2021年3月15日(月)第15週「うちは幸せになんで」
あらすじ
万太郎一座との対決を機に鶴亀家庭劇の座員たちは結束を強めました。しかし、千代には悩みがありました。座員たちが結束を強めることで一平は男優たちは連日連夜飲み歩き、夫婦だけの時間がなくなってしまったのです。
そんなある日、岡安に騒動が発生しました。千代の父・テルヲが岡安に姿を表したのです。しかもテルヲは、それまで以上にみすぼらしい姿になっていました。そんなテルヲのことを千代は相手にしませんでした。
娘を持つ父親として宗介だけはテルヲの気持ちに理解を示していました。その宗介がテルヲの目のまで腹痛を起こして路上で倒れてしまいました。宗介を助けて病院に担ぎ込んだのはテルヲでした。
シズはテルヲに礼を述べるものの、道頓堀を出て行けと告げました。その直後、テルヲが吐血しました。テルヲは重い病を患い自分の死期を悟っていたのです。テルヲは、自分の病気のことは千代には黙っていてほしいとシズに頼むのでした。
第20週
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予習レビュー
残念なお父ちゃんがまたしてもやってきました。
生まれ故郷を離れた千代ちゃんの前にお父ちゃんが姿を現すのはこれが二度目です。
一度目は、岡安の年季明けを目前にしたころ。
二度目は、京都の撮影所で女優として活躍し始めたころ。
一度目と二度目の登場でも、お父ちゃんの姿は十分過ぎるほどみすぼらしかったと記憶しています。
しかし、三度目の登場となる今回はさらにひどいことになっているとのこと。
話が前後しますが、今回の前半に描かれるのは鶴亀家庭劇の面々が一平くんを中心とした結束力のあるチームとなった姿です。
いつもバラバラだった混成部隊がついにチーム一平として機能し始めます。
そんな前向きな描写から始まる一週間ですが、お父ちゃんの登場を気に空気は一変してしまうのでしょうか。
不安でいっぱいの一週間の始まりです。
コメントへの返信 by 朝蔵
どちらはんだす・・・・・・・?(よるは去ったさん)
千代ちゃんがテルヲお父ちゃんにかける言葉。
選択肢はこれしかありませんね。
今までとは違う雰囲気(二代目魁光さん)
今までとは違う雰囲気であることを誰よりも早く察した宗介さんとテルヲお父ちゃんの接点が実にうまく描かれていました。
心の底から千代を心配(二代目魁光さん)
娘に心配する気持ちが、将来のどこかで当たってしまいそうですね。
テルヲの死期(還暦のたつおさん)
テルヲお父ちゃんに死が迫っていることを知っているのはごりょんさんと宗介さん。
そして本人。
千代ちゃんがそのことを知るのはいつのことになるんでしょうね。
水に流す(秋桜おばさん)
死を理由にしないで「水に流す」展開になってほしいですね。
自業自得!(オペラ座の怪人さん)
テルヲお父ちゃんの人生の後始末の週になりそうです。
役者同士結婚しても上手く行かない(たいとうみほさん)
テルヲお父ちゃんは良い意味でも悪い意味でも一箇所に大人しく留まっているタイプではないので「豊富な人生経験」の中で役者同士の残念な結婚事例を見たことがあるのかもしれませんね。
そんなことでチャラにできる様なことじゃない(丹善人さん)
お父ちゃんだけ見ているとうっかり同情しそうになりますが、千代ちゃんを見ると過去を思い出して同情心が一瞬で蒸発してしまいます。
路上生活者の人達の輪の中(重信六三郎さん)
来るものは拒まずという流儀を貫き通す乞食軍団、立派です。
時代を反映させたのかな?(名乗る程のものではございませんさん)
反映させたのかもしれません。
次週あたりからは不穏な時代の空気が色濃く描かれますので。
感想
これまでとは異なるテルヲお父ちゃんの再登場週
腹痛を起こして倒れる宗介さんをテルヲお父ちゃんが助ける。
この筋書きだけは事前に知っていたものの、どうして宗介さんが倒れた現場にテルヲお父ちゃんが居合わせたのか。
そこだけが謎でした。
そしてその謎が明らかになりました。
道頓堀に姿を現したテルヲお父ちゃんに対して、乞食軍団を除く道頓堀の面々が警戒する中で、宗介さんだけはテルヲお父ちゃんの気持ちを察していました。
娘を思う父親の気持ちはわからないでもない。
テルヲお父ちゃんに対して宗介さんがわずかながら同情を寄せたことが、倒れた宗介さんをテルヲお父ちゃんが助けるきっかけとなりました。
そしてまた、宗介さんがテルヲお父ちゃんに寄せた同情を通して、テルヲお父ちゃんの再登場がこれまでと性質が異なるものであることが暗示されました。
テルヲお父ちゃんに対して道頓堀を出て行けの一点張りだったシズさんも、吐血する現場を目撃してしまうことで、テルヲお父ちゃんに対する気持ちが変わったようです。
テルヲお父ちゃんの再登場で始まる一週間。
週末明け早々、憂鬱な気持ちになることを覚悟していましたが、少なくとも憂鬱な気持ちだけは回避できました。
これまでとは明らかに異なるテルヲお父ちゃんの再登場週。
千代ちゃんの中に生じることを注意深く観察しようと思います。
第20週
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「話せばわかる」
「問答無用!」
5.15事件での有名なやり取りですが(脚色された会話との説もありますが・・・)本日の内容はまさにコレなのでしょうね。時代を反映させたのかな?
道頓堀の路上生活者の人達の輪の中に何の違和感も無く馴染んでいるテルヲさん…。
この場面だけ見れば、ほのぼのとした光景ですね…。
テルヲ再登場で、見ている人に同情してもらって幕引きをはかりたいという演出を感じて、
あざといというか、そんなことでチャラにできる様なことじゃないと思ったり。
ここの旦さんと二人の「娘」との関係、「なつぞら」と同じで、父親の陰が薄いですね。
多分違うとは思うが…と思いつつ深読みしたくなった事です。まずは「役者同士結婚しても上手く行かない」これが口から出まかせなのか、テルヲ父ちゃんなりサエ母さんの家庭にかつて、酷似した状況があったからなのか。もう1つ、世の中など我関せずに生きているはずのテルヲ父ちゃんが戦争の気配に悪い予感、俄かに娘の心配。これも何がしかの事情があるのか。日露戦争なり第一次大戦なりで幼少時のテルヲ父ちゃんがひどい目に遭って、それが故にあんな人間になっちゃったのか、などと。
テルオ父さん、自業自得!
((( ̄へ ̄井) Σ( ̄皿 ̄;; ( ̄ヘ ̄メ)
ぶっちゃけ、私の父親も、すんげ~嫌な奴で、
そいつを思い出しますなあ。
千代ちゃん、周りのみんな、
テルオに決して、いい顔するんじゃないぞ!
ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
こりゃあまたどえらい疫病神がやって来ましたねぇ。
これまでのこと考えたら千代ちゃんの拒否も仕方ないです。薄情な考えだけど、死期が迫って娘に会いたくて帰って来たことと、だからこそこれまでのことを水に流すこと、同等には出来ない気がするんです。
テルヲ、すっかり老人になっている。人生の終末期を迎えて、彼はどう変わったのか?「相手が役者なので幸せになれへん。」どの口がそれを言うか。宗助さんの結石、テルヲの病状の伏線でした。シズさんだけが知ってしまった、テルヲの死期。果たして千代は、テルヲの臨終を看取ることができるのか?
「役者同士くっついてもいいことない」
テルヲの発言が悔しいけど当たってしまいます…。
不器用、KY、厚かましさの権化のテルヲですが、心の底から千代を心配していたんでしょうね…。
キングボンビーテルヲ襲来!
……と思ったら今までとは違う雰囲気です。
ここまでのヘイトが溜まりに溜まって千代は聞く耳持たずといった感じです。
自分の死期を悟り千代へ懺悔したいのか、執念深く追い回すようになりましたが、テルヲの中は「やらずに後悔よりやって後悔」の安隆さんの教え(?)を実践しているのでしょうね。
金曜日、「丘の一本杉」とストーリーと千さんのセリフ「子どもに捨てられた親が、こんなに寂しいもんやとは」が今週のフラグであり、導入部につながるとは…!
テルヲ「千代・・・・・・・・・。」
千代「どちらはんだす・・・・・・・?」
まあもっともでんな・・・・・・・。
この期に及んで父テルヲが登場するということは退場が遠くないということだろうか?
これまでの経緯から千代は簡単には父を許せないはず
きっと冷たく当たって千代自身が自己嫌悪になるような展開を想像する
ただこれまでとの違いは千代が一人ではないこと
二代目天海の存在が凝り固まった父娘の関係性をほぐすような場面が出てくる気がする
テルヲはどうしょうもないお父ちゃんだが悪人ではない
これまでもそれとなく応援してきたがしっかりと見届けたい
今日(2021年3月13日)の午後に放送された『土曜スタジオパーク』を見ていました。大阪からの放送で、ゲストは杉咲花さん&成田凌さん。
お2人の話を拝聴しながら、良い雰囲気で撮影が進んでいたのね~と微笑ましく感じていました。(^^)
そして個人的に気になったのは成田凌さんの発言。「(二代目)天外さんと寛美さんのお芝居を見てたんですけど、ここまで行けるのかなっていう…凄い面白くて…そこに行くのは責任重大だなと思うし、2人の芝居とかがあるけど…言っちゃいけないわ、ごめんなさい!」
成田さん、どうやら地雷(ネタバレ)を踏んでしまったようで…!(^o^;) この先、二代目渋谷天外と藤山寛美をモチーフにしたエピソードがほぼ100%の確率で登場する、と確信しました。(^^;)
もう一つ印象深かったお話。
「大山社長」こと中村鴈治郎さんがビデオ出演されていたのですが、聞けば一平の二代目天海襲名披露の場面を収録した際、ちょうどお父上(坂田藤十郎さん)が亡くなられたばかりのタイミングで、まだ公にしていない(&関係者にも事情を伏せて)状況下で撮影に臨まれていたとか。