2021年3月19日(金)第15週「うちは幸せになんで」
あらすじ
テルヲが警察に連行されて数日経ったころ、千代はテルヲと会うために警察署の接見室に足を運びました。ようやく千代と向き合うことができたテルヲは、これまでの仕打ちの数々を詫びました。
詫びるテルヲに千代は言いました。「あんたはうちのお父ちゃんや」続けて千代はテルヲに言いました。一日でも長生きしてテルヲに対する自分の気持ちを変えてみろと。千代が面会した日の夜、テルヲは留置場の中で息を引き取りました。
数日後、天海家でテルヲの葬儀が行われました。千代と一平、二人だけの葬儀の場にシズと宗介、そして道頓堀の人々や鶴亀家庭劇の面々が駆けつけてきました。皆、千代のことをよろしくとテルヲに頭を下げられていたのです。
集まった面々は生前のテルヲの様子を口々に語りました。そして和やかな雰囲気の中で葬儀は終わり、一平と向き合った千代は言いました。これからも一平の妻でありながら、女優業も続けてゆくつもりであることを。
第20週
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予習レビュー
お父ちゃん再登場週の最後の回を迎えました。
千代ちゃんはお父ちゃんと向き合います。
そして、自分たちはやっぱり縁の切れない父と娘であることを千代ちゃんは実感するのでしょうか。
そのことを口にします。
それは千代ちゃんがお父ちゃんを許した瞬間。
あるいは許し始めた瞬間なのかもしれません。
そんな場面のすぐ後にお父ちゃんは亡くなります。
そして岡安で執り行われたお父ちゃんの葬儀。
意外にも次々と弔問客がやって来るのだそうですが、それはお父ちゃんの千代ちゃんへの愛情の賜物だった・・・
というオチによって、お父ちゃん再登場週は終了です。
コメントへの返信 by 朝蔵
同じ事叫んでいたかも(よるは去ったさん)
同感です。(笑)
朝から濃厚でなくて助かりました。
親子、家族だから理屈がいらなかった(二代目魁光さん)
どの朝ドラだか忘れましたが、家族なら人間関係の危機も乗り越えられる。
そんなセリフがあったと記憶しています。
朝ドラは「地獄」が好き(二代目魁光さん)
『ちりとてちん』の草若師匠も地獄に行きましたが、同作の中に「地獄の方がおもろい」みたいなセリフがあったような気がします。
「おもろい」のが、朝ドラの「地獄」好きの理由かもしれません。
この人の不在が千代とテルヲの運命を狂わせてしまった(還暦のたつおさん)
サエさんみたいな女性と結婚できるような人なので、テルヲお父ちゃんはかつてはそれなりの男だったのかもしれませんね。
試練から逃げ出してしまった人の最期
サエさんに泣いて詫びるテルヲお父ちゃんを見て思い出した言葉があります。
誰の言葉かは忘れましたが「乗り越えられない試練は与えられない」というものです。
テルヲお父ちゃんの人生の最大の試練はサエさんの死だったかと思います。
上の言葉が本当ならば、時間はかかったかもしれませんが、テルヲお父ちゃんはサエさんの死から立ち直ることができたはずです。
実際のところ、同様の試練を経験している人は数えきれないほどいるはずで、ほとんどの人はその試練を乗り越えているかと思います。
サエさんの死はリトル千代ちゃんにとっても大きな試練だったはず。
また千代ちゃんはその後もいくつもの試練を経験しましたが、それらの試練を成長の糧にしながら乗り越えてきました。
テルヲお父ちゃんにはそれができなかった。
ピンチはチャンスと言いますが、サエさんを亡くした試練を乗り越えれば、娘と息子にとってこれ以上望めないほどの立派な父親になれたはずです。
サエさんの写真に向かって泣きながら詫びるテルヲお父ちゃんの姿を見て思いました。
試練に立ち向かわず、試練から逃げ出してしまった人の最期ってこうなるのだな、と。
自分自身、そんな最期を迎えずに済むよう、身の回りに起こる良いことも悪いことも、自分の成長の糧として真摯に向き合おう。
そんな前向き(またはリスクヘッジ的な前向き)な気持ちにさせてくれるテルヲお父ちゃんの最期でした。
第20週
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まさか…にっくきテルヲ(笑)に
こんなに泣かされるとは!!の1週間でした
獄中?という決して幸せな最期では無かったけど
テルヲが今までしでかしたことを思えば
幸せな最期ではなかったでしょうか…
やっとテルヲが退場してくれました。もうこれで千代ちゃんの人生を邪魔することも
なくなりました。よかったね。
しかし、昔は拘置所の中で、病人が亡くなることもよくあったのでしょうか。
動いているお母さん、やっと登場かと思ったら、数秒でしたか。
テルヲさんが今際の際に見た夢だか幻だか…。
現実にはまずあり得ない、現千代ちゃんとチビ千代ちゃんの共演…。
スタッフさんの粋な演出ですね…。
千代ちゃんの感情としてはこんな父親か許せない。それと両立する形で「お母ちゃんに赦しを乞え」と、よりメタな視点、客観視と言える視点を持ってきた。これはなかなかの落としどころかと思います。自分自身の苦しみと、父の最後の償いを両立させるやり方として。
何より、御寮さんたちが弔問に来た時に戸口がすんなり開いた、これが最後のテルヲさんの徳のように思います。建付けが悪くてなかなか開かなかったのは、千代ちゃんがテルヲさんに関わる全てをすぐには受け入れがたい事の象徴でもあり。それを自らの手で直したのがテルヲさんだった、その結果、テルヲさんの弔問にやってきた人々を、あの戸口イコール千代ちゃんの心が、すんなりと迎え入れる事ができたんです。
テルヲさん、間違い無く地獄行きでしょう…。
そして、『おちょやん』の世界観にも『エール』のように明確に“あの世”があったら…、
テルヲさん、今頃閻魔様の前で自らの現世での行いを悔いて、泣きながら酒を飲んでいる事でしょう…。
あっ、地獄では自由に酒は飲めないのか…。
昨日のチビ千代ちゃんの登場で気づいたのですが、最近の千代ちゃんのお着物の柄が昔奉公に出された時着ていた着物の柄と同じだったかと。子供の着物を大人用に仕立て直すのは無理だから、今着てるのは自分であつらえた物でしょうけど。
“お父ちゃんに買うてもろたいちばんええ着物”という思いが千代ちゃんにあった訳では無いと思うけど、好きな柄として身近にあったのかなと感じました。衣装さんの工夫(?演出?)のこだわりですかね。
朝、テルヲが出るたびに、その行動言動に「そらないやろ!それは言うたらアカンやん!なんでその言葉選ぶか!」と腹立たしくも、トータスさんの演技の素晴らしさに楽しみでもありました。まあ”テルヲロス”にはならんけど。
反テルオ派の私ですが、
今日、
子供千代ちゃんが
大人千代ちゃんのお膝に抱っこされている、
千代ちゃんトゥーショット、
グッときました。
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
ほかに指摘された方もいましたが、このドラマ自体が喜劇的ですよね。
喜劇とは人間のどうしようもなさを笑い飛ばすものだと私は捉えています。
どうしようもないテルヲさんはまさしく喜劇の登場人物として描かれ、今回の葬儀で笑い飛ばされながら送り出され、喜劇の登場人物としての役割を終えました。
作品を俯瞰して見れば、テルヲさんが喜劇の象徴であることを見てとれるのですが、千代ちゃんやテルヲさんの熱演が奥底の感情をふるいおこしてしまい、作品の汚点として印象に残す視聴者が多くいるようです。
コメディーとシリアスのバランスをとるのは難しいと感じました。
千代ちゃん親子なりの最高のお別れになりましたね。
千代ちゃんがこの先生きて行くのに、乾いたカサカサの思いが潤いあるものになって良かった。
テルヲ父ちゃんも最後に笑った千代ちゃん’ズに会えて良かった。
現代でも身内に恵まれない人は多いけど、その分周りにいい人がいれば、ちゃんと幸せに生きて行けるってことですよね。
別れのシーンは予想よりも爽やかな泣き笑いの喜劇
「お母ちゃんにも謝り」と言って千代は写真をとりだす
しんどいことある度この写真に救われてきた
この写真渡してくれたことだけは感謝してる」
「悔しいけど、あんたはうちのお父ちゃんや」
「どんなえげつない手使こうても、うちにもう一度おとうちゃんと呼ばせてみ」
「あっという間に病気直しておまえらの芝居見に行ったるわ」
「今まで見たこともないおもろいもん見せてやるわ」
わざと芝居のせりふのように父娘は言葉を交わす
「千代お前はほんとにお月さんみたいやな」
千代は自宅のそばで近所の家族の姿をしばし眺める
これはかなり意味の深い描写、おそらく来週への布石?
その夜テルヲは留置場の中で静かに逝く
テルヲの葬儀はにぎやかなものになった
シズや宗助、みつえなど福富の面々が焼香にやってくる
芝居の仲間もみんな顔を揃えた
なんで、あないな奴のために?と不思議に思う千代
あんたのこと、よろしゅう頼む言われたさかいな
みつえをはじめみんなが同じことを言われていた
最後に、最後に芝居見せて思い切り笑わせたるいうたんだす
ほんまに口先だけだけだしたはあいつは
それやったらもう笑うとると一平が写真を手にして示す
千さんは地獄のテルヲさん、乾杯と音頭をとる
典型的な喜劇の構造を用いて幕
その夜千代はきちんと一平に向き合う
終了後のあさイチ出演の勘九郎の涙が象徴的な今週のシメだった
ちなみにこちらも親子が話題
千之助さんの「地獄のテルヲに乾杯」に座布団100枚。周りの人からのテルヲさんへの弔い言葉はやはり「家族」そのものの賜物。決してトータステルヲとは呼びません。にしても、放送回数が減っている状況で、こうもダメ親父を登場させる意味が小生には分からん。もっと周囲との関わり合いと人となりの生業を描いて欲しいんだが。
生前のサエさんを久しぶりに見ました。この人の不在が千代とテルヲの運命を狂わせてしまったという意味で、このドラマの影の重要人物だったのですね。今までのテルヲの悪行の数々は決して許されるべきものではありませんが、幼い千代の言葉に彼も少なからず傷ついていたのですね。二人の謝罪と和解が、今わの際だったのは余りに悲しい。葬儀に集まった多くの人々、テルヲさん最初で最後の善行でした。なんとなく気が合っていたテルヲと千さんどこかしら相通じるものがあったのでしょうか。
思っちゃったからしょうがないコーナー
朝ドラは「地獄」が好きですね〜。
敢えて天国に行かせない演出、人間は何かしら罪を抱えながら生きているということでしょうか。
まぁ…テルヲは有無を言わさず地獄行きでしょう(笑)
このクズみたいな父親を最期の最期に家族として認められるよう自分を変えてみろと。
悔しいし、不本意かもしれませんですが千代がテルヲと真正面から向き合ったこと。
前回に続いて千代の内面の成長がしっかり描かれていました!
そして半ば支離滅裂なテルヲの謝罪を千代が受け入れたのか?
やっぱり親子、家族だから理屈がいらなかったからではないでしょうか。
確か「なつぞら」でもそういうシーンがありましたね。
無理矢理纏めた感じはありましたが、自分なりにはそう思えました。
テルヲ「アカ~ン・・・・・・・・・・。」
あの場面、もうちょっと濃厚だったら同じ事叫んでいたかも・・・・・・・・メラメラメラ←嫉くねえっ!!!