ブギウギ

ブギウギ 第5週「ほんまの家族や」予習レビューとあらすじ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ブギウギ』
2023年10月30日 〜 11月3日放送

あらすじ

スズ子の出生の秘密

スズ子の実の父親は次郎丸家の跡取りで早逝した菊三郎、実の母親は次郎丸家の女中をしていたキヌという女性であることを、スズ子は知ってしまいました。

その日の夜、スズ子はキヌに会いに行き、キヌからすべてを聞かされました。妊娠したキヌが次郎丸家を追い出され、助けてくれたのがツヤだったことを。

スズ子はショックを受けるもののツヤが注いでくれた愛情を思い出しました。そしてスズ子は、出生の秘密を知ってしまったことをツヤには内緒にしようと心に決めました。

スズ子の悩み

スズ子が香川に行ってから3年経った昭和12年(1937年)。USKの音楽部長・林が、これからはスズ子の歌と秋山の踊りの二本柱で公演を行うと宣言しました。

その決定を聞かされてもスズ子の心は晴れませんでした。観衆の目は秋山の踊りに向かい、自分の歌は埋もれてしまうのではないかとスズ子は心配だったのです。

そんなある日、結婚して劇団を離れた大和と股野の夫婦とスズ子は再会。仕事の悩みを打ち明けるスズ子は、大和から励まされました。

新しい楽劇団へのスカウト

東京で男女混成の新しい楽劇団が結成されることになり、スズ子と秋山がスカウトされました。秋山は即座に上京を決めるものの、スズ子は決めかねていました。

スズ子は梅吉とツヤのもとを離れることが心配でした。そして梅吉はスズ子の上京に賛成するものの、ツヤはスズ子の上京に反対しました。

そんな中、大和が急死しました。大和の葬儀に出たスズ子は、大和みたいになりたいと決意を新たにし、その決意を知ったツヤはスズ子の上京を受け入れました。

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今週の展開

21: 10/30(月) 出生の秘密を知るスズ子
22: 10/31(火) キヌに真実を聞くスズ子
23: 11/1(水) 礼子と股野が劇団に来る
24: 11/2(木) 移籍を提案されるスズ子
25: 11/3(金) 急死した大和礼子の葬儀

予習レビューと史実のリアルエピソード

スズ子ちゃんの劇団でのポジション

実在人物・企業名劇中人物・企業名
笠置シヅ子スズ子
松竹梅丸
松竹楽劇部梅丸少女歌劇団

笠置シヅ子さんが出生の真実を知ってしまったのが昭和6年(1931年)。

その二年後の昭和8年(1933年)。

笠置シヅ子さんが所属する梅丸社は、道頓堀の劇場が手狭になったことで、千日前に規模の大きな劇場を買収しました。

道頓堀の劇場の名称は「松竹座」、千日前の劇場の名称は「大阪劇場(大劇)」です。

さて、千日前の劇場買収を機に、松竹楽劇部の本拠地も道頓堀から千日前へ。

そのころの笠置シヅ子さんの劇団の中でのポジションは「トップスター十選」。

確固たる地位を築きつつありました。

そして、翌年の昭和9年(1934年)。

笠置シヅ子さんは、千日前の劇場での記念すべき第一回公演の主題歌『恋のステップ』を歌い、初のレコーディングも行なっています。

朝ドラ『エール』との関連
笠置シヅ子さんが初のレコーディングをした『恋のステップ』の作詞家・高橋掬太郎のデビュー作は『酒は涙か溜息か』。

『エール』の主人公の友人がヒットを飛ばした楽曲です。

また『エール』では、高橋掬太郎の『船頭可愛いや』の作曲を主人公が行うもののヒットせず。

主人公は所属しているレコード会社から契約金の返金を求められる事態となりました。

なお、笠置シヅ子さんの『恋のステップ』のレコーディングは、『エール』の主人公が所属していたレコード会社で行われました。

笠置シヅ子さんは、『エール』の主人公が所属していたレコード会社の専属歌手にもなっています。

『カイエ・ダムール』

実在人物・企業名劇中人物・企業名
笠置シヅ子スズ子
松竹梅丸

笠置シヅ子さんのレコード『恋のステップ』は評判も上々。

また、笠置シヅ子さんが主題歌を歌った千日前の劇場での第一回公演『カイエ・ダムール』は大盛況のうちに幕を閉じました。

『カイエ・ダムール』とは日本語訳すると「愛の手帖」。

「美わしのイヴォンヌ」という娘と「颯爽たるポール」という青年の恋の物語です。

イヴォンヌは雲井八重子、ポールは柏晴江が演じました。

なお『カイエ・ダムール』の演出を手掛けたのは演出家・大森正男氏。

当時の梅丸社は、千日前に新たに手に入れた劇場にリソースを注いでおり、大物演出家を招いていました。

その中には関西演劇界で活躍していた大西利夫氏や、パリから帰ってきたばかりの大森正男氏がいます。

またドラマの中に登場する作曲家・羽鳥善一(演、草なぎ剛)の実在モデル、服部良一氏も同時期に松竹に招かれています。

後者の大森正男氏が『カイエ・ダムール』を演出。

大森正男氏はまた、笠置シヅ子さんが注目を集めるきっかけになった大阪松竹座の公演『春のおどり』で本格的なレビュー様式を導入しました。

ドラマの中に登場する「外国帰りの新進気鋭の演出家・松永大星(演、新納慎也)」の実在モデルが大森正男氏と思われます。

ちなみに大森正男氏はパリで演出の研究をしていました。

芸名の変更:三笠静子から笠置シヅ子へ

実在人物・企業名劇中人物・企業名
笠置シヅ子スズ子

スズ子の実在モデルである笠置シヅ子さんの最初の芸名は三笠静子。

この芸名は近所の人につけてもらいました。

しかし昭和10年(1935年)に芸名を「三笠静子」から「笠置シヅ子」に変更しています。

この年、大正天皇の第四皇子が成年に達し三笠宮家を創設。

三笠を名乗るのは畏れ多いと判断した松竹が「三笠静子」を「笠置シヅ子」に変更。

「三笠静子」の名前はファンの間に定着しつつあったものの「笠置シヅ子」に変更後も特段の影響はなく、ヒットを飛ばし続けました。

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