ブギウギ

8歳になった愛子の悩み / ブギウギ 第113回

2024/3/12(火)第24週「ものごっついええ子や」

あらすじ

昭和30年(1955年)6月、スズ子一家が新しい家に引っ越してから5年。スズ子は近所の人たちを招いて、愛子の8歳の誕生会を開きました。しかし、愛子の誕生会であるにも関わらず、愛子は誰とも話をせず一人ぼっちでいました。

愛子は学校で友達をつくることができずにいました。そしてスズ子に対して反抗的な態度をとり続けていました。そんな愛子のことを心配するスズ子は、羽鳥家を訪問して麻里に子育てのことを相談しました。

羽鳥家から帰宅したスズ子は、愛子に友達と遊ぶように言うものの、愛子はスズ子の言うことは聞かず部屋にとじこもってしまいました。そしてスズ子が愛子をかまうほど、愛子はスズ子を拒むようになりました。

そんな中、愛子が登校しようと家を出ると、福来家の門に手紙が差し込まれていました。その数時間後、スズ子と大野が話し込んでいると電話が来ました。それは愛子を誘拐すると脅迫する何者かからの電話でした。

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感想

今週のサブタイトルは「ものごっついええ子や」。

このサブタイトルが決まる前の仮のサブタイトルは「愛する愛子」。

この2つのサブタイトルからわかるとおり、今週はスズ子ちゃんの愛子ちゃんへの愛情がテーマです。

前回の羽鳥先生の2000曲を祝う1話完結のエピソードを経て、今回からいよいよ今週のテーマが始まります。

親に不満を持ったことがないスズ子ちゃん

スズ子ちゃんが子供のころのことを思い出して大野さんに言いました。

親に不満を持ったことがない。

思えばチビ鈴子ちゃん時代、親に反抗する姿は一つもありませんでした。

劇団に入り福来スズ子になったばかりのころが、通常だと反抗期を迎えたりするものですが、反抗期もありませんでした。

反抗とまでは言わないけれど、チビ鈴子ちゃんが親に対してややネガティブな感情を持ったのは、梅吉さんの甘えたぶりを鋭く指摘したとき。

そしてチビ鈴子ちゃんが何事かを相談したくて、最初は梅吉さんに相談しようと思うもののやっぱりスルーしてツヤさんだけに相談したとき。

この2つくらいでしょうか。

反抗期になりがちな年齢はとうに過ぎたころに、上京することを意外にもツヤさんに反対され、深く落胆。

大人になってから壊れてしまった梅吉さんに腹を立てることもありました。

しかし、上京を反対されたときと梅吉さんが壊れたときのスズ子ちゃんの感情と今の愛子ちゃんの感情を比較することはできません。

そんなわけで、子供のころから成人するくらいまでの時期、スズ子ちゃんは親に不満を持ったことがない。

だから、愛子ちゃんの気持ちがわからないらしい。

ゆっくりとした時間の中で暮らしていた梅吉さんやツヤさんとは異なり、愛子ちゃんは多忙を極める生活をしているはず。

そんな慌ただしさもまた、スズ子ちゃんが愛子ちゃんの気持ちを理解する妨げになっていることも考えられます。

愛子ちゃんの気持ちがわからないスズ子ちゃん

幼少期に親に不満を持ったことがないスズ子ちゃんは、愛子ちゃんの気持ちがまったくわからない。

愛子ちゃんを追えば追うほど愛子ちゃんは母親を拒むようになる。

そんな愛子ちゃんの気持ちがわからない。

しかし、思い返してみればツヤさんはいつもスズ子ちゃんの言葉に耳を傾けていました。

梅吉さんも梅吉さんなりにスズ子ちゃんを理解しようと努めていました。

ところが今のスズ子ちゃんには愛子ちゃんの気持ちを聴こうとはしない。

だから、愛子ちゃんが何を悩んでいるかを知りません。

有名人の子供だとからかわれていることも、大阪弁を馬鹿にされていることも、スズ子ちゃんは知りません。

ツヤさんも梅吉さんも、チビ鈴子ちゃんの言葉を聴いてくれたことを、今のスズ子ちゃんが思い出すのかな?

などと考えながら見ていたら事件が勃発。

この事件は次回あたりから描かれることになると予想していたら、まさかの火曜日からの事件のスタートです。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

誘拐未遂事件のはじまり

ドラマの中では、昭和26年(1951年)の「羽鳥善一作曲2000曲記念ビッグパーティー」を経て4年スキップ。

昭和30年(1955年)、愛子ちゃん8歳。

今週、愛子ちゃん誘拐未遂事件が発生。

スズ子ちゃん宅に3万円を要求する電話がかかってくるのが事件の始まりです。

おそらく今週の大半はその事件のことが描かれるものと思われます。

ドラマの中で描かれる誘拐未遂時間は史実でも実際に発生した事件がモチーフになっています。

しかしドラマの中では特に事件後のことが大胆に脚色されています。

実際の事件はどのようなものだったのでしょうか。

以下に事件の始まりを簡単にまとめます。

事件が発生したのは昭和29年(1954年)3月31日。

ドラマの中で事件が描かれる前年です。

昭和29年(1954年)3月31日に笠置家に脅迫状が届きました。

しかし、そのとき笠置シヅ子さんは名古屋巡業の真っ最中。

脅迫状が家に届いたのを知ったのは、笠置シヅ子さんが自宅に電話をかけた4月1日のことでした。

その脅迫状には

4月2日午後10時までに6万円を指定の場所に置くこと
警察に通報すると娘に危害が及ぶこと

が記されていました。

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POSTED COMMENT

  1. 丹善人 より:

    ドラマの中の時代で、誕生パーティーを開くなど、上流社会でしかあり得なかった。
    現代でも誕生パーティーなら当人が仲の良い子を誘って開く物だけれど、親が勝手に
    先先と準備をして当人に押しつける。すべてあんたのためにやってる、という
    ありがた迷惑な話。いや、有り難くもなんともない。

    で、事件発生。
    有名人の子どもの誘拐事件、未遂事件がやたら多発した時代。あるいは家政婦に
    子どもを殺された事件もあったし、
    ガイドブック、今日立ち読みしてきたけれど、オリジナルな展開がずっと
    続くみたいで、なんかしっくりこない。事実だけを生かすというわけには
    いかないのかな。

  2. 名乗る程の者ではないでおま より:

    いや~、今日の回はそこはかと「ちむどん臭」が漂っていたかな
    「うち、何か間違えたこと言ってる?」
    迷言思いだしたわさ、あなた毒親ですと思わずツッコミ入れてしまいますた

  3. 誕生パーティー、押し付けがましくて嫌がられ。あれでは、仲間外れにされても仕方ない。いじめにならないうちにどうにか。子の心親知らず。羽鳥先生あなたは特別。スズ子さん、愛子さんの事がちゃんと見れてない。フレンチトーストで大喧嘩。ヤケになった愛子さん。謎の手紙を破り捨て。誘拐されたくなかったらって、あまり脅しにならない。

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