2024/3/29(金)最終週/第25週「世紀のうた 心のうた」

あらすじ

羽鳥が提案したスズ子の「さよならコンサート」のアイデアをタケシと大野は大歓迎しました。そんな中、愛子だけはスズ子が歌を歌わなくなることを寂しがりました。しかし、愛子はスズ子の未来を受け入れました。

そして迎えたさよならコンサートの日。コンサートが始まる前、スズ子の楽屋には、スズ子と縁のあった懐かしい顔ぶれが駆けつけました。リリー、桜庭、秋山、林、そして坂口や山下との再会をスズ子は喜びました。

観客席にもスズ子を応援してきた人々が集まりました。橘、松永、辛島、おミネと仲間たち、股野、水城アユミ、そして愛子、大野、小田島親子らは、観客席からスズ子に声援を送りました。観客たちが見守る中、スズ子はステージに立ち挨拶をしました。

会場の照明が消え観客席が静まると、羽鳥が演奏するピアノの音色が流れ始めました。その日、スズ子は羽鳥善一がスズ子のために作曲した歌を全曲歌い切りました。そしてスズ子は新しい日常を始めるのでした。

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感想

追記:さよならコンサート会場に飾られていた花輪

スズ子ちゃんの歌手活動の最後を飾る「さよならコンサート」会場に届いていた花輪の贈り主によって、会場に姿をあらわさなかった人々の消息が明らかに。

みなさん、戦争を無事に生き抜いたようです。

花輪に記載のあった贈り主の名前は次の通りです。

「はな湯 伊福部玉五郎・光子、常連客一同」
「小村五郎 チズ」
「おでん屋 坂田伝蔵」
「福来スズ子とその楽団 元メンバー一同」

最終週の振り返り

最終週の月曜日にスズ子ちゃんが歌手引退を決意。

その決意を伝えらた羽鳥先生はスズ子ちゃんに対して絶縁宣言。

そこから今週のストーリーが始まりました。

そして、歌手引退と絶縁宣言により二人の関係がこれまでになくギクシャクしたことで、スズ子ちゃんと羽鳥先生の関係の価値が明らかになりました。

最終週の振り返り:引退を決めた気持ち

前週の金曜日に絵かがれた新旧対決。

水城アユミとの新旧対決はスズ子ちゃんの勝利という評価を得ました。

スズ子ちゃんの勝利と評価されたのは、水城アユミがまだまだ未熟だったということもあるのでしょう。

(水城アユミの中の人の歌唱力についての議論は脇に置くことにします)

スズ子ちゃんがベテランの風格を示したともいえるでしょう。

しかし、何よりもはっきりとわかったこと。

それは・・・

羽鳥善一が作曲したブギは福来スズ子によって完成する。

ということです。

極論すれば

羽鳥善一と福来スズ子は二位一体。

羽鳥善一が作曲する歌の一部に福来スズ子という歌手がいる。

福来スズ子が歌う歌の一部の羽鳥善一という作曲家がいる。

このことを一番身にしみて理解したのは他ならぬスズ子ちゃんだったような気がします。

しかし、スズ子ちゃんは水城アユミとの新旧対決で気がついてしまいました。

近い将来、自分は羽鳥善一が作曲する歌の一部になれなくなる。

そんな状態で歌手活動を続けたら、感謝しても感謝しきれない羽鳥先生の歌を壊してしまうことになる。

引退報告の会見でスズ子ちゃんは言いました。

自分が一番輝いているときにやめたい。

一番輝いているときを自分の手で汚したくないと。

この言葉、次のような言い方もできるかと。

羽鳥先生の歌が一番輝いているときにやめたい。

羽鳥先生の歌が一番輝いている瞬間を自分の手で汚したくないと。

引退報告の会見でのスズ子ちゃんの言葉の深読みはブログ主の憶測に過ぎません。

でも、前回のスズ子ちゃんと羽鳥先生の会話で、そう思わざるを得ませんでした。

最終週の振り返り:スズ子ちゃんと羽鳥先生の関係の価値

本作『ブギウギ』は、福来スズ子という歌手が歌う喜びに目覚め、歌っている輝きを失うことを悟るまでの物語でした。

しかし、最終週でのスズ子ちゃんと羽鳥先生の関係の描写があまりにも濃厚すぎて、ブログ主の中では「福来スズ子と羽鳥善一」二人の主人公の物語として終わりました。

前週までスズ子ちゃんも羽鳥先生も、自分たち二人の関係の価値がかけがえのないものであることに気がついていませんでした。

茨田りつ子にうらやましいと言われても、麻里さんに焼きもち焼くと言われても、二人の関係の価値の重さに当事者たちは気づいていませんでした。

しかし最終回に当事者の二人が向き合うことで、当事者たちは二人の関係の価値に初めて気がつきました。

そして、価値に気がついたからスズ子ちゃんと羽鳥先生は和解できました。

今回描かれた「さよならコンサート」は、二人の関係の価値を永遠に輝かせておいたままにする忘れられないパフォーマンスとなりました。

半年間ありがとうございました

昨年10月に本作『ブギウギ』放送が始まってからの半年間、当ブログに訪問くださりありがとうございました。

次回作『虎に翼』のヒロインを演じる伊藤沙莉さんは、ブログ主が『ひよっこ』以来ずっと注目していた女優さんです。

なので彼女がヒロインに決まった時は欣喜雀躍しました。

その伊藤沙莉さんがヒロインを演じるストーリーがいよいよ始まります。

次回作『虎に翼』も当ブログをよろしくお願いいたします。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

歌手引退後のこと

最終回は歌手をやめたスズ子ちゃんの日常の一コマが描かれて半年間にわたったドラマは終了します。

その後のスズ子ちゃんの活躍は視聴者の想像に委ねられることになります。

スズ子ちゃんの「その後の活躍」の想像の一助となるよう、笠置シヅ子さんの歌手廃業後の歩みを簡単にまとめておきます。

笠置シヅ子さんが歌手廃業を宣言したのは昭和32年。

その年、笠置シヅ子さんはテレビドラマ『雨だれ母さん』に出演。

2人の子供を女手一つで育てる下町のお母さん役で、ドラマ女優としての新境地を開くことに成功しました。

その後『幸福の階段』などへの出演を経て昭和35年に『台風家族』に出演。

口は乱暴だが愛情あふれる太鼓焼屋のおかみさんを笠置シヅ子さんが演じたホームドラマは大ヒット。

昭和35年に放送が開始された同作は昭和39年まで放送が続きました。

そして昭和41年、笠置シヅ子さんは日本初の液体クレンザー「カネヨン」のテレビコマーシャルに出演。

このテレビコマーシャルへの出演は晩年まで続きました。

なお、「カネヨン」をモチーフにしたと思われる「カネオクレンザー」という名の製品が『舞いあがれ!』の古本屋「デラシネ」に登場していたのだそうです。

「カネオクレンザー」は『カムカムエヴリバディ』でも、京都のあかね通り商店街にある荒物屋「あかにし」の店頭に並んでいたとの由。

『舞いあがれ!』放送当時、「カネオクレンザー」は『ブギウギ』へのフラグではないかと騒がれていたことを、ブログ主は今になって初めて知りました。

歌手引退以降、テレビドラマ、舞台、映画、コマーシャル、そして歌番組と活躍の場を広げていった笠置シヅ子さん。

本業の一方で娘のエイ子さんが自分の死後も経済的に困らないようにと、自宅の広大な敷地内にアパートを建てるなどしていました。

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