2021年2月12日(金)第10週「役者辞めたらあかん!」
あらすじ
ついに迎えた鶴亀家庭劇の千秋楽。その日は、千代と千之助の最後の勝負の日でもありました。千代と役者たちは「自分の役を愛せ」という千鳥のアドバイスによって、それぞれが自分に与えられた役に対して想像力を働かせました。
その結果、千代たちはまるで役が乗り移ったかのような渾身の演技を披露しました。一方の千之助も負けてはいませんでした。その日、観客の中に須賀廼家万太郎の姿を見つけた千之助は、これまでになくアドリブを連発しました。
観客の拍手に包まれながら千秋楽の舞台は無事に終わり、千代と千之助の勝敗が観客たちの投票によって決められました。その結果を受けて、千之助は悔し紛れに言いました。座長なんてやりたくはなかったと。
千之助は続けて言いました。自分と一緒に芝居をしたいのなら、もっと笑わせてみろと。それは千之助なりの褒め言葉でした。千之助はついに千代たちを受け入れることにしましたが、そんな中で千代を高く評価する者がいました。須賀廼家万太郎です。
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予習レビュー
千代ちゃんと千之助さんの最後の決戦が描かれます。
連敗を喫していた千代ちゃん。
最後の決戦で千代ちゃんが敗れれば、鶴亀家庭劇は千之助さんに乗っ取られてしまいます。
千之助さんが鶴亀家庭劇の座長になれば、これからの興行はそこそこの成績を収めることができるでしょう。
しかし、芝居の世界に新規軸を打ち出したいという一平くんの夢は破れ、そんな一平くんに期待した鶴亀の社長さんの目論見も外れてしまいます。
一方で千代ちゃんが勝負に勝てば・・・
千之助はアドリブを慎むと約束しています。
さて、その勝負の行方は・・・?
勝負の行方は見えてますが(笑)、勝敗が決まった後の千之助さんのリアクション。
ここが見えません。
そして、この一点がとても楽しみなブログ主です。
コメントへの返信 by 朝蔵
「あの女中役の娘・・・・・・・。」(よるは去ったさん)
万太郎さんに一目置かれたことが今後の展開の中でどのように回収されるのか。
楽しみが一つ増えました。
千鳥さんがここまで素直な言葉で褒めてくれた(二代目魁光さん)
本人がいないところでは素直に褒めるのかもしれません。
うがった見方をすれば人身収攬術に長けている人のようです。
いつもの千之助兄さんにはあり得ないミス(二代目魁光さん)
千之助さんと万太郎さんだけが気づいた千之助さんの弱点ですね。
「好き勝手やりくさって。」(還暦のたつおさん)
この言葉もわかりにくい褒め言葉の一つなのかもしれません。
お医者さんが実は男好き(丹善人さん)
想定外の変化球でした。(笑)
そうきましたか(秋桜おばさん)
千之助さんの褒め言葉はわかりにくいながらも気持ちの良い幕引きでしたね。
最後の持って行き方はやはりさすがほげたの千代ちゃん(底抜けに!さん)
お家さんは、幼い頃の千代ちゃんのほげた達者であるところに役者の資質を見抜いていたのかもしれませんね。
あっぱれ、全員!(オペラ座の怪人さん)
チームの力が結集されていい結末を迎えられました。
台本はただの見取り図(重信六三郎さん)
一座の面々も「台本はただの見取り図」であることを理解したかと思います。
感想
【お知らせ】新キャストが発表されました
▼竹井ヨシヲ・・・・倉悠貴
・千代の弟
▼松島寛治・・・・・前田旺志郎
・鶴亀家庭劇の新メンバー
▼須賀廼家万歳・・・藤山扇治郎
・新劇団・鶴亀新喜劇の座員
▼花車当郎・・・・・塚地武雅
・戦後に千代と活躍する
▼長澤誠・・・・・・生瀬勝久
・千代と当郎主演のラジオドラマの脚本家
千代ちゃんの人生がさらに大きく動き出すフラグ
千之助さんと、チーム鶴亀家庭劇。
最後に勝利を収めるのはどちらになるのか。
今回はそこが注目のポイントのはずでしたが、勝敗ではなく千之助さんが座員たちの実力を「わかりにくい褒め言葉」で認めたことで決着がつきました。
勝者もいないが敗者もいない。
素敵な落とし所を見つけたものです。
さらに意外なおまけまでついてきました。
あの、万太郎師匠が千代ちゃんの才能を発見したことです。
万太郎師匠から、女優名を尋ねられた大山社長は千代ちゃんの名前を答えられない。
やっぱり、千代ちゃんのことはまだ大山社長の眼中にはないみたいです。
しかし、ご満悦な表情を浮かべていた大山社長も、この度の千秋楽で千代ちゃんの才能に気がついたかと。
千代ちゃんはそのことにまだ気がついていませんが、千代ちゃんの人生がさらに大きく動き出すフラグが立ちました。
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週間サマリー見て一言
こんなことで役者辞めたらあかん
今週の主人公はルリ子でした
「吉本の一番の恩人はアチャコさん、二番目が仁鶴師匠・・・」吉本興業を日本一の芸能事務所にした林正之助会長が語ったコメント。
やすきよではなく分枝師匠でもなくさんまさんやダウンタウンでもなくアチャコさん、このコメントからもアチャコさんがすごい芸人だとわかります。
アチャコさんモデルの花車さんを演じるのが雁之介さんから山下清役を引き継いだ塚地さん。
脚本家・長澤さんのモデルの方は『エール』の池田さんと同じく戦後焼跡を笑いで日常を取り戻そうとした熱い思いを持った方。
この二人が千代さんと絡んでこのドラマ一番のヤマ場かつ泣き所が描かれますね、ラジオドラマ『青春手帖』期待しています。
建設的な意見交換の場での、有能なファシリテーター(議事進行役)まさにこれが千代ちゃんの大ファインプレーであり、大山社長や万太郎さんが評価した部分だと思います。バレーボールのセッターや野球のキャッチャーみたいなもので、目立つプレーはしないがその「目立つプレー」を引き出して有効な使い方をするには、プレーヤー同士の交通整理をする人が不可欠です。集まりの目的や、全員のキャラクターや持ち味をすべてわかっていないとできません。これが全く働かないと、しゃべる人がひたすら我も我もの応酬を繰り返すようになって収拾がつかず何の成果も上がらなくなる。お偉いさんが罵り合ってるやかましい討論番組みたいになるだけです。
アチャコ役は塚地さんですか。まあいいんじゃないですかね。
舞台上で繰り広げられる息も着かせぬアドリブの応酬、固唾を飲んで見入ってしまいました…。
千之助さんから振られたアドリブに、即座にアドリブを返せるようになるとは…。
団員の皆様、短期間で目を見張る程に腕を上げましたね…。
おそらく、千之助さんが書いたであろう台本の台詞は、最早跡形も残っていない…。
台本はただの見取り図…。
こういう事だったのですね…。
良くやった!
あっぱれ、千代ちゃん
あっぱれ、千せん!
あっぱれ、一平!
あっぱれ、全員!
やったね!
♪ヽ(´▽`)/ ♪♪(~▽~@)♪♪ρ( ^o^)b_♪♪ヽ(*´▽)ノ♪へ(*^▽^)/★*☆♪
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
井頭愛海さんを覚えていますか?
べっぴんさんで芳根京子の娘(さくら)役をしたそっくりさんです
ドラマだとメイクで似せることはできるけれどこの二人素顔で本当に似ていますね
しかし性格は随分違っているようです
どこかシャープでキッチリとした印象の芳根さんに対して
井頭さんの素顔はかなりはっちゃけた大阪娘のようです
あのノリツッコミは「にわか」の伝統をしっかり受け継いでいます
なかなかユニークでこの人も先々の朝ドラの候補でしょう
テレビガイドのあらすじの嘘つき! 今週のテーマは台本通りにやるかどうかじゃ無かったやん。
でも、ある意味
・台本通りに演じるべき
・台本、そんなものはただの見取り図
のどっちの認識も改められた感じですね。
新派の女優さんたち(一平くんも?)は、台本通りじゃない、アドリブの応酬の楽しさを知ったわけだし
千さんの方は、本はただの見取り図じゃない、いろいろな背景をもった人間同士のぶつかり合いで、そこにドラマがあって、笑いだけじゃないから、ドラマだから笑いが面白いってわかったんじゃないかな。
ごりょんさんが「あんたにだけは信じてほしかった」はほろりとして、あとの失言笑わせてくれて、最後に抱きしめるうんぬんのところ、良かったなあ。笑わせながら最後はちょっとキュンとして、「手違いじゃなくて本当の心」「こりごりや」の台詞もすごく効いていました。
あの最後の持って行き方はやはりさすがほげたの千代ちゃん。千さんも驚いていたと思います。来週の一平くんの台本がどう演じられるのか、さらに楽しみ!
そうきましたか。
投票ではね返したという訳ではなく、千之助さん自身が勝負の行方を見極めたってことですね。
ドタバタ喜劇を喜ぶか、人情喜劇を喜ぶか、それはお客さん次第ですけど。
ともあれ一平ちゃんの望む方向に舵が切れて良かったです。
私としては、役者同士がギクシャクしながらも、千秋楽のお芝居を最後までやり通して、個々の良さも引き出せたってことにホッとひと息つきました。
各自が自分の役割を理解するのもそうだけれど、千秋楽にもなれば、千之助が次は
どんな手で来るのか、演技していても期待感はあったはず。もちろん、どんな手で
こられても対処するぞ、という心意気がなければつとまらないが。そして狂言回しの様に
動く千代の姿がわかる人にはわかる。一番鈍いのが一平なんだけれど。
一番面白かったのが、お医者さんが実は男好きだったという、とっさの思いつき。
いやあ、なかなか腕があるじゃないですか。
「好き勝手やりくさって。」あんたがそれを言うな。「痛み訳じゃ。」千さん珍しく潔い。ただしそれは、千さんにとって本当の敵、万太郎が目の前にいたからこそ。しかし、万太郎が高く評価したのは
自分じゃなくて千代ちゃんだと知ったら、千さんは何と思うのだろう。
千之助兄さんが万太郎師匠を見つけた瞬間に逃げないと舞台から離れなかった場面。
千之助兄さんの素が出てしまいましたね。
今まで当たり前のようにこなしていた「役に徹する」ことが出来なかった。
逆に役を徹底的に作り込んできた千代たちに飲み込まれてしまう。
いつもの千之助兄さんにはあり得ないミスです。
まだまだ力は及ばない。
万太郎師匠はそこを見透かされていたんでしょうね。
暗に「ぽっと出に飲まれてどうする?もっと壁になれ」と言っているようでした。
目の肥えたハナさんと千鳥さんに認められたのならもうこの劇団はもう大丈夫ですね。
特に千鳥さんがここまで素直な言葉で褒めてくれたことが今まであったでしょうか?
直接言わずに熊田さんに告げて、サッと去るのはさすがツンデレといった感じです(笑)
万太郎師匠は色々いる役者から千代に目が行ったのも意外でした。
いったい何がそうさせたのかも今は不明。
腹の中を見せず、食えないキャラが続いていますが、これから回収されていくのでしょうか?
万太郎「あの女中役の娘・・・・・・・。」
お千代ちゃんが一目置かれたのは千之助君の勝手なアドリブに対抗し得る機転もあったでしょうけど、まとまりがつかなくなりそうな芝居をうまくまとめる方向にリードしていった力ですかね。
万太郎さんは千代ちゃんに芝居度胸以上の何かを感じていたのは間違いないと想います。
仙之助が潔かった
きちんと集計したらまだ仙之助がトップだったのではないか
内心みんなの成長がうれしかったと思う、喜劇を愛する心は人一倍強いだろうから
岡安と福富の一同が揃い来週への布石ができた
来週?道頓堀のロミオとジュリエット?
こちらの中身の方が傑作喜劇になりそうだ!!!
実はアドリブ主体の劇ではなく泣かせて笑わせる人情喜劇を展開すると想像していた
とはいえ泣かせて笑わせる人情喜劇を看板にしたのではリアル万太郎一座の喜劇に近づく
アドリブ主体でもドタバタ劇とは一線を画したということか
「にわか」を起源とするドタバタ劇はその後もう一方の雄「吉本喜劇」に色濃く受け継がれた
昨日のハイライトは千鳥師匠の登場のみ
それも楽屋に乗り込むやや強引な登場の仕方
千鳥が千代にどうしても伝えたいことがある感は伝わるが制作陣の焦りも感ずる
リアル千鳥はリアル千代と別れて1年後には公演先の金沢の舞台で倒れ亡くなっている
昨日も後を追いかけた千代ちゃん、街頭で見失ってしまう
「千栄子」の名付け親の師匠が霊となって助けてくれたと解釈しても差し支えない
しかしそれではキャスティングのインパクトが小さいとみたのだろう
うちは千代やないおきんや
このシーンは先週末の予告で登場済みである
思うに単なる女中ではなく役の向こうに人生を意識したことが「家庭劇」の発想として大きい
一方の仙之助は万太郎の姿をみてスイッチが入る
今までにない筋立てのアドリブを展開する
圧巻だったのはリツ子さんの覚醒
加えて千代ちゃんの知恵
手違いを逆手にとり一平に自分を抱かせる
これをみてお家さんも千鳥さんも満足する
万太郎は千代の才能に気付く
しかしアドリブを容認していくの?
役に徹して、演じる役に乗り移っていた千之助が、千之助に勝つことに凝り固まっていた千代を打ち負かし続けた昨日まで。
自分の役を徹底的に分析して千秋楽に臨んだ千代たちが、万太郎を意識しすぎて必要以上にアドリブを連発した千之助が負けてしまう。そんなスジが見えてきます。
オーソドックスな展開ではありますが、両サイドがそのことを理解することで鶴亀家庭劇の将来が明るくなりそうな予感です。