2025/3/27(木)最終週/第24週「おむすび、みんなを結ぶ」
あらすじ
歩が詩を引き取る決断を結に伝えた翌日。児童相談センターの担当者が歩を訪問し、未成年後見人についての説明を行いました。そして担当者は、詩が問題行動を起こすなどのリスクを説き、歩は動揺し始めました。
その頃、結が勤める病院では丸尾の手術の準備が始まっていました。医師の井上に対してNSTのメンバーは手術の延期を提案するものの井上は却下。しかし外科部長の蒲田が手術延期を決定。さらに丸尾を自ら担当することも井上に告げました。
その翌日、結は事務局長らにNSTの活動再開を訴えました。NSTのメンバーたちもNSTの活動再開を訴え、その場に集まっていた医療チームもNSTの活動再開に賛同。事務局長は理事長に対してNSTの活動再開を提案することを約束しました。
一方、結が歩のもとを訪ねると歩は思い詰めていました。詩の未成年後見人になることのリスクに対して歩は迷いを感じていたのです。歩は、詩の親代わりになる自信をなくしたと結に打ち明けました。
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感想
歩ちゃんがビビる
歩ちゃんがいきなりビビり始めました。
児童相談センターの言葉によって。
詩ちゃんは今はなついている。
しかし、歩ちゃんに反抗する日が来るかもしれない。
問題行動を起こすかもしれない。
反抗も、問題行動も、そのいずれも歩ちゃんは自ら経験済み。
それだけに児童相談センターの方の言葉は歩ちゃんの耳にはリアルに響いたのでしょうか。
かつて自分が聖人さんを悩ませたように、今度は詩ちゃんが自分を悩ませる日が来る可能性はゼロではないと。
反抗も問題行動も経験がない人が児童相談センターの言葉を聞いてもピンとこないかもしれない。
しかし歩ちゃんにはリアル過ぎる話でした。
児童相談センターの方の言葉を聞いて、かつての自分の姿が脳裏を駆け巡ったのかもしれません。
暴力事件を起こし警察沙汰になり、両親が警察に呼び出されたこと。
いつも聖人さんを悩ませ続けていたこと。
あのときの聖人さんと同じ状況に自分はなるのかもしれない。
心に深い闇を抱えていることが考えられる詩ちゃん、その闇が反抗や問題行動という形になって出てくることは十分に考えられます。
歩ちゃんは今でもすでに十分すぎるほどのプレッシャーの中にいるはずです。
キングオブギャルのスタッフたちを経営者として養わなければならないというプレッシャーを日々感じているはずです。
そのプレッシャーに新たなプレッシャーが加わったら一体どうなってしまうのか。
あの歩ちゃんがここまでビビる姿を見ることになるとは驚きです。
歩ちゃんと詩ちゃんの関係
前々回、そして前回。
二回続けてさりげなく描かれた、歩ちゃんと詩ちゃんの二人を見つめるチャンミカの優しさがいつまでも心に残っています。
前々回、歩ちゃんが詩ちゃんを初めて店に連れてきたとき。
チャンミカは歩ちゃんに問いかけました。
あの子をどうするつもり?
その問いかけに歩ちゃんは何も答えませんでした。
おそらくまだ、自分でもどうしたらいいのか分かっていなかったのでしょう。
しかし歩ちゃんと長い付き合いのチャンミカは、どうやらその後の歩ちゃんの行動を予測していたらしい。
アユならあの子を引き取ると言い出すかもしれないと。
チャンミカ、さすがの読みです。
そして前回。
楽しそうに二人でコーディネートに没頭する歩ちゃんと詩ちゃんの二人の様子を見て、チャンミカはこう言いました。
親子というよりまるで親友。
ブログ主はチャンミカのこの言葉を信じたい。
チャンミカが歩ちゃんが詩ちゃんを引き取ると言い出すだろうと見抜いたように、歩ちゃんと詩ちゃんの関係は「親友」だと見抜いていると。
歩ちゃんと詩ちゃんが親友のような親子になれば、歩ちゃんの恐れる最悪の事態は避けて通れるのではないかと思います。
歩ちゃんが失った親友を取り戻し、詩ちゃんが失った親を取り戻せますように。
予習レビュー
歩ちゃんと詩ちゃんの絆
最終週で最もエモいエピソードは、歩ちゃんと詩ちゃんのストーリーになるかと思います。
前週、退院した詩ちゃんは新たな児童養護施設に引き取られました。
しかし詩ちゃんの居場所はその児童養護施設にはありませんでした。
詩ちゃんは児童養護施設を抜け出し、歩ちゃんに助けを求めます。
実は詩ちゃんは退院する際に歩ちゃんから名刺を受け取っていたのです。
何かあったらここに連絡するようにと歩ちゃんは詩ちゃんに名刺を渡していたのでした。
歩ちゃんは詩ちゃんを米田家に泊まらせ、そして自分の会社の仕事の手伝いをさせることにします。
すると詩ちゃんに思いがけない才能があることが判明します。
才能を見出してもらえた詩ちゃん、歩ちゃんの仕事を本格的に手伝うことに。
そして、歩ちゃんの仕事を手伝う中で詩ちゃんは働く喜びを体験します。
詩ちゃん、少しづつ心が再生されるようです。
未成年後見人
歩ちゃんは詩ちゃんを引き取るという決断をくだします。
未成年後見人、すなわち詩ちゃんが18際になるまで歩ちゃんが親代わりになる決断をくだします。
歩ちゃんは考えます。
詩ちゃんが18歳になるまで親の代わりをしつつ会社で働かせる。
そして詩ちゃんが18歳になったら、その後のことは自分で決めさせようと。
詩ちゃんも歩ちゃんのこの考えを喜んで受け入れるようです。
しかし、歩ちゃんの考えに待ったがかかります。
待ったをかけたのは結ちゃんです。
いつだったか、サッカーの練習試合でミスした花ちゃんを結ちゃんが励ますものの、花ちゃんが思いがけず反発する。
そんなエピソードがありました。
このエピソードが最終週の歩ちゃんと詩ちゃんのストーリーの中で回収されるようです。
子育ては安易なものではないことを学習した結ちゃんは、自分の子供を持つとはどういうことなのかを歩ちゃんに説明。
歩ちゃんの覚悟をただすのだそうです。
歩ちゃんの迷い
一度は詩ちゃんを「自分の子供として引き取る」決断を下した歩ちゃんでしたが、迷いが生じます。
その迷いをどう克服するのかが最終週の歩ちゃんのクライマックス。
そして今週の最もエモいクライマックスになるかと思われます。
そのクライマックスで何が起こるのか。
詳細は見てのお楽しみということで本欄では伏せておきます。
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