2026/3/19(木)第24週「カイダン、カク、シマス。」

あらすじ

ヘブンは頼りにしているイライザからの手紙を待ち侘びていました。しかし手紙は届かずヘブンは焦りを募らせました。そんな中、トキがなくなったブードゥー人形の代わりを作り祈念すると、ヘブン宛ての手紙が何通も届きました。

ヘブンは仕事が紹介されるのを期待していました。しかし、どの手紙も仕事の紹介はできないという返事でした。その中にはイライザからの手紙もありました。しかし、イライザからの返信も講演や執筆の依頼はないというものでした。

深く落胆したヘブンは、帝大を解雇されたことをついにトキに打ち明けました。解雇された事実を聞かされたトキはヘブンを励ましました。これで書く時間ができた。あなたは作家だから思う存分書いたらいいと。

トキの言葉にヘブンは安心しました。しかしその一方で次に書くものは何も決まっていませんでした。そこでトキは自分でも読める話を書いてほしい。これまで何冊も本が出版されたが、自分も読んでみたかったのだとヘブンに告げました。

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感想

トキちゃんと司之介さんの反応

これまでヘブンさんがイライザさんやどこぞの大学の学長に宛てて手紙を書く場面がありましたが、それら手紙の返信が一斉に返ってきました。

残念ながら仕事はないという返事ばかり。

イライザさんからの手紙も講演や執筆の依頼はないという残念な内容でした。

熊本時代、講演や執筆依頼の仕事が次々に舞い込み今なら売れっ子作家になれるという手紙も来たぐらいなのに。

終わった人とみなされ仕事がない。

これはつらい。

何通も手紙が届いたのに、その中に一通も仕事の紹介がないことに絶望したヘブンさん。

ついに帝大を解雇されたことを打ち明けました。

黙っていられなくなったのでしょう。

しかしトキちゃんの反応はヘブンさんにとっては意外だったようです。

ヘブンさんに限らず視聴者にも意外だったかもです。

解雇されたと聞かされても驚く様子を見せないトキちゃん。

それどころか書く時間がいっぱいできて、良かったのではないかと。

前回も帝大を解雇された事実を告げられたときの司之介さんの反応も意外でした。

さすが修羅場を乗り越えてきた親子だけのことはあります。

トキちゃんも司之介さんも、ヘブンさんが帝大を解雇されたことを静かに受け止める。

そして焦りをまったく感じていない。

この反応、ヘブンさんはどれほど救われたことか。

ちなみに史実でも小泉八雲は帝大を解雇されています。

しかし解雇されてすぐに早稲田大学の講師の仕事が見つかっています。

早稲田大学で仕事が見つかるエピソードがドラマの中で再現されるのかは不明です。

しかし、史実では早稲田大学の講師になったころにある大きな出来事が起こっています。

その「ある大きな出来事」は次週の前半に描かれるはず。

早ければそのフラグが次回には立つものと思われます。

「ある大きな出来事」を経て迎える最終回が近づいてきました。

2026年度後期朝ドラ『ブラッサム』

今年の秋から始まる朝ドラ『ブラッサム』の新キャストが発表されました。

新たに発表されたのは作家を目指す主人公・葉野珠が「売れっ子作家になった1980年代の姿」を演じる加賀まりこさん。

そして売れっ子作家・葉野珠の秘書を演じる松たか子さん。

放送前に発表されるキャスティングは基本的に物語前半に登場するキャラクターです。

主人公の人生後半の姿は物語の冒頭に描かれるか、あるいは二つの時代が同時に並行して描かれるものと思われます。

2026年度後期朝ドラ『ブラッサム

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予習レビューと史実のリアルエピソード

史実では東京帝国大学を去った小泉八雲を、彼の友人・ミッチェル・マクドナルドが支え続けていました。

今回の本欄では小泉八雲とミッチェル・マクドナルドの交流についてご紹介します。

アメリカとのつながりと出版

東京帝国大学を去った後の小泉八雲の心の支えとなったのは、アメリカ海軍のミッチェル・マクドナルドの存在でした。

マクドナルドは来日直後、小泉八雲が出版社ハーパー社と絶縁する際に助けてくれた人物でした。

しかし、精神状態が不安定になっていた小泉八雲は、しばらくの間、彼のことさえ疑ってしまうことがありました。

それでもその疑いはすぐに解け、ふたたび信頼できる人物として心に戻っていきます。

マクドナルドは毎週日曜日、勤務地の横浜から西大久保の小泉八雲の家を訪れ、談笑の時間をともにしました。

不安と失意の中にあった小泉八雲にとって、この訪問は大きな慰めとなったはずです。

この頃の小泉八雲は、すでに死の予感を抱いていたといいます。

小泉八雲はマクドナルドに対して自分がいなくなった後の遺族の生活についての不安を漏らしていました。

しかし、マクドナルドは「私が控えている」と言って小泉八雲の不安を受け止めました。

そして小泉八雲の死後には、実際「小泉八雲の後見人」のような存在として遺された家族を支え続けたのです。

そしてもうひとつ、小泉八雲を支えたのは「書く」という行為でした。

コーネル大学での講義が中止になった後、小泉八雲はその講義のために準備していた原稿を生かし、本にまとめて出版することにしました。

それが『日本の一つの解明』です。

日本の祭祀、宗教、家族、社会組織といった側面を切り口に、日本人の精神について考察した一冊でした。

さらに大きな成果として、明治37年(1904年)には小泉八雲の代表作『怪談』がアメリカで出版されました。

13年前に松江でセツと出会い、山陰の昔話に触れたことから始まった怪談の収集は、小泉八雲の再話文学として結実。

ついに世界へ向けて届けられる形になったのです。

『Kwaidan』として刊行されたこの作品は、小泉八雲の代表作となりました。

同じ明治37年(1904年)の9月には、長女・寿々子が誕生。

家族が増え作品も世界に届けられるという、人生の大きな節目が重なった年でした。

東京帝国大学を解雇され未来が見えなくなった時期を乗り越え、小泉八雲は再び自らの道を切り拓きました。

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