2025/7/18(金)第16週「面白がって生きえ」
あらすじ
釜次の葬儀が営まれる中、草吉が6年ぶりに朝田家に姿をあらわしました。草吉は釜次との再会を楽しみにしていました。それ故に釜次の死は草吉にはショックでした。羽多子の強いすすめで朝田家に泊まった草吉は翌朝には姿を消していました。
葬儀が終わり出社したのぶは東海林から思いがけないことを言われ動揺を隠せませんでした。東海林はのぶに言いました。のぶは記者には向いていない。のぶの記事は半分以上が子供に同情する記事で客観性がないと。
その日の夜、眠れなくなったのぶは次郎や釜次の言葉を振り返っていました。そして、「助けたい人がいるのなら遠いところまで走って行け」という言葉を思い出したのぶはある決意を固めると朝田家を訪問しました。
のぶは朝田家の家族と焼香に来た嵩に対して、東京に行って薪鉄子の下で働くと宣言。その時、のぶは懐かしい香りに気がつきました。草吉がとうもろしの粉とさつま芋を闇市で手に入れ、釜次の窯であんパンを焼き上げていたのです。
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感想
東海林さん
のぶちゃんがカマジイの葬儀で会社を休んでいる間、東海林さんは考え続けていたに違いない。
のぶちゃんは新聞記者として会社に残るよりも薪先生の下で働いた方が本人のためになるに違いないと。
そう考える一方で東海林さんはのぶちゃんを手放したくはない。
部下思いの東海林さん、部下のために何が一番最善の道なのかを悩みに悩んでいたようです。
そして苦渋の決断を下したのでしょう。
のぶちゃんの将来のためにも、のぶちゃんを東京に行かせようと。
東海林さんの部下思い、泣かされます。
さて、カマジイの葬儀が終わりのぶちゃんが出社。
その後に出社してきた東海林さんの表情に「苦渋の決断」をしたことがはっきりと見えました。
お前は記者に向いていないと突き放すようなことを言う東海林さん。
どれほど辛い気持ちであの言葉を放ったのか。
今回、東海林さんの本心までは描かれませんでしたが、本心の描写がなくても東海林さんの気持ちがわかり過ぎるぐらいわかりました。
ヤムおじさん
ヤムおじさんが戻ってきました。
朝田家にスキップしながらやって来たヤムおじさんの第一声は「よ、じいさんいるかい?」でした。
かつてヤムおじさんが朝田家にいた頃、一番仲の悪かったカマジイが今ではヤムおじさんの一番好きな人に。
再会を楽しみにしていたんでしょう。
カマジイが作った窯を撫でまわしたり頭を下げたり。
ヤムおじさん、口ではカマジイに憎まれ口ばかり叩いていましたが、カマジイが大好きでカマジイの仕事を尊敬もしていたらしい。
しかし、朝田家にやって来たとき、よりによってカマジイの葬儀が営まれていました。
ヤムおじさんの第二声は「ひでえじゃねえかよ」
この第二声に泣かされました。
ヤムおじさん、どれだけ悲しかったことか。
そして、相変わらずヤムおじさんの言葉に耳を貸さない羽多子さん。
ヤムおじさんを強引に朝田家に泊めました。
ヤムおじさん、羽多子さんにだけはかなわない。
ところが翌朝には姿を消すヤムおじさん。
事前に発表されていたストーリーはここまで。
なのでブログ主はヤムおじさんは再びどこかに行ってしまうものと考えていました。
ヤムおじさんが御免与に戻ったのは、カマジイと喧嘩しながらジジイになろうと思っていたからに違いない。
でもカマジイはもういない。
カマジイがいない御免与はヤムおじさんには寂し過ぎるのだろうと。
ところが・・・
ヤムおじさんが姿を消したのはあんパンの資材を手に入れるためでした。
振り返ってみると以前も似たような場面がありましたね。
ある朝、姿を消したヤムおじさんが、実はあんパンを焼くための道具を探しに行っていただけだった、そんな場面が。
戻ってきたヤムおじさん、相変わらず嵩くんをいじる。
誰だっけこいつ?と見え透いたウソを言ったり。
また線路で寝るのか?と突っ込んだり。
そして最後の「ほいたらね」はカマジイの声。
ヤムおじさんとの再会をあの世で心から喜んでいるようでした。
嬉し過ぎるエンディングで一週間が終わりました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
7月11日追記
カマジイとのお別れが確定です。
前回、カマジイの最期が描かれ今回が葬儀です。
ヤムおじさん
ヤムおじさんが御免与に戻ってきます。
しかし、その翌朝にはまたしても姿を消すヤムおじさん。
これはブログ主の予想ですが、前回のうちに釜次さんは最期を迎える。
その直後に朝田家に姿を現すヤムおじさん。
しかし、そこにカマジイの姿はない。
御免与でカマジイと一緒にジジイになるつもりだったヤムおじさんは、そっと御免与を去って行く。
そんな展開になるのかもです。
のぶちゃん上京のフラグ
本作『あんぱん』第一回、中高年期ののぶちゃんと嵩くんが暮らしていたのは高知ではなく東京です。
史実では、リアルのぶちゃんとリアル嵩くんの二人は昭和22年(1947年)から東京で共同生活を開始。
そして昭和24年(1949年)、リアルのぶちゃんとリアル嵩くんは結婚します。
二人が一緒に過ごした人生の時間のほとんど大部分は東京が舞台。
ドラマの中でも、のぶちゃんと嵩くんの東京での生活のフラグが立ち、いよいよ「アンパンマン」誕生までのストーリーが本格的に始まります。
そのフラグが今週立つはずです。
フラグが立つのは、今週(または前週)から登場する新キャラ・薪鉄子の存在です。
今週、「月刊くじら」編集部の面々は特集記事を作るために東京へ取材旅行に行きます。
その際、取材対象の一人が高知出身の代議士・薪鉄子です。
どうやら薪鉄子はのぶちゃんの速記スキルに強い関心を示すらしい。
そして、のぶちゃんの速記スキルに強い関心を示す薪鉄子は、今週のどこかのタイミングでのぶちゃんをスカウトするものと思われます。
この薪鉄子によるスカウト、これがのぶちゃんと嵩くんの東京での生活のフラグです。
しかし、薪鉄子からのスカウトがフラグになるのは、のぶちゃんがそれを受け入れることが前提です。
のぶちゃんがスカウトを断ればフラグは成り立ちません。
薪鉄子からのスカウトに対してのぶちゃんはどのような反応を示すのか。
その答えは次週の展開にあらわれています。
次週ののぶちゃん
今の時点でわかっている次週ののぶちゃんの動向は次のとおりです。
・高知新報を退社する
・上京する
・東京で薪鉄子から孤児の調査を命じられる
以上のことから、のぶちゃんが次週には高知を離れ東京に移り住むことは確定です。
しかし、のぶちゃんだけが東京に行くのでは、のぶちゃんと嵩くんの東京での生活のフラグにはなりません。
嵩くんはどうなるのか?
嵩くんの今後を暗示するフラグは、次週のぶちゃんが高知新報を退社する場面で立つはずです。
のぶちゃんが高知新報を退社し東京に向かう間際、のぶちゃんは嵩くんに次のように言うのだそうです。
「先に東京に行って待っている」
こののぶちゃんの言葉によって、のぶちゃんと嵩くんの東京での生活が誰の目にも明らかになるはずです。
【史実】リアルのぶちゃんが上京するまで
史実の中でリアルのぶちゃんが上京するまでの経緯は次のとおりです。
高知県出身の代議士が、秘書をしてくれないかとリアルのぶちゃんに打診。
リアルのぶちゃんはこのオファーを快諾し上京を決意します。
ちなみに、リアルのぶちゃんが上京しようと決意した頃、すでにリアルのぶちゃんとリアル嵩くんは交際を始めていました。
では、リアルのぶちゃんはリアル嵩くんと別れてでも上京するつもりだったのか。
実は、史実の中のリアルのぶちゃんは高知を去り東京に旅立つ際にリアル嵩くんに対して次のような言葉を残しています。
「先に行って待ってるわ」
リアルのぶちゃんは、リアル嵩くんが東京に来ることをわかっていたようです。
では、どうしてリアル嵩くんが上京を考えていることがわかったのか。
当時、リアル嵩くんは新聞記者や雑誌の編集者ではなく、デザインの仕事に復帰したいと考えていました。
そしてデザインの仕事を本格的にするには東京しかないとも考えていました。
しかし、リアル嵩くんのデザインのキャリアには、軍隊生活による五年のブランクがあります。
このブランク故に、リアル嵩くんは上京を躊躇していました。
上京を躊躇するリアル嵩くんの背中を押すために、リアルのぶちゃんはひと足さきに上京した。
そんな説もあります。
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今頃、気が付いたのですが、八木さんの引用した「どん底」の一節は、釜じいの遺言と繋がっていたのですね。思えばこの朝ドラもあと二か月、東京編での新しい展開に期待です。
間違い「月刊 くじら」でした。
ヤムおじさんと釜じいとの悲しい再会。挨拶もせずにまた風来坊。編集長の思わぬ叱責。なんかのぶさんを東京に行かせる為の芝居のようにも思えるけど。あれ、ヤムおじさん。あんパン焼きに帰って来てくれた。代用品でも一流の味。流石。でも高知新報エースが抜けて大丈夫?
次週予告よりも来週月曜日の朝にどのような選挙結果報道をすんだろうということの方がごっつ楽しみだわ、まあおもっくそ笑わせて下せえ公共放送様
今週は東京取材中にのぶちゃんが借金取りの写真を撮って「新聞に載せますよ」と啖呵を切る場面と、薪先生が賭けマージャンで勝ったら条件を飲ませると言う場面があり、いずれも虎に翼へのオマージュに見えた
「葬儀が終わり、シュッしあのぶは」???
もしかして、「葬儀が終わり、出社したのぶは」の打ち間違いでしょうか?
あらすじ部分、シュっあしとなっており誤字があります。