久志が裕一に苦悩を告白 / エール 第99回

2020年10月29日(木)第20週「栄冠は君に輝く」

あらすじ

福島の久志の実家で、久志の苦悩を初めて聞かされた裕一は、久志に戦時歌謡を勧めた自分に責任があると考えました。東京に戻った裕一は、久志のことを池田に相談。そして久志の説得を池田に頼みました。

裕一の話を聞いた池田は、久志に実際に会い、そして久志のために作詞をしそれを久志に歌わせることを思いつきました。意外にも久志は歌うことを引き受けました。裕一は早速、久志が歌う歌の作曲を仕上げました。

そして迎えた久志の歌の収録の日。コロンブスレコードに久志は少し遅れて到着。久志の歌の収録は無事に終わりました。裕一は心から安心し、久志のことを鉄男、そして保と恵に報告しました。

その数日後、裕一と鉄男が久志のもとに足を運ぶと久志は再び酒に溺れていました。そして歌手を引き受けたのは借金を返すためだとまで言いました。しかし裕一はあきらめず『栄冠は君に輝く』を久志に歌わせてほしいと大倉に頼み込むのでした。

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予習レビュー

廃人同様の姿で戦後を描くドラマの中に再登場したプリンスの苦悩が初めて語られます。

プリンスは裕一くんと同じような苦悩を抱えていました。

兵役が解除された後、プリンスは福島に戻って戦時歌謡を歌いながら故郷での慰問活動に携わりましたが、このときの活動がプリンスの苦悩の源です。

戦時歌謡によって戦地に駆り立てた過去を、プリンスは地元の人から白眼視されていました。

プリンスのお父上までもが叩かれる対象になっていたのだとか。

それに加えて地元の名士だった実家が所有してた農地の大半は、戦後の農地改革によって接収され、お父上は戦後に失意の中で亡くなていました。

戦時中、裕一くんが大将を連れて福島に帰ったことがありました。

そのとき、すでに福島にいたプリンスが、老いたお父上の面倒を見るために福島にはちょくちょく帰っているという発言をしていましたが、察するにプリンスはかなりの孝行息子。

そんなプリンスのことです。

自分のやったことでお父上までが苦しまれたことのプリンスの苦悩、察するにあまりあります。

一方、プリンスが戦時歌謡を歌うきっかけをつくったのは裕一くんでした。

裕一くん、再び自分の過去と向き合うことになってしまいました。




コメントへの返信 by 朝蔵

今の久志君にはこのくらいの荒療治が必要(よるは去ったさん)
裕一くんが『鐘の鳴る丘』の主題歌作曲に取り組んだのも今にして思えば荒治療でした。その時と同じことですね。

言葉遣いが基本変わってない(魁光さん)
言葉遣いを通してプリンスの本質はちっとも変わっていないことがわかるのが視聴者にとっての救いですね。

前半おちゃらけキャラ(魁光さん)
戦前は天然で明るかったこの二人の戦後の苦労。つらいものがあります。

台湾で実の親に捨てられたりとか(よるは去ったさん)
意外にも人間不信の池田さんのリアルの過去にはそんな悲しい出来事があったんですか!?

世の中の酸いも甘いもかみ分けた池田さん(還暦のたつおさん)
リアル池田さんは幼少のみぎりに悲しい体験をされたそうで、それを反映した池田さんのキャラクター設定のようです。

完全復活ならず!残念!(オペラ座の怪人さん)
残念ながら、あっという間に元の木阿弥でしたね。

池田さんすごいな~~と拍手したくなりました(たいとうみほさん)
人の心を知り尽くした人の作品なわけですね、『鐘の鳴る丘』は。

うんと言えない上司(丹善人さん)
戦時歌謡の印象があるという理由から大倉さんはプリンスの起用に対して難色を示す。

この展開は事前に承知していましたが、ではどうして同じく戦時歌謡を大量に作曲した裕一くんは起用されたのかが謎でした。

大倉さんのご尽力だったんですね。

ブランクの長さの違いなのか、実力の違いとはこういうものなのか?(あさのあさみさん)
今回のプリンスを見て『ボヘミアン・ラプソディー』で、ブランクから復活したフレディ・マーキュリーが喉を痛めながらも復活を遂げる場面を思い出しました。

久志の姿そのもの(みかんの皮さん)
プリンスの今の姿や気持ちを池田さんがありのままに描写したんでしょうね。

武志よ…。(魁光さん)
やってまった!ですね。あのさわやか過ぎる好青年が。この大失敗から学習してほしいです。

プリンス再起の、陰の立役者は杉山さん(たいとうみほさん)
杉山ディレクターは廿日市さんのもとでプリンスの実力はよ〜くわかっていますからね。その一事だけでもプリンス再起の立役者であることは十分に考えられます。

もうあと少しで不死鳥はよみがえる(偽君子さん)
プリンスが復活する瞬間はまた、福島三羽ガラスの復活の瞬間でもあります。藤堂先生も、愛する教え子たちの再結集をあの世で祝福してくれるのではないでしょうか。

罪を憎んで人を憎まない(偽君子さん)
ここに立ち返りたいですね。時折、人を憎んで罪は憎まずくらい極端な人すら見ますので。

自分たちのことを棚に上げて(丹善人さん)
棚上げの伝統をドラマの中で忠実に再現したのかもしれませんね。その伝統はいまだに連綿と続いていますので。(笑)

罪を憎まず人を憎む(魁光さん)
正義はいとも簡単に暴走してしまうようですね。


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感想

プリンスの小さな前進

歌手を引き受けたのは借金を返すためだと開き直るプリンスですが、本当は久しぶりに歌を歌ったことで、記憶から消したつもりでいた過去がよみがえってしまったのでしょう。

過去に自分が手がけた歌の数々のポスターを焼き捨てた行動に、よみがえった過去から逃れようとするプリンスの苦悩が見えました。

裕一くんが『鐘の鳴る丘』の主題歌を引き受けた時がそうでした。

それまでの裕一くんは時計修理に没頭することで、過去から目をそむけていました。

裕一くんにとっての時計修理が、プリンスにとっての酒。

しかし、裕一くんが時計修理の手を止め苦しみながらも過去と向き合ったことで、過去を乗り越えることができました。

プリンスも今は苦しみの真っ只中にいますが、苦しんだ分だけ前に進むことができたのかもしれません。

明日は今週の最後です。

いよいよプリンス復活の瞬間がやってきます。

明日は号泣の準備が必要です。

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コメント

  1. 魁光 より:

    夜分遅くに物語とは違うコメント失礼します。
    そういう風潮になってしまったのはSNSの発達も非常に大きいように思います。
    無論SNSが全部悪とはいいません。人を傷つけない健全な使い方をする人が大多数です。
    しかし、半匿名で自分の意見を好き勝手に言うことが出来たことで凶器にもなり得ます。

    最もたる例が木村花さんの自殺です。
    木村さん自身はやらかしておらず、番組側の演出が木村さんに飛び火して結局追い込まれてしまった悲しい結末でした。

    偽君子さんのおっしゃる「自分を見失った人達」がSNSにすがり「叩くことが自分の居場所」となってしまい「罪を憎まず人を憎む」という構図が出来てしまったと思っています。

    こればかりは各々のネットリテラシーに頼るしかありませんが、そこに頼るのは非常に厳しいといったところです。

    伊藤さんについては、世間の目よりも被害者に対して現時点で出来る最大限の誠意と寄り添いをするのが第一。
    心からの誠意を見せることで救いの道が示されると信じています。

  2. 丹善人 より:

    新聞社上層部が古山裕一、佐藤久志の起用に難色を示していたというけれど、
    よく考えてみれば、新聞社こそ、ほぼ正確に戦争状況をつかんでいながら、
    軍部の言いなりで嘘の記事を書いて、国民を鼓舞してきたんじゃないでしょうかね。
    自分たちのことを棚に上げて、よく言えたもんだと。

  3. 偽君子 より:

    話は変わりますが、小生はこの国が「失敗を絶対に許さない国」なんて考えたくありませんね。本当は「罪を憎んで人を憎まない」国なんじゃないかと。もしそういうところがあったとしても、それは逆手に取ればより良い方向に導けるはずで、実際ひと昔前の社長さんがたには「太っ腹な仁」が結構多かったような。ともあれこういう状況になっているのは、この国が自分を見失っている証拠だと思います。戦中・戦後もまたしかり。そういう意味では、やらかした人を叩いている人たちもかわいそうだし、だれかに助けてほしいだけではないでしょうか。
    確かにあの状況は「逃げるは恥で役に立たず」と言わざるをえませんが、しかし小生は、罪を犯した人のためにこそ祈りたい。願わくば、このドン底に大地がありますように。

  4. 偽君子 より:

    しかし裕一くんにしろプリンスにしろ、「戦争中は当たり前のように歌っていたんだろうに、人の事情も知らないくせして、おまえらなんなんだ」という考え方ができればまた違ったんでしょうけど、それができないんですよね。それをやっていたころから「これで良いのか」という思いはあったでしょうし、ましてや戦争直後は、多分日本中が許したとしても自分を許せなかったことは想像に難くないわけで。もっというと、彼らを誹謗している人たちだって、本当はだれかに助けてほしかっただけでだれも恨みたくなかったのかも。
    ともかく、もうあと少しで不死鳥はよみがえる。がんばれ、裕一!ここであきらめたら藤堂先生の死がムダになるぞ!!

  5. たいとうみほ より:

    プリンス再起の、陰の立役者は杉山さんなんじゃないかと思いました。歌い手に誰を起用するか決定権があるのはディレクター、というのは今まで何度も描かれた事。廿日市さんは重役を押し切って環先生を起用したり熊次郎君をはずしたりしてたし、となるとプリンス起用にゴーサインを出したのは杉山さんという事になります。難色を示す幹部がいたとしても押し切ってくれたのかもしれません。更に勘ぐれば杉山さんはオーディションのいきさつなどもみんな知っています。本当は合格でもよかったプリンスを、上の圧力に負けて研究生扱いにしていたことを、どこかで埋め合わせたいと思っていたかもしれません。イケメン好きのようですし。

  6. みかんの皮 より:

    今朝の歌は心に沁みる歌詞とメロデイでした。久志の姿そのもの。
    アルコールで喉を痛めて歌えないのではと心配しましたが、甘くせつない声でした。藤丸さんの背中をトンに、ホロリ。
    池田さん、いい仕事してますよね。

    朝ドラ名物、じっと座って人に寄り添うワンコの背中も。

  7. 丹善人 より:

    下駄屋の娘大活躍の週ですね。1回限りではなく、何度も出てきたことが
    回収されます。なっち、頑張れ、って奥さん違いか。ついついなっちに
    見えたりして。

    今週初め、池田さんが奥さんに出て行かれたとき、バクチで喧嘩をしたことが
    原因と語っていましたが、これが伏線だったんですね。バクチでは負けないと。

    やはり裕一君の起用にも、うんと言えない上司がいましたね。大倉さんも
    以前の映画担当者と同じような苦労されてますね。

  8. たいとうみほ より:

    池田さんすごいな~~と拍手したくなりました。恩着せがしくなく、上から目線でもなく、いかにも自分が面白いんですからとの愛想で人に余計な警戒心を起こす暇を与えず、なのに相手の心のやが痛みがどこにあるかを瞬時に察して、本人が受け入れやすい形にしてさりげなく指し示す。「エール」登場人物の全人格をもってしても、池田さんの器の大きさに敵わないんじゃと思えてきます。いろんな人生経験をして酸いも甘いも嚙み分けた人なんですね。ミュージックティーチャーを男臭くしたらこうなるのかもしれません。何話か前に池田さんが「博打で負けて引っ掻かれた」というおふざけシーンがありましたが、あれがここの呼び水とは参りました。

  9. オペラ座の怪人 より:

    佐藤久志、完全復活!

    ♪ヽ(´▽`)/ ♪♪(~▽~@)♪♪ρ( ^o^)b_♪♪ヽ(*´▽)ノ♪へ(*^▽^)/★*☆♪

    かと思ったら、
    完全復活ならず!
    残念!

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  10. 還暦のたつお より:

    菊田一男さん本人の人となりは良く知らないのですが、北村有起哉さん演じる池田さんは典型的な昭和戦前の文士でしたね、ちょっと太宰、坂口安吾のようなニヒルな感じもします。世の中の酸いも甘いもかみ分けた池田さんは、久志の説得にはうってつけの人物でした。ただ久志が完全に立ち直るには、まだ一押し二押したりないようです。

  11. よるは去った より:

     二郎「俺はこの年齢になるまで友人というものに出会ったことがない・・・・・・・人は裏切るし・・・・・・。」

     菊田一夫先生の生い立ちをネットで見てみると人間不信になってもおかしくない生き方なんですよね。
     台湾で実の親に捨てられたりとか・・・・・・・。

  12. 魁光 より:

    昌子さんと藤丸ちゃん。
    前半おちゃらけキャラで出てきて、後に苦悩する姿を見ると心が痛みます…。

    Twitter界隈では藤丸ちゃんはヒモだと言われたりしていますが、そこは久志の頑張り次第ですね。

    久志よ…。もうこれ以上藤丸ちゃんを困らせるなよ!

  13. 魁光 より:

    久志はグレたくてこうなっているわけではないというのがよくわかります。

    本当は小心者でナイーブ。そこをキャラクターで覆い隠すというのは最初から描かれていました。

    言葉遣いが基本変わってないですし。

    だからと居場所を失った今、どうしたらいいのかわからない。勇気を出すと世間から叩かれ、更に自分の居場所を無くしてしまう。羅針盤を失った船のようにただ漂うだけ。

    そこで逆風を乗り越えた裕一と逆風を強行突破していく池田さん、弱味を全部曝け出せる藤丸ちゃんのような強力な羅針盤が出来た今、後は久志の勇気次第というところまで来ましたね!

  14. よるは去った より:

    二郎「10倍にして返せよって言っておけ・・・・・・。」

    久志「歌うよ・・・・・・早く曲つけてよ・・・・・・。」

     今の久志君にはこのくらいの荒療治が必要なんでしょうね。