ブギウギ

水城アユミの両親が判明 / ブギウギ 第118回

2024/3/19(火)第25週「ズキズキするわ」

あらすじ

ある日、スズ子のもとに誘拐未遂事件で捕まった小田島とその息子・一(はじめ)がやって来ました。小田島は自分がしてしまったことを深く反省していました。そして小田島は東京で仕事を探しまわっていました。

小田島の言葉を信じたスズ子は、小田島を家事手伝いとして雇うことにしました。タケシは小田島を雇うことに猛反対しました。しかしタケシは、スズ子の気持ちをくつがえすことはできませんでした。

ある日、スズ子は股野と会いました。その席で股野はスズ子に頼みました。年末に行われる「オールスター男女歌合戦」で、水城アユミに『ラッパと娘』を歌わせてもらえないかと。水城アユミ本人もスズ子に頼み込みました。

股野と水城アユミの願いに対してスズ子は即答できませんでした。スズ子は迷い続けるものの、羽鳥に相談することができずにいました。そんな中、スズ子と水城アユミが話し合う様子の写真が雑誌に掲載されてしまいました。

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感想

スズ子ちゃんの迷い

「オールスター男女歌合戦」のステージで、娘に『ラッパと娘』を歌わせてほしいとスズ子ちゃんに頭を下げる股野さん。

しかしスズ子ちゃんは即答できない。

そして、自分の一存では決められない。

羽鳥先生に相談しなければならないと言葉を濁す。

ところがスズ子ちゃんはどういうわけかいつまで経っても羽鳥先生に相談しようとはしない。

羽鳥先生に相談しなければならないというのは単なる言い訳みたいです。

スズ子ちゃんが股野さんの頼みに即答できなかった理由、羽鳥先生への相談とは別のところにあるようです。

別のところとは・・・

新旧対決を避けたい、というのがスズ子ちゃんの悩む理由?

スズ子ちゃん、いつの間にか弱気になっています。

そしてこの弱気な姿勢が次週・最終週のフラグなのかもしれません。

一方の水城アユミは新旧対決に対して強気です。

ベテランに対して怖気付いている様子が微塵も見られない。

今回の前半、タケシくんが水城アユミについて「気が強そう」と言いました。

前回の水城アユミの姿からは「気が強そう」な性格は見えなかったので、今回前半のタケシくんの言葉には違和感がありました。

しかし今回再び登場した水城アユミはタケシくんが言うとおり確かに「気が強そう」。

ベテランとの新旧対決をするのに自分はふさわしいという自信にも満ちている。

この水城アユミの自信が、スズ子ちゃんをさらに迷わせるのかもしれません。

迷いに迷うスズ子ちゃん。

そんなスズ子ちゃんの迷いが回収される次週の曜日ごとに展開が明らかになりました。

最終週/第26週「世紀のうた 心のうた」
122: 3/25(月) スズ子が下す大きな決断
123: 3/26(火) 歌手引退の決意を伝える
124: 3/27(水) 歌手引退の記者会見開く
125: 3/28(木) スズ子と羽鳥が向き合う
最終回/126: 3/29(金) 最後のステージ

小田島の再登場

誘拐未遂事件の犯人・小田島が再び登場。

利発な少年・一(はじめ)くんの再登場は嬉しいけれど、その父親の再登場、しかも福来家での雇用は不安しかない。

しかし小田島の犯行の動機は仕事が見つからずに金に困って追い詰められたこと。

仕事さえあれば、そしてその仕事が続けば、再犯の恐れは少なくなるはず(?)。

そう考えてスズ子ちゃんは小田島を雇ったのかな?

次回作『虎に翼』

『ブギウギ』最終週の曜日ごとの展開が明らかになったのと同時に、次回作『虎に翼』第1週のおおよその内容も明らかになりました。

すでにどこかでアナウンスされていましたが『虎に翼』は幼少期の描写はなし。

第1週から登場する伊藤沙莉さん演じる主人公が、第1週で女学校を卒業し卒業後の進路も迷った末に決めてしまう。

そんなスピーディーな展開のようです。

本作は「リーガルドラマ」とうたわれているので、法廷場面の描写に時間を割くために、主人公のライフイベントの描写を極力短くする構成になるのかもしれません。

『虎に翼』第1週はこちら>>

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予習レビューと史実のリアルエピソード

実在モデルは美空ひばり?

今週から登場する新キャラ「新人歌手・水城アユミ」の実在モデルは美空ひばりさんと思われます。

昭和31年当時「今もっとも話題の新人歌手」として考えられるのは美空ひばりさん、江利チエミさん、雪村いづみさんのいわゆる「3人娘」です。

ところで、ドラマの中の新人歌手・水城アユミはスズ子ちゃんを尊敬しているという設定です。

また水城アユミが『ラッパと娘』を歌いたがるというエピソードもあります。

上記2点は美空ひばりさんの実際のエピソードと一致します。

また、羽鳥先生が水城アユミが『ラッパと娘』を歌うことに難色を示すこと。

スズ子ちゃん自身も水城アユミが『ラッパと娘』を歌うことで自分と比較することを恐れること、など。

こちらも、それに近いリアルのエピソードが残されています。

よって、水城アユミの実在モデルは美空ひばりさんでほぼ確定と考えて差し支えないかと思います。

ただし、実際の美空ひばりさんとは全く異なる設定もあります。

最大の違いは両親。

ドラマの中の水城アユミの母親は、若き日のスズ子ちゃんが憧れた大和礼子。

大和礼子が劇団を退団後に結婚した股野が父親です。

しかし、美空ひばりさんの父親は神奈川県横浜市で魚屋を営んでいました。

また、ドラマの中では昭和31年の「オールスター男女歌合戦」に出演し、『ラッパと娘』を披露。

しかし、美空ひばりさんは昭和29年に紅白歌合戦に初出場するものの、昭和30年と昭和31年には紅白歌合戦に出場していません。

初出場に次ぐ2度目の出場は昭和32年。

ドラマの中で描かれる「オールスター男女歌合戦」の翌年です。

また、リアルでは笠置シヅ子さんと美空ひばりさんの間に確執があったと言われています。

この確執はドラマの中ではスルーされるものと思われます。

二人の間にどのような確執があったのか。

次回以降、2回に分けて本欄で笠置シヅ子さんと美空ひばりさんの間の確執についてご紹介します。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではないでおま より:

    てかさあ営利目的で曲を歌う許可って歌手よりも作詞作曲家の方が著作権大きいんじゃないかな?「おふくろさん騒動」で明白になっていたのでは?
    だからスズ子よりも先に羽鳥センセに許しを請うのが順序じゃないのか?それを頼んで下さいと言う父娘の他力依存の姿勢がホンマワケわからん
    反省会的コメントすまん
    でもさあ、またこんな感じか大阪制作はというガッカリ感が半端ないんだよね
    ここまでおもしろく見てただけにさあ

  2. 還暦のたつお より:

    犯人言うな。小田島さん、更生の道まだ半ば。「ベテランのベテランの味が。」木野花さんが言うと物凄く説得力があるなあ。タケシ君まだまだ人生の機微がわかってない。「義理と人情を秤にかけりゃ~♬」「君の歌を。」実話を美談に書き換えたな。アユミさんだんだんひばりさんに見えてきた。
    名乗る程の者ではないでおま様、ご安心ください。鮫島さん最後まで悪役みたい。

  3. 名乗る程の者ではないでおま より:

    現代で例えたら鳴り物入りで紅白歌合戦初出場の新人がMISIAさんに「everything」歌っていいですかと言っているようなもんだわ、さすがにワケわからん
    というかタケシくんが一番まともで常識人だったわ、それを義理と人情とかで調子に乗るなと否めている展開がよくわからん
    大阪制作朝ドラは終盤にワケわからん展開してしまうんだよな、個人的には常々感じるんだがね

  4. 丹善人 より:

    今でもそななのかな、他人のヒット曲をカバーバージョンで歌うときには、
    当人や関係者の許可がないとだめなのは。関係者がみな故人になっていたら
    かまわないのだろうか。「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星」とか。
    「東京ブギ」はなかなか聞く機会が無いけれど、「買い物ブギ」は
    カバーが出ましたが。

  5. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではないでおま様、早速のご返答ありがとうございます。美空ひばりさんのドラマもう一本ありました。最初のドラマから大分後になってからですが、ひばりさんを上戸彩さん、母上を泉ピン子さんで制作されました。プロデューサーは石井ふく子さん。脇を角野卓造さん、岡本信人さんらが固めますってこれって「渡る世間は鬼ばかり」じゃない。見なくて良かった。

  6. easyaction より:

    江利さんは31年紅白出場で両親の設定もドラマと同じみたいです。

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