2024/2/23(金)第21週「あなたが笑えば、私も笑う」
あらすじ
茨田りつ子の紹介で、家政婦の大野晶子がスズ子の家で働くことになりました。その日、スズ子はいつものように愛子を仕事現場に連れて行こうとしました。しかし大野は、愛子を留守番させるようにスズ子に言いました。
山下もまた愛子を大野に任せるようにスズ子に言いました。愛子に留守番させるのはまだ早いと言うスズ子でしたが、大野と山下に説得され、愛子を家に残して初めて仕事現場に向かうことにしました。
その日のスズ子の仕事は完成した映画の試写会への参加でした。完成した映画の評判は上場でタナケンも映画の仕上がりに満足しました。しかしスズ子は、愛子のことが心配で仕事に集中することができませんでした。
スズ子はコロンコロンレコードでの打ち合わせを山下に任せると大慌てで帰宅しました。しかしスズ子の心配をよそに愛子はおとなしく留守番していました。それ以降スズ子は安心して愛子を大野に託し、仕事に行けるようになりました。
最終週/第26週
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感想
今週の振り返り:茨田りつ子
終戦直後を描いた週以来の茨田りつ子週と呼んで差し支えない週でした。
茨田りつ子がストーリーの中心の週というわけではなかったものの、茨田りつ子のファントして心から堪能できる一週間でした。
終戦直後の週でも茨田りつ子はスランプにおちいっていました。
あの時は特攻隊員として出撃して言った少年兵のことが頭から離れず、苦悩する茨田りつ子が描かれました。
あの時の茨田りつ子のスランプは外的要因がありました。
今週の茨田りつ子のスランプは内的要因からのもの。
ただし、今週は茨田りつ子のスランプは、スズ子ちゃんとの対立のきっかけとしての「小道具」でした。
なので、スランプの原因が詳しく描かれなかったのはちょっとだけ残念。
しかしスランプに陥っているが故に、鮫島氏の挑発にいとも簡単に乗ってしまう茨田りつ子の姿は説得力がありました。
普段の茨田りつ子なら、鮫島の挑発なんかに簡単には乗らないでしょう。
きっと初対面のときから茨田りつ子は鮫島氏に言い放ったはずです。
「目障りよ」って。
さて、鮫島氏の挑発に乗せられスズ子ちゃんと対立した末に、自分が鮫島氏の口車に乗せられてしまったことに気がついた茨田りつ子。
最後は「目障りよ」で鮫島氏を撃退。
あの瞬間が茨田りつ子がスランプから抜け出す瞬間でした。
スランプから抜け出し我に帰った茨田りつ子はすぐにスズ子ちゃんの家を訪ねて謝罪。
あの謝罪場面に茨田りつ子の器の大きさを感じました。
スランプから抜け出した後の茨田りつ子のステージを見たかったところですが、本作の主人公は茨田りつ子ではないのでそこまでの描写はない。
その点が心残りの週でした。
今週の振り返り:愛子ちゃん
今週はスズ子ちゃんの子育ての仕事の両立の悩みがもう一つのテーマでした。
しかし・・・
ブログ主の中では愛子ちゃんの名演に持って行かれたと言うのが正直な感想です。
それほど愛子ちゃんの演技が素晴らしかった。
とりわけ今回。
愛子ちゃんを留守番させるようにという大野さんの言葉にしたがい、愛子ちゃんは初めてのお留守番。
マミーと離ればなれになるのが不安な愛子ちゃんの表情があまりにもリアル。
あれは演技なのか、本当に泣かせたのか。
区別がつかないレベルです。
スズ子ちゃんが帰宅後の愛子ちゃんの演技も秀逸。
障子の張り替えの作業を手伝ったと自慢する愛子ちゃんの表情も、演技なのか本当に自慢しているのか区別がつかない。
演技が上手な子役ちゃんは、演技が上手であるが故に演技っぽく見えてしまいがち。
しかし愛子ちゃんの場合は、すべてが演技に見えない。
驚くばかりです。
演技に見えない演技を引き出すことに成功した演出家の力量か。
それとも天才子役の登場か。
愛子ちゃんから目が離せません。
今週の振り返り:大野さん
メガネ会計ババアがベテラン家政婦として登場。
前回の登場場面を見た限りでは、お騒がせキャラになるのかな?と言う気がしないでもなかったですが、視聴者に安心感を与えてくれるキャラでした。
次週、視聴者に安心感を与えてくれていたキャラが一人退場します。
その退場するキャラと交代するかのように登場した大野さん。
最終回まで安定キャラとして安心感を提供してくれますように。
次週予告
何か思い詰めた様子の山下さんの横顔のカットが予告に挿入されていました。
あのカットは恐らくトミさんの遺影を前にする山下さんの姿かと。
次週、愛助くんのお母上・トミさんが亡くなります。
そして、トミさんに仕え続ける人生を送った山下さんは、トミさんの死を機に引退を決意。
上に述べた次週の安定キャラの退場とは山下さんのことです。
山下さんがいなくなり寂しくなります。
予習レビューと史実のリアルエピソード
ヘイヘイブギー
今週、スズ子ちゃんの新曲として描かれる『ヘイヘイブギー』は、史実では大映映画『舞台は廻る』の主題歌として作曲されました。
映画『舞台は廻る』で笠置シヅ子さんは「人気スウィング歌手笠間夏子」役で出演。
映画のクライマックス場面となる、東京の有楽座のステージが描かれる場面で、「人気スウィング歌手笠間夏子」の新曲として『ヘイヘイブギー』が歌われました。
なお『ヘイヘイブギー』は、歌手の引退を決意した笠置シヅ子さんが最後のNHK紅白歌合戦で選んだ歌でした。
笠置シヅ子さんのNHK紅白歌合戦への出場歴は次のとおりです。
年度 | 放送日 | 曲目 | 出演順 |
昭和27年(1952年) | 1月3日 | 買物ブギー | 3/12 |
昭和28年(1953年) | 1月2日 | ホームラン・ブギ | 5/12 |
昭和28年(1953年) | 12月31日 | 東京ブギウギ | 7/17 |
昭和31年(1956年) | 12月31日 | ヘイヘイブギー | 24/24 |
笠置シヅ子さんの最後の出場となったNHK紅白歌合戦では、笠置シヅ子さんの「ヘイヘイー」のコールに対して、淡谷のり子さんが「ヘイヘイー」とレスポンスする演出がされました。
なお、翌年の昭和32年(1957年)5月に、笠置シヅ子さんは新宿コマ劇場での公演『クルクル・パレード』に主演。
これが、歌と踊りを披露する最後のステージになりました。
最終週/第26週
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還暦のたつお様
昨今のマンガ原作と実写の問題に当てはまるかどうかも分からないのですが、「テルマエロマエ」のあのシーンはマンガの圧勝というのが個人感です
かなり原作に忠実なシーンですが、マンガ原作で爺さんが「与作」を歌うとこは妙な迫力があります、上手く言えないんですが
今回は収まるべき所に収まりました。まずは目出度し。来週は買い物ブギとタナケンさんの病。明暗分かれそう。ところで名乗るもんではないわ様。「与作」を聞くとどうしても「テルマエ・ロマエ」を思い出します。「外人さん~」
あいちゃんの寝顔見ながら、笠置さんオリジナルキーC「ヘイヘイブギー」の譜面読みながらEフラットで鼻歌のすず子に、何とオリジナルキーC「ヘイヘイブギー」のフルバンドアレンジのインスト被りで今週終了・・・。普通の人は音楽に無関心で、楽曲の歌詞は耳に入るが、キー、ハーモニー、リズムなんて聞こえてないも同然、漠然としたイメージしか伝わらないから何ら問題なし。
ヘイヘイ~♪
古いとこでは「モンキーズのテーマ」「ヘイ ポーラ」「男の子女の子」等かな、平成では「wow wow tonight」
アラ還としては「学園天国」の世代かな?
フィンガー5ではなく小泉今日子さんの方
とはいうもののアラ還世代のワイが最初に思いだしたのは「恋するフォーチュンクッキー」だわ
因みにヘイヘイホー~♪を含めたら認知度は「与作」の圧勝だろうな、知らんけど
保育園に子どもを連れて行った初日みたいな状況。
つまりは親が子離れできていなかったという話。
周囲にシンママなんていなかったから、(世間的にはいっぱいいたけれど)
見て学ぶことがなかった。いや、タイ子さんもシンママか。でももう子どもも
しっかりしていたから、いきなりそうはならないし。
次週は買い物ブギ。落ちの部分はどうするのかな?