裕一と鉄男が久志と再会 / エール 第97回

2020年10月27日(火)第20週「栄冠は君に輝く」

あらすじ

ある日、裕一と鉄男は、藤丸に連れられて足を運んだ古びた家で久志と再会しました。裕一と鉄男は、久志の変わり果てた姿に言葉を失いました。いつも身だしなみを整えていた久志の姿はそこにはありませんでした。

薄汚れた服を来て無精ヒゲを生やした久志は、酒と博打に溺れる日々を過ごしていました。父を亡くし、農地改革で実家の土地家屋も二束三文で買い叩かれ、収入を失った久志は自分の居場所を失っていたのです。

一方、大倉からの全国高等学校野球選手権大会の曲づくりを引き受けた裕一は大阪での会議に出席。裕一が提案した『栄冠は君に輝く』が採用され、裕一は瞬く間に曲を完成。仕上がった曲の出来栄えに音は感激しました。

『栄冠は君に輝く』は曲が完成し、この歌を歌う歌手選びを残すだけになりました。裕一は『栄冠は君に輝く』を歌うのは久志が最適だと考えていました。そして裕一が久志のもとに足を運ぶものの、久志は裕一と会うことすら拒むのでした。

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予習レビュー

第20週のテーマである、歌を歌えなくなったプリンスの復活。

そして週のサブタイトルにもなっている、プリンス復活のきっかけの名曲『栄冠は君に輝く』。

この二つが揃いました。

おそらく前回が戦後の初の登場と思われるプリンスが、本格的に登場します。

さて、終戦直後のプリンスについて、プリンスを演じる山崎育三郎さんが次のように語っています。

プリンスは明るい性格に見えて実は心の中に闇を抱えている。

それは幼少期に両親が離婚し愛する実母を失ったことの孤独の闇だ。

その心の中の闇を封印していたが、音楽という自分の居場所を失ったことで封印していた闇が出てきてしまったのだと。

以上、山崎育三郎さんの言葉をブログ主なりに「翻訳」しました。

思えばプリンスが歌に没頭するきっかけは、実母との再会を果たせなかった絶望でした。

実母はすでに幸せに暮らしている。

その実母も前に自分は姿を見せるべきではない。

幼いながら実母の幸せを守ったリトル久志くんは、幼いが故に孤独でした。

そんなリトル久志くんに音楽の道を示し、音楽という自分の居場所を与えてくれたのは藤堂先生でした。

藤堂先生はもういませんが、今度は裕一くんがプリンスを再び居場所に連れ戻すことになるのでしょうか。

コメントへの返信 by 朝蔵

ヤサグレて荒んだ生活を送っている状況での再登場(通りすがりの猫さん)
少年時代から大人になるまでプリンスはいつも身なりが綺麗でしたが、戦後の落ちぶれた姿を際立たせるためのものだったみたいですね。

プリンスの荒んだ姿、見るのがつらそうです。

「農地改革」という現実(よるは去ったさん)
プリンスが音楽学校を卒業後も定職につかず好きなことをしていられたのは、実家の農業収入の支えがあったから。

そしてその支えがプリンスの生活力を弱めてしまった。以上、ブログ主の推測です。

過去に急に久志が飲んだくれキャラになったり(魁光さん)
音楽学校卒業後、売れない日々に酒ばかり飲んでましたが、あの姿は今にして思えばフラグでしたね。

「ごちそうさん」出演者が立て続けに登場(魁光さん)
ですね。ブログ主は『ごちそうさん』が大好きなので、喜びっぱなしです。

自暴自棄になった久志は、ゆっくりと自殺(還暦のたつおさん)
的を得た表現だと思います。苦痛を感じず自分でも気づかないまま、この世を去りたい。それくらいの気持ちでいるのかもしれません。

智彦さんは、どん底まで落ちて、そこで家族を見つけた(丹善人さん)
永田博士の「どん底まで落ちろ」という言葉の意味。丹善人さんのコメントによってブログ主はようやく理解できました。(恥)

久志の落ちこぼれぶりにぴっくり(オペラ座の怪人さん)
プリンスのダークサイド転落を知っていたブログ主も驚くレベルでした。

廿日市さん(たいとうみほさん)
杉山秘書は出世して再登場しましたが、廿日市さんの行方が不明のまま。説明くらいはあるだろうと期待していたのですが。

文筆家である原作者が史実で婚約者の名前で応募したことに倣っている(boxster981さん)
ドラマの中でそこまで描く時間がないので、女性名をチラッと見せることで史実を再現したのかもしれませんね。

廿日市がどうしているのか気になるところですが(ぱぽりんさん)
ぱぽりんさんのご高察の通り悪い状態ではなさそうですね。杉山秘書にディレクターのポジションを禅譲したともとれるような言葉を裕一くんが口にしていたので、栄転があったのかもしれません。

「栄冠は君に輝く」をプリンスの歌声で聞きたいです(さやさん)
ですね。『栄冠は君に輝く』が楽しみで楽しみで、最近Youtubeで様々な人が歌う『栄冠は君に輝く』を聴きまくっています。

「農地改革」で土地を失っていた(よしけんさん)
ブログ主の母の実家も「失った」家でしたが、その地域では失った家も手に入れた家も、それぞれの問題を抱え込むようになったみたいです。

元々ある品の良さが隠し切れない(キヨコさん)
一緒に博打を打っていた乱暴そうな男性と比べると生まれの良さが目立ちますね。

ひよっこの時子パパ、遠山俊也さん(キヨコさん)
影が薄いっていじられまくっていたパパですね!

子供時代のプリンスってずっと冷めたような顔のまま(偽君子さん)
たしかに、感情を外にあらわすことが滅多になかったですね。お母上との別離の時以外は。

廿日市誉ディレクター(文月さん)
杉山秘書あらため杉山ディレクターの昇格について口にする裕一くんの口ぶりから、廿日市さん残念なことにはなっていないだろうと思いましたが、もしかすると社長抜擢もあり得るわけですね。

ほんの一瞬の出演でしたがかみじょうたけしさん(ずんこさん)
そこにはまったく気が付きませんでした。

手書きスコアボード(ケロタンさん)
手書きスコアボード、懐かしかったです。高校野球を最も熱心に見ていたのは手書きスコアボードの時代なので、こちらの方が甲子園らしさを感じます。


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感想

プリンスの心の闇

プリンスの廃れた姿は事前に発表されていたプリンスの最新ビジュアルで確認していたので覚悟はできていました。

しかし、プリンスが暮らしている家のあまりの粗末なことには驚かされました。

それ以上にプリンスの心がここまですさんでいようとは想像を超えてました。旧友との再会を少しは喜ぶことをブログ主は期待していました。

さて、ダークサイドに堕ちたプリンスを演じる山崎育三郎さんが、プリンスについて次のようなことを語っています。

幼い頃に両親が離婚し、最愛の母との離別を経験した久志は、歌によって救われたものの心の中の闇は消えてはいなかった。歌が心の中の闇を封印していた。

しかし、久志が歌を失ったことで心の中の闇を封じていたものをなくなり、心の中の闇が外にあらわれてしまった・・・

以上、山崎育三郎さんが語ったのはざっと以上の通りです。

自分の居場所を失い、外にあらわれた心の闇に支配されてしまったプリンスの復活。裕一くんの復活と同じくらい難しいような気がします。

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コメント

  1. 魁光 より:

    キヨコ様へ。

    見返したところ、新聞社で時子父が一瞬映ってましたね!
    やはり影が薄くて気付かなかったです(笑)

  2. ひるたま より:

    【まさかの《ツダケンさん》ご出演!】
    オープニングクレジットを見ていたら「犬井 津田健次郎」の表記が。「…まさか、あの津田健次郎さんが!?」と思ったら…本当にご本人だったとは!
    ネット等でもかなり話題になっているようですね(^^)。まぁ今思えばいつも表示される「語り 津田健次郎」のクレジットが無かった事に気付くべきだったのですが…こちらは見落としていました。(^^;)

    思えば前日(第96話)のラストのナレーション「戦争から3年、裕一のまわりの人々はそれぞれの道を見つけ、前に進み始めていました」の後に場面が転換。そして「…この男を除いては」今見直す(聴き直す)と、声のトーンが変わっていたような?不気味に感じられました…「犬井」の声にさえ聞こえます。(思い込みも入っているかもしれませんが…)

    ナレーターの本編出演といえば近年では『ひよっこ』の増田明美さん、『なつぞら』の“ウッチャン”内村光良さんもそうでしたね。(ウッチャンの時にはセリフ無し&背中のみの出演でしたが^^;)

  3. ケロタン より:

    いよいよ甲子園球場が出てきました。さすがにスタンドの座席は現在のものでしたけど、1984年の改修前の手書きスコアボードを再現していたのはきちんと考証されていて、見事でした。

    あと細かい話しで恐縮ですが、藤丸さんの台詞で「農地改革で農地も屋敷も失って」というのがありましたが、農地改革では家屋は強制買収の対象ではありませんでした。恐らくは、農地改革のせいで収入源を失い、税金等を払えなくなって屋敷を手放さざるを得なかった、というのが正確なところだと思われます。

  4. ずんこ より:

    裕一くんを甲子園のダグアウトに案内して、「どうぞごゆっくり」と一言言って消えた男性、ほんの一瞬の出演でしたがかみじょうたけしさんでしたね。
    高校野球と言えば、かみじょうたけしさん。
    NHKさんの粋な計らいに、思わずニンマリしてしまいました。

    廿日市さん、杉山さんを後任に指名して、ひょっとして出世して「偉いさん」になられたのかな?
    廿日市さんは現場の人だと思うので、それならちょっと残念です。

  5. 偽君子 より:

    でも結果は良いとわかってるのに思いっきり鬱になるのなんでだろう。「あまちゃん」でもそんなことがありましたけど。

  6. 文月 より:

    廿日市誉ディレクターのモデルの一つとして,1947年に日本コロムビア社長になり,のちに紫綬褒章をうけた武藤与一ではないかとのコメントが,ネットではあがっています。
    そうであれば,社長として姿を現さないことも,杉山あかねに現場をまかせるのもなんとなくなじむような気がします。とすれば,社長が登場するのは,大いに期待できるのですが,,
    さてさて,廿日市氏は今後登場するのでしょうか。
    なお,武藤与一は,福島県出身で日本コロムビアに福島県人を多く採用した方ということですから,廿日市の設定とはちょっと違うようです。

  7. 偽君子 より:

    思えば、子供時代のプリンスってずっと冷めたような顔のまま、まったくと言って良いほど笑ったり微笑んだりしてませんでしたよね。少なくとも画面に映ってる間は。つまり暗い人だったんですよ。その点、裕一くんはしあわせでした。必ずと言って良いほど、どこかに温かく迎え、慰め、励ましてくれる人たちがいた。プリンスにはそれがほとんどいなかったんですよね。わずかにいた人も一気に減った。藤堂先生すでになく、藤丸さんにも素直になれないんですからねぇ。
    しかし人を慰め励ますのはやっぱり難しい。どんな親しい人でも、その人のことがわかるようで、その実はなんにもわからないもんなんでしょうから。ましてや裕一くんも大将も不器用で口下手ですから。

  8. キヨコ より:

    続きです。
    魁光様のコメントに馬助さんの中村靖日さん登場とあったので、昼エールでキャストをチェックしたら、ひよっこの時子パパ、遠山俊也さんも出演してました。
    朝の慌ただしさで見過ごしていました。

    ところで、「栄冠は君に輝く」の作詞者・多田良介役として、元ジャイアンツで現在は栃木ゴールデンブレーブス監督の寺内崇幸氏が出演するとのニュースを見ました。
    失礼ながら寺内氏の事は存じ上げず、演技力も未知数ですが、実際に野球に関わった人がどんな表現をするのか楽しみです。

  9. キヨコ より:

    この場をお借りして
    ひるたま様
    私のコメントを拾い上げていただき、ありがとうございました。

    奥野瑛太さんをウィキってみたら、なんと出身がほぼ同郷、出身高校があのヤスケンと同じとは。(あくまでもネット情報)
    勝手に親近感マシマシ、智彦・吟夫婦の応援にも熱が入ります。

    麻雀するツダカン!ぼろきれ越しからも渋さが滲み出てましたね~。

    荒んだ暮らしを送っていても、プリンス久志が裕一に話しかけた科白に、元々ある品の良さが隠し切れないと感じました。

  10. よしけん より:

    「農地改革」は、素晴らしい政策で、「寄生地主」が没落してよかった、とずっと思っていました。

    しかし、父の実家も母の実家も、寄生地主の分家であり、「農地改革」で土地を失っていたことを知りました。

    母方の祖母が、日本共産党を大嫌いだったのも、そういう経験から。

    「寄生地主」制度について批判的な気持ちが少し薄れてきた私は、その程度の俗物・俗人で、真に「平等」を愛している立派な人間ではないことを、悟りました。

  11. さや より:

    農地改革は、「とと姉ちゃん」でも出てきましたが、筧利夫さんが演じる鞠子の婚約者のお父さんは明るかったなぁ、と今は思えます(うろ覚えなので間違いがあるかも知れません)。
    とにかく、「栄冠は君に輝く」をプリンスの歌声で聞きたいです。

  12. ぱぽりん より:

    本日の欲望、
    「藤丸に支えられたい!!」

    それにしても久志、梅に振られた後藤丸といい感じになったのに、何も進展が無いまま一人で福島へ行ってしまっていたのか。
    っっっとに悪い奴だね~。

    廿日市がどうしているのか気になるところですが、裕一たちの話しぶりから想像すると悪い状態にあるようには思えない。
    もしかして、出世し、経営側に立場が移ったのかもしれませんね
    杉山を新しいディレクターに指名したなんて、なかなかニクイじゃありませんか。

  13. boxster981 より:

    マウンドで原稿の裏に作曲する直前、作詞者の名前が芦田良子(女性?)と読めるような!?文筆家である原作者が史実で婚約者の名前で応募したことに倣っているのだろうか?なおリアル久志は2番の歌詞一球に一打にを「一打を」と謳い間違えている。当時は生で直接原盤を刻んでいたので時どきあることだったらしい。この録音時の間違いはドラマで扱われるのだろうか?

  14. たいとうみほ より:

    廿日市さん、軍歌に関わったかどでGHQに睨まれて公職追放にでもなったんでしょうか。婦人参政権等、GHQが女性の地位向上に力を入れたのも、女性の発言力を高めて軍国主義を押さえようとの意図があったと思われますし、女性である杉山さんを現場のトップに抜擢したのは当局受けがいいだろうなと思いました。

  15. オペラ座の怪人 より:

    予習を全くしない私、
    先の展開を読む力の全くない私、
    久志の落ちこぼれぶりにぴっくりです。

    裕一の力で、
    裕一の曲で、
    きっと、復活してくれることでせう。

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  16. 丹善人 より:

    ええとこのボンボンは打たれ弱かった。
    バックボーンが無くなっただけでこれですか。
    ある意味、智彦さんと同じなのかも。
    先週のテーマでもあった、落ちろ、落ちろ、どんどん落ちろ。
    智彦さんは、どん底まで落ちて、そこで家族を見つけた。
    はたしてプリンスは。

  17. 還暦のたつお より:

     自暴自棄になった久志は、ゆっくりと自殺しているようにも見えます。博打のシーン勝っている場面が多かったけどまさかイカサマなんかしてないよな。敗者への優しい眼差し、「栄冠を君に輝く」はまさに久志への応援歌でもあります。久志がどんなきっかけでこの曲を受け入れるのか気になるます。

  18. 魁光 より:

    久志のチンチロリン仲間にツダケンさんがサプライズ出演!
    さらに朝一新聞社では馬介さんも登場しました。

    今作ではサプライズ出演も多く、オープニングクレジットも目を離せません!(笑)

    なんだかんだで「ごちそうさん 」出演者が立て続けに登場してきてますね!

  19. 魁光 より:

    久志「どちらさん?」

    本心は全く冗談で言ってないでしょうね。
    昔のことは久志にとっては戦前の話は全部黒歴史、忘れ去りたい過去のはず。

    藤丸ちゃんのお話を聞くとそう思うのは当然なことばかり。

    しかし忘れ去るなんてできるレベルの傷ではなく、酒やチンチロリンに逃げてしまうといった感じでしょうか。

    過去に急に久志が飲んだくれキャラになったり、いきなり家族想いキャラが追加されたのも全部ここに繋がってたんでしょうね。

  20. よるは去った より:

    藤丸「農地改革で・・・・・お屋敷も・・・・・・お父様もなくなって・・・・・・・・・・・。」

     伊藤久男先生が「国民の戦意を煽り立てた」罪悪感を抱えていたという話は知ってましたが、「農地改革」という現実もあったわけですね。

  21. 通りすがりの猫 より:

    今週はしばらく登場の無かったプリンスが戻ってきますが、プリンスらしからぬヤサグレて荒んだ生活を送っている状況での再登場なのですね…
    プリンスを演じる山崎育三郎さんは一昨年のNHKドラマ「昭和元禄落語心中」に有楽亭助六役で出演されていましたが、このときも人気落語家だったのに東京の落語界を追われて田舎で呑んだくれの荒んだ生活を送っている…という設定でした。またまた、育三郎さんの「呑んだくれの無精髭」が見られるのですね、それはそれで楽しみです。
    落語心中では復活の兆しを掴んだ矢先の悲劇が待っていたわけですが、エールでは堂々と復活する姿が期待できるので楽しみですね!