2026/2/18(水)第20週「アンタ、ガタ、ドコサ。」

あらすじ

ヘブンの希望により、松野家の朝食がトーストになりました。トーストを焼いた経験がない女中のクマは、人数分のトーストを焼くのに追われていました。そして、朝食の準備に四苦八苦するクマに、丈は優しく寄り添いました。

同じころ、司之介は再び荒金と密会。小豆相場は高騰し司之介は大金を手にしました。しかし意外にも司之介は荒金に抗議しました。金が増えては困る。借金を再び抱えて、ヒリヒリするような毎日を送りたかったのだと。

一方、ヘブンが作品執筆に行き詰まっていることにトキは気がつきました。ゴミ箱に捨てられた原稿用紙にも、机の上の原稿用紙にも落書きしか書いていなかったのです。しかしヘブンは自分の苦悩をトキには打ち明けませんでした。

そんなある日、トーストを焼くために使っていた焼き網がなくなってしまいました。いつもの場所に書けていた焼き網がなくなるのはおかしいとクマ。すると正木は、この中の誰かが焼き網を隠したのではないかと犯人探しを始めました。

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感想

司之介さん

前回、司之介さんが怪しい相場師と密会。

司之介さんはその男・荒金さんに大金を預けました。

朝ドラの定番の展開では、司之介さんみたいなダメ親父が危ない橋を渡ると必ず失敗します。

そして、多くの人がそんな定石通りの展開を予想したかと思います。

そして今回、司之介は荒金さんと再会。

司之介さんの目には不安の光しかありません。

荒金さんも、すぐに結果を言おうとはせず、はぐらかすばかり。

誰もが最悪の結果を想像した次の瞬間、テーブルの上には前回より何倍も増えた札束が積み上げられました。

朝ドラの定番の展開を大きくはずした瞬間でした。

司之介さんみたいなダメ親父がこんな結果を出すとは異例の展開です。

ここまででも十分に驚きですが、大金を手にした司之介さんの反応が多くの人の予想の斜め上をいってました。

金が増えては困る。

それが司之介さんのまさかの反応です。

司之介さん、再び借金を抱えたかったらしい。

多額の借金を抱え尻に火が付きヒリヒリするような毎日を送るのが司之介さんのまさかの願いでした。

司之介さんが松江を離れることを決意した動機。

それは、刺激を求めることでした。

しかし、熊本に来たら松江のとき以上に刺激がなくなってしまったらしい。

今にして思えば、梶谷さんの記事が原因で騒動が起こったのも、それはそれで司之介さんにとってはいい刺激だったのかもしれません。

ヘブンさん

司之介さんもある意味でピンチですが、ヘブンさんもピンチです。

何も書けなくなってしまったらしい。

ゴミ箱に捨てられた原稿用紙は落書きだらけ。

机の上の原稿用紙にもパラパラ漫画の落書きが描かれているだけ。

そのことにトキちゃんが気がついた日の夜。

書斎にこもるヘブンさんにトキちゃんが声をかけた時、ブログ主は驚きました。

ヘブンさんが書斎にこもっている最中は声をかけることは禁止されていたはずではないか。

トキちゃん、女中時代に散々言われていたのに忘れたのかな?

そんなふうに考えていたら、トキちゃんはそれを知った上で書斎のヘブンさんに声をかけたらしい。

そしてトキちゃんの声に普通に反応するヘブンさん。

このヘブンさんの反応で、ヘブンさんが何も書いていないことがはっきりと分かりました。

今回、ヘブンさんのピンチがトキちゃんの行動を通して判明しました。

しかしヘブンさん自身はまだ自分のピンチを誰にも打ち明けてはいません。

ヘブンさんがピンチを口にするのはいつになるのか。

どうやってそのピンチを乗り越えるのか。

ヘブンさんに注目です。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

寒さが大の苦手なヘブンさんは、松江より温暖であろう熊本に移転。

ところが熊本に対して違和感を感じるようです。

どのような違和感なのかというと

熊本への違和感その1

ヘブンさんが熊本の中学校に着任して早々、同僚の西洋人英語教師のロバートさんがヘブンさんに尋ねます。

熊本での暮らしは快適かと。

その質問に対してヘブンさんは次のように答えるんです。

熊本には日本の古き良きものが何もない。

これでは西洋と同じだ。

松江をこよなく愛していたヘブンさんですが、熊本に対しては松江とは正反対の感想を抱くようです。

なぜそのような違和感を抱くのか。

上記のヘブンさんの言葉への、同僚の日本人英語教師である作山くんの反応がすべてを物語っています。

ヘブンさんが口にした熊本への違和感に対して作山くんは言います。

日本の古き良きものがなくなり西洋と同じになることはいいことなのだ。

西洋諸国と肩を並べられてこそ日本の未来は明るいのだと。

作山くんのこの考え方が熊本では県としても推奨されているようです。

松江の若い先生方は松江は時代遅れみたいなことを何度か口にしていました。

そんな松江とは、熊本は正反対の状況にあるようです。

そして、そんな「正反対の状況」がヘブンさんは違和感を感じています。

熊本への違和感その2

ヘブンさんの『日本滞在記』を読んだ同僚の西洋人英語教師のロバートさんが、ある日ヘブンさんに尋ねます。

今は二冊目の執筆に取り掛かっているのかと。

その問いかけに対するヘブンさんの答えは、またして熊本への違和感を口にするものでした。

ヘブンさんは言い切ります。

松江とは異なり熊本には創作意欲をかき立てられるものがないと。

ヘブンさん、熊本では創作意欲が喪失。

文筆活動が滞っているようです。

ヘブンさん、ピンチです。

【史実】熊本への違和感

ヘブンさんが感じた熊本への違和感。

この違和感は、ラフカディオ・ハーンが実際に感じた違和感がモチーフになっています。

熊本にやって来たラフカディオ・ハーンは友人に次のような手紙を出しています。

「近代化されており、珍しい習慣がない」

当時の熊本の中心部は、古い街並みは西南戦争によって焼かれ失われていました。

また軍都として近代化が積極的に進められ西洋建築が増えつつありました。

ただしラフカディオ・ハーンは、自分がまだ土地に不案内なので日本の古き良きものを見つけられないとも考えていました。

そしてそのような違和感を感じる環境がむしろラフカディオ・ハーンの創作意欲をかき立てたようです。

熊本への違和感の中でますます価値を感じるようになった松江で感じた情緒。

それが代表作『知られぬ日本の面影』として結実したのは、熊本在住時のことでした。

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