NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『おちょやん』
2020年11月30日 〜 12月4日放送
あらすじ
亡き母と怠け者の父に代わって働く千代
1916年(大正5年)。この物語の主人公・竹井千代は9歳。大阪の南河内で小さな養鶏場を営む父のテルヲ、2歳下の弟のヨシヲの三人暮らしをしていました。
千代は5歳のときに母のサエが死去。それ以来千代は、家事と弟の世話をし父に代わって鶏の世話までしていたため小学校に通えずにいました。
そんなある日、テルヲは街に鶏を売りに行き、そのまま何日も帰りませんでした。そして10日ぶりに家に戻ったテルヲは見知らぬ女・栗子を連れて帰って来ました。
父のテルヲが再婚し千代は小学校に登校するが
栗子はテルヲの再婚相手でした。千代は喜びました。母親ができたことで家事から解放され小学校に通えるからです。ほどなくして千代は小学校に通い始めました。
千代は文字も読めず弁当も持参できなかったものの、機転をきかせて同級生のおはぎを二つせしめることに成功。一つは自分が食べ一つはヨシヲに持ち帰りました。
しかし家事を何もしない栗子がヨシヲのおはぎを食べたことに千代は激怒。その日の夜、栗子は出て行ってしまい、千代は再び学校に通えなくなりました。
自慢の鶏「流星丸」を売りに出す
テルヲは粟子に週に一度は美味いものを食べさせると約束。栗子を連れて帰ることができました。そして、そのための金を稼ぐため「流星丸」を売りに出すことを決意。
数日後、ガラス工場を経営する峰岸社長の屋敷で開かれた観賞用の鶏の品評会。千代とテルヲが持ち込んだ「流星丸」に峰岸は関心を示しませんでした。
しかし千代が機転をきかせたこと。千代が持っていた母の形見のガラス玉を見た峰岸が、亡きサエのことを覚えていたこともあり「流星丸」を高値で売ることができました。
ヨシヲが家に戻らない
千代とテルヲが品評会を終えて家に帰ると、遅い時間にかかわらず家にヨシヲがいませんでした。栗子も外から帰って来たばかりでヨシヲのことはまったくわかりません。
翌日になってもヨシヲは戻らず、村人たちがヨシヲの捜索に協力してくれました。そんな中、ヨシヲを山の中で見つけた千代は道に迷ってしまいます。
山の中で出会った老人に道を教えられ千代はヨシヲを連れて無事に帰宅できたものの、この日以来、千代と栗子の対立は激しさを増すことになりました。
粟子が妊娠する
栗子は、千代とヨシヲを奉公に出すと言い始めました。千代も粟子を家から追い出すつもりでした。しかしヨシヲが山の中に入ったのは栗子のために薬草を探していたことが判明。
そんな中で粟子がテルヲの子供を妊娠したことが判明。千代は身重の栗子を追い出すことを断念。自分が奉公に出るのでヨシヲを家に置いてほしいと栗子に懇願しました。
千代の願いは聞き入れられ、千代が家を去る日を迎えました。千代の去り際、テルヲに対して千代は言いました。自分は親に捨てられたのではなく、自分が親を捨てたのだと。
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今週の展開
第1回 11月30日(月) 家族と三人暮らしの千代
第2回 12月1日(火) 継母の栗子に千代は失望
第3回 12月2日(水) 千代が鶏の品評会に参加
第4回 12月3日(木) ヨシヲが行方不明になる
第5回 12月4日(金) 栗子の妊娠/千代の決断
予習レビュー
第1週はヒロインの幼少期
約2ヶ月の遅れでようやく『おちょやん』のスタートです。
待ちに待った『おちょやん』の第1週は、ヒロインの幼少期が描かれます。
幼少期のヒロインは極貧生活を送っています。
前作『エール』は、裕一くんも音ちゃんも、幼少時代に比較的裕福な暮らしをしていたので極貧生活の描写にはギャップを感じることになるかもしれません。
それに加えてドラマの中で使われる言葉は東日本の住人にはとってもドギつく聞こえる河内弁です。(笑)
すぐに作品世界に入って行けるといいのですが・・・
残念なお父ちゃん
物語のスタート時点で、ヒロインは家族との三人暮らし。
ヒロイン、お父ちゃん、そして弟の三人です。
極貧生活のヒロインのお父ちゃんは大酒飲みの残念なお父ちゃん。
『スカーレット』のヒロインのお父ちゃんを思い出さずにはいられません。
朝ドラの登場人物で、これまでどれほど残念な人物や悪役であっても嫌いにはならなかったブログ主が、はじめてストレスを感じた存在。
それが『スカーレット』のヒロインのお父ちゃんだったからです。
願わくば、千代ちゃんのお父ちゃんが、そんなお父ちゃんではありませんように。
継母・栗子さん
今週の前半で、三人暮らしだったヒロイン一家は四人暮らしに変化します。
残念なお父ちゃんが再婚するのです。
お父ちゃんは残念なキャラながらも、口だけは達者なようです。
そしてお父ちゃんが連れてきた再婚相手に千代ちゃんは期待するものの、その期待はあっという間に裏切られることに。
千代ちゃんの継母、栗子さんはズバリ怠け者です。
今週の物語の中心は千代ちゃんと栗子さんの対立のようです。
しかし、栗子さんはまた千代ちゃんに芸事の世界の存在を知らせる役割があるのだとか。
大阪の朝ドラらしい、面倒臭そうなキャラ満載の物語。
最終回がいつになるかはまだ決定されていませんが、本作『おちょやん』も最終回まで当ブログにお付き合いいただければ幸いです。
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