カムカムエヴリバディ

英語話せず悔やむひなた / カムカムエヴリバディ 第70回

2022年2月9日(水)第15週「1976−1983」

あらすじ

初恋の相手、ビリーが回転焼きを買いに店にやって来たものの、ラジオ英語講座で勉強した英語のフレーズを、ひなたは口にすることができませんでした。そして、一言も言葉を交わせないまま、ビリーはアメリカに帰ってしまいました。

ひなたは深く後悔しました。テレビや漫画の誘惑に負けずに英語の勉強を続けていれば、ビリーと言葉を交わすことができたはずだと。何をやっても続けられない自分をひなたは嘆きました。

そんなひなたを、るいは励ましました。いつか夢中になるものが見つかり、日向の道を歩める日が来るはずだと。その翌日、回転焼きを買うためにやって来た客が、ひなたたちを驚かせました。桃山剣之介がやって来たのです。

桃山剣之介は回転焼きを百個注文。その時、るいに陣痛が始まりました。苦痛に顔を歪めるるいは、桃山剣之介の車で産院に連れて行かれました。その日の夜、るいは男の子を出産するのでした。

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予習レビュー

前週で描かれた、手付かずのままの大量の夏休みの宿題や、いっちゃんと小夜子ちゃんの強力によって乗り越えることができました。

しかし、るいちゃんによれば、ひなたちゃんは小学一年生から三年生まで、三年連続で夏休みの宿題を手付かずのまま放置して遊び呆けていたとの由。

そんなひなたちゃんの悪癖が招く結果が再び描かれます。

四年連続で放置し続けてきた夏休みの宿題とは異なり、英語の勉強にはそれに取り組むべき動機がひなたちゃんにはあったはずです。

初恋の相手、ビリーと話をしたい。

動機がはっきりとしていれば、英語の勉強に対するモチベーションは、夏休みの宿題に対しるモチベーションとは質が異なるはず。

しかし、英語の勉強に対するモチベーションも続きませんでした。

そして、英語の勉強によって手に入れたかったこと、すなわちビリーと話をするという目標を成し遂げることができませんでした。

手に入れたかったことが手に入らなかった。

ひなたちゃんは、ようやく自分の残念な性格に気がついたようです。

そして、ひなたちゃんのこの度の挫折が、夏休みの宿題を放置していたときとは全く異なるレベルの挫折であることを察したらしいるいちゃん。

夏休みの宿題のときみたいに手厳しくひなたちゃんを責め立てたりはしません。

「10歳のお母さん」だったるいちゃんも「11歳のお母さん」になり、お母さんとして成長したようです。

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感想

ジョーがはじめて見せた厳父の顔

ジョーが厳しい言葉でひなちゃんを叱りつける場面が衝撃的でした。

飴と鞭の役割で分類するなら、いつもはジョーは飴でるいちゃんは鞭。

手厳しいるいちゃんに叱られて落ち込むひなちゃんを、ジョーが優しい言葉で慰めるのがこれまでのパターンでした。

しかし今回、ひなちゃんの行動は一線を超えました。

そして、一線を超えたことをジョーが初めて厳しく叱りつけました。

ジョー、立派な父親になりました。

そして、落ち込むひなちゃんを優しく包み込むるいちゃんもまた立派な母親になりました。

ところで予告映像によれば、ひなちゃんが高校生になった頃にはジョーはスーツに身を包んでいます。

ジョーが音楽関係の仕事を始めるのかもしれません。

そして、ジョーが「社会人(笑)」になるフラグが、今回のジョーの姿なのかなと思ったことでした。

桃太郎の名前の由来

ついにひなちゃんの弟、桃太郎が誕生しました。

桃太郎という名前、るいちゃんとジョーにとってゆかりの深い土地である岡山にちなんだ名前を、るいちゃんとジョーは命名するのだろうとブログ主は思っていました。

どうやら、産気づいたときにモモケンが助けてくれたことにちなんだ名前のようです。

というわけで桃太郎が生まれ、おそらく次回あたりがチビひなちゃんの最終回になると思われます。

チビひなちゃん、インパクトがあまりにも強すぎてるいちゃんとジョーの存在がかすんでしまうほどでした。

しばらくチビひなロスに悩まされそうです。

ネタバレ:ひなちゃんの高校卒業後の進路が判明

次回から高校三年生になったひなちゃんが登場します。

今回、何ごとも続けられないことを悔やんだチビひなちゃんでしたが、高校三年生になってもひなちゃんはひなちゃんです。

夏休みの宿題は高校三年生になっても、夏休みの終わり頃まで残したまま。

そんなひなちゃんはまた、高校卒業後の進路が決まらず悩む姿が次回あたりから描かれるはずです。

しかし、そのひなちゃんの高校卒業後の進路が判明しました。

次週、ひなちゃんは条映映画村でアルバイトする機会を得ます。

それがきっかけとなり、条映映画村に就職しようと思い立ち、みごと就職!

翌々週の第17週は、社会人になったひなちゃんが描かれます。

カムカムエヴリバディ 第17週「1983−1984」

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POSTED COMMENT

  1. micinoue より:

    細かいとこだけど京都人としては、当時のひなたの反省の言葉「ごめんなさい」は「かんにんな」といってほしい。全国放送だから仕方ないけど、この日は何度も「ごめんなさい」の発言があったから、いっそう気になりました。

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    「くるしゅうない、ちこう寄れ」
    「ははっ」

    なんだよチキショー、めちゃめちゃ微笑ましいじゃねえかよ

    それにしても、モモケン格好よすぎるだろ!

  3. 重信六三郎 より:

     ああいう時にお父さんとお母さん二人に一度に叱られたら、小学生なら立ち直れなくなってしまうかも…。

     どらかが叱ったらどちらかがフォローする…。

     ひなたちゃんの場合、今まではるいさんが叱ってジョーさんがフォローしていたけど…。

     るいさん、ひなちゃんの行動を諫めたりせず、ひなたちゃんに優しく寄り添っていましたね…。

     ジョーさんも、店の前でるいさんとひなたちゃんの帰りを待っていましたね…。

     二人共何となく、ひなたちゃんが凹んでいる事に気付いていたのでしょう…。

     二人共、この11年の間に親として成長していましたね…。

  4. 秋桜おばさん より:

    言葉にしなくても阿吽の呼吸で、お互いのフォローに回る。ジョーくんとるいちゃん、いい夫婦になりました。10年定職に付かなくても何一つ文句も言わず…。あの海での抱擁の時に心に決めたとは言え、その忍耐たるや脱帽です。結婚式で心から誓いを立てても年月が経てばあれこれと文句を言ってしまう愚妻とは違いますね。

    ひなたちゃんの後悔、持続するといいのですが。
    夏休みの宿題にしても優等生の友達がいれば、つい頼ってしまいますよね。ま、それがひなたちゃんの長所だとは思いますけど。

    とうとう弟くんの誕生!チビひなたちゃんは卒業なのかな。カムカムイングリッシュに出ていましたもんね。

  5. オペラ座の怪人 より:

    回転焼き100個の大口注文が
    るいのご出産でなくなっちったけど、
    まあ、おめでとお!

    何にも長続きしなくって、
    自己嫌悪に陥ったひなただけど、
    好きな時代劇が
    得意な、長続きする物であるといいねえ。
    時代劇の役者とか
    時代劇の裏方とか

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  6. 丹善人 より:

    たこ焼きなら100個注文でも驚かないが、回転焼きでいきなりの100個はきつい。
    すぐに焼ける物でも無いし、早くやり過ぎたらおいしくないし。
    先代のポスターに驚くモモケン。でも、これで本物のファンだとわかってうれしいでしょうね。

    しかし、いっときの八つ当たりを過ぎて、しっかり反省はする物の、かといって
    もう一度英語講座に向き合うモチベーションはなし。結局は、るいにとっては
    過去に向き合うためだけの材料に過ぎず、英語講座とともに成長したとは思えないまま、
    ひなたは英語とは無関係な時代劇の世界に飛び込んでいく。

    • 暗闇でしか見えぬバドガアル より:

      モモケンⅡは磯村吟と同じ考えだったようで、「妖術七変化 隠れ里の決闘」のポスターを見て「よりによってあんな駄作を・・・」と語っていましたね。喜ぶどころかけげんな表情を浮かべてw

  7. 還暦のたつお より:

    長男の名前は、桃太郎。多分意図してなかったと思うけど(そもそもこの名前モモケンさんからだと思うので)故郷岡山と繋がりました。

  8. 還暦のたつお より:

    「飽きた。」回転焼きに八つ当たり。珍しくお父ちゃん声を荒げてひなたを叱る。なので、いつもとは逆にフォローはるいさん。
    るいさんも色々屈折してきたので、ひなたに寄り添う事など簡単。続なかいのは君だけじゃない。ひなた。あの頃の小学生の恐らくかなりの数が同じような事になってた。父子、時代劇ごっこで仲直り。うわっサプライズでモモケンさん、産気付いたるいさんを車で病院に運ぶ。モモケンさん男前、カッコいい。

  9. H.Sakigake4th より:

    祝!ひなたがお姉ちゃんに!
    エンドカードがひなたになっていましたね。

    珍しく飄々としたジョーが声を荒げました。
    食べられず、苦しい戦後を送ったからこそ。
    人物設定に忠実な脚本に脱帽。

    子供は子供なりに抱えているものがある。
    るいの懐深さに感動。
    普通なら「言わんこっちゃない!甘えなさんな!」と言ってもおかしくない。
    でもしっかり話を聞き、ジョーがまた優しくひなたを受け入れる。
    大月家の絆にホロリ。

    そして大スターはどこまでも謙虚で神対応。
    明石家さんまさんも神対応で有名ですが、こういったところが共通点ですね。
    これからのひなたの目標にして欲しいものです。

    PS
    山口さんチのツトムくん…
    今回は自前で来ましたね(笑)

  10. よるは去った より:

    剣之介「とりあえず百個いただけますか・・・・・・・・・・・・?」

    清子「大月さん・・・・・・・産まれるんか・・・・・・・?」

    ひなた「はああ・・・・・・・モモケ~ン・・・・・・・・。」

    いやはや良いことはまとめてやって来るもんですな、ひなたちゃん。

  11. 名乗る程の者ではございません より:

    大月家の方々へ未来人より
    翌年末頃からちょっと今までになかったような歌がテレビやラジオから頻繁に流れます

    あぁんたにぃ~あげえ~たぁ♪

    その曲を歌っている方は生まれ変わってシンガーになった柳沢定一さんですよ

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