2025/6/23(月)第13週「サラバ 涙」
あらすじ
終戦から5ヶ月が経過した昭和21年(1946年)1月。国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換がはかられていました。その頃のぶは、病気の回復の兆しが見えず入院している次郎の見舞いのために、海軍病院に通い続けていました。
のぶは次郎の前では明るく振る舞っていたものの、あることを打ち明けました。のぶは教師をやめていたのです。しかし、のぶが教師をやめることを次郎は予測していました。なので次郎は特段の驚きは見せませんでした。
のぶは教師をやめた理由を次郎に語りました。終戦後の登校初日に、それまで教えたことは間違いだったと謝った。あの時の子供たちの眼差しが忘れられない。もう自分には教師を続ける資格などないのだと。
のぶの話を聞いた次郎は言いました。戦争はもう終わった。戦争が終わった後の大事な夢ができたのだと。次郎はその夢を速記で書くものの、のぶはまったく読めませんでした。その数日後、次郎の危篤を知らせる電報がのぶのもとに届きました。
第18週
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感想
戦後編
戦後編が始まりました。
戦後編とは言っても戦争が終わっただけで世の中は混沌としているのでまだまだ平和とは言いきれない状況です。
戦争が終わったものの、のぶちゃんの心は晴れません。
終戦をはさんで価値観が逆転してしまったことで、のぶちゃんは迷いに迷っています。
今週は迷い続けるのぶちゃんの描写がしばらく続くものと思われます。
さて、迷いに迷うのぶちゃんが教師をやめてしまったようです。
子供たちに体操の楽しさを教えるという夢は戦争によって粉々に壊され、そしてその夢をもう一度追う気力すらのぶちゃんは失ってしまいました。
そして、のぶちゃんが教師をやめることを次郎さんは予測していたようです。
次郎さんが戦時中の最後の航海に出発する際、のぶちゃんは次郎さんの言葉に強い調子で異を唱えました。
察しのいい次郎さんは、もしかするとあの時点でのぶちゃんの迷いを見抜いていたかもしれません。
のぶちゃんが必死になって次郎さんの言葉を否定するのは迷いを隠しているのだろうと。
もし次郎さんがあの時点でのぶちゃんの迷いをはっきりと見抜いていたとしたら、あの時すでに次郎さんは戦後になってのぶちゃんは教師をやめるだろう。
そんなふうに予測していたことも考えられます。
そんな、のぶちゃんの良き理解者の次郎さんですが・・・
月曜日からつらい展開が見えてきました。
戸田恵子さんの出演が正式に発表
『アンパンマン』の声優、戸田恵子さんの出演が正式に発表されました。
リーク情報と思われるニュースがそれ以前に報道されていましたが、先週の金曜日に正式な発表が行われました。
戸田恵子さんが演じるのは、高知出身の代議士・薪鉄子。
のぶちゃんを超えるハチキンで、のぶちゃんの人生に大きな影響を与えていくという役どころです。
薪鉄子(まきてつこ)という名前からして『アンパンマン』のキャラクターの誰をモチーフにしたのかは明らか。
鉄火のマキちゃんです。
鉄火のマキちゃんは、平成元年(1989年)放送の「アンパンマンと鉄火のマキちゃん」で初登場したシリーズ初期からの重要なキャラクター。
テーマソングまであるほどの重要キャラです。
男勝りな女の子で、困った人を見かけると助けずにはいられない性格。
かっぱ巻きくんという弟がいます。
戸田恵子さんが演じる薪鉄子が、いつからの出演かはまだ定かではありませんが、次のような場面で登場するのではないかとブログ主は予想しています。
史実では、高知市内の新聞社で働いていたリアルのぶちゃんが同社を退職。
退職後に上京して東京で働くようになります。
その上京のきっかけを作ったのは高知県出身の代議士です。
その代議士がリアルのぶちゃんに対して、東京に来て秘書をやってくれないかと要請。
その要請に応じてリアルのぶちゃんは新聞社を辞めて上京することを決意しました。
リアルのぶちゃんに秘書をやってもらえないかと頼んだ高知県出身の代議士。
この人物を実在モデルにしたのが戸田恵子さんが演じる薪鉄子と思われます。
ドラマの中でも、のぶちゃんが高知市内にある新聞社に採用されるエピソードがすでにアナウンスされています。
ドラマの中ののぶちゃんは、薪鉄子代議士に秘書をやってほしいと頼まれ上京。
そんな場面で登場するのではないでしょうか。
ところで史実では、リアルのぶちゃんに秘書の話があったころ、リアル嵩くんは上京するかどうか迷っていました。
最先端のデザインの仕事をするには東京で働くしかない。
しかし軍隊に入ったことでデザイナーとしてのキャリアに5年もの空白期間がある自分が、競争の激しい東京で通用するのか。
そのような迷いがあったようです。
そんな中でリアルのぶちゃんが、東京で秘書として働くために「先に行って待ってるわ」という言葉を残して上京。
このリアルのぶちゃんの行動に引っ張られる形で、リアル嵩くんはその半年後に上京。
リアル嵩くんの人生が動き始めることになります。
ドラマのストーリーも、以上のリアルストーリーをもとにしたエピソードが展開されるものと思われます。
また仮にそうなったとしたら、戸田恵子さんが演じる薪鉄子は東京編で出番の多いキャラクターになることが予想されます。
のぶちゃんの人生に大きな影響を与えるというキャラ設定なのが薪鉄子。
後半では出番の多い重要なキャラになるのかもしれません。
今週の主なトピック
物語前半の最後の週となる第13週「サラバ 涙」の主なトピックは次の4つです。
1:のぶちゃんが教師を辞める
2:嵩くんの復員と千尋くんの戦死
3:のぶちゃんと嵩くんの再会
4:のぶちゃんが高知新報に就職
【その1】のぶちゃんが教師を辞める
終戦の翌年が描かれる今週は、のぶちゃんの人生が大きく変わる週です。
今週、体操の楽しさを子供たちに教えるという夢を果たすことができなかったのぶちゃんは、教師をやめます。
戦時中に子供たちに間違ったことを教えてしまった。
謝る言葉も見つからない。
今週ののぶちゃんは苦悩を続けるみたいです。
そんなのぶちゃんにさらなる試練が。
なんと次郎さんが亡くなってしまいます。
前週、次郎さんが肺結核を患い入院する場面が描かれましたが、病状はその後も進行。
今週、ついに帰らぬ人となります。
そして次郎さんの死後、節子さんは長男夫婦が暮らす大阪へ。
若松家に縛られる必要なないと節子さんに言われたのぶちゃん。
教師もすでにやめているのぶちゃんの新しい人生が始まります。
【その2】嵩くんの復員と千尋くんの戦死
今週、次郎さんの病死に続いて千尋くんの戦死が明らかになります。
ドラマの中で千尋くんの戦死がアナウンスされるのは嵩くんが復員し柳井家に帰ってくる場面です。
嵩くんは生きて帰ってくることができました。
しかしやっと帰って来れた故郷に千尋くんはもういない。
嵩くんの悲しみ、どれほどのものか。
次郎さんの死、千尋くんの死。
今週は悲しいことが続きます。
しかし、そんな中で朗報がひとつ。
なんと健ちゃんが生きていました。
復員した健ちゃんが御免与にやってきます。
終戦直後の大混乱の中、わざわざ福岡から御免与までやって来る理由がいかにも健ちゃんらしい。
嵩くんに会いたかった、嵩くんと一緒でなくて寂しかった。
それが健ちゃんが御免与にやって来る理由です。
【その3】のぶちゃんと嵩くんの再会
今週、のぶちゃんと嵩くんが4年ぶりの再会を果たします。
最後にのぶちゃんが嵩くんと会ったのは、嵩くんが出征する日でした。
その日以来の再会です。
のぶちゃんが嵩くんと再会するのは、教師をやめ、次郎さんを亡くした後のことです。
すでに教師をやめてはいるものの、のぶちゃんの苦悩は続いています。
生徒に間違ったことを教えてしまったという苦悩です。
そして、そんなのぶちゃんの苦悩を聞かされた嵩くんが答えます。
正義は逆転するから、正義なんて信じてはいけない。
でも、もし逆転しない正義というものが存在するのなら、どれほど時間がかかろうとそれを見つけてみたいと。
それはアンパンマンの正義感の誕生の瞬間です。
そしてのぶちゃんと嵩くんの二人が一緒に追いかけ続ける、これからの二人の人生のテーマになるのかもしれません。
【その4】のぶちゃんが高知新報に就職
物語前半の最後の週となる今週、のぶちゃんが高知新報という新聞社に就職。
物語後半の戦後編の、のぶちゃんが新たに歩む道が確定します。
また、のぶちゃんの高知新報への就職は史実にもとづいたエピソードです。
就職までのプロセスは創作ですが、就職そのものは史実と同じ。
のぶちゃんのこれまでの歩みは、ほとんどが創作ストーリーでしたが、次週以降は史実に近い展開になるようです。
また、史実の中でのリアル嵩くんとリアルのぶちゃんの出会いは、リアル高知新報の職場です。
リアルの二人の出会いは職場恋愛が始まりでした。
高知新報という新しい物語の舞台が登場することで、ドラマの中ののぶちゃんと嵩くんの関係にも大きな変化が生じて来るものと思われます。
第18週
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いつも楽しませていただいています。
第66回のところに、本来ここ(第61回)に載るべき記事があるような気がするのですが
朝蔵さんこんにちは。(お久しぶりです)
ほぼ毎日のブログ更新、本当にお疲れ様です。
今日の放送回(第61話)のあらすじ&レビューが、第66話(来週放送予定)の欄に入力されていますね…。
のぶちゃんが戦後に、「私は日本が勝つと信じていた。子供たちに間違ったことを、教えてしまった」と苦悩する姿は、
エールで裕一さんが戦後に「自分の作った曲でたくさんの若者を死なせてしまった」に重なりますね。
次郎「やっと終わったがやき・・・・・これからの話を・・・・。」
何でこうやって前向きに生き直そうとしている人が・・・・と思ってしまいました。
名乗る程の者ではございません様。 新しいヤマトの方は今までちゃんと見てなかったです。これから追いかけて見てみます。いつも通う全国チェーンの理髪店に新ヤマトのポスターが一時貼ってあったので気にはなってたのですが。(スポンサー或いは協賛?)余談ですが、今回アメリカがイランに投下した爆弾は「シン・ゴジラ」でアメリカ空軍がゴジラを攻撃に使って失敗したのと同じ物ですよね?
なのであまり効果無かったような気がする。
のぶ「おなかを空かせた子供らあに・・・・・。」
のぶ「子供らあに間違ったことを・・・・。」
のぶちゃんの胸の内にどれだけ複雑な思いが流れていたのでしょう。
おなかを空かせた子どもたちが盗んだ芋を分け合って食べる姿を見て、「手を差し伸べてやれるのはどんな人なのだろう・・・・・。」という想いもよぎって、それがあのヒ―ロー像のヒントに・・・・と勝手に考えてしまいました。
闇市で、買った芋を子供たちに奪われる、取り戻そうとするが、飢えて芋を貪る子供たちの姿に、教え子の姿が重なり、立ち尽くす事しかできないのぶさんだった。「やっぱりそうか。」次郎さんは教師をのぶさんが辞めた事を察していたが、理由が違っていた、違った意味で深刻だった。終戦前後にヒロインの伴侶が亡くなるのは「ブギウギ」もでしたね。のぶさんに速記を教えようとする次郎さん、まさか、速記の教本がのぶさんへの遺産になろうとは。