2021年3月17日(水)第15週「うちは幸せになんで」
あらすじ
千代がこれまでに一度も主役を演じたことがないことを知ったテルヲは、千代の女優としての将来が心配になってきました。そこでテルヲは、鶴亀の社長・大山や、千之助のもとに足を運び、千代を主役にするよう直談判しました。
大山はテルヲの相手にはなりませんでした。一方の千之助は、千代が主役を輝かせる資質を持っているから脇役に徹しているのだとテルヲに説明。千之助は千代の女優の才能を賞賛。千之助の言葉にテルヲは涙を流して感激しました。
一方で翌月の鶴亀家庭劇を見せてほしいと、テルヲはシズに懇願。シズはその願いを受け入れました。テルヲは一平が一人でいるところにも足を運びました。そして千代を幸せにしてくれと頭を下げました。
そんな中、鶴亀家庭劇に東京の一流の演劇雑誌「演劇月報」から取材依頼が舞い込みました。そして迎えた取材の日。その現場にもテルヲはやって来ました。その時、テルヲの借金取りが、千代に借金を取り立てるために押しかけてくるのでした。
第20週
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予習レビュー
お父ちゃんが今回も大暴れします。
京都の撮影所時代、千代ちゃんんを主役にせよと大山社長に迫ったことがあるお父ちゃんは今回も同じことを繰り返す。
そして千之助さんにまで直談判。
この時の千之助さんの反応は今回、あるいは今週の見どころの一つになるかもしれません。
千之助さんがお父ちゃんに言います。
千代ちゃんは主役を輝かせる資質を持った素晴らしい女優だと。
この千之助さんの素敵な言葉をお父ちゃんは目に涙を浮かべながら聞くのだとか。
そんなこんなが描かれて、劇団に雑誌の取材が入ります。
そして次回、この取材現場が新たな騒動の舞台に・・・
コメントへの返信 by 朝蔵
「大阪のおかあはん」(よるは去ったさん)
将来のニックネームのフラグが立ちましたね。
許すなよ!(オペラ座の怪人さん)
その判断は千代ちゃんに任せましょう。
ごりょんさんみたいに。
お月さんのエピソードが回収(二代目魁光さん)
こんな女性に育ってほしいというサエさんの願いが叶ったみたいですね。
「家族」という特別な存在に飢えていた(二代目魁光さん)
リトル千代ちゃんとの会話を通して描かれる千代ちゃんの心の葛藤。
ちょっとだけわかる気がします。
晩節さえもしっかり汚しているなあ(還暦のたつおさん)
汚れまくっているので晩節に加わった汚れが目立ちませんね。(笑)
親の負の遺産を全て子が背負うのは違う(秋桜おばさん)
本当にそうだと思います。
そしてかつてのブログ主の周囲にそう言ってくれる人がいたらと思いました。
「千代は月のような女優だ」(あさのあさみさん)
千代ちゃんのお母ちゃんの「私のかぐや姫」という言葉。
月のような女性になってほしいという願いが込められていたみたいですね。
「来月の芝居、見せて欲しい」(丹善人さん)
自堕落な生き方を続ける中で遠慮の二文字を忘れたみたいですね。
テルヲさん、ヨシヲ君とは会ったのでしょうか?(重信六三郎さん)
ヨシヲくんがどこで何をしているかをテルヲさんはまったく知らないことが考えられますので、会ってはいなさそうですね。
死ぬ間際にその事を大いに悔いるのか(たいとうみほさん)
大いに悔いることが最初で最後の「父親らしいこと」になるかもしれませんね。
感想
「あんたの娘はいい役者や」
今週の月曜日の回から再び姿を表したテルヲお父ちゃん。
月曜日と火曜日は、相変わらず残念な姿をさらしながらも、その合間合間にこれまでとは異なる(今さらながら)父親として必死すぎる表情が見えました。
そして今回・・・
相変わらずの残念な姿と、父親として必死すぎる姿の割合が逆転しました。
そして、父親として必死すぎる姿は、千代ちゃんの防御壁となっている岡安のお茶子さんたちの心を少しだけ動かし、一平くんの心すらも動かしました。
特に一平くん。
カメラのファインダーを覗き込むフリをしながら決して顔を上げませんでしたが、あれはきっと目に涙を浮かべていたからに違いない。
一平くんにカメラを向けられていたテルヲお父ちゃんも、涙を隠すためにしばらく下を向きっぱなしでしたが、一平くんも同じだったのだと思います。
あの時の一平くん、自分のお父ちゃんのことを思い出していたのでしょう。
そして、いつの日か千代ちゃんに必要になる日がくるかもしれない「お父ちゃんの笑顔」を残しておくつもりなのでしょう。
「もっと笑え!」と声を荒げた一平くん。
自分のお父ちゃんのことを憎み続けていた、かつての自分の心に怒鳴りつけているようでした。
第20週
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千代ちゃんの人生の今後の障害になるのが、千代ちゃん自身が関わる人たちであるならば、テルヲ父ちゃんはもう心に思い残すことはないでしょう。しかしそれ以上のものがあると、今回やっと気が付いた感じですね。親が不義理を働いた人物もまた、子供をいつまでも苦しめる存在になるのだと。これは千代ちゃん自身の人柄や努力ではどうにもできない事です。それだけの、千代ちゃんの不幸への負債を、このお父ちゃんは作ったのです。娘の晴れ舞台に借金取りが現れた事でようやく気が付けたでしょうか。だとしたらこの借金取りさんは、お父ちゃんの本当に深い罪状を知らしめる、いい仕事をしてくれたかもしれません。自分の存在やしでかしたことが娘の幸せの障害になるのだと、ようやくその冷徹な現実にテルヲ父ちゃんは気が付いたでしょうか。死ぬ間際にその事を大いに悔いるのか、何らかの救いが差し伸べられて安心して死ねるのでしょうか。
ふと思いましたが…、
テルヲさん、ヨシヲ君とは会ったのでしょうか?
少なくとも、会おうとはしたのでしょうか?
テルヲさんが辛い思いをさせたのは千代ちゃんだけではないので…。
ヨシヲ君に会いに行って、ヨシヲ君の組織の人達に恐れをなして会えなかったのかも知れませんが…。
しっかり、わかりやすくフラグを立てました。「来月の芝居、見せて欲しい」と。
金も無いのに厚かましいことで。
「千代は月のような女優だ」千さんの言葉によって、千代ちゃんがいつも月を見上げたりすることと繋がりましたね。
そして、月やら竹やぶやらで「かぐや姫」からの『エール』に繋がります。「主役だけでは芝居は成り立たない」という安隆さんの言葉が本作品にまで有効です(笑)
うーん…。何回同じこと繰り返すんだろう。
親の負の遺産を全て子が背負うのは違うよなぁ。
千代ちゃん、辛いなぁ…(T_T)
私が千代ちゃんのそばに居たら、一平ちゃんや千之助さんみたいに優しくはできないな。
岡安のみんなみたいにホウキ持って追い返しそう。
大山社長の言わんとして、言わなかった事を千さんがしみじみテルヲに伝えました。流石にテルヲの流した涙は本物?関係者へのあいさつ回り。せめてもの子孝行。善意のつもりでも、記者会見への乱入と借金取りの介入、落ち着いたと思ったら、晩節さえもしっかり汚しているなあ。
散々テルヲを跳ね除け続けた千代でしたが、内心はやっぱり「家族」という特別な存在に飢えていたことがよくわかりましたね。
「こんな奴家族じゃない。全部アイツのせいや!」
そう思いたくても、心の奥底で千代の生まれ持った優しさと葛藤する。
思えばテルヲもヨシヲも警察にぶち込むことができるけどそれをしなかった。
非情になりきれない弱点がありました。
今回も「また出てきたか〜」と思って見ていました。
千さんの千代評。
幼少期、サエさんとのお月さんのエピソードが回収されました。
まさに生まれ持った才能であり、周りをパッと輝かせる。千代と関わって悪いことになった人物はいません。
ヨシヲですらそうです。
将来本当にお月さんとなって大阪。いや、日本中を輝かせるお母さんとして活躍していくことを示唆していますね。
一平と結婚してリアル千代さんはみつえちゃんが心配する通り大変苦労することになっていた
配役でも脚本家の妻が良い役を取っては示しが付かないということで貧乏くじを引いた
そのためリアル千代さんは女優としてもこのころ不遇の時代を迎える
傍でみていたらテルヲでなくとも心配になるのも頷ける
ただドラマでは史実より恵まれているようだ
テルヲは今度は大山社長のところに行き主役になれないならクビにしてほしいと願う
大山は断る、あんさんなんもわかってへんわと一喝する
テルヲは次は千之助に頼む、千代をしごいて役者を辞めるように仕向けてほしいと
それは無理や突き放しても食いついてくるといいながら千之助は千代の良さを認めていた
千代が脇役ばっかりやっているのは、相手の魅力を引き出せる役者だからや
千代と芝居すると、いつの間にか楽しくなる
温かく、優しい月のような役者さんや
何度も出現した月の世界のモチーフが一気に収斂された
「あんたの娘は、ええ役者やで」
その言葉を聞いてテルヲの目から涙がこぼれる
テルヲは一平に会いに行きカメラを見てふと写真を撮ってくれるよう頼む
一平は写真を撮りながら千代の芝居を見るように伝える
ということは、テルヲは千代の劇を見ることが出来ないと予感される
千代は幼いころをしんみりと思い出しながらまだ許しきれない
東京の演劇雑誌から取材が入った
そこへ借金取りが乱入し騒動となった
ややくどいがもう一山ある訳だ
テルオがみんなに「千代をよろしく」と頭を下げるのはいいけど、
社長に直談判して「女優を首にしてやってくれ」だの、
ま~だ借金があるだの、最低!
((( ̄へ ̄井) Σ( ̄皿 ̄;; ( ̄ヘ ̄メ)
千代ちゃん、テルオを許すなよ!許すなよ!
私は、反テルオ派です!
ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ ι(`ロ´)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
千之助「あいつはなあ・・・・・・・あったこうて優しい・・・・・・。」
「大阪のおかあはん」としての良さがこの頃から花開いていたということでしょうか。