軍服姿の写真も残されていますが、戦地での話は一言も聞いたことがありません。


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感想

「日本は負けます」

映画『地獄の黙示録』のトップシークエンス。サイゴンの場面にそっくりな状況から始まった『エール』第18週。

月曜日から不吉なフラグが立ちました。

洋画家の中井画伯いわく、戦場は地獄。戦う以前に命を保つことすら難しい。一杯の水がないだけで人が死ぬ。命を粗末にする戦いでは日本は負ける。

戦況が悪化していることは裕一くんは大将からも聞かされていました。

しかし裕一くんは大将の言葉に耳を貸そうとはしませんでした。しかし「地獄」を自分の目で見てきたばかりの中井画伯の言葉は重い。

「原節子みてえな」

いつもなら暗く重たい回を明るくなごませてくれる五郎ちゃん。

その五郎ちゃんも思いつめています。人をなごませるどころではありません。

一方、福島のまささんは、ブログ主が想像していた以上に容態が悪そうです。

息苦しくなるような回。

唯一、なごませてくれたのは、かつてはひねくれてしまった心が心配でならなかった浩二くんでした。

「原節子みてえな」嫁がほしいと浩二くん。

浩二くんのまさかの発言に対して二の句を告げなくなる音ちゃんの姿に吹きました。

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コメント

  1. ひるたま より:

    「水野さんは、お酒が回ると変な浄瑠璃を語り、皆を笑わせた」
    知らんけど様のコメントでも既に触れられている通り、「水野伸平」氏のモデルは間違いなく作家の火野葦平氏ですね。
    北九州市若松区には火野葦平氏の旧居「河伯洞」(かはくどう)があります。「河伯洞」になる前…つまり葦平氏が住んでいて作家活動もされていた頃はなかなか羽振りが良かったようです。葦平氏亡き後もご家族の方達が住まわれていたそうですが、欄間の隙間から隙間風が吹き込んで寒い故に、ビニール等でふさいだりetc.…旧宅に住むのもなかなか大変だったとか。(^^;)
    そして葦平氏は何とまぁ…ライオンを飼っておられた(!)時期もありました。ちなみに名前は「彦太郎」。

    実は私事ながら、火野葦平氏のお孫さん(という事は、同時に中村哲医師の御親族でもある訳ですが)とひょんなきっかけからSNS上で御縁があり仲良くさせて頂いています。葦平氏没後に生まれた方なので当然面識は無い訳ですが…それでも興味深いお話を沢山伺っています。(^^)
    朝ドラで採り上げられた事を葦平氏は喜んでおられると同時に、恥ずかしがっておられるかもしれませんね。

    なお北九州市のみならず、福岡県内には「作詞:火野葦平 作曲:古関裕而」のコンビによって作られた校歌が複数現存しています。火野葦平さんと古関裕而さんが「戦友」でもあった何よりの証拠(?)ですね。

  2. つい しょうこ より:

    原節子かぁ、確かに綺麗だよねぇ。

     私の祖父は招集されましたが、視力に問題があった(祖母談)らしく、内地勤務でした。
     大叔父(祖父の弟)は南方に送られました。ゆえに祖父母は、彼の婿入り先の農作業はじめ男手の必要な仕事一切を代わりに引き受けたそうです。
     幸い大叔父は無事生還を果たしました。私は直接言葉を交わしたことはないのですが、身内の間では
    「鉄砲を使えるわけじゃないので戦地では倉庫番だった。ゆえに食い物にはさほど苦労しなかった」
    というエピソードのみが流布しており、我々孫世代は(少なくとも私は)そう信じていました。
     ですがこれは、フィクションではないが、ノンフィクションでもなかったようです。
    「叔父さんは、それ以外は戦地でのことは全く話さなかった。」
    父がそう教えてくれたのは、つい十年数年前のことです。
    大叔父にとってアンタッチャブルな話題なのだ、周囲が忖度した結果、あのエピソード以外は誰も何も話題にしないことになっていたそうです。

    話したいこと、話したくないこと、話せないこと。全部飲み込んで大叔父はあの世に行ったわけですが、長く平和が続いた今、どんな形でもいいからその思いを残していってほしかった、と最近考えています。

  3. 偽君子 より:

    裕一くん、前線に呼ばれないなら、もう十分話は聞いたんだから日本に帰っちゃいなよ!と思ってしまいましたが、彼の気性ではそうもいかないのかなぁ。藤堂先生までいるとなると。

  4. 魁光 より:

    Twitter界隈では原節子がピンと来ない人向けに現代だったらの例えがまとめられています。

    秀逸なのはガッキーでした(笑)

    浩二よ…。無駄な高望みはやめなさい…。
    音ちゃんもそりゃ固まるよ(笑)

  5. 魁光 より:

    後からふと思ったのは、逆に「命を尊重する戦争」はなんだろう?という疑問です。

    そもそも命を尊重する考えを持つならそもそも戦争は起こらないはずです。
    これが戦争のリアルですね。

    そこに裕一は気付けなかった。
    「命を無駄と言うな」と言いながら、戦場では無駄に命が奪われていたという現実に裕一はどう向き合って行くのでしょうか?

  6. ゆきこ より:

    私の住む地域も戦時中はどっちかと言うと疎開してくる方が来る方だった様で…食べ物の物々交換もしに来る人も居たみたいですよでも造船所があったので空襲を受けたらしいです音ちゃんと華ちゃんが疎開した福島で空襲に合わないといいのですが…神のみぞ知るですね

  7. あさのあさみ より:

    蒸し暑いビルマでランニングシャツ姿になる裕一くん、細マッチョの窪田正孝クンの鍛え上げられたカラダでは、丙種合格にリアリティがありません(笑)
    川俣銀行時代に同僚と酔って踊るシーン、裕一くんに裸踊りをさせる案もあったそうなのですが、窪田クンのシックスパックが裕一のイメージに合わないので止めた、とどこかで読みました

  8. 魁光 より:

    水野さん「日本は負けます。命を尊重しない戦いに未来はありません」

    これまでの裕一は今出来ることを精一杯頑張ることに囚われたことで「未来」という視点で話をするのは新鮮だったでしょうね。

    そして「未来」を見据えて活動が出来ていれば、もう少し冷静になれたのかもしれませんね…。

  9. オペラ座の怪人 より:

    戦争ってのは、本当に、嫌なもんだ。
    人を殺すことが仕事?
    自分が生き残ることが仕事?

    見るのもつらいけど、
    しっかり見ることで、
    皆が戦争に反対しますように。

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  10. 還暦のたつお より:

    1.原節子、浩二君、結構,王道。ああゆう洋風の顔がすきだったのですね。
    2.「命を尊重しない戦い。」これ以降全軍、この傾向が強くなります。

  11. 丹善人 より:

    内地で「無駄死に」と言われて激怒した裕一ですが、現地で「犬死に」と
    言われても何も言えない。頭の中でしか戦争を捕らえていなかった事実。

    疎開する場所があってよかったですね。知り合いもなく疎開先で心細い
    生活を送った人が多かったと思われます。

  12. よるは去った より:

    裕一「戦争が終わったら夢の続きを・・・・・・・・・・・・・・・。」

    そういう願いの叶えられなかった人は戦地に赴いた中でどのくらいいたのでしょうね。

  13. 魁光 より:

    五郎ちゃんは頼もしさが増す一方で苦悩もより大きくなっているようです。

    人の命を守る為のもの。だけど結局戦争に使われているという事実。戦争と平和の間で苦悩していますね…。

    元々は梅ちゃんを守る為に始めたキリスト教ですが、どうやって反戦派になっていったのかは短縮がなかったらより細かく見られたのかもしれません。

    裕一との思想形成の比較が出来て、面白いかもと思っています。

  14. たいとうみほ より:

    裕一君がビルマで出会う画家、中井潤一さん。あれ?確か向井順吉って高名な画家がいる、近場の美術館に所蔵品(常設展示)あるわ、と念の為見てみたら。向井画伯、本当にインパールに、火野葦平氏と共に従軍していました。現在見られる向井画伯の作品は。茅葺屋根の昔ながらの農村家屋みたいのが多くて、とても従軍画家と言われても「こんな穏やかな絵なのに」と、信じ難い思いでした。

  15. 魁光 より:

    浩二と音ちゃんの関係は良好なようですね。
    そして飛び出した、結婚したい発言。
    すっかり毒の抜けていい大人になったからあと数週したら嫁ができるよと(笑)
    今日の福島のシーンは22週のフラグ立てですね。

  16. 還暦のたつお より:

    1,予告編を見ていたら、ビルマ戦線の描写で、銃弾を受けた日本兵が衝撃で後方に倒れこむシーンが映っていました。しかも特殊効果の弾着で、軍服に穴の開くところまで、しっかり撮っていました。まさか朝ドラで、本格的な戦闘シーンを見るとは思わなかったので、ちょっと驚きました。ストーリーの展開上、必要なシーンだと思われますが、歴代朝ドラを、全部見ている訳ではないので、断言はできないのですが、「鳩子の海」で、斎藤こず恵さんと、夏八木勲さんが、米軍のP51戦闘機(模型)に銃撃を受けるシーン以来だと思います。ちょっと衝撃でした。
    2.「鬼滅の刃」11巻を返却したついでに、ゲオで「アルキメデスの大戦」のうちゲオにあった1巻から20巻までコミックスを立ち読みしました。牟田口廉也は、17巻当たりから20巻くらいに登場します。米国と開戦回避の会談に赴く使節団の責任者として、主人公とともに米国入りします。主人公は開戦を回避しようとしますが、牟田口は、東条英機の命を受け、交渉を決裂させようとします。「半沢直樹」で言うと伊佐山(市川猿之助)みたいな感じです。20巻以降もこの件は続きそうですが、ひょっとして牟田口は、改心するんだろうか?

  17. 知らんけど より:

    今週裕一さんと共にビルマに行かれる作家の水野伸平さん、『麦と兵隊』『花と竜』等を書かれた芥川賞作家である火野葦平さんがモデルで実際に『ビルマ派遣軍の歌』を作詞されています
    因みに、昨年度末にアフガニスタンにて凶弾に倒れた医師である中村哲さんは甥になります

  18. 知らんけど より:

    『アルキメデスの大戦』に関して追記しますね、インパール作戦の責任者は映画には出てきません
    映画では戦艦大和案が可決されるまでですが、原作は「ヤングマガジン」にてまだ続いています

  19. 知らんけど より:

    映画化された三田紀房先生のマンガ『アルキメデスの大戦』この作品にてインパール作戦の責任者だった人物がかなり合理的な人物として描かれています
    「これで合理的ならば実際の人物はどれだけ不合理だったのか?」という感想不可避です