2020年12月4日(金)第1週「うちは、かわいそやない」
あらすじ
妊娠した栗子が、口減らしのために千代とヨシヲを奉公に出すことをテルヲに提案。それを知った千代は、栗子を家から追い出そうと策を練り始めました。その一方で栗子は人から慕われる一面も持っており、千代の気持ちは複雑です。
そんな中で栗子が妊娠していることを千代は知りました。千代は栗子を追い出すことを断念しました。そして栗子に頭を下げて頼みました。自分が奉公に出るので、ヨシヲだけは家に置いてほしい。ヨシヲは栗子のことが大好きなのだからと。
栗子は千代の頼みを受け入れました。ほどなくして千代の奉公先は道頓堀にある芝居茶屋に決まりました。家を離れることになった千代は髪結いをしてもらい、小学校の担任や近所の小林家などに挨拶にまわりました。
千代が旅立つ日を迎えました。別れを惜しむヨシヲの声を振り切るように、千代は家を駆け出しました。そして千代の後を追ってきたテルヲに告げました。「うちは捨てられたんじゃない。うちがあんたらを捨てたんや」と。
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予習レビュー
栗子さんが妊娠しました。
腹違いの弟または妹が出来たことで、千代ちゃんはある作戦を断念します。
ある作戦とは栗子さんを家から追い出す極秘プロジェクトです。
千代ちゃんがどのような策をめぐらすのか、詳細は今のところ不明ですが、わずか9歳にして継母を家からつまみ出す作戦を練るなんて・・・
大人になったら千代ちゃんは策士タイプのヒロインになるのでしょうか。
したたかな千代ちゃんの将来、大いに期待持てそうです。
さて、栗子さん追い出し作戦は断念。
そして、これからも家に居続けることになるであろう栗子さんに対して千代ちゃんがあることを頼みます。
具体的に何を頼むのかはまだ不明です。
しかし、そのお願いごとというのは自分のためではなく弟のヨシヲくんの幸せのため。
弟想いの千代ちゃんの優しさが泣かせてくれる回になるような気がします。
コメントへの返信 by 朝蔵
あしたもきっと晴れやな(boxster981さん)
明日も晴れますようにと祈らないところにヒロインの強さを感じます。
髪結いのおばちゃん(おっさん)
いい味出してました。一瞬だけの登場でありながら、最も印象に残りました。
かなりこたえている(よるは去ったさん)
別れ際に千代ちゃんに呼び止められた瞬間の嬉しそうな表情から一転して顔面蒼白状態でしたね。
真逆な再会(二代目魁光さん)
ヨシヲくんの幼さではねえやんが家を出た理由も理解できないでしょうからね。
家族の僅かな絆を捨てたように感じ(魁光さん)
千代ちゃんは、亡きさえさんともども家を追い出されように感じたのかもしれません。その切り返しで「うちは捨てられたんやない!」と言ったのかもです。
頼りない先生が最後に株を上げました!(二代目魁光さん)
千代ちゃんの後ろ姿を見送る姿も立派でした。
村の男衆(還暦のたつおさん)
小林のおっちゃんだけでは済まなかったみたいですね。
「あんたらを捨てた」(丹善人さん)
『ちりとてちん』は「お母ちゃんみたいになりたくない」ヒロインが故郷を捨てたものの、最後は「お母ちゃんみたいになりたい」と決断する往復の物語でした。
しかし本作は片道切符の物語であることがほぼ確定。片道の行き先はどこになるのでしょうか。
捨てざるを得ない故郷で温かい大人(秋桜おばさんさん)
千代ちゃんにとってのわずかな救いでしたね。
来週から、もう、杉咲花ちゃん?(オペラ座の怪人さん)
チビ千代ちゃんがあと一週分あります。
本名を南口 キクノさん(文月さん;2回)
本名を知ってた上に、それを理由に出演オファーをかけた人もきっと関西人ですね。
梶芽衣子姐さん(まーちゃん)
梶芽衣子さん、タランティーノ監督にも啖呵を切ったみたいですね。かっこ良すぎます。
女優、梶芽衣子がタランティーノ監督に放った一言とは 映画「罪の声」で健在ぶりをアピール
栗子さんとの和解は二度と無い(重信六三郎さん)
和解が必要な理由も今のところないですからね。
テルヲ父ちゃんのわずかな親心(ずんこさん)
ブログ主もそう信じたいです。
かぐや姫(boxster981さん)
生前のサエさんが、竹林の中で千代ちゃんに対して「千代はかぐや姫みたいだった」みたいなセリフを言いました。これと関連させているのではないでしょうか。
玉井先生なかなか良い先生(還暦のたつおさん)
流星丸を買ってくれた峰岸社長や、テルヲお父ちゃんを怒鳴りつけた髪結いのおばちゃん。素敵な人がたくさん出てきて楽しめます。
「明日もきっと晴れやな」(たいとうみほさん)
映画『風と共に去りぬ』の有名なセリフに似た言葉がありましたが、あの言葉は「今日」への諦念が感じられました。チビ千代ちゃんは「今日」すらも前向きに受け止めてますね。
何十年後のフラグ(名乗る程のものではございませんさん)
フラグらしいものがそこかしこに立っているので、回収される頃が楽しみです。
週間サマリーの完成度が高い(boxster981さん)
本当によくできています。
そして、ナレーターがサマリーを引き継いでくれるので、違和感なく楽しめます。
栗子が産んだ子供もこの先出てくるのでしょうか?(おたかちゃん)
栗ちゃんがこの先でどうなるのかは今のところ情報は皆無です。
彼女のバックグラウンドとこの先の姿もしっかり描いて欲しいですね。
ヨシヲの行く末(boxster981さん)
ヨシヲくんに救いは用意されているのか。それがとても心配です。
父の尊さを歌にするとは…(二代目魁光さん)
残念すぎるお父ちゃんがまさかの「父の尊さ」!関西人的にはこれも一種のネタですね。(笑)
ちりとてちんを観たい気持ちがウズウズと…(tonkoさん)
同感です。ちなみに第3週では草原兄さんだけでなく小草若も出てきます。
照子の長女で今回はテルヲの長女(丹善人さん)
気付きませんでした。ネタとして仕込んだのかもしれませんね。
ドラマ撮影は、配役とコロナ感染、台本修正で苦労(文月さん:『おかえりモネ』)
その苦労の中から『君の名は』みたいな奇跡が生まれるかもしれませんね。
感想
故郷を失った朝ドラヒロイン
朝ドラヒロインが故郷を離れるときに定番のセリフがありました。
苦しくなったらいつでも故郷に帰っておいで。
一方で帰るところがあることがヒロインの心の支えでもありました。
しかし千代ちゃんは違います。
「もう二度と戻ってきませんでした」
朝ドラを本格的に鑑賞するようになったのは『ごちそうさん』以降ですが、故郷を失ったヒロインを初めて見ました。
そして、実はブログ主も故郷を失ってしまっています。
そんなブログ主は、故郷を失ったという点で共感できる朝ドラヒロインの誕生の瞬間を見たような気がしました。
追記:いつでも故郷に帰っておいでと言われるヒロインが、ブログ主にとっては羨望の対象でした。
月に戻ったかぐや姫はもう二度と戻ってきませんでした
家を飛び出した千代ちゃんをテルヲお父ちゃんが追いかけました。
それを知ったときの千代ちゃんの嬉しそうな顔と言ったら・・・
千代ちゃんはやっぱりお父ちゃんのことが好きなんでしょう。
一方、家を飛び出す直前のお父ちゃんも、寂しそうな表情を浮かべていました。
お父ちゃんも娘との別れを悲しんでいたと信じたい。
千代ちゃんにサエさんの遺影を手渡したのは、娘との別れを惜しむ気持ちを隠すための照れ隠しだったと信じたい。
「月に戻ったかぐや姫はもう二度と戻ってきませんでした」
残酷なナレーションでした。
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雑談
千代役の毎田暖乃ちゃん。「スカーレット」では照子の長女で
今回はテルヲの長女。ひっかけかな。
おちょやん始まりましたね♪
あんなに言葉遣いの悪い(笑)チビヒロインは
初めてではないでしょうか?
それにしても気持ちのいい話し方でした
滑舌も良くて、ら行の上手いこと(笑)
巻き舌ができない私は尊敬します
貧乏な生活ぶりを見ても
イキイキとしている千代ちゃんに
可哀想とは思わなかったけど
最後、追いかけてきたお父さんに対して
一瞬、止めてくれるかもという期待の笑顔が…
直後の悲しそうな表情との差に
可哀想と初めて思いました
吉弥さんのナレーションを聞いていると
ちりとてちんを観たい気持ちがウズウズと…
余談コーナー
12月25日に劇場公開される「劇場版ポケットモンスターココ」。捨て子だった人間の子どもとポケモンの父親。
種族を超えた親子の絆を描いた、感動間違いなしの作品ですが、その主題歌を歌うのがテルヲ役のトータス松本さんです。
https://youtu.be/IWr67AQjMDI
まさか家族の絆すらあったもんじゃないダメ父テルヲが皮肉にもトータス松本さんとしてポケモン映画で父の尊さを歌にするとは…。
役を憎んで、役者は憎まずですが、おちょやんを見た人には何だか複雑でしょうね(笑)
ちなみに劇中の音楽と主題歌作詞作曲は「まんぷく」に登場した岡崎体育さんです。
一気見でこのドラマの枠組みと千代の設定をリセットして見直した
当初リトル千代ちゃんの演技が見事だったのでしゃべくり漫才よろしくセリフに集中していた
しかし今回は映像と間に注目してみた
すると千代ちゃんはよく転ぶ…この世界で地に足がついていない
もうひとつ千代の設定の見直しだが母の言葉の如くかぐや姫に見立てる
すると自尊心の高さと大人に負けず気後れしない性格が素直に納得できる
健気と思うのは読み違えでむしろ自然体と感じた方が良い
また千代にとって生家はいわば仮の住まい
それが鶏卵鳥に混ざって飼われる流星丸に重なる
「その時が来た」というのは鳴き声で勝負する本来の場へ還る時が近いという暗示だ
こう見てくると義母の位置づけは敵役というよりアシストの役割が浮かび上がる
その証拠に千代は自発的に心を決めている
とはいえ水汲みですれ違う人買いを見るにつけ足取りは重い
それもヨシヲがを栗子を慕う気持ちを知り心が決まる
奉公に出る前の律義さ、先生と勝次への挨拶のシーンは静かな名場面だ
ただヨシヲを守る、この家を守るという母との約束は反故になる
千代ちゃんは本来の舞台へ還るとしてもヨシヲの行く末だけが心配である
栗子を見ていて、私は「エール」での鉄男の母に近い感じを受けました。あの実家での暮らしには、子供たちは未来への希望は持てません。テルヲに言った「奉公に行けば食うに困らん」も確かですし、その先には「出ることで可能性が広がる」もあったのでは?栗子もきっと、たくさんの辛い経験を経てここにたどり着いたのだと思います。結果、残したヨシヲの将来は辛いものになるようで。栗子が産んだ子供もこの先出てくるのでしょうか?
週間サマリーの完成度が高い
冒頭の前口上が省略されてないということはこれが必須要素ということ
明日もきっと晴れやな、というのは母の口癖であったこと
千代が生まれた時月が出ていて母がかぐや姫のようだと思ったこと
隣人との関係性などが押さえられる一方で
おはぎの顛末や流星丸を売り払う一件、ヨシヲの遭難までがかなり省略された
義母との確執もくどくない
一方で本編の間の取り方がこのドラマの演出の重要要素であることも教えられる
ドラマの見方を勘違いしていたかも知れない…!?
妊娠のあおりを受け家を出る千代ちゃん、これって何十年後のフラグなのかな?
私的には史実通りに描かれることを期待する派です、それの方がその後の展開が感動的ですので。
「明日もきっと晴れやな」という、千代ちゃんの座右の銘。これは全くの偶然と思うのですがテルヲお父ちゃん(の中の人)が昔「明日があるさ明日がある」と歌っていたのを思い出してしまいました。この歌の元ネタである、坂本九氏や青島幸男と、リアルおちよさんに何か接点がなかったかな?などと考えました。
玉井先生なかなか良い先生でしたが、藤堂先生のように、一生関わる事はなく、千代との関係性もこれで途切れてしまうでしょう。しかし先生、最後に千代に送ったはなむけの言葉はなかなかの名言でした。残念です。
ブログ主様、いつもお世話になっております。
改めて感謝を申し上げるまでもなく粗忽物の尻拭いにお手を煩わせて頂き只々陳謝です。
さてかぐや姫のモチーフが千代の人生といかに関連しているのか全く理解できてません。
生家との別れで週の締めくくりですからそれなりの意味があるはずと想像しますが…謎!
育ての親に慈しまれたかぐや姫と疎んじられた千代との境遇はあまりに違い過ぎます。
自ら道を切り拓く千代と言い寄る貴公子たちを翻弄するかぐやも全く重なりません。
月に戻ったかぐや姫はもう二度と戻ってきませんでした、というのも当然であるし。
というかかぐやは追い出されたのではなく本来の世界(故郷)に還る物語である事だし。
リアル千代ちゃんの出世作が竹取物語に関係あるのかと検索してもヒットしません。
全く意図不明の今週の結びで居心地が悪く悩んでいます。
閃いている方いらっしゃいましたら、どなたかご指南宜しく願います。
サエさんの写真を千代ちゃんに渡したテルヲ父ちゃん。
これは、一人で見知らぬ土地で暮らす千代ちゃんが少しでも寂しくないように、大好きなお母ちゃんと一緒にいられように、というテルヲ父ちゃんのわずかな親心だったのではないでしょうか。
「栗ちゃんが嫌がる」というのも、いつもの強がり照れ隠しだったのではと思います。
もちろん、そういう一面もあるでしょう。
家にあればサエさんを思い出す、というテルヲ父ちゃんの気持ちもあったでしょう。
でもそれなら、どこかにしまい込むなり捨てるなりすればいいだけな筈です。
それをわざわざ千代ちゃんに渡したのは、そういうことなのだろうなと思います。
でも幼いチビ千代ちゃんには、まだそこまで理解することが出来なかったのでしょう。
逆に、サエさん共々追い出された、と感じてしまったのでしょう。
一方、まんまとチビ千代ちゃんを追い出したはずの栗ちゃんの、あの複雑な表情…。
面倒くさい大人たちと、純粋で真っ直ぐなチビ千代ちゃんとのすれ違いが痛い回でした。
普通なんてない、強いて言えばみんな違うその姿が普通、という先生の言葉。
この言葉がこれからチビ千代ちゃんの支えになればな、と思いました。
地味だけど、いい先生でした。
「ウチがアンタらを捨てたんや!!」
激しく共感出来る台詞でした…。
僕も、事ある毎に左遷やクビを口にしていた、折り合いの悪い上司の居た職場を辞めた時に思いました…。
“オレがオマエらを見限ったんや…。”
この時の僕と同様、千代ちゃんもこの家族、特に栗子さんとの和解は二度と無いかも…。
「うちはあんたらに捨てられたんじゃない。うちがあんたらを捨てたんや!」チビ千代ちゃんがこう言い放ったとき「あんたを刺したんじゃない。あんたに惚れた松島ナミを刺したんだ」と宣う梶芽衣子さんを思い出しました。
往年の東映B級映画「女囚さそり701号怨み節」ラストシーンの台詞です。映画自体はエログロバイオレンス全開のエグさで2度と見たくない(そもそも何で見たんだろう?)トラウマものの作品なのですが梶芽衣子さんは当時クールビューティーの極みでカッコよかった。吐き捨てるように唄う「怨み節」は映画と関係なくヒットしたと記憶しています。
朝ドラとはかけ離れたネタで失礼しましたが(汗)毎田暖乃ちゃんは梶芽衣子姐さんに匹敵する目力(生命力の強さを感じる)があって素晴らしかったです。
最後、トータスお父ちゃんが駆けてきて、
ちっと、グッときて、
千代ちゃん、何を言うかと思ったら、
私の方から捨ててやった!?
みたいな。
やっぱ、お父ちゃんを恨んでいたのかしら?
来週から、もう、杉咲花ちゃん?
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
見る見るうちに涙がたまっていく千代ちゃん、末恐ろしい演技力でしたね。しかし、お父ちゃんの情けないこと。娘を奉公に出すというのに頂けません!
最後の最後、わずかな希望も打ち砕かれた千代ちゃんの「うちがあんたらぁを捨てたんや」って啖呵に、こちらも前を向けた気がします。「普通の子なんていません」と話して千代ちゃんを見送る先生、黙って千代ちゃんの手を握る小林のおばあちゃん、捨てざるを得ない故郷で温かい大人もいてくれました。
母親が妊娠しているのを知って奉公に出ることを決断するのは「おしん」でも
あったけれど、大きな違いは、実母ではないこと、別れの場面で大声で叫び、
そして「おしん」では最初の奉公先から逃げ出して家に帰ったこと。
千代にとって、ここはもう自分の家ではない。自分一人が除け者だという自覚。
「あんたらを捨てた」というのも負け惜しみではなく実感なんでしょう。
そして、もう一人除け者になるだろう、実母の写真。テルヲは写真が捨てられる
ことを予想して千代に渡したとも言えるでしょう。
1.村の男衆は、栗子にすっかり篭絡されている。
2、栗子とテルヲに対する千代のお願いが、なんだか切ない。
3.何故か、最後に親らしいところを見せたいテルヲ。まぎらわしいぞ。
4、千代はもう故郷には帰らないのか、千代のいないあの一家はこれからどうなるのだろう?
頼りない先生が最後に株を上げました!
「普通じゃないことが普通」。藤堂先生の「言葉の詰まりは本人の気合いの問題じゃない」に通じるものがありましたね。
欠点を叩き直すのではなく、普通だと捉えることは100年以上前の封建的な教育にとっては斬新で今を先取りしていますね。
贅沢を言うともっと行動力があれば、千代が救われていたかもしれないと思うと少し残念でしたね(笑)
やっぱりテルヲはサエさんの幻影を追い続けていましたね…。一度去るときの悲しい背中が物語ってました。
それを振り払うかのように写真を千代に託しましたが、千代にとっては拠り所になる家族の僅かな絆を捨てたように感じで失望したんでしょうね。
「お母ちゃんよりあんな女の方がええんか⁉︎」ということでしょうかね。
鉄男くんと典男くん。千代とヨシヲ。
最終的に真逆な再会を果たしてしまう理由が今日分かった気がしました。
「うちがアンタらを捨てたんや」
この一言に凝縮されています。
鉄男くん兄弟は促されたとはいえ家を出たことを生涯後悔していたのに対して千代は自発的に家族を捨てて出て行ってしまった。
家族を捨てたことの捉え方が真逆。この一言は小さいヨシヲにはナイフのように突き刺さる筈です。
この後の辛い展開と八津氏の「家族が拠り所にならない」の大きなフラグですね。
そして先に家を出た弟典男くんに対して弟ヨシヲを置いて先に家を出た姉千代も重要ですね。
先に家を出た典男くんはかなり後悔していましたし…。
この順番の違いも運命の別れ道でした。
これはヨシヲも捨てられたと憎むには十分すぎる要素でしたね…。
千代「うちがあんたらを捨てたんや・・・・・・。」
「千代ちゃん!よう言うたった!」とほめてやりたい気がしましたね。
テルヲ父ちゃんは何気なさを装っているようでいてかなりこたえているんじゃないかな。
十歳にもならない実の娘から「捨てられた」わけだからね。
家帰ったらせいぜいヤケ酒でも喰らうんですな。
家庭内戦争勃発? 悪女継母エマさま、嫌われ者ばっちし。今日も悲しい結末やな。
お父ちゃんは何もいいとこ無しなんだなぁ。
それにしても髪結いのおばちゃん、ミヤコ蝶々さんかと思うてしまいましたよ。
関西方面の方言・言葉は胸にぐさりときますね、怖!
ヨシヲをおぶって下山の途中で豚のえさの食パンの耳にありつくところ
豚のエサ食うたら豚になってまう!豚はいややぁ~
笑いを誘ってはいるが昨今の貧困家庭の実態を考えればかなり大胆な演出
パンの耳で食費を節約している方々もいるので東京では躊躇する演出だと思う
さてヨシヲが義母のため薬草を取りに山へ行ったことが判明
でもヨシヲくんあれは腹痛やないで、きっとややこや
村人への懐柔も進んでいくなか赤ん坊がいてることを知らされる
義母と衝突する千代を止めに入るヨシヲを見て
千代はうちが今すぐ出ていくからヨシヲは置いてってと懇願するのだった…
あっという間に道頓堀への奉公が決まり千代はいつもの様に母に祈る
あしたもきっと晴れやな
父は出立の朝母の写真を渡すのに対して
「うちがあんたらを捨てたんや」…この一言が力強く切なさを打ち消す
だから来週以降への期待の方が勝る終わり方だ!!!