2024/1/18(木)第16週「ワテはワテだす」
あらすじ
ある日の夜、小夜とサムが二人してスズ子のもとを訪問。小夜は、サムと結婚してアメリカに渡るつもりだとスズ子に告げました。スズ子は猛反対するものの、愛助は小夜とサムの考えを尊重するつもりでいました。
スズ子と愛助は、小夜とサムから話を聞くことにしました。小夜はサムと一緒にアメリカに行くと決意を固めていました。サムも同様でした。小夜とサムの気持ちを知ったスズ子は、ついに二人の結婚を認めました。
一方のスズ子は、相変わらずタナケンと共演する舞台の芝居で悩み続けていました。そのことを相談しにスズ子は羽鳥を訪問。羽鳥の助言を受け、スズ子はクビにされるのを覚悟で自分らしい芝居をしようと心に決めました。
タナケンとの稽古が始まりました。スズ子は大阪弁で芝居をして他の役者の反発を買いました。しかしタナケンだけはスズ子の考えを受け入れました。そしてついにタナケンとの共演する舞台の初日を迎えました。
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感想
今週のサブタイトル「ワテはワテだす」が回収される回でした。
小夜ちゃんの「ワテはワテだす」
前週に描かれた宝くじのエピソード。
今日までずっとブログ主の中で違和感がありました。
あまりにも唐突な宝くじ、なんのために描かれたのだろうかと。
小夜ちゃんとサムが出会うきっかけを作ることが目的ならば、わざわざ宝くじでなくてもいいはず。
スズ子ちゃんと小夜ちゃんのどちらかが、宝くじを買ったことがきっかけで何かの変化があったわけでもない。
しかし、宝くじの描写がようやく回収されました。
小夜ちゃんが宝くじを買った理由は、好きなものを食べたいという夢を叶えるため。
そして小夜ちゃんは、そんな自分の夢を恥じていました。
そして恥じる小夜ちゃんをスズ子ちゃんは、自分らしくいればいいと励ました。
このときのスズ子ちゃんの言葉が回収されました。
サムと結婚して渡米する。
小夜ちゃんが自分の道を自分で選んだのは、自分の夢を恥じたときにスズ子ちゃんから励まされた際の言葉に背中を押されていた模様。
宝くじ以外にも、スズ子ちゃんの付き人になりたいと一方的に頼み込んできた小夜ちゃんの押しの強い性格も回収。
小夜ちゃんの一連の言動によってサブタイトル「ワテはワテだす」も回収されました。
そんなこんなで小夜ちゃんは今回で退場でしょうか。
壊れた梅吉さんと意気投合したり。
初対面の愛助くんを泥棒と疑ってかかったり。
何かと騒ぎを起こすキャラでしたが、そんな騒々しいキャラが抜けて、これから寂しくなるかもしれません。
スズ子ちゃんの「ワテはワテだす」
前回だったか、スズ子ちゃんが「原節子みたいな」標準語のセリフを無理してしゃべる様子で、サブタイトルの落とし所が見えてきていました。
スズ子ちゃんらしからぬ「原節子みたいな」セリフ。
さらに、東京に来てからも使ったことがない標準語。
違和感しかないスズ子ちゃんのお芝居。
標準語のセリフを大阪弁に差し替えてお芝居をするのかなと。
案の定、そのような展開になりました。
羽鳥先生の一言にスズ子ちゃんはヒントを得たようです。
さすが羽鳥先生。
役を差し替えられた役者さんはスズ子ちゃんのやったことに激しく反発しました。
ただし、クビを覚悟していたスズ子ちゃんは、これくらいの反応は想定内のはずです。
しかしタナケンの反応はスズ子ちゃんにとって良い意味での想定外でした。
一方で視聴者にとっては想定内。
というか、視聴者にとっては期待していた反応でした。
スズ子ちゃんの芝居の悩みはこれで解消。
女優・福来スズ子の第一歩が明日描かれます。
予習レビューと史実のリアルエピソード
笠置シヅ子さんとエノケンが舞台で初の共演後、二人は映画でもコンビを組んで共演を続けました。
二人が映画にも進出した当時は、それまで演劇を上演していた劇場や芝居小屋が次々と映画館に転身していました。
当時、戦後のインフレにより、劇場を満員にしても興行が大赤字になる場合が少なくありませんでした。
劇場の入場料の値上げが、劇場運営のコストの上昇に追いつかないほどだったと言います。
しかし、映画は演劇ほど上演コストがかからない。
さらに、人々が映画館に殺到していたこともあり、劇場は映画館に転身。
さらに、演劇界に関わっていた俳優、演出家、脚本家、そして作曲家なども次々と映画界に参入しました。
そんな時代を背景に、戦前には人気を二分していたエノケンとロッパも、戦前のような勢いを失っていました。
失われつつある勢いを取り戻すために、エノケンは笠置シヅ子さんとコンビを組み、古川ロッパはエンタツ・アチャコとコンビを組んで面目を維持したとも言われています。
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そういえば、「あさいち」では、その週に退場する人が呼ばれる慣習が
ありましたね。
小夜ちゃんとサムさん来訪。スズ子さん干渉し過ぎ。でも遂に許す。うっとおしいとかうるさいとか言われてたけど小夜ちゃん、いなくなると寂しい。タナケンさんの演出、要領を得ないので羽鳥先生の元へ。間が違う、それこそがタナケンさんの狙い。浅草出身の大物芸人,エノケンさん、欽ちゃん、たけしさん、皆素人の転がし方が巧い。アドリブ適応力に欠けた田中の方がこの手の舞台喜劇にそもそも向かない。
タナケンがスズ子を認めた日。「僕を誰だと思ってるんだ」
これ以降、演劇でも大阪弁だけを使用していく。彼女の存在が
あったから今の関西人が堂々と自分の言葉を主張できるように
なったのかも。
小夜ちゃん、結局アメリカへ行くのか。
まあ、サムが悪い人でなかったのがよかったが。
そう言えば、第1回で楽屋に赤ん坊を連れてきた場面。
小夜ちゃんがいれば、そこにいたはずでしたかね。