カムカムエヴリバディ

五十嵐が映画村去る覚悟 / カムカムエヴリバディ 第90回

2022年3月9日(水)第19週「1992−1993」

あらすじ

五十嵐から別れを告げられショックを受けたひなたは、自分が五十嵐を傷つけてしまったのではないかと、深く後悔していました。そして泣き続けるひなたに、るいは優しい歌声で『On The Sunny Side Of The Street』を聴かせました。

五十嵐は、映画村を去る決意を固めていました。そして、その決意を虚無蔵に告げました。五十嵐の決意を聞かされた虚無蔵は、はなむけとして木刀を五十嵐に贈りました。そして一生の宝とするよう五十嵐に告げました。

一方、錠一郎は五十嵐のもとを足を運び打ち明けました。自分の若い頃にも夢があったこと。しかし、その夢を叶えることができなかったこと。友人のトミーが新譜を出すたびに買っているが、一度も聴いていないことを。

錠一郎は、日向の道を歩いて行くように五十嵐に告げると、その場を去って行きました。同じ頃るいも、深く落ち込むひなたに、日向の道を歩くよう励ましました。その言葉を聞かされたひなたは、笑顔を取り戻すのでした。

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第19週
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予習レビュー

ひなた編始まって以来の、ひなちゃんの最大のピンチです。

ひなちゃんが五十嵐くんから別れを告げられていました。

ひなちゃんと五十嵐くんが出会ってから何年も経っているので、二人はすでに結婚しているのではないか。

しかし結婚は事前情報の中で伏せられているのではないか。

ブログ主はそんな予想をしていたのですが、どうやら二人はまだ結婚はしていなかったようです。

そして、結婚どころか別れの危機の到来です。

さらに、五十嵐くんは映画村を去る決意を固めます。

映画村を去る、ということは時代劇俳優の道をあきらめるということなのでしょうか。

追い詰められた五十嵐くん。

そんな五十嵐くんの気持ちを察したらしいジョーは、自分自身が挫折した経験を五十嵐くんに語って聞かせてくれるのでしょうか。

ジョーの久しぶりの活躍に期待でいっぱいです。

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感想

ジョーの苦悩

前週の終わりぐらいから、役者としての展望がひらけずに苦悩する五十嵐くんの姿が描かれてきましたが、同様の苦悩をジョーが抱えていたことに驚きました。

京都ひなた編に入って以来、ジョーが音楽に関心を示す素振りを見せたのは2回だけ。

草野球のコーチをしながら、手帳に楽譜を書く場面。

そして、吉右衛門さんのお店で売れ残りのラジカセに興味を示す場面。

それ以外は、音楽のことを完全に忘れたかのように見えていました。

音楽だけでなく、夢を失い生きる目的さえも忘れたようにさえ見えていました。

廃人、とまでは言いませんが、隣近所の人々からはそう見えていたかも。

しかし、トミーが新譜CDを出すたびに買っていたこと。

新譜をすべて買っていたのに、レコードを出し渡米するという自分の夢をすべて手に入れたトミーの新譜を一度も聞けずにいたこと。

五十嵐くんが苦悩した時間の3倍以上の時間を、苦しみながら過ごしていたことが発覚。

その苦悩からうみ出た、ジョーの五十嵐くんへの言葉が心に沁みました。

京都ひなた編になってから、ただのポンコツになってしまったジョーでしたが、大阪るい編のときのどのジョーよりも輝いて見えるジョーでした。

ネタバレあり:今後の五十嵐くん

五十嵐くんは時代劇役者をやめ、ひなちゃんから去って行きました。

しかし、ひなちゃんと五十嵐くんは再会できるのだそうです。

どのような状況で再会をはたし、そのとき、ひなちゃんと五十嵐くんは何をしているのかは不明です。

判明していることはただ一つ。

五十嵐くんと再会できたひなちゃんの描写が実にチャーミングに仕上がっているとのこと。

なので、再会したそのときもきっと、ひなちゃんは五十嵐くん(文ちゃん)のことが好き。

五十嵐くんもひなちゃんのことが好きなままなのでしょう。

ところで、誕生したひなちゃんのことをジョーは「まぶしい光のかたまり」と表現しました。

夢を叶えられず挫折したジョーにとって、ひなちゃんは「まぶしい光のかたまり」でしたが、今の五十嵐くんにとってひなちゃんは「まぶし過ぎる光のかたまり」でした。

ひなちゃんと五十嵐くんが再会した頃には、五十嵐くんから見るひなちゃんのまぶしさが、目に心地よいまぶしさになっていますように。

自分にストイックな五十嵐くんのこと。

虚無蔵さんから贈られた木刀を大事にしながら、殺陣の鍛錬はやめたとしても、心の鍛錬は怠らないと信じています。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    ひなたの4歳下様

    私も同じく五十嵐くんにシンパシー感じます
    ひとつのミスで急に夢が途絶えこんな時こそ寄り添ってほしい女性に叱咤激励という一番されたくない反応されたらキズに塩塗られまくっているようなもの、頑張れは時に人を追い詰める凶器になる言葉だと感じましたね

    夢をあきらめる言い訳にしないで

    ヘイトユー以上に破壊力のある言葉だったなというのが個人的感想
    バンキョムさんやジョーさんの対応が正しい、ひなたちゃんの対応は丸腰で命乞いをする相手を問答無用とぶった斬った侍道とはほど遠い単なる殺戮

    • ひなたの4歳下 より:

      名乗る程の者ではございません様
      ありがとうございます。
      ひなたには五十嵐君に今は優しく寄り添って欲しいな、と思いました。
      落ち着くまで。

      五十嵐君、ひなた、ふたりとも目が覚めて周りが見えてきたらきっと幸せになれると思う。
      もっとお互いを理解し合あうことができ、幸せになれると思います。
      ドラマなんだからそうなってほしいです。

      私は五十嵐君のように死ぬほど好きだった恋人から去ってしまい、落ち着いてから謝罪したものの拒絶されました。それから24年経ちます。
      当時は朝6時から夜10時過ぎまで仕事、帰ってからも持ち帰りの仕事で相手を思いやることができなかった。
      今でも当時のこと夢に見ます。

  2. 重信六三郎 より:

     昨日の回は安子編の最終回と同じくらい見ているのが辛く、コメントを書く気力もありませんでしたが…。

     けど、一度は安子さんは稔さんに別れを告げ、るいさんはジョーさんに別れを告げられて、それでも結ばれているので…。

     ひなたちゃんと五十嵐君、これからどうなるかは分かりませんが、それぞれのひなたの道を歩いて行く事しょう…。

  3. 秋桜おばさん より:

    今日はひなたちゃんと五十嵐くんの悲恋よりも、るいちゃんとジョーくんが重ねて来た月日の方が心に残ってしまった。一度は別れを決意したジョーくんが、るいちゃんのおかげで立ち直れたこと、でも夢破れていまだなおその傷を引きずっていること、2人の深い繋がりと、だからこそ静かに流れる2人の時間。
    じわじわとしみてきます。
    ここに来て「ひなたの道」が生きてきますね。
    2人の宝物のひなたちゃんに対しても。

    周りの優しい大人たちに愛されてきた五十嵐くん、立ち直ってくれますように。

  4. ひなたの4歳下 より:

    五十嵐君、切羽詰まってたんだろうな。
    私は五十嵐くんの味方です。
    頭が働かなくなってしまって、別れを口に出してしまった。

    ひなたに蕎麦屋での粗相の件、その結果仕事を絞られてしまう件ちゃんと話したんだろうか?
    1年間干されて、明けてから起用されるかどうかも不透明なら実家で世話になるか、他で就職するのも致し方ないかと思います。

    ひなたは夢を追う文ちゃんが好きで、ひなたを守るため堅実な道を歩むのは勘弁、っていうこと?
    もう少し話し合ってほしいなと思いました。

  5. 葉月 より:

    五十嵐くんの行動は、かつてジョーがるいちゃんにしたことと似ています。
    安子さんが昔るいちゃんにしたこととも似ていると思います。
    不器用な安子さんは、るいちゃんをこの上なく愛し守ってきたつもりでした。
    安子さんはあの最後の日、自分の存在がるいちゃんを傷つけているのだと気づいてしまったからこそ、るいちゃんの前から完全に姿を消したのでしょう。
    るいちゃんはお母さんに捨てられたと思い深く傷ついているけれど、お母さんはるいちゃんのためにるいちゃんを手放したのだと思います。切ない。

  6. 丹善人 より:

    母親が歌う英語の歌を聞いて、外国人を映画村に呼び込むことを思いつくんでしょうか。
    ようやくカムカムエブリバディになってきたような。
    五十嵐君、どれだけひなたに対して最悪なことをしでかしてきたのかがわかっているので、
    誰もこれ以上責められない。ジョーさんも実はつらいんですよね。髪結いの亭主になって
    20数年の生活が。
    で、五十嵐君がフェードアウト。

  7. オペラ座の怪人 より:

    錠一郎も
    るいも
    そして、きょむぞうさんも
    優しいね。

    最後、ひなた、笑顔でしたよね。
    吹っ切れたのかしら?
    見てるこっちも救われました。

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  8. 還暦のたつお より:

    五十嵐の言いぐさ、やっぱりひどい。ひなたさんが傷付かない言い方のように見えて、結局自分だけが傷付かないようにしている。伴さんの別れの言葉、引き留めないのはこの人らしい。ひなたさんは悪くない、五十嵐の独り相撲。ジョーさんと五十嵐。トミー北沢のCD、残された夢のかけら。ジョーさんも引き留めない。るいさんの歌う「オンザサニーサイド」ただジョーさんはひなたさんへの愛情を語る。ジョーさん五十嵐なりの苦悩を想い励ます。優しすぎだろう。ジョーさんは五十嵐を責める以上の重荷を彼に与えたと思う。ひなたさん立ち直り早っ。

  9. H.Sakigake4th より:

    暗闇と日向が交錯していく水曜日。
    散々辛酸を舐め尽くしたるいとジョーのメッセージは説得力抜群。
    心の奥深くに突き刺さるようでしたね。

    この前のあかにしでのジョーのCDプレーヤーのシーンがここで回収。
    CDを一度も聴いてないのは、まだジョーの心の闇がまだ晴れていないからでしょうか?

    そしてトミーはアメリカに行き、大成功を収めていたなんて!これからの物語にまた戻ってきて、ジョーをしっかりサポートしてもらいたいですね。

    そして最後は気持ちを新たにしたひなたと文ちゃん。
    がむしゃらに生き抜いて、最後は同じ日向の道を歩んで貰いたいものです。

  10. 名乗る程の者ではございません より:

    残念だな、ヤな奴なら一発殴れたのにな

    國村隼さんのCM思い出した
    五十嵐くんは愛想悪いがヤな奴ではない

  11. 名乗る程の者ではございません より:

    人って日々の多忙や修羅場を体験しながらノストラダムスとかど~でもよくなるし喫茶店で飲むのは甘酸っぱいレスカではなく苦~いコーヒーとかに変わるんだろうね、一子さんもレスカ飲んでないし

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