歌を歌うことを拒む久志 / エール 第98回

2020年10月28日(水)第20週「栄冠は君に輝く」

あらすじ

裕一の願いは久志に『栄冠は君に輝く』の歌手を引き受けてもらい、そのことがきっかけとなって廃れた暮らしをしている久志が立ち直ることでした。。しかし久志は裕一の願いを聞き入れようとはませんでした。

鉄男も久志を訪ね、働くことを強く勧めました。鉄男に対して久志は言い返しました。戦時中は戦時歌謡を作曲し戦後は平和の歌を作曲している裕一はうまくやっていると。その言葉を聞いた鉄男は激昂。裕一がどれほど苦しんだかを久志に告げました。

その明くる日の朝早く。藤丸が血相を変えて古山家に駆け込んできました。前の日の夜に吐血した久志は、朝になると行方をくらましてしまったというのです。藤丸は、久志が自殺を考えているのではないかと心配でなりませんでした。

藤丸は久志の父が間も無く一周忌を迎えることを思い出しました。そのことを聞かされ、久志は福島へ帰ったと察した裕一は福島に向かいました。案の定、久志は福島の実家にいました。そして久志は自分の苦悩を初めて打ち明けるのでした。

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予習レビュー

プリンスの心の闇が全開します。

少年時代のプリンスは、両親の離婚と最愛の実母との別離によって生じた心の闇を音楽によって癒されました。

音楽が少年時代のプリンスの安心できる居場所でした。

成長してからも音楽がプリンスにとっての居場所であることに変わりありませんでした。

ところが戦争によってプリンスの居場所はプリンスの苦悩の源に変わってしまいました。

居場所を失いさまようプリンス。

そのプリンスを救うのは裕一くん、大将などの福島の同級生たち。

さらに、劇作家の池田先生もプリンスの心の再生に力を貸してくれるみたいです。

しかしプリンスが救われるきっかけをつかめたのは藤丸ちゃんがいてくれたから。

藤丸ちゃんがすさみきったプリンスを見るに見かねて面倒を見てくれた藤丸ちゃんの価値をプリンスがしっかりと理解し、

藤丸ちゃんがプリンスにとっての最も大事な居場所になってほしい。

それがブログ主の願いです。

追伸:1回限りの出演くらいに予想していた藤丸ちゃんがここまで重要なキャラになるとは意外でした。

コメントへの返信 by 朝蔵

久志君のモデル伊藤久男さんの最初の奥様が元芸者(ちぃちぃさん)
教えてくださりありがとうございます!

藤丸ちゃんはプリンスの恩人となるので、プリンスは藤丸ちゃんを一生大事にしてあげてほしいですね。

面倒臭い(よるは去ったさん)
裕一くんがそれを知ると「面倒臭い」ことを音ちゃんも理解したみたいですね。裕一くんの疎外感が気の毒ながらも笑えました。

僕の選んだ道が父さんを苦しめた(よるは去ったさん)
裕一くんが大将を福島に連れて行ったとき、プリンスはしょっちゅう福島に帰って年老いたお父上の面倒を見ているという意外な親孝行の側面がチラッと説明されました。

あのときのことがここに来て回収されたわけですね。

誰も来ない一周忌に裕一が来てくれた(魁光さん)
この点を見落としていました。一周忌に駆けつけてくれる人が一人でもいた。その一人は古くからの友人で東京から駆けつけてくれた。それはきっと嬉しいはずです。

犬井 津田健次郎」の表記(ひるたまさん)
公式サイトに、出演も果たした津田健次郎さんのインタビューが掲載されています。

警察予備隊員募集(魁光さん)
農地改革等で収入を失ったプリンスみたいな立場の人が、その高待遇に殺到したらしいですね。

精神的にこじれた状態(還暦のたつおさん)
精神的にこじれたのが自分だけではないと知ることができたのは、プリンスにとっては救いだったかもしれません。

お父さんにバレたら面倒くさい(丹善人さん)
華ちゃんはよ〜くわかってますね。本件以外にも面倒くさいと感じることがあったのでしょうか。古山家の父娘関係に興味が湧いてきました。

三郎さん(還暦のたつおさん)
三郎さんにもし娘がいたら。娘から見て三郎さんはかなり面倒くさいお父さんだったことが考えられますね。娘のちょっとした異変にいちいち反応して・・・(笑)

藤丸さんの一途な愛(たいとうみほさん)
藤丸ちゃんが「私が擦り減るばかり」とこぼしていましたが、そこまで尽くし切るほどの一途な純愛。藤丸ちゃんに幸あれと願うばかりです。

久志、<お尻>は治ったの?(ぱぽりんさん)
あれだけ不摂生していたらますます悪化してそうですね。警察予備隊どころではなさそうです。

伊藤久男氏の最初の奥様(重信六三郎さん)
情報提供ありがとうございます!

彼の不器用で口下手なところ(偽君子さん)
この不器用さと口下手が、希穂子さんという素敵な女性を逃すことにつながってしまったんですね。今にして思うと・・・希穂子さん、今はどうしているのかな?

早稲田の応援団と保さんのコーヒーの師匠(たいとうみほさん)
保さんの師匠はプリンスが幼少の頃にすでに高齢だったのですでに鬼籍に入られていそうですね。従兄弟の早稲田の応援団の団員、彼は・・・泣けてくるので想像したくありません。

慰問活動などを福島中心に展開した久志君(つい しょうこさん)
お尻に問題を抱えていたとはいえ、戦時歌謡を歌っていた本人は召集を免れていたという事実も反発を招いていたのかもしれません。

渉君(たいとうみほさん)
後半になって登場したキャラクターは時間不足のためにその場限りの登場でおしまい。そんなことが多くなりそうですね。


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感想

大将は大将だった

鉄男くんが大将というあだ名で呼ばれているのは子供時代のその腕っぷしの強さからでしたが、その腕っぷしの強いところを久しぶりに見ました。

腕っぷしの強さだけでなく、真っ直ぐな生き様。

そしてクールに見えて実は熱い心の持ち主。

自分の身の上の不幸を遠巻きに語るプリンスの言葉に激昂した大将の姿に、「大将らしいところ」を久しぶりに見たような気がします。

やっぱり大将は大将でした。

プリンスの苦悩

今週のどこかで、プリンスが裕一くんに対して自分の苦悩を初めて口にすることは事前に承知していました。

しかし、誰に対しても心を閉ざし自暴自棄におちいっているプリンスが、どうして自分の苦悩を口にする気になるのかが見えてきませんでした。

激昂した大将が、戦後の裕一くんがどれほど苦しんだかをプリンスに告げたこと。

あれが効いたのかもしれません。大将、いい仕事してくれました。

一方でプリンスは、お父上の死を早めてしまったのは自分の責任のように考えている様子。

少し前の裕一くん同様、ここから立ち直るのは簡単ではないかもしれません。

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コメント

  1. たいとうみほ より:

    華ちゃんとちょっと温かい思いを抱き合っている感じの渉君。高校卒業後早稲田に入って早慶戦に出場したら、古山家の関係者全員が神宮に陣取って「紺碧の空」大合唱となるんでしょうか。作中でそういう展開には恐らくならなそうですが、この歌がお父さんが人々に「エール」を与えるきっかけになったのだと、華ちゃんに教えてあげたら原点に戻ったようで、ちょっと感動ものでしょう。彼がプロに入って裕一さんがプレゼント代わりに「闘魂込めて」を作るというのも考えたのですが、この曲はオリンピックと同時期の作曲なので渉君に絡めるのは無理がありました。

  2. つい しょうこ より:

    「お父さんが心配だから」
     そう思って慰問活動などを福島中心に展開した久志君ですが、世間が狭いと言うか、お互いを知り過ぎてる地元だったところと、作曲家(ある意味裏方)の裕一君と違って、世間への露出度が高いところが、仇になっちゃったかもしれないですね。
     これが九州方面での活動だったら、もう少し郷里の皆さんの風当たりも違っていたんじゃないでしょうか。

    追伸:私はアツい男、鉄男君が好きではありますが、久志君にはまず、保本登さんになったつもりで、彼に寄り添った言葉をかけてあげてほしかったです。

  3. たいとうみほ より:

    プリンスにとって福島は、本当なら帰りたくない場所のはず。東京に出てきたのも、福島で後ろ指差され続けるのが辛いからで、東京ならばまだ匿名で暮らせるからでしょう。その彼が、お父さんの追善はしなければと、わざわざ福島に帰ったのがもう、胸が詰まります。心底お父さんが大好きで、感謝していて、せめて一周忌位は自分が執り行わないと。そう感じていたんでしょう。プリンスの親戚って作中に今まで2人登場してるのですが(早稲田の応援団と保さんのコーヒーの師匠)この人たちはどうしたんだろうと気になりました。プリンスを鞭打つとは思えないのですが、ただ2人とも亡くなってたら最悪です。(実在の早稲田応援部の従兄弟さんは戦後地元で酒屋を継いだそうです)

  4. 偽君子 より:

    小生も還暦のたつおさまに同意しますね。確かに大将の気持ちはよくわかるんですけど、それを「悩んでいる人」に言っちゃうか・・・。このあたり、彼の不器用で口下手なところがもろに出てますね。

  5. 重信六三郎 より:

     以下Wiki調べですが…、

     伊藤久男氏の最初の奥様は、藤丸さんのモデルになった方とは別の芸者歌手の方です…。

     そして、戦後に再婚した奥様との間に生まれた娘さんと息子さんが、御姉弟で歌手活動をされていました…。

     御姉弟でNHKの音楽番組にレギュラー出演されていたので、リアルタイムで御覧になっていた方も居られるかも…。

  6. ぱぽりん より:

    気になるのは解るけれど、この段階であれこれ詮索するのは良くないぞ、音。

    戦時中のことだから連絡が取れていたはずで、知っていたことだと思うのですが、久志は藤堂が亡くなったことをどう思っていたのでしょう。
    戦争を清算できず裕一がどれだけ苦しんでいたのかを共有するのに藤堂についての話しがキーになるのかとも考えていたのですが、はっきりとした形で触れられることはなさそうですね。
    あるいは、大将の
    「お前、本気でそう思っているのか!」
    が、そうしたことを含めての言葉であったのでしょうか。

    警察予備隊募集の広告は、やはり皆さん気になったようで。
    でもね、久志、<お尻>は治ったの?
    治ってなかったら、警察予備隊でも弾かれてしまうのでは??

  7. たいとうみほ より:

    以前、プリンスが梅ちゃんに色目使って藤丸さんを放ったらかしにしている、と音ちゃんに愚痴った事がありました。あれが今回生きてきましたね。なかなか思いが届かなくてもプリンスがら心が離れない、藤丸さんの一途な愛。あの時も梅ちゃんが五郎ちゃんを選んで、プリンスは「大切なものに気づいた」と藤丸さんとよりを戻しました。もう一度、あの気持ちをプリンスに思い出して欲しいものです。

  8. 還暦のたつお より:

    「おとうさんに言うと面倒くさいから。」この面倒くささは、やはり三郎さん譲り?

  9. 丹善人 より:

    華ちゃんの新しい彼氏。どことなく弘哉君に似ていたりして。
    おそらくは、隣の学校の生徒ながら、ふと弘哉君のことを
    思い出して見つめていたのがきっかけだったりして。

    しかしお父さんにバレたら面倒くさいことになりそうですよね。
    娘溺愛の父親だから。

  10. オペラ座の怪人 より:

    多くの人が戦争に協力し、敗戦を機に苦しんでいる、
    裕一も久志も。

    全くの下級の兵隊さんが、上官の命令で、捕虜を殺害し、
    戦後、裁判にかけられて、死刑。
    「私は貝になりたい」というドラマ。

    裕一も久志も裁判にはかけられていない、
    そのことの是非も考えたいけど、
    まあ、歴史的に「裁判にかけられていない」というのは事実。

    自分の戦争責任にどう向き合っていくか?
    音楽で若者の士気を高揚させ、
    戦地に送り込んだ責任をどう取るのか?

    そんなことを考えた、考えさせられた、本日でした。

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  11. 還暦のたつお より:

    精神的にこじれた状態で聞く正論は余計に腹が立ちます。心の底で自分が間違っていると分かっているだけに。

  12. 魁光 より:

    鉄男くんの持ってきた求人ビラに「警察予備隊員募集」とありましたね。

    細かい小道具の中にも小ネタを挟んでくる姿勢、大好きです(笑)

  13. 魁光 より:

    恩返しのつもりが仇で返していた。一周忌に誰も来ない。
    親孝行な久志にとっては耐えられない現実です…。

    やりたいことを応援してくれた父の存在。裕一も同じです。
    一歩間違えたら裕一もそうなりかねないと考えたら恐ろしいですね…。

    裕一がそうならなかったのは、養わないといけない家族の存在と池田さんや永田博士といった救いの恩人との出会いがあったことに尽きます。

    久志は天涯孤独になり、そういった出会いを全てシャットアウトしてしまっていた。そして時が止まり3年。

    しかし現実と向き合い福島に帰り、裕一に心の闇を告白してくれたのはわずかながら前進ですね。

    誰も来ない一周忌に裕一が来てくれたことが、内心久志は嬉しかったのかもしれません。
    だから裕一に今の苦しみを打ち明けてくれたのかと思っています。

  14. よるは去った より:

     久志「僕の選んだ道が父さんを苦しめた・・・・・・・・。」

     この苦しみからプリンスがどう立ち上がるかが明日以降なわけですね。

  15. よるは去った より:

    華「お父さんに言わないで・・・・・面倒臭いから・・・・・・。」

     ん~新たな恋〇ナ・・・・・・・?

  16. ちぃちぃ より:

    おはようございます。
    久志君のモデル伊藤久男さんの最初の奥様が元芸者さんだったとのことなので、この方が藤丸ちゃんのモデルなのではないかと思います。
    ただ、現実の方は久男さんの浮気が原因で離婚となってしまったそうなので、ドラマはそうならないといいなと……。