裕一にしか書けない音楽 / エール 第93回

2020年10月21日(水)第19週「鐘よ響け」

あらすじ

池田は自作のラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の主題歌の作曲を頼むために、再び裕一のもとにやってきました。自分は音楽によって多くの若者を戦場に駆り立てた責任がある。だから自分にはできないと裕一は池田の頼みを断りました。

そんな裕一に池田は言いました。戦争で傷ついた人々の復活を描くこの作品の主題歌は、痛みがわかる裕一でなければ作曲できないのだと。戦争が終わっても苦しみ続けている子供たちに勇気を与えて欲しいと願う池田は、歌詞を古山家に置いて帰りました。

池田が置いて行った主題歌の歌詞を読んだ裕一は心を動かされました。歌詞を読んでいて一瞬だけメロディが浮かんだのです。裕一は楽譜に向かったものの、自分の音楽によって傷ついた人々のことを思い出し苦しみ悶えました。

そんな裕一を見るに見かねた音は言いました。もう自分を許してあげてと。その日の翌朝、机に突っ伏したまま眠ってしまった裕一の脇には譜面が置いてありました。それは裕一がようやく完成させた『鐘の鳴る音』の主題歌の曲でした。

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予習レビュー

劇作家の池田さんの再三の頼みによって、戦後になって時間が止まったようになっていた裕一くんがついに動き始めます。

池田さんが裕一くんから作曲を断られてもあきらめなかったのは、その曲を作曲できるのが裕一くんしかいないと考えていたからのようです。

裕一くんの実績があるからとか、有名だからとか。

そのような理由でラジオドラマの主題歌の作曲を依頼したわけではないようです。

その池田さんの考えが伝わったのか、裕一くんはようやく主題歌の歌詞に目を通すことに。

そしてついに裕一くんは再生への第一歩を踏み出すことになるようです。

追伸:

前回、ミュージックティの再登場が確定。

ミュージックティは声楽家から占い師に転身。ヒゲをはやしての再登場となります。

コメントへの返信 by 朝蔵

この少年は智彦義兄さんとかなり深く関わってきそうですね(よるは去ったさん)
智彦さんと吟ちゃんとの間に子供がいなかった理由が、この少年の存在によって回収されるかもしれませんね。

智彦さんの戦後のスタート地点(魁光さん)
軍人だったときの口の利き方などは簡単に抜けなさそうですが大きな前進がありました。吟ちゃんもこれで安心できるでしょう。

子供たちが合唱する場面(よるは去ったさん)
ドラマ全体に明るさが戻り、裕一くんの表情にも明るさが戻ってきましたね。やっと日常が戻ってきた。そんな感じの回でした。

山中崇さん(魁光さん)
『ごちそうさん』の室井さんが大好きでした。特に鍋底の大根に涙した室井さんが忘れられません。なので山中崇さんの登場に感激しています。

NHK放送局で大勢で歌った記憶(おっさん)
思い出の詰まった曲なんですね。子供たちの歌声を目に涙を浮かべながら聴き入った人、きっと大勢いたことでしょう。

20週で驚きのキャスティング(魁光さん)
野球の現場にいるリアルの人をキャスティング。これはサプライズです!

関内夫妻のところに養子(さやさん)
ケン少年を養子に迎える展開。十分に考えられますね。父親と偽ってケン少年を助けたのはその展開へのフラグだったのかもしれません。

自分の原点に立ち返りました(還暦のたつおさん)
一年半も道に迷い続けてきましたが、ようやく戻って来れましたね。

動けないときに一歩踏み出す力を与えてくれるものがエール(丹善人さん)
今回は何かが一斉に動き始める。そんな感じでいっぱいの回でしたね。

智彦がこんなに重要な役どころになるとは思ってもみませんでした(紺碧の空はいいなさん)
同感です。裕一くんと廿日市さんをつなぐ役割くらいにしか考えていませんでした。

「店主の愛想の悪さと味の良さ」の両方が売りのラーメン屋(つい しょうこさん)
平成のはじめの頃ですが、食べ物を残した客をこっぴどく叱り飛ばすおっかないトンカツ屋の大将がいました。今どきの迷惑系ユーチューバーがそんなところに入ったら、とんでもない目に会うのでしょうね。(その大将に叱り飛ばしてほしいです)

舞台が信州(ぱぽりんさん)
恥ずかしながらブログ主は『長崎の鐘』と記憶が混ざり、鐘の鳴る丘の舞台は長崎だと思い込んでいました。(笑)

とっても明るい終わり方(オペラ座の怪人さん)
重たくて暗い展開の明るさはまばゆいほどですね。

主演は森七菜と中村倫也(文月さん)
相変わらず朝ドラ経験が大活躍ですね。

祐一の反省の誠実さ感じました(坂本京子さん)
誠実な人柄ゆえの苦しみは見ていてつらいものがありました。なので、そこから抜け出ることが出来て本当に嬉しかったです。

人を殺めたのなら今後は人を救え(たいとうみほさん)
闇市で浮浪児の実態を観察したとき、裕一くんはようやく「人を救う」ことに向き合う気持ちが整ったのかもしれません。

両親に愛されちゃんとしつけも受けて育った子(ずんこさん)
ケン少年、本当にいい子です。ケン少年は智彦さんに救われ、智彦さんもまたケン少年に救われるのかもしれませんね。

駅前広場とか、ちょっと行政が力を入れてしまった街並みに設置されている裸婦像(ぱぽりんさん)
話がそれます。先に陳謝しておきます。

駅前の裸婦像。そして流政之氏のお名前を見て思い出しました。

倒壊してしまったニューヨークワールドトレードセンターの二つのタワーの間に流政之氏の日本国内では滅多に見れないほどの巨大な作品がありました。

それを見るたびに、このレベルの作品が普通にある環境がうらやましいと思ってました。

小山田大先生は例外(偽君子さん)
例外中の例外と言っても差し支えないレベルの図太い小山田先生の戦後の活躍を見てみたかったです。


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感想

裕一くんが復活

裕一くんがようやく復活しました。

苦悶の末に完成させた音楽は、まささんと浩二くんを勇気づけ、昌子さんとケンタくんを勇気づけ、さらに多くの人を勇気付けました。

裕一くんが悲願だった、音楽で人を勇気づけることができました。

そして、これが朝ドラの原点であることをブログ主は初めて知りました。

さて、今回のようなお話は普通なら金曜日の回に当てられそうなエピソードでしたが、週の真ん中の水曜日に当てられました。

裕一くんの復活が描かれる今週、あと2回残っています。

まだ裕一くんは完全に復活したわけではないのか。だとしたら何が残されているのか。

明日と明後日もディープな回となりそうです。

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コメント

  1. 偽君子 より:

    (承前)ともかく「言葉は刃物ぞ」ってことでFAですな。

  2. 偽君子 より:

    しかし裕一くん、あんな「群盲、象を撫す」を地でいくみたいな言葉を真に受けてたのかよ!とやりきれなくなりましたが、そういう人だったんですよね。ずいぶん前から描かれていた「良いことは周囲のおかげ、悪いことは自分のせい」という悪癖(?)は、全部ここに帰結するのかな。フラットに取るなら「あんたらが僕の立場になったら、同じことをしないという保証はあるのか?外から眺めてるだけでなにがわかる」となるんでしょうけど、彼の気性ではそれもできない・・・困ったもんです(苦笑)。まぁ、それは以前も書いたとおり、彼に限ったことではなく、他の軍需産業に関わった人もそうで、最悪自殺することもあったようですから(「おしん」にそんな話がありましたっけ)。以前も書きましたが小山田大先生は例外なんですね。

  3. ぱぽりん より:

    唐突な話しです、先に陳謝しておきます。

    うっわー、裕一うらやましい、音、二階堂ふみさんに抱きつかれて押し倒されたい、と思う自分であります。
    他意はありません、自信があります、邪念100%です、キッパリ。
    言い切ってなお、恥ずかしさ無し。
    だって二階堂ふみさん、とっても素敵じゃないですか、

    しかし、そんな自分にも受け入れがたいものがあります。
    駅前広場とか、ちょっと行政が力を入れてしまった街並みに設置されている裸婦像、なんだこりゃ、であります。
    ほとんどの場合美しくも無いし、あまりにも周囲に対してミスマッチ。
    企画した行政もそうですが、そもそも作者の感性に疑問を感じざるを得ないものばかりのです。

    同様に、個人的な感性によるものですが、自分は長崎の<平和祈念像>を受け入れることが出来ないのです。
    あまりに即物的で表面的、作者の自己主張にしか見えない。
    随分と昔に、とある評論家(?)が<化け物>と表現したものを読んだ記憶があるのですが、像の写真で初めて目にした時より今日まで同様な印象を持っています。

    時代的にいま少し後になるので平和祈念像が描かれることはなさそうですが、一つの機会なのでどうしても言っておきたい。
    例えば流政之氏、あるいはプランクーシ氏の作品にあるような精神性をもっての表現がなぜできなかったのか、とても残念な気持ちを持ち続けています。

  4. ずんこ より:

    ケン少年。
    恩義を感じたのか盗んだ階級章を返しに来たり、なかなか律儀な少年ですね。
    もともとは温かい家庭で両親に愛されちゃんとしつけも受けて育った子なのではないかな、と想像したり。
    戦争で両親を亡くし、生きるために盗みもするけど筋は通す、そんな芯のある少年に思いました。
    朝蔵さんや皆さんの仰るように、吟ちゃん智彦さん夫婦に引き取られて、もう一度温かい家庭を手に入れられるといいですね。

  5. たいとうみほ より:

    裕一君の苦悩と贖罪、池田さんと音ちゃんが示した赦しの形。これ、菊池寛の「恩讐のかなたに」に通じる、普遍的なものだなと思いました。主を斬ってしまい寺に懺悔しに来た男に和尚が諭す、「自分を責めるだけでは何も解決ができない、人を殺めたのなら今後は人を救え」という、償いの為に生きる後半生。裕一君に咎ある人の命を忘れないままでも(忘れてはいけないし決して忘れないでしょう)新たに裕一君が救った命を見ることはできますし、しなければいけない事です。起こった事とその因果にきちんと向き合った後に見出す行動は、決して変節や手のひら返しではなく「過ちを改めるに憚る勿れ」の方です。

  6. 坂本京子 より:

    祐一のことば「私は興奮していた」が重たかった。
    多くの国民が興奮させられていたのだろう。だから、おかしいと思わず、戦争に協力させられた。相互監視社会がつくられた。隣組とか国防婦人会とか。(いまのコロナ警察も似てるかも)
    祐一の反省の誠実さ感じました。

    昭和30年代半ばの生まれですが、子どもの頃「キン、コン、カーン」と歌って遊んでいました。

  7. オペラ座の怪人 より:

    今日もドンヨリ暗~い展開で、
    どうなることやら?
    と思ったけど、

    最後、とっても明るい曲を
    裕一の伴奏で歌ってくれて、

    吟のだんな様(智彦さん?)も
    ラーメン屋の「一兵卒」として、
    がんばる決意を固めてくれたみたいで

    とっても明るい終わり方で
    良かった良かった。

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  8. ぱぽりん より:

    「鐘の鳴る丘」も「とんがり帽子」も知ったことではあるものの、実は鐘の鳴る丘のストーリー、設定を何も知らずにいたことに気が付きました、いまさら!。
    戦争孤児達を扱った話なのだから舞台は東京近郊、と勝手に思い込んでいる上で、
    「でも、丘ってのがピンとこない」
    「いてもおかしくはないけれど、山羊にちょっと違和感が」

    そんなわけで調べてみたら、舞台が信州。
    ようやく歌詞が腑に落ちました。

  9. つい しょうこ より:

    「客商売だから言葉遣いに気を付けろ」
    でも、昭和の時代には「店主の愛想の悪さと味の良さ」の両方が売りのラーメン屋、結構ありましたよね。

    40年以上前、中学生のつい しょうこは吹奏楽部員でした。
    毎年夏のコンクール後の最初のイベントは、敬老の日の地元の温泉保養施設でのミニコンサートでした。
    当然曲目は懐メロと演歌がメインです。この時期、放課後練習の音に反応した年配の先生方が、よく声をかけてくれました。
    「とんがり帽子」もその一つで、みな歌詞を先生や親に教えてもらいながら練習したものです。

    観客のお年寄りの方には、こみ上げるものに目がしらを押える方もいらっしゃったのですが、人に感動を与える力よりも、「いや、うちら素人ですから。ただの中学生なんですから」と怖さを感じたものでした。

  10. 紺碧の空はいいな より:

    ここのところ奥野瑛太さんの佇まいと演技に目を奪われています。鋭い眼光は元高級将校そのものです。それにしても、登場時には智彦がこんなに重要な役どころになるとは思ってもみませんでした。
    五郎くんについても同様です。

  11. 丹善人 より:

    昨日から主題歌が復活したわけがやっと理解できました。
    立ち上がれない、動けないときに一歩踏み出す力を与えてくれる
    ものがエールなんですよね。だから一歩踏み出すことを始めた
    裕一を見て、音がめちゃくちゃ興奮した。これもまた、「音楽の力」
    なんですよね。悪戦苦闘で乗り越えた。これによって昌子さんも
    乗り越えられる。息子も大きくなって、父親と同じ眼鏡をかけている。

    智彦さんも、やっと肩書きを捨てて歩み出すことが出来た。いやいや、
    まだまだ紆余曲折はあるようですが。

  12. 還暦のたつお より:

     裕一、街の子供たちを見て、自分の原点に立ち返りました。大戦中の苦悩も湧き出るメロディーが洗い流してくれました。今回は池田さんの助けもありましたが、裕一は自分の才能に救われました。あと智彦さんとケンのエピソードは、「この世界の片隅で」で主人公夫婦が、広島から浮浪児の女の子を連れ帰る件を思い出します。

  13. さや より:

    裕一を立ち直らせるのが池田二郎さんなら、智彦さんを立ち直らせるのは、ケン少年なのかも知れませんね。関内夫妻のところに養子に行ったりしないんですかね?

  14. おっさん より:

    音さんが口すさんだ「とんがり帽子」に枯渇した涙が自然に浮かんできました。
    うれし涙です。印象的な場面ですね。
    ※昭和30年代初めの幼稚園の頃、あるNHK放送局で大勢で歌った記憶があります。

  15. 魁光 より:

    山中崇さんも初登場ですが、
    ごちそうさんでは、ちょっと下衆な噂好きのダメ作家。
    半分、青いでは、嫁を愛するどこにでもいる優しい旦那。
    エールでは、厳格で無骨なラーメン屋台の店主。

    各作品でキャラクターが全く違う人物を完璧に演じ分ける朝ドラ常連組の底力を感じました。

  16. よるは去った より:

    「♪みどりの丘の赤い屋根~」

    レコーディングで子供たちが合唱する場面は切り替わっただけでドラマ全体にパーッと明るい光を投げかけてくれたように感じました。

  17. 魁光 より:

    裕一と智彦さん。時代に取り残された2人が遂に動き出しましたね。

    裕一はPTSDだったのでしょうね。戦場の悲惨な現実を経験したから発症するのは当然ですね…。

    智彦さんもプライドをかなぐり捨てる覚悟を固めたようです。
    襟章を捨てるシーン。これが智彦さんの戦後のスタート地点となりそうです。

  18. よるは去った より:

    ケン「ははっ・・・・・・ラーメン屋似合うぞ・・・・・・。」
    智彦「うるさい・・・・・・・・。」

     
     この少年は智彦義兄さんとかなり深く関わってきそうですね。
     一度は「父親」と偽ったこともあるようだし。

  19. 柏倉章宏 より:

    池田さん(菊田先生)無くしては裕一君(古関先生)の復活はなかった訳ですよね。
    歌で励ますことは軍人とか孤児とか関係ありませんからね。
    自分も”猪苗代湖ズ”の”I love you & I need you ふくしま”に励まされました。