ブギウギ

水城アユミからの頼み事 / ブギウギ 第119回

2024/3/20(水)第25週「ズキズキするわ」

あらすじ

スズ子が水城アユミから『ラッパと娘』を歌わせてほしいと頼まれました。しかし、その頼みを受け入れるかどうか、スズ子が結論を出せない中、水城アユミからのリクエストは記事にまでなってしまったため、スズ子は羽鳥に相談しました。

相談を受けた羽鳥は、厳しい口調でスズ子に答えました。『ラッパと娘』はスズ子が歌ってこそ完成する歌だ。水城アユミが『ラッパと娘』が歌ってスズ子を超えたら、スズ子には戻る場所がなくなると。

一方、愛子は体育の時間のかけっこが学校での楽しみでした。しかしある日、愛子は落ち込んで学校から帰ってきました。転校生が愛子よりも足が速い上に、その転校生との競争に勝ち目がないため愛子は落ち込んでしまったのです。

羽鳥に相談しても答えを得られなかったスズ子は、茨田りつ子にも相談しました。茨田りつ子は厳しく答えました。今のスズ子はスズ子らしくないと。茨田りつ子に厳しく言われ、スズ子は水城アユミとの対決に挑む決意を固めました。

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感想

スズ子ちゃんの迷いに対する羽鳥先生と茨田りつ子の反応が見応えのある回でした。

羽鳥先生の反応

「これまでの福来くんらしくなかった」

スズ子ちゃんが羽鳥家を去ったあと、羽鳥先生は麻里さんに言いました。

どう言った点が、羽鳥先生の目には「これまでの福来くんらしくなかった」と映ったのか。

羽鳥先生の言葉の真意を探る際のヒントが茨田りつ子の言葉にありました。

以前なら水城アユミとの対決に面白がって挑んだはずだ。

茨田りつ子はそんな風に言いました。

以前のスズ子ちゃんなら喜んで対決に挑んだ理由。

面白がって挑むのは、水城アユミとの対決に勝てる自信があったから。

仮に負けたとしても、それはその場かぎりの敗北と考えるくらいに自信があったから。

羽鳥先生の言葉を借りるなら、対決に勝てるから戻る場所はある。

その場かぎりの敗北でも、自分には戻る場所がある。

でも今のスズ子ちゃんには対決に勝てる自信がない。

対決で勝てたとしても、その場かぎりの勝利になりかねないほど自信がない。

そんな状態で対決をして、水城アユミの『ラッパと娘』が、スズ子ちゃんの『ラッパと娘』を超えてしまったら。

スズ子ちゃんはそこでおしまいです。

スズ子ちゃんが終われば羽鳥先生へのダメージも大きい。

福来スズ子という存在があっての羽鳥先生の楽曲だったので。

そんな大きな問題をスズ子ちゃんは羽鳥先生に丸投げしてしまったのですね。

しかし、そんなスズ子ちゃんの甘えを茨田りつ子が厳しく指摘しました。

茨田りつ子の反応

茨田りつ子の反応はスズ子ちゃんの痛いところを突きました。

『ラッパと娘』は水城アユミに歌わせない。

それを自分の口から言うのは恥ずかしい。

だから羽鳥先生に言ってもらおうとした。

茨田りつ子のこの指摘は図星だったらしい。

スズ子ちゃんは水城アユミとの競争を回避したかった。

羽鳥先生が言いました。

水城アユミが『ラッパと娘』が歌ってスズ子ちゃんを超えたら、スズ子ちゃんには戻る場所がなくなると。

この羽鳥先生と同じことをスズ子ちゃんは考えていたのでしょう。

またはそこまで言語化できていなかったとしても、それに近い不安を抱えていたのかも。

だから、『ラッパと娘』は水城アユミに歌わせたくない。

それを自分の口から言うのは、戦う前に負けを認めることになるから。

茨田りつ子は次のようにも言いました。

かつてのスズ子ちゃんなら、水城アユミとの対決に面白がって挑んだはずだと。

かつては競争を面白がっていたのに、今は競争から逃げようとする。

このスズ子ちゃんの変化を本人以上に察していた茨田りつ子、さすがです。

競争から逃げたい愛子ちゃん

もう一人、競争から逃げたいと考え始めているキャラがいます。

愛子ちゃんです。

これまで愛子ちゃんはかけっこの足の速さで常に一番。

だから周囲の子たちからチヤホヤされていました。

そのチヤホヤされる座が脅かされる事態に。

競争を避けることで「足の速さで常に一番の座」をキープしておきたい。

「一番の座」から転落する姿を見られたくない。

そんな愛子ちゃんの姿を通して、次回のスズ子ちゃんは何を学ぶのでしょうか。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

「笠置シヅ子 vs 美空ひばり」確執伝説その1

今週から美空ひばりさんを実在モデルとしているらしい新キャラが「新人歌手・水城アユミ」が登場します。

ドラマの中では再現されないようですが、史実では笠置シヅ子さんと美空ひばりさんの間に確執があったことが様々な場面で語られています。

それらの話がどこまで本当のことなのかは定かではありません。

語られている確執が真実かどうかはわからないという前提に立って、笠置シヅ子さんと美空ひばりさんの間に発生した「トラブル」を2つご紹介します。

まずは1つ目。

昭和24年(1949年)、当時は新人歌手であった美空ひばりさんの日劇公演が決定。

当時はまだ持ち歌が少なかった美空ひばりさんの代理人は音楽著作権協会を通して、笠置シヅ子さんの新曲『ヘイヘイブギ!』を歌わせてほしいと打診。

しかし、笠置シヅ子さんサイドは『ヘイヘイブギ!』ではなく『東京ブギウギ』を歌うよう回答。

準備期間が少ないまま『東京ブギウギ』を歌った美空ひばりさんは、歌の出だしで失敗。

美空ひばりさんは悔し涙を流した、というのが一つ目。

笠置シヅ子さんサイドは決してブギを禁止したわけでなく、曲目の変更を求めたのが客観的な事実です。

しかし、この事実に誰かの感想が入って「ブギ禁止伝説」として一人歩きしたようです。

2つ目は次回の本欄でお伝えします。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    うーんこの週が結末への布石かな。リアルスズ子さんはこの後女優に転身したけどこのドラマのスズ子は果たして。

  2. 名乗る程の者ではないでおま より:

    週の真ん中水曜日かつ祝日ということでヒマだから連投すんまへん

    久々に名前の出たカツオくん、「ルローヌ」とかタイトル忘れたけど「ビールを回せ~♪」が有名なんだけど個人的には先日逝去なされた八代亜紀さんの「花束」なんだよね
    あまり唸らない八代さんも良いぞと初めて感じさせてくれた曲、この曲が評価されたから後のアニメ主題歌「ラッキーマンの歌」とかCMで歌われた「残酷な天使のテーゼ」につながったと個人的には思うんだ

  3. 名乗る程の者ではないでおま より:

    一生懸命にやって負けたら恥ずかしいもんなってセリフを息子に言わすなよ!出場時間が90分でも1分でも全力でボール追いかけるのがキングカズの生きざまだし三浦家では絶体そんな教育はしとらんわ!

  4. 丹善人 より:

    茨田さんのアドバイス適格です。以前のあなたならズキズキワクワクしていたでしょう。
    それがなくなったらおしまい。
    それが2つの出来事につながる。愛子ちゃんにもこのワクワク感がないかどうか、
    そして自分自身の限界を感じることに。
    潔い決断がこの後に続くけれど、「普通の女の子になりたい」と言って、一度は引退しながら
    女優として戻ってきて、今ではコンサートも行っているあの人は何を思うのか。

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