映画『長崎の鐘』の音楽 / エール 第94回

2020年10月22日(木)第19週「鐘よ響け」

あらすじ

ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の主題歌を完成させ、大きな試練を乗り越えることができた裕一に、新しい仕事に取り掛かろうとしていました。映画『長崎の鐘』の主題歌の作曲でした。裕一は原作者の永田医師に会うために長崎に向かいました。

長崎に着いた裕一は永田の妹・ゆりかの案内で永田の家に足を運びました。永田は白血病を発症し病床に伏していました。裕一は永田に話を聞かせてほしいと懇願。裕一は作曲のきっかけを永田の話の中に見つけたかったのです。

懇願する裕一に対して永田は言いました。どん底まで落ちろ。この言葉の意味がわかれば作曲のきっかけは見つかるはずだと。しかし、裕一には永田が口にした言葉の意味が全くわかりませんでした。

同じ頃、ラーメン屋で働きはじめた智彦はネギを上手に切ることができずにいました。そんな中で智彦は、心を通じ合わせた少年ケンタにネギの切り方を教わりました。そして智彦は、ラーメン屋の主人から仕事を認められ始めるのでした。

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予習レビュー

裕一くんが最初の大きなハードルを一つ乗り越えることができました。

ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の音楽の完成です。

ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の仕事が持ち込まれたとき、裕一くんは引き受けることができませんでした。

ようやく仕事を引き受けると、今度は戦場での記憶に苦しめられることになりました。

実はブログ主は、裕一くんの戦場での記憶の苦しみがイメージできませんでした。

しかし、朝ドラの歴史に刻まれるであろうあの88回を観た今は、裕一くんが作曲に当たって
どれほど苦しむことになるかが分かります。

そして、その苦しみを乗り越えることがどれほど大変だったかも分かります。

さて、一つ目のハードを乗り越えることができた裕一くんが、二つ目のハードルを自ら進んで乗り越える決意を固めました。

コメントへの返信 by 朝蔵

吉岡君の伯父様役で有名な大名優(よるは去ったさん)
テレビコマーシャルで繰り返し放送された「たたりじゃ〜っ!八つ墓村のたたりじゃ〜っ!」はよく覚えてます。

自分なりの贖罪は自己満足(魁光さん)
永田先生は静かで優しい語り口ながらも「あなた自身のためにつくってほしくなか」という言葉そのものは実に厳しい言葉ですね。

裕一のいまだに残った逡巡を、永田医師は見透かした(還暦のたつおさん)
裕一くんが永田先生との交流を通して、自分の中の戦争が清算される過程を本来は一週間かけて描くはずだったのかなと思いました。というか一週間かけてその過程を見てみたかったです。

子どもでもしっかり教えを乞うようになったのは偉い!(魁光さん)
吟ちゃんがこの瞬間を目撃していたらさぞかし感激していたことでしょう。

自分より格下に見える相手に「教えて欲しい」(たいとうみほさん)
軍人としてのプライドを捨てることができた瞬間でしたね。智彦さんはこれでようやく前に進めます。安心しました。

吟ちゃんにはまだきちんと言えない(丹善人さん)
自分がやっている仕事を吟ちゃんに誇りを持って言えたところで智彦さんの再生の完成ですね。

少年の人生のためにも、養子に迎えてくれよ、智彦さん・吟ちゃん(オペラ座の怪人さん)
智彦さん、吟ちゃん、そしてケンタ少年。いい家庭ができそうですね。

東京五輪の警備員(さやさん)
警備員さん、何かの形で回収されてほしいですね。

永井隆先生の如己堂(ひなさん)
今年の春先に仕事で長崎に行く予定があったのですが、コロナの影響でキャンセルになってしまいました。

長崎行きが実現したら如己堂にも足を運んでみたいと思います。

裕一はまだ復活していません(boxster981さん)
長崎での体験。そして人生の歯車が狂ってしまったプリンス(裕一くんが、自分が人生を狂わせてしまったと責任を感じるプリンス)が復活して、裕一くんも心の中で一区切りできるのでしょう。

わかるやつだけわかれば良い(偽君子さん)
すみません。ブログ主はわからない奴の一人です。(笑)

廿日市さん秘書の杉山さんの動向が気になっています(ペコさん)
コロンブスレコードのあのお二人。一体、どうしてしまったんでしょうね。今のところ消息は不明のままなんです。


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感想

もしかして二週間分を一週間に?

これはブログ主の推測ですが、おそらく前回の裕一くんが復活するまで。智彦さんがラーメン屋で働き始めるまでが一週間。

今回と次回に描かれる『長崎の鐘』のエピソードと、智彦さんが少年ケンタと心を通い合わせるその一方でラーメン屋の仕事にやりがいを感じるエピソード。これだけで一週間。

本来なら二週間かけて描くはずだったエピソードを今週にすべて詰め込んだのではないかと思います。

裕一くんが復活するまで。そして『長崎の鐘』の音楽が生まれるまで。

すべて描かれていたら、二つのエピソードを描いた二週間は、評判の高い第18週と並んで傑作週になったかもしれません。

もし、その二週間が放送期間短縮の影響によって一週間にまとめられたならあまりに惜しい。

せめて、『エール』に限っては週6回の放送に戻して『長崎の鐘』のエピソードは土曜日も含めた3回にわたって放送してほしかった。

そう思わずにはいられない重厚な回でした。

朝ドラの歴史のその名を刻んだかもしれないこれだけの傑作が完全な形で完成されなかったことが残念でなりません。

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コメント

  1. 文月 より:

    ん~,今日早朝の私のコメントが届いていないようなので,改めて報告しますが,,
    加弥乃さんのインスタでは,10/9付けで「オーールアッップ」という投稿がされています。
    (花束をもらったことをうかがわせる内容で)
    これから,続々と,撮影終了の方がでてくるんでしょうね。
    ちなみに,10/22のインスタでは,妹(朱里乃)さんとの動画(ギター:加弥乃,歌:朱里乃)がUpされています。

  2. 文月 より:

    杉山あかねさん,戦後編でも登場のようです。
    どんな登場なんでしょう??
    というのは,加弥乃さんのインスタで,10/9付けで花束を生けた写真とともに「オーールアッップ」と投稿していますから。
    ちなみに,10/22にはギター演奏をインスタにアップしています。(妹(朱里乃)の歌とともに)

  3. ひるたま より:

    ペコ様のコメントを拝読して。
    次週(第96話)に「杉山秘書」こと加弥乃さんのお名前が出演者クレジットに載っています。同じ週にもう1話加弥乃さんのお名前が確認出来る回があるのですが…「廿日市さん」古田新太さんのお名前がなかなか登場しない事が、私も気になっています。再登場はあるのか否か…?

    そしてそして…10/30の『あさイチ』プレミアムトークのゲストが「プリンス久志」こと山崎育三郎さんとの事で、即座に録画予約を入れました!(^^) (放送当日に不慮の災害etc.のハプニングが起きない事を祈るのみです…)

  4. ひるたま より:

    偽君子様のコメントを拝読して。(あっちゃ~…ひと足遅かったかも(;^_^A)
    本編放送後の『あさイチ』恒例(?)の“朝ドラ受け”で博多華丸さんのコメント「早くしないと萬平さんがインスタント(ラーメン)を作り始めますから」← 思わずTVの前で大笑いしちゃいましたよ(^0^;)!
    実際問題として、当時の萬平さんはハンコを作っていたか、さもなくば塩作りの入口に立った辺りの時期だったかな?…記憶がうろ覚えですが、思わず朝ドラのパラレルワールドに思いを馳せちゃいました。(^^)
    またインスタントラーメンといえば…「インスタントラーメンなって作ったヤツ、一体どこのどいつだ?出て来い!」という内容のセリフが『ひよっこ2』でもあったように記憶しています。

    すっかり『エール』本編から脱線しちゃいましたが…たまには朝ドラパラレルワールド(?)に思いを馳せてみるのも気分転換になって悪くないのでは?と個人的には感じます。(毎朝一生懸命に視聴されている生真面目な視聴者からはお叱りを受けるかも分かりませんが…(^^;)

  5. ペコ より:

    2つの「鐘」の歌で裕一は完全復活を遂げるのですね!
    ところで、廿日市さん秘書の杉山さんの動向が気になっています。
    コロンブスレコードの皆さんは戦争で無事だったのでしょうか?

  6. boxster981 より:

    長崎の鐘について(史実を踏まえてドラマに臨むと感慨もひとしおです)
    ドラマでは映画の主題歌を書いたことになっているが、史実はレコードが制作され大ヒット(昭和24年7月)した後翌年9月に映画化されている。それらの前にリアル永田医師の同名の随筆(昭和24年1月)がベストセラーとなった。作詞者のサトーハチローは「リンゴの唄」で大ヒットしておりレコード会社主導の企画であったと思われる。なおサトーハチローは広島の原爆で弟を失くしており何らかの思いがあったと思われるが歌詞に原爆を描写した部分はみられない。実際の歌詞は4番まであるが長さの都合であろうか3番は省略されることが多い。私は4番が好きです。

  7. 偽君子 より:

    失礼しました。「まんぷく」の敏ちゃんのことです。

  8. 偽君子 より:

    はい、吟姉さん。あなた少し前に、大阪(であってるか?)でラーメンうまそうに食べてましたよね?と、わかるやつだけわかれば良いようなことを言いたくなってしまうのでした(笑)。

  9. boxster981 より:

    ブログ主様、完全な誤解をなされています。
    音楽の技術的な話なので理解できなかったかもしれません。
    「長崎の鐘」は短調で始まり途中で長調に転調します。
    その発想となったのは如己愛人、「如己堂」の由来となった聖書の中の言葉です。
    永田医師が自分を見つめても見つからんのだがな!とつぶやいたのはそういう理由です
    明日、裕一はそのことに気付き途中で短調から長調に転調する曲を書き上げます。
    プリンスのエピソードは直接関係なく吉田さんの構想では明日が裕一の復活日です。

  10. ひな より:

    永井隆先生の如己堂をはじめ長崎の被爆地は、自分の修学旅行を最初に、大人になってからも数回訪問しました。平和祈念館や原爆の像を平和学習で訪れることは、戦争を知り平和を考える素晴らしい機会になります。しかし、班別学習で訪れた如己堂や浦上天主堂の方が私の胸に響いたことを覚えています。あくまで個人的な認識ですが、最近の長崎修学旅行では如己堂や浦上天主堂は車窓見学になっている学校も。ガイドさんから窓越しにお話を聞くだけでなく、しっかりその地に立ち、思春期の若い心で感じ取って欲しいなあと、放送を見て思いました。そんな事を思い出すくらい、永田医師の如己堂でのシーンは引き込まれます。明日も楽しみです。

  11. さや より:

    長崎県で裕一の前で歌った少年が、東京五輪の警備員(萩原聖人さん)では? と期待してしまいました。

  12. boxster981 より:

    ブログ主様、私も全体が短縮されたことは残念で完全版が見たかったというのは同感です。
    でも一方でコロナ禍がなかったらこの作品が傑作足り得たかは疑問です。
    その点意見を異にします。
    それからおそらく吉田さんの構想では裕一はまだ復活していません。
    自分で『ヨハネの黙示録』の意味を見つけることで本当に復活出来て解放されるのです。
    それが短調から長調への転調で表現されるのです。

  13. オペラ座の怪人 より:

    他の方も既にお書きですが、
    吟姉のだんな様「智彦」さんと
    少年との友情(のようなもの)にグッときました。

    包丁さばきは少年に教えを請いましたが、
    少年の人生のためにも、養子に迎えてくれよ、
    智彦さん・吟ちゃん。

    ( ̄。 ̄)(* ̄。 ̄*)

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  14. 丹善人 より:

    永井隆博士というと、映画になった「この子を残して」の加藤剛をすぐにイメージして
    しまいます。映画見てないのに。でも実際は吉岡君が演じている姿の方が近いのかも。

    智彦さん、まだプライドは捨てきれない。吟ちゃんにはまだきちんと言えない。
    これは来週になるんですね。
    ケンちゃん、智彦さんにお父さんの姿を見ていたのでしょう。こんな寡黙な
    お父さんだったのかも知れないし、案外不器用だったのかも。捕まりそうになって
    思わず智彦さんを見て、父ちゃんと呼んでしまったのも。で、呼んでしまってから
    自分の心に気がついたというか。

    映画の話、正名さんがからんでいたら面白かったのに。もう一度あの人のぼやき、
    聞きたかったな。

  15. たいとうみほ より:

    高い地位にいて、今まで自分は抜きんでた仕事をしていたと自負する人が、自分より格下に見える相手に「教えて欲しい」というのは勇気が要りますね。管理職だった人が再就職や転職で、若手にパソコンの使い方を聴くとか、定年後奥さんに電子レンジの使い方を聞くとか。それができた智彦さん、やはり人物の器はしっかりしてます。

  16. 魁光 より:

    ケン少年は本当は家族想いの優しい子でしたね…。
    お手伝いの経験が、智彦さんが独立したときに生きてくるわけですね!

    これで智彦さんの目の色が変わりましたね。自分の居場所を見つける為に本当に必死になった瞬間でした。
    ケン少年を認めて、一目置くようになりましたね。
    そして子どもでもしっかり教えを乞うようになったのは偉い!とてつもない前進です。

    ケン少年は必要以上に凝り固まったプライドを解きほぐしてくれる存在ですね。

  17. 還暦のたつお より:

    永田医師と裕一の対話のシーン、まるで、二人が対決しているようでした。裕一のいまだに残った逡巡を、永田医師は見透かしたようでした。どん底まで落ちろ、この言葉が胸に響きます。永田医師はわずかな時間で、裕一という人間と裕一が抱えていた問題を完全に理解したようです。さすがです。

  18. 魁光 より:

    永田医師 「私は『長崎の鐘』をあなた自身のために作っていただきたくなか」

    核心をビタッと突いてきました。
    過去にも裕一はボツ連発期に自分の音楽にこだわりすぎることがありましたが、本質はこれと変わっていませんね。

    誰かの為にという気持ちはあるものの、自分なりの贖罪は自己満足となり、果たして人の為になっているのか?本当に傷ついた人々に寄り添えているのか?

    自然被害が起こるたびにに「勇気を『与えたい』」と上からなコメントをすることに毎回議論が起こりますよね…。

    裕一よ…。籠ってちゃダメだ!長崎まで来たんだったら、闇市の様に自分の脚でしっかり稼がないと!

  19. よるは去った より:

    武「自分で見つけることが・・・・・・きっかけになるはずです・・・・・・・。」

     吉岡秀隆君が最近NHKドラマで演じた役では「悪魔が来たりて笛を吹く」の名探偵金田一耕助がありますね。
     かなりハマリ役でしたね。
     更に余談ながら金田一耕助役は数十年前に吉岡君の伯父様役で有名な大名優が松竹映画「八つ墓村」で演じてますね。
     「寅さん」とかなり違うキャラだったこともあり私的にかなりインパクト強いのですが。

  20. boxster981 より:

    ひと事!謎はすべて解けた!!!
    永田医師から黙示録の主題が言葉として発せられました。
    ある若者は神は本当にいるかと問うた 落ちろ落ちろ どん底まで落ちろ
    その意味があなたにわかりますか?
    自分で『ヨハネの黙示録』の意味を見つけるのですね。
    だから関内家が史実と異なりクリスチャンの設定になった。

  21. さや より:

    永田医師のモデルになった永井隆医師と同郷なので、出演は嬉しいですね。県外に引っ越す前に、記念館に行けば良かった……。と後悔してます。