錦織が協力を断わる理由 / ばけばけ 115回
2026/3/13(金)第23週「ゴブサタ、ニシコオリサン。」
あらすじ
久しぶりに松江の朝を迎えたヘブンは、かつて覚えた松江の朝への感動が、音を聞いたときにも風景を見たときにも心の中によみがえりませんでした。ヘブンは自分が変わってしまったことに動揺。動揺するヘブンに声をかけたのは錦織でした。
錦織はヘブンを問い詰めました。今のあなたにはこの国で何も感じることができないし、何も書くことができない。作家としてのあなたは死んだのだと。錦織の言葉に激怒したヘブンは、花田旅館に戻るとむきになって執筆を始めました。
ヘブンは熊本に戻ってからも一心不乱に執筆を続けました。そして季節が春になりヘブンは新作を完成。その日、江藤知事から帰化の認可が降りたことを知らせる手紙が届きました。その手紙の送り主は錦織でした。
トキはヘブンに打ち明けました。錦織はリテラシーアシスタントの最後の仕事としてヘブンを焚き付けたのだと。程なくして錦織に捧げられた最新刊は錦織を満足させました。その数ヶ月後、錦織はこの世を去りました。
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感想
錦織くん週は、錦織の最期を描き終わりました。
ヘブンさんを問い詰める錦織くん
松江の朝の光景に何も感じられなくなり動揺するヘブンさん。
そんなヘブンさんに錦織くんが冷たい眼差しを注ぎながら声をかけてきたのが前回。
今回はその続きから。
今回冒頭の錦織くんが手厳しかった。
錦織くんは畳みかけるようにヘブンさんを問い詰めました。
日本人になるということは、もうこの国でしか書くことができないということだ。
私が知事にかけ合わないのは、あなたの作家の才能を終わらせたくないから。
熊本に行ってからの著作をすべて読んだが、それら全てに日本滞在記のような輝きがない。
今のあなたにはこの国で何も感じることができない。
何も書くことができない。
日本に夢を見ていたのだ。
その夢から覚めてしまったのでもう書くことはできない。
フィリピンに行けば日本滞在記以上のものが書けたはずだ。
あなた自身もフィリピン滞在記を書いてみたかったのではないか。
日本人になることは日本でしか書けない。
海外では書けなくなる。
作家としてのあなたは死んだのだ。
こんな手厳しい言葉を錦織くんはヘブンさんに投げつけました。
ヘブンさんに反論の余地を与えないような勢いで。
錦織くん、怖かった・・・
錦織くんの最後の大仕事
錦織くんがヘブンさんを問い詰めた理由は熊本に戻ってからわかりました。
しかもヘブンさんが著作を完成させてから分かりました。
ヘブンさんを焚き付けることが錦織くんの目的だったとは。
そして、それを錦織くんはリテラシーアシスタントの最後の仕事と考えていました。
錦織くん、自分の死期を悟っていたのでしょう。
錦織くんの狙い通り、焚き付けられたヘブンさんはむきになって執筆を始めました。
錦織くんはわかっていたのでしょう。
ヘブンさんが書けなくなったのは熊本に書ける対象がないからではない。
日本で書けるものが見出せなくなったからではない。
ヘブンさんの中の執筆への意欲が薄らいでしまったのが最大の原因なのだと。
だから、ヘブンさんの中の執筆への意欲をよみがえらせればヘブンさんは再び良作を書けることも錦織くんはわかっていたのでしょう。
錦織くんの本心を知ったヘブンさん。
錦織くんに焚き付けられたことで完成させた自信作を錦織くんに捧げました。
出雲時代の懐かしい思い出の錦織友一へ、と。
この献辞が印刷されたヘブンさんの最新刊が届いたときの錦織くんの表情は穏やかでした。
最後の大仕事を成し遂げた錦織くん、お疲れ様でした。
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週は錦織くんが誰よりも強い印象を残す週になるかもです。
トキちゃんとヘブンさんが松江へ
戸籍などの手続きが本籍地でないと出来ないと熊本市役所で言われたトキちゃんとヘブンさんらは松江に足を運びます。
今週、久しぶりの松江です。
ヘブンさんの帰化の手続き、そして法律上の婚姻手続き。
それがトキちゃんとヘブンさんの松江訪問の具体的な目的です。
しかし問題が発生します。
ヘブンさんが島根県内で帰化手続きを行うには江藤知事の認可が必要です。
ところが江藤知事はヘブンさんが松江を捨てたと考えヘソを曲げているので、帰化の認可をしてもらえそうもない。
ところで、この頃にはサワちゃんは庄田くんと結婚しています。
なのでトキちゃんはサワちゃん経由で、庄田くんに江藤知事を説得してもらおうと考えます。
ところが庄田くんはこの頼みを拒否。
下手に江藤知事に逆らいでもしたら校長の仕事を失いかねない。
それがトキちゃんの頼みを拒否する理由です。
庄田くん、意外にも保身に走ります。
一方、ヘブンさんは錦織くんに対して江藤知事説得を頼むのですが・・・
錦織くんの反応
ヘブンさんは自分が帰化できるよう江藤知事を説得してもらえないかと錦織くんに頼みます。
しかし錦織くんは拒みます。
そして拒む理由を錦織くんはヘブンさんに説明します。
以下が説明の概要です。
熊本に居を移してからの著作を読んだが『日本滞在記』ほどには面白くなかった。
もう日本には書くものがないのではないか。
日本にいても書くものを見つけられないのではないか。
そんな状況で日本人になり日本に住み続ける選択をしたら作家としては終わってしまうのではないか。
ヘブンさんの執筆活動を支え続けてきた錦織くんならではの考えですが、錦織くんがヘブンさんの頼みを拒む理由はもっと深いところにありました。
それは錦織くんのヘブさんに対する友情と尊敬の念に根ざすものでした。
錦織くん
結論から言うと錦織くんはどうやら江藤知事を説得するようです。
錦織くんの説得を受け入れたらしい江藤知事はヘブンさんの帰化を認め、ヘブンさんは晴れて日本人・雨清水八雲に。
最後は江藤知事を説得するらしい錦織くん、どうしてヘブンさんの頼みを断ったのか。
錦織くんはヘブンさんの性格をよく理解していたようです。
日本に居続けたら作家としてオワコンになると挑発すれば、ヘブンさんの中にある創作意欲が復活するであろうことを。
今週の最後、錦織くんに挑発されたヘブンさんは熊本に帰って執筆を再開。
ヘブンさんの新作は錦織くんを満足させる出来栄えでした。
錦織くんの狙い通りの結末を迎えるわけです。
そんなわけで今週は錦織くんが誰よりも強い印象を残す週になるような気がします。
それについて一つだけ気になる点があります。
ヘブンさんが松江を去った回、体調不良を理由にヘブンさんの見送りをしなかった錦織くんは自宅で喀血しました。
錦織くんの喀血という衝撃的なフラグが回収される日が近い。
今週の錦織くんの一連の行動は、喀血フラグ回収の日が近いことを暗示しているような気がします。
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錦織さん、八雲氏の心の内を言い当てている。彼が八雲氏の帰化を拒んだ理由はもっと根源的、八雲氏の創作の源泉に関わる事だった。八雲氏をリスペクトすればこそなのだが、彼の指摘は死神からの宣告にも聞こえる。作家としては袋小路にはまりこんでる。二人の対決、八雲氏の一方的敗北。だがここから「怪談」や「日本の面影」までどう再生する?八雲氏復活の烽火。錦織さんちゃんと江藤知事を説得してくれたんだ。死神の宣告は友情からの箴言だった。(涙)錦織さん死を賭して作家八雲を再生させた。(涙)次週からようやく「怪談」執筆の物語が始まる。期待大。
今週は帰化というテーマが背景にありますね
サッカー選手なんかは帰化なされた方々が多く、野球選手でもラミエスさんが近年では代表ですね
そんなことを調べていたら帰化していると思っていたらしていなくて個人的に意外だと思った外国人がふたり、ひとりはJRAの騎手デムーロさん、もうひとりが元メガデスのギタリストのマーティ・フリードマンさん、ふたりとも日本人以上に日本人らしく感じるんですがね