2021年3月12日(金)第14週「兄弟喧嘩」
あらすじ
一平と千之助が喧嘩しながらも共同で書き上げた台本『丘の一本杉』の公演の日を迎えました。この日まで一丸となって稽古を続けてきた鶴亀家庭劇の面々の芝居は、これまでにないほど観客に大いに受けました。
鶴亀の社長・大山も心から満足した鶴亀家庭劇の公演は、万太郎一座に僅差で敗れてしまいました。しかし鶴亀家庭劇の面々は満足していました。そんな一座の面々に熊田は言いました。負けは負けなのだと。
その数日後、千之助は万太郎と向き合いました。その席で千之助は言いました。万太郎の嬉しそうな顔を久しぶりに見たと。それに応えて万太郎も言いました。そのくらいの芝居を見せてくれなければ千之助を切った意味はないと。
万太郎は、大差をつけて勝利できなかったことで、チャップリンの前での芝居の披露を辞退。次は大差をつけて勝利すると千之助に宣言しました。そして千之助と万太郎は二十年後の再会を約束して別れを告げるのでした。
第20週
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予習レビュー
一平くんと千之助さんの共同執筆による台本が完成。
そして鶴亀家庭劇と万太郎一座の一騎打ちになる公演が始まりました。
より多くの客が入ったほうが勝ち、というルールです。
結果は万太郎一座の勝利、ただし15人という僅差の勝利です。
万太郎一座と互角の勝負ができた鶴亀家庭劇の面々はその結果に満足します。
一方の万太郎さんは、大差で勝てなかったことを、内心は喜んでいるのかもしれません。
なぜ、喜ぶのか。
万太郎さんが千之助さんを捨てたのは、二つの理由がありました。
一つは千之助さんをどん底まで突き落とすことで発奮させ成長させること。
そして好敵手になった千之助さんの存在によって自分自身を発奮させこと。
この二つを手に入れた万太郎さん、素直に喜びは表現しないでしょうが、わかりにく表現で喜びをあらわしてくれることをブログ主は期待しています。
コメントへの返信 by 朝蔵
「歌舞伎を見たい。」(よるは去ったさん)
チャップリンが来日した際、今も続く京都の料亭の大将の包丁さばきにチャップリンが見惚れたというエピソードを何かのテレビ番組で見ました。
好奇心旺盛な方だったんですね。
花かご(あさのあさみさん)
京都時代、最初に花が贈られたときはファンの一人や二人くらいいるだろうなと、それくらいにしか考えていませんでした。
これで三回目の花かご。
贈り主が誰なのか気になってきましたね。
サプライズの回収がありそうです。
卵でオチを付けました(還暦のたつおさん)
兄弟喧嘩をお店のおばちゃんがうまくまとめてくれましたね。
スッキリした週末(秋桜おばさん)
千さんと一緒に「おいど」を叩かれている万太郎さんの嬉しそうな表情が良かったです。
万太郎師匠がここまで素直に(二代目魁光さん)
京都撮影所時代の変な映画監督も千代ちゃんの芝居を素直に認めていたことを思い出しました。
本当に花籠、誰なんでしょうね(丹善人さん)
ここまで気を持たせられたらサプライズの回収を期待せずにはいられません。
仲良くけんかしな!(オペラ座の怪人さん)
最後は仲良くおいどを叩かれてました。
庶民には滅多に口にできない貴重品(たいとうみほさん)
リトル千代ちゃんにとっては米の一粒ですらも滅多に口にできない貴重品でしたね。
店のおばちゃん(重信六三郎さん)
あのおばちゃんは、おいどを叩いた二人の男の正体を知っていたんでしょうかね。
感想
いたずらをお母ちゃんに叱られるやんちゃ兄弟みたいな千さんと万太郎さん二人のかいらしい姿が素敵な一週間のオチとなりました。
千さんの浮き沈み
千さんの役者としてのこれまでの歩みを、ドラマの中で得られた情報に想像を交えながら簡単に整理してみました。
・売れない歌舞伎役者としての下積み時代
・須賀廼家兄弟として万太郎さんと活躍した第一次絶頂時代
・万太郎さんから切り捨てられた不遇の時代
・初代天海さんと組むことで再び浮上した第二次絶頂時代
・初代天海さんの急逝で天海一座解散までの不遇の時代
・今がここ
こうやって整理することで見えてきたこと。
千さんは実力が自分以上の者と組んでいるときに絶頂期を迎え、そうではないときに不遇の時代を迎える傾向にあります。
この浮き沈みのパターンから見えてくる千さんの役者としての資質について、二つの仮説を立てることができます。
1:千さんは自分一人ではやっていけない誰かに依存するタイプの役者
2:千さんは主役を輝かせる立場に立つことで実力を発揮するタイプの役者
そしてこれはブログ主の希望ですが、千さんには後者のタイプであって欲しいと思います。
もし後者であった場合、初代天海さんの急逝以降、千さんはあまりにも自分が中心に立とうと力みすぎました。
これによって、千さんは自分の資質を自分の手でつぶしてしまったとも言えます。
また、これはちょっとネタバレになりますが、先々の展開の中で千さんが万太郎さんの芝居を支える場面が登場します。
そのようなエピソードがあることからも千さんは主役を輝かせるタイプの役者かなと。
さて、万太郎さんへの複雑な感情がある程度解消された千さん、これから先、どのような道を歩んで行くのでしょうか。
千代ちゃんのお父ちゃんを除いて最も面倒臭いキャラだった千さん、ブログ主にとって最も目が離せないキャラになりました。
第20週
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20年にもわたる兄弟喧嘩も仲直りができ、「おかあちゃん」においどをどやされるというオチまでついて無事に幕となりました。
「負けた事実から目を逸らして、美しい思い出なんかにするんやない。」
あれは本当に、大山社長から託された言葉だったのでしょうか。
もしかしたらあの場の雰囲気を見て咄嗟に口をついた、鶴亀家庭劇を誕生から見守って来た熊田さん本人の言葉だったのではないか。
何となく、そんな気がしました。
千代と一平、土スタに出演中
名場面の振り返りもあるそうだ
当初から感じていた事であったがこのドラマは反家族の物語である
関係性を壊していったり壊してしまうところから生まれる何かがある!?
でもそれが喜劇だとか舞台芸術だというのは明らかに言い過ぎだと思う
しかしそんなことを感じさせる今週のエピソードだった
とはいえより高みに到達するために切り捨てるというのは親しい関係では一般的でない
来週は三度父テルヲが登場する
こちらは切り捨てたくとも切り捨てられない腐れ縁となっている
それがいよいよ回収されることになるのかどうか
いずれにしても朝ドラとしては異色というか、かなりへそ曲りな展開になってきた
花篭…
お父ちゃんだとすこし嬉しい
最後のシーンで2人仲良く百叩きを受けている万太郎さんと千之助さん…。
2人で嬉しそうに百叩きを受けていて、往年の須賀廼屋兄弟が復活したようでした…。
喜劇界の重鎮の2人を子供のように叱り付ける店のおばちゃんが一番凄いけど…。
食べ物を粗末にして、と女将さんにお尻叩かれる、今週の大トリのオチ。無粋な目で見ると、卵って戦後でも、病人でも出ないと食卓に上らないという事はありました。という事を考え合わせると「庶民には滅多に口にできない貴重品を、笑いものの小道具に無駄遣いするなんて」という意味合いが見えてきます。(都市部の繁華街の生活レベルはまた違うかな)それは今の、野球の祝勝会のビールに顔をしかめるなどというのとは全く別の次元だろうなと思ってしまいました。「おしん」でも、共に身重なのに小姑の食事には卵を入れて、という印象的シーンがありました。
兄弟げんかだったのかなあ?
まあ、良しとしましょう。
万さん、千さん、仲良くけんかしな!
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
本当に花籠、誰なんでしょうね。千鳥さんかと思ってましたが、違うようだし、
高城さんが再登場するようですが、どうなんでしょうか。
兄弟げんかも、卵の遺恨を両者が笑い合えて終わる展開で、同じ状況でも
心の持ち方で笑えるかどうかになってくる。いたずらもこうでありたい。
万太郎師匠がここまで素直に家庭劇と千さんを称えたのは意外でしたね。
チャップリンよりも日本でやり残したことがあると千さんの方を大きな存在として認めたんですからそりゃ嬉しいでしょう。
すっかり憑き物が落ちたといった感じですね。
15人差で負けたのですが、むしろそっちの方がいいでしょうね。
いきなり勝ったら張り合いが無くなり、燃え尽き症候群になりかねなかったですからね…。
一方的に対抗心を燃やす歪んだ兄弟子愛から切磋琢磨できる好敵手に昇華できた千さんはやっぱり強い人です!
大山社長も腹黒い独裁者じゃなくて良かった(*^ω^*)
そして、千之助さんと万太郎さんの長い兄弟喧嘩も、嬉しい手打ちで終わって良かった(*^ω^*)
という事で、スッキリした週末になりました!!
うわ、万太郎見に来ている。台詞に込めた千さんの万太郎への思い。万太郎には伝わったのかな。ともあれ、「丘の一本杉」の出来栄えはパワハラ社長を感服させました。最後に千さんのチャップリンで締めました。鶴亀かてん劇は万太郎の闘志に火をつけまいした。万太郎、千さんの別れ、卵でオチを付けました。
天海家にまた届いた花かご
京都にも大阪にもいた人として、今までは贈り主は一平くんかと思ってましたが、さすがに自宅には贈らないかな??
となると、大山社長とか⁉
いずれにせよ、物語の最後の方まで明かされないような気がします。
正憲「その時はチャップリン殿に会う・・・・・・・・。」
チャールズ・チャップリン氏が来日した時
「歌舞伎を見たい。」と言ったそうでっせ小山田はん・・・・・・・・。
日本の喜劇にはどれほど関心があったのかな。
リアル万太郎といえば日本のチャップリンと呼ばれた喜劇界の大物
喜劇王チャップリンの来日に際して実際に会うことは叶ったのだろうか?
出典不明ながら「堺・南大阪の地域情報」にチャップリンと握手する写真が残っている
(http://toursakai.jp/zakki/2019/05/10_3090.html)
チャップリンは親日家で都合4度来日しておりこの写真がいつのものか確証はない
しかし鶴亀のモデルは有力な興行元だから何らかの接点があって不思議ではない
さて千之助と二代目天海の協力で完成した新作「丘の一本杉」
家庭劇全員で団結して臨む対決公演で善戦して敗れるらしい
これは無理のない筋書で鶴亀の大看板に旗揚げ3年目の新興劇団が簡単に勝てる方が不自然
大山社長としてもそこまでは望んでいない
史実の家庭劇はディープなファンはいたようだが広がりはなく3年目に一度解散している
先週・今週と千之助が大活躍する展開だった
但し先週は視聴率も回復したが今週は今のところ逆に下がってきている
当方は成長物語として楽しんでいるのだがやはり朝ドラとしては難しいのだろうか?