おちょやん

万太郎を訪問する千之助 / おちょやん 第92回

2021年4月13日(火)第19週「その名も、鶴亀新喜劇や」

あらすじ

喉頭がんで声を失った万太郎が一日だけ「新えびす座」で公演を行うことが決まりました。万太郎の頼みを大山が受け入れたのです。しかし優秀な若手役者を戦争で失った万太郎は、一座の座員たちと満足のゆく芝居を出来ずにいました。

一方、一平は新しい劇団の座長を引き受ける決意を固めました。一平には新しい劇団で何をしたらいいのか見えていませんでした。しかし、寛治が日本に帰って来たとき寛治が芝居を続ける場所を用意するために座長を引き受けることにしました。

そして迎えた万太郎の公演の日。万太郎一座の舞台の上には千之助の姿がありました。それは40年ぶりの須賀廼家兄弟の復活でした。万太郎を見るに見かねた千之助がみずから共演を申し出たのです。

千之助と万太郎の共演は観客たち、さらに大山の心を打ちました。そして舞台は拍手喝采のうちに幕を閉じました。そして幕が閉じた直後、喜劇王・須賀廼家万太郎は舞台の上で息を引き取るのでした。

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予習レビュー

千さんが再び万太郎さんと対面します。

さて、万太郎さんは病気です。喉頭がんで声を失っています。そんな状況下での千さんと万太郎さんの対面です。

今週のサブタイトルは「その名も、鶴亀新喜劇や」。

新しい劇団が旗揚げされ、戦後の復興の中で時代が先に進んでゆくストーリーですが、一方で去りゆく者も描かれるようです。

去りゆく者とは病気で舞台に立つことも難しくなった万太郎さん。

そして、その万太郎さんとの久しぶりの対面が描かれる千さんです。

今週は千さんもまた自分の役者としての限界を感じる場面があるようです。

舞台の上でセリフが飛ぶ。飛んだセリフを即興で補えなくなる。

そんな状態で、千さんは自ら自分の役者としての限界に気がつくのだそうです。

今週は戦後の前向きな時代の週のはずですが、去りゆく者のドラマに持ってゆかれそうな気がしてきました。

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コメントへの返信 by 朝蔵

万太郎さんの笑顔(よるは去ったさん)
最期まで喜劇役者。

たった一つの生き様を貫き通した方でした。

阿吽の呼吸(二代目魁光さん)
須賀廼家兄弟が解散しても、二人は心の中でずっと須賀廼家兄弟だったのかもしれません。

最後のピースが千さん(二代目魁光さん)
万太郎師匠にとって千さんはなくてはならない存在だったことがよくわかる舞台でした。

鬼の大山社長の目にも涙が(還暦のたつおさん)
非情な大山社長も涙。年をとりましたね。

男臭い神回(秋桜おばさん)
ここ数年では『まんぷく』の塩軍団が男臭さのトップでしたが、道頓堀の人たちが軽々と追い越してしまいました。

一平と千代ちゃん(オペラ座の怪人さん)
万太郎一座の公演ですからね。

袖に引くまでは元気いっぱいの姿(たいとうみほさん)
袖に引く直前のおどけた姿。万太郎さんの体力の消耗ぶりを考えたら、あれは命がけの姿だったような気がします。

最高の見送り(丹善人さん)
いいものを見せてもらいました。

満員の劇場でそれを叶える(二代目魁光さん)
戦時中のフラグが見事な回収をされました。

最後は幸せな人生(ともあきさん)
万太郎師匠の一生を描いたドラマも観てみたいです。

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感想

劇中スピンオフ?

今回は朝ドラではなく男臭さでいっぱいの八津ドラマでした。

千さんと万太郎さんの長年の男と男の確執。

大御所の二人の男の確執、栄光と転落を冷徹な視線で見守り続けていた大山社長の涙。

同じく大御所の二人の男の過去をよく知り抜いている熊田さんの涙。

男たちの生き様が回収された回でした。

スピンオフで、男たちだけの男臭い八津ドラマを見てみたいほど。

というか、前回と今回は劇中スピンオフに近いのかもしれません。

主人公の存在感がほぼほぼない、という点で。

「劇中スピンオフ」はどうやら今回で終わりです。

寛治くんが帰ってくるフラグも立ちました。

明日あたりからドラマは「本編」に戻り、寛治くんのストーリーと、寛治くんが満州で出会ったあの人物のストーリーが語られるのでしょうか。

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POSTED COMMENT

  1. ともあき より:

    弟に引導を渡してもらって、最後は幸せな人生だったのでしょうね。
    万太郎さんの事ですから、天国でも地獄でもどちらに行っても笑かしてるんだろうな~。
    千さんが最後に帽子とったら生卵かな?って思ったんですが流石にそれはなかったか…。

  2. 二代目魁光 より:

    戦時中の万太郎師匠のあのセリフ。大きなフラグでしたね。

    「外国の芝居、言葉はわからんけどなんかオモロかった。わしらにもできるはずなんや」

    意図せず咽頭癌になって、人生の最期に満員の劇場でそれを叶える。
    悔いのない一生でしょう…。

  3. 丹善人 より:

    テルヲが亡くなった時に「地獄へご案内」と言ってましたが、回収しました。
    何十年別れていても、最後には息の合った舞台。最高の見送りでした。
    初代天海天海が亡くなった時に、それを笑いに変えられなかった、という思いが
    万太郎さんにはあったのでしょうね。生前葬の様に、多くの人に見守られて
    往生ができて、思い残すことは何もない。喜劇役者冥利に尽きます。

  4. たいとうみほ より:

    役者は板の上で死ぬが本望、って、実際にやるのは極めて難しいんですね。ラストシーンまで終えたとしても上演途中で本当に出演者が倒れたら、板の上は物語世界から一気に現実世界に引き戻される、観客もそれまでの感動も笑いも全部吹っ飛んで物々しい空気になってしまいます。それを考えたら、袖に医師を待機させる状態の万太郎さんを舞台に上げた大山社長、ビジネスマンにあるまじきすごい決断をしたんだなと思わずにいられません。そして、漆原さんの言った万太郎さんの「執念」は舞台で発揮されたように思います。舞台の上で倒れたらすべてがぶち壊し、袖に引くまでは元気いっぱいの姿でいなくては、という。

  5. オペラ座の怪人 より:

    万さんと
    千さんの、40年ぶりの共演(競演?)に
    一平と千代ちゃんは出ていないの!?
    客席にいるんだ。

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    2人芝居か!?
    息がぴったり!

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    え?
    死んだのか!?

    (>___<。)

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  6. 秋桜おばさん より:

    ホントに男臭い神回でした。
    紆余曲折があれど、最後の幕引きがここまで見事なら素晴らしい人生だったということですね。
    それは万太郎さんだけではなく、周りを固めた男たちも。
    しばし感動に浸ります。

  7. 還暦のたつお より:

     世代交代、鶴亀家庭劇を一枚看板にしたのは、万さんの病状を踏まえた、ある意味大山社長の非情な判断でした。
    利用できる者は、最大限利用し、価値が無くなれば見捨てる。一平は家庭劇解散のいきさつよりも、大山社長の企業方針、哲学そのものに不信感を抱いたのかもしれません。万さんを見つめる大山社長の冷ややかな視線がそれを物語っている。本当は引退公演さえもさせたくなかったのかもしれません。でも一平には座長として、寛治の親代わり
    としての責任、そして何より芝居への欲求が家庭劇を復活させます。でも今回の肝は万さん、千さんコンビの最期の舞台でした。「極楽の蓋がひらいたわい。」あっ鬼の大山社長の目にも涙が。万さんとうとう板の上でその生涯を閉じました。

  8. 二代目魁光 より:

    喜劇役者が声を失うのは役者人生が死んだのも同然。

    そこを逆手に取り、役者としての葬式を喜劇として舞台でやる。「おもろいから」が口癖の万太郎師匠らしい逞しさです。

    何でも芸の肥やしにするアイデアや引き出しの多さは本当に凄い。

    最後のピースが千さんがピタッとはまりましたね。

  9. 二代目魁光 より:

    腹の読めない万太郎師匠でしたが、最期に人間らしさを見せてくれました。

    意思が伝わらず苛ついたり、舞台を去らずに立ち止まったり。お笑いに捧げつづけた一生のらしいピリオドでした。

    そして40年もの間離れ離れだったのにも関わらず阿吽の呼吸を見せ、最後の舞台の相手になったのが千さんだったのも運命です。

    舞台裏に医者と看護師さんがいるほどギリギリの状態だったのがわかります。それでもお客様を大いに笑わせる。
    最高のエンターディナーでした!

  10. よるは去った より:

    千之助「一名様地獄ヘご案内・・・・・・・・。」

     万太郎さんの笑顔は「お前たちのおかげで最後まで喜劇役者でおることが出来たで、おおきにな・・・・・・・・・。」
     と言っているように私には見えました。

  11. 還暦のたつお より:

     舞台で、西川忠志君主演で桂春団治の伝記を上演するそうです。共演は西川きよしさんと、そして何と、藤山直美さん。なんか朝ドラに乗っかてるなあ。松竹、吉本の連合軍?それとも吉本主催で直美さんは客演。忠志君、芝居は巧いけど、カリスマ性とあくの強さの塊のようなキャラクターを演じきれるか心配です。個人的には「わろてんか」で波岡一喜が扮した意地の悪い春団治が好きです。

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