2024/9/16(月)第25週「女の知恵は後へまわる?」
あらすじ
寒河江幹事長が最高裁長官室を訪問。寒河江は、最高裁の判決に偏向があると指摘し桂場に詰め寄りました。方々から重圧がかかっている桂場は、「笹竹」から足が遠のいていました。そんな桂場のことが梅子は心配でした。
昭和45年10月、法制審議会少年法部会が開始。少年法改正ありきの議論に違和感を感じる寅子が思い出すのは、多岐川が追い求めていた家裁の理想でした。道男が補導委託先として預かった大五郎が更正する姿を見て、寅子の苦悩は深まるばかりでした。
司法試験に合格した香淑は、日本で原爆被害に遭った外国人を支援する活動を始める決意を固めました。そんな香淑を支えるため、汐見は裁判官をやめる決断を下し、薫も弁護士になって香淑の活動を手伝うつもりでいました。
そんな中、朋一が最高裁事務総局から家裁に異動を命じられました。その人事はエリートコースからの脱落を意味していました。予想もしていなかった異動に落ち込む朋一に対して、寅子はかける言葉を見つけることができませんでした。
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感想
本作も今週を含めて残り二週間。
いよいよクライマックスのフェーズに入り、情報が詰め込まれた回でした。
大五郎くん
今回が初登場の大五郎くん。
非行少年の気持ちをよく知る道男くんが名乗りを上げて家裁から預かったらしい。
梅子さんが「最近はよくしゃべるようになった」と言っていたけれど、預かったばかりの頃は警戒して人と話そうとしなかったのかな。
この大五郎くんですが、今後は道男くんの片腕のような存在になるらしい。
大五郎くんの成長がどこまで描かれるか分かりませんが、少なくともこれだけは言えるのは道男くんは頼れる大人になったということです。
元々戦災孤児たちのリーダー的な存在でもあったので、器の大きな人物ではあったのでしょう。
その 器の大きさを良くない環境で発揮するのではなく、人に喜ばれる環境で発揮することができて本当によかった。
草葉の陰ではるさんも喜んでいることかと。
話を大五郎くんに戻します。
なぜ、大五郎くんのような新キャラが最終週近くになって登場したのかが、これまでブログ主には分かりませんでした。
しかし今回ようやく納得できました。
家裁の在り方が問われ始める中で、多岐川さんが目指した家裁の成功事例として大五郎くんが登場したわけですね。
法制審議会少年法部会
多岐川さんが目指した家裁の理想がピンチです。
開始された法制審議会少年法部会。
少年法改正という結論ありきで議論が進む。
胸ポケットの中にしのばせてある亡きタッキーの写真を眺めながら、ライアンさんは強引な議論に違和感を感じざるを得ない。
トラちゃんも同じです。
しかしライアンさんやトラちゃんの異論に対しての反論、少年法改正を求める国民の声は日増しに高まっているというのも真実。
少年犯罪が増加傾向にあるのも事実なのでしょう。
少年犯罪の増加と家裁のこれまでの在り方に何らかの因果関係があるかどうかは、不明ですが。
ライアンさんもトラちゃんも、国民の要望や少年犯罪の増加は重々承知しているはず。
だから、理想ばかりを追い求めるわけにはいかない。
しかし、ここで理想を諦めるわけにもいかない。
理想と現実のギャップが深過ぎるトラちゃんの苦悩。
これが、かつてはるさんが言った「地獄」なのかた。
桂場さん
桂場さんも苦悩しています。
穂高イズムの理想を追い求めてきた桂場さんですが、理想を追うだけでは済まされないポジションにいる今、現実にも向き合わねばならない。
笹竹にも通わなくなったということなので、よほど追い詰められている様子。
そんな中で下されたのでしょうか。
朋一くん、そして朋一くんの仲間たちの左遷とも言えるようは人事は。
今週の主なトピック
今週、第25週で描かれるエピソードは主に3つ。
1つ目:桂場さんの変化
前週、桂場さんが最高裁判所長官に就任します。
しかし、最高裁長官になってから桂場さんは人が変わってしまうようです。
どのように変わってしまうのか、このページをアップした9/9の時点では2つしか分かっていません。
分かっている2つのこと、それは以下の通りです。
まず一つ目は、「竹もと」あらため「笹竹」に姿をあらわさなくなってしまうことです。
戦前からこよなく愛し通い詰め、梅子さんのアンコに合格を出すことで「竹もと」あらため「笹竹」が存続できるように導いたのは桂場さんです。
その桂場さんが来なくなる。
これは大きな異変です。
ところで、これまでの桂場さんを振り返ってみると、桂場さんの出番のうち少なくない場面は「竹もと」が舞台になっていました。
桂場さんが「竹もと」に通い続け「竹もと」での出番がやたらと多かったのも、どうやら桂場んの異変を際立たせるためだったようです。
もう一つ、それは第24週の予告映像の中にあったトラちゃんのセリフです。
トラちゃんの声が桂場さんの表情に重ねて流れました。
「桂場さん、最近焦っているみたい」
のようなセリフです。
桂場さん、組織のトップに立ったことで大きなストレスを抱えて込んでいる様子。
そのために焦り、「笹竹」に足を運ぶ余裕すら失ってしまうのでしょうか。
桂場さんが心配です。
最終回までに桂場さんが桂場さんらしさを取り戻しますように。
2つ目:トラちゃんが法制審議会少年部会の委員に
トラちゃんが法制審議会少年部会の委員に任命されます。
法制審議会とは、法律の内容を検討することが目的。
今週のドラマで描かれる昭和45年、少年法の対象年齢を引き下げる諮問が法務省から行われました。
しかし、その際の諮問はすでに改正要綱をまとめた結論ありきの試問でした。
今週のドラマの中で次のようなエピソードがあります。
「はじめから法改正ありきで議論を進める部会のやり方を、寅子は受け入れられなかった」
法制審議会少年部会の委員に任命されたトラちゃんが受け入れられなかったこと。
それは上述した史実のエピソードがモチーフになっています。
3つ目:朋一くんが異動
朋一くんに異動命令がくだされます。
異動命令そのものは珍しいことでもなんでもありません。
組織人ならごく普通のことです。
ところが今週描かれる朋一くんの異動は「予想外の人事」。
左遷かそれに近い異動のようです。
そして、どうやらこの人事には変わってしまった桂場さんが絡んでいるらしい。
ちなみに前週、朋一くんがある判決に異を唱える場面があるようなのですが、前週の朋一くんの言動への報復人事なのかもしれません。
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ヒャンちゃんのモデルは実在なのでしょうか。原爆被害者のための弁護団を設立するということは立派なことだと思います。現在もなお,原爆裁判は続いていることを思いますと、大変な仕事です。誰かがしないといけないことです。しかし,ここに汐見さんが最高裁を辞めて参加するのは,現実だったのかどうか?疑問に思います.理想だけで生活はできませんから、、これは轟さんたちの仕事にも言えると思います。ちょっと現実的すぎるかも知れないのですが、お金にならない仕事ばかりで,生活ができるのかと,余計な心配をしてしまします。ドラマですから、単純化して,理想のみを具体化させているのだとは思いますが。
少年犯罪への厳罰化への要求、この流れに抗する裁判官への露骨な人事異動、尊属殺人判決二審は有罪、果たしてどう決着を着ける?
間違えたついでにこのドラマに対して最後のコメントしときますね、最終週にコメントしたら楽しく視聴なされている方々には目障りかと思われますので
現在ネットでNHKが偏向と叩かれているのも見慣れましたが私個人も多分にそう感じることも少なくないですし、どこかへの忖度も同様です、私自身NHKって「報道・スポーツ・自然・朝ドラ」しか基本見ないのですが報道に対しても最近は疑問です
その背景を省みればこの作品が放送されるのはある意味必然だったのかも、まあ一視聴者として結局一度も見なかったですし(SNSの反応は閲覧していましたが)好きな森田望智さん拝めなかったことが唯一の残念要素です(ですので私にとって森田さんは今でも「全裸監督」「シティハンター」の方です、二役とも香ちゃんだ)
しかし予想を遥かに越えた傾きでしたね、「おむすび」や「ばけばけ」はないと思われますが「あんぱん」もこのノリでやるのという疑念が生まれましたね、日本は謙虚になってずっと謝罪と賠償をアンパンマンを見習いするべきだというような、そんなことは来年の春に考えたらいいがね
取り敢えず再来週から毎朝B’zの主題歌で目覚め環奈ちゃん拝んで癒されようかと、ノンポリドラマ万歳だわさ
すいません、「おむすび」の欄と間違えてコメントしてしまいました
一ノ瀬ワタルさんってホントいい俳優だなあ、悪役を演じてもコメディタッチの善人を演じてもともにサマになってますよね
映画「宮本から君へ」と某転職サイトCMで池松壮亮さんと共演している役のギャップがすごいです
朝ドラは3作目になりますよね、エールではコメディタッチの学生でちむどんでは強面の悪役、今回は多分コメディタッチな役
「サンクチュアリー」も良い作品でしたが、個人的には実写版「あぁ、播磨灘」が制作されるなら主役を演じるのはこの人以外にないと思っています