2026/3/20(金)第24週「カイダン、カク、シマス。」

あらすじ

ベストセラーを目指すヘブンに対して、トキがお願いをしました。自分でも読める本を書いてほしいと。トキの願いを聞いたヘブンは、それまで自分がベストセラーを出すことに凝り固まっていたことに気がつかされました。

視界が開けたような気持ちになったヘブンは、トキが読める本、読みたくなるような本とは何かを考え始めました。それは怪談でした。そしてヘブンは、トキの協力を得ながら怪談を書き始めました。

ヘブンから怪談を集めてほしいと頼まれたトキは東京の街中を歩き回り、多くの人に会って怪談を聞かせてもらいました。そして夜になるとトキは、方々で集めてきた怪談をヘブンに語って聞かせました。

月日は流れ、ヘブンは怪談の原稿をついに完成。トキとヘブン、そして家族は原稿の完成を喜び合いました。ヘブンは原稿をアメリカに発送。しかし、原稿を読み始めたイライザはその作品に深く失望するのでした。

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感想

今週の振り返り:ヘブンさんのピンチ

今週は次のエピソードが事前にアナウンスされた状態で始まりました。

前週から十年が経過し住まいは熊本から東京に移っている。

東京でヘブンさんは帝大講師。

そしてヘブンさんは帝大に行ったフリをして実はミルクホールに通い詰めている。

ヘブンさんは何か隠し事をしている。

その隠し事を司之介さんだけは打ち明けられる。

そして隠し事を共有する仲間に何故だか丈くんも引っ張り込まれる。

以上が前週までに明かされていたことです。

そしてヘブンさんの隠し事が何なのかは徹底して伏せられていました。

なのでヘブンさんの隠し事は推測するしかありませんでした。

ちなみに最終週でヘブンさんは健康不安を訴えます。

なので健康不安が隠し事なのかなとブログ主は推測していました。

最終週の健康不安のフラグが立ち、そのフラグが隠し事になる。

そんな推測です。

今回も見事に外れました。

史実では小泉八雲は東京帝大を解雇されています。

この話をここに持ってくるとは。

想像すらしませんでした。

さて、ドラマの中でヘブンさんは帝大での仕事を失いました。

失業しただけでなくオワコン扱いまでされてしまう。

これは痛い。

そして、実は米国でもヘブンさんはオワコン扱いされていました。

米国の出版社での会議の場面。

次に何を出版するかを話し合う場でイライザさんはヘブンさんの本の出版を提案。

しかしヘブンさんはオワコンだと言って編集長はイライザさんの提案を一蹴。

あの場にヘブさんがいたらどれほど傷ついたことか。

帝大の学長からオワコンと言われた以上に傷ついていたかもしれません。

そんなわけで今週は本作始まって以来のヘブンさんのピンチでした。

今にして思えば、熊本で創作意欲を失ったことなんてたいしたことではなかったなと思います。

今週の振り返り:司之介さんの優しさ

今週は、ヘブンさんのピンチを通して司之介さんの優しさが印象に残った週でもありました。

ヘブンさんのピンチを察していたのは司之介さんだけでした。

同じ匂いがする。

何の匂いかと思ったら「オワコン」の匂いでした。

司之介さん自身も武家社会がなくなり「オワコン」の悲哀を感じた一人です。

だからヘブンさんの様子を見て分かったのでしょう。

そして「オワコン」の悲哀を知り尽くしているだけに、ヘブンさんが打ち明けた隠し事に対しても特段の反応を示さずただ静かに耳を傾けるだけでした。

司之介さんにこんな優しい一面があったとは。

今週、司之介さんの好感度が急上昇です。

そして、司之介さんの「昔のわし」が完成させた原稿を読んだイライザさんは・・・

次週

イライザさんを深く失望させたヘブンさんの原稿。

ヘブンさんはその原稿を「最後の作品」と呼びました。

そして次週の予告映像。

トキちゃんにもたれて眠るヘブンさん。

その時トキちゃんは大粒の涙を流している。

この場面はもしかすると・・・

本作もついに残り一週です。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

東京帝国大学を解雇された小泉八雲は、早稲田大学から講師として招聘されました。

そして早稲田大学の講師になったころ、小泉八雲の体調はますます悪化の一途をたどっていきます。

今回の本欄では早稲田大学時代の頃のエピソードをご紹介します。

早稲田大学での再出発

東京帝国大学を突然解雇された小泉八雲でしたが、明治37年(1904年)3月、早稲田大学から講師として招かれることになりました。

心身ともに疲弊していた小泉八雲にとって、早稲田大学からの誘いは再出発の機会でした。

早稲田大学は和服で通う学生が多く小泉八雲にとって親しみやすい雰囲気がありました。

西洋風に偏りすぎず日本の文化を色濃く残した校風は、小泉八雲にとって自然に馴染めるものでした。

学生たちの様子にも落ち着きを感じ、東京帝国大学とはまた違った気風の中で、小泉八雲は新しい日常を歩み始めました。

その年の夏も、小泉八雲は家族とともに焼津で過ごしました。

海辺での時間は、小泉八雲にとって大切な休息であり、これまでの重圧をほぐすようなひとときでした。

しかし、東京に戻ってしばらくすると小泉八雲の身体に小さな異変が訪れます。

9月半ばをすぎた頃から、胸の苦しさを訴えるようになったのです。

近所の医院で診察を受けたところ、心臓に問題があると診断されました。

日常生活では無理をせず、大好きだったウイスキーは控えるようにと注意され、代わりに少量のワインを飲むようにと勧められました。

胸の痛みは、不規則に、しかし確実に小泉八雲を蝕み始めていました。

9月19日の午後1時頃、再び激しい発作が起きました。

胸に手を当てながら書斎の中を歩き回る小泉八雲を見て、セツが「あなた、お悪いのですか」と声をかけました。

小泉八雲は「わたし、新しい病気を得ました」とだけ答えました。

医師が到着する前に痛みは引いたものの、不安の影は消えませんでした。

こうして早稲田大学での新しい生活が始まった一方で、小泉八雲の身体は静かに弱り始めていました。

そんな中で、家族と過ごす日常や学生たちとの触れあいは、小泉八雲にとってかけがえのないものでした。

しかし、この胸の痛みは小泉八雲の最後の時間へとつながっていくのです。

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