ごちそうさん 123話 東京空襲の報

連続テレビ小説(朝ドラ)『ごちそうさん』
2014年2月26日(水)放送
第21週 第123話 「悠太郎の卵」

『ごちそうさん』第21週 第123回「悠太郎の卵」あらすじ

活男が料理の腕を認められて希望通り主計兵になれたことを知らせる葉書が送られてきました。め以子、静、そして希子らがその知らせを喜ぶその一方で、活男のように夢を叶えぬまま命を落とした少年に悠太郎は胸を痛めていました。

苦悩する悠太郎に追い打ちをかけるかのように、建物疎開の対象地域に有力議員の家作があるというそれだけの理由で建物疎開計画が変更されました。当初の計画より建物を多く破壊しなければならない理不尽さに悠太郎憤りを禁じ得ません。

そんな中、ついに東京で空襲がはじまったという知らせが入りました。その知らせを聞いた夜、悠太郎は悪夢を見ました。亡き父・正蔵に安全を確保出来なかったことを厳しく叱責されたのです。悠太郎はますます追い詰められてゆきました。

どうしたら人々の安全を守ることが出来るのか。連日連夜考え続けた悠太郎は軍事関係の資料を読み漁り焼夷弾の火力を研究。その調査をまとめ防空演習の実施を企画。悠太郎の提案は受け入れられ、防空演習の日を迎えるのでした。

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『ごちそうさん』第21週 第123回 再放送レビュー

2017年2月22日(水)放送

大阪を安全で住みよい街にするという夢を叶えるためにここまで来たにも関わらず、目の前の現実は安全とは正反対の方に突き進んでゆく。

そして悠太郎の力ではその動きを止めることは出来ない。

そんな中での中学生の少年の死。子供たちに明るい未来を残して欲しいという正蔵さんが遺した言葉が、こんな事態の中で傷口に塗り込められる塩のようにきいてくる。

これ以上の行き場がないほど追い詰められた悠太郎はいよいよ、運命の「防空演習」の日を迎えてしまいます。

『ごちそうさん』第21週 第123回 「悠太郎の卵」感想

活男君からの葉書を門前で読むめ以子の冒頭の場面、その背後の家並みと暮れなずむ空の色がセットとは思えない美しさ。その美しい街並が一晩で焼尽されてしまう日が忍びよってきた123話。

悪夢に正蔵さんが出て来るなんて。でも、夢に出てきた正蔵さん、あれは正蔵さんというよりも、悠太郎自身の姿だったのかも知れないと、そんなふうに思いました。

壊したものをお前が守るって言うたやないか・・・正蔵さんに責められているのでなく、自分のかつての言葉に責められているのでしょう。

「こんな世の中にしてしまったのは僕ら」と自分を責める悠太郎。自分の子供たちの青春時代が自分のそれとは比べ物にならないくらい不自由になってしまったこと。輝く未来を子供達に与えられなかったこと。

他者に責任を転嫁することなく、ストイックに自分だけを責める、そんな悠太郎が心配です。

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コメント

  1. たいとうみほ より:

    悠太郎が亡くなった子供の母親に会う姿は
    正蔵さんが鉱毒事件で子供を亡くした
    原告団長?に会う姿と全く同じだったのでしょう。
    かつて父親も同じ苦しみを味わっていた、と
    悠太郎が知っているのといなかったのでは
    悠太郎の心の中に起こる中身は
    まるで違っていたのではないかと
    思えてなりませんでした。
    あるいは父もたどった道なのだと覚悟できたからこそ
    悠太郎はその以後の抑留の日々も
    家族との再会を願って
    耐え抜く事ができたのではないか、と。
    せめて、家族には自分の幼少時のような
    悲しみを味わせたくないと
    悠太郎の決意の根底にあったのは
    それだったように思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 悠太郎の決意の根底

      若い頃には悠太郎の心にトゲのように刺さっていた父親の姿が、大人になってから悠太郎を支える姿になる。親になって初めてわかる親心を深く鋭く表現していると思います。