2025/9/2(火)第23週「ぼくらは無力だけれど」
あらすじ
独創漫画派のメンバーたちが世界旅行に出かけたことを健太郎から知らされ、嵩は自分が誘われなかったことにショックを受けました。
のぶはその話をメイコから聞きました。
そして嵩の気持ちを思うと、のぶは腹を立てずにはいられませんでした。
嵩を案じるのぶに、嵩はこんなことで落ち込んでいる自分が情けないと言いました。
するとのぶは、嵩の腕をつかみ部屋の外に引っ張り出し・・・
一方、蘭子の部屋に八木が訪ねてきました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
嵩くんの漫画『ボオ氏』
今週、嵩くんはようやく代表作と言えるような漫画を生み出します。
漫画のタイトルは『ボオ氏』です。
『ボオ氏』とは、「帽子」と「某氏」を掛け合わせた言葉。
今週、のぶちゃんが漫画コンクールが開催されているのを発見。
嵩くんにエントリーするようにすすめます。
のぶちゃんにすすめられるまま、嵩くんはエントリーを決意。
しかし、エントリーはしたものの漫画のアイデアが全く浮かんでこない日々が続きます。
悩みに悩む嵩くん。
そんなある日、のぶちゃんが結太郎さんの形見の帽子をかぶっている姿を見ていて「ボオ氏」というキャラクターをひらめく。
以上のような展開の中で漫画『ボオ氏』が誕生します。
結太郎さんの帽子は本作の第1週から重要なキーアイテムとして繰り返し登場してきました。
ある時は羽多子さんたちが敬礼する対象に。
ある時はカマジイが息子を偲ぶために。
またある時は、のぶちゃんがお父さんとの思い出に浸るために。
そんな重要なアイテムが嵩くんの最初の代表作のアイデアとして回収されるとは。
とっても粋な展開です。
「ボオ氏」というキャラクター
上に述べましたが、「ボオ氏」というキャラクターはのぶちゃんが結太郎さんの帽子をかぶりながら掃除機をかける姿を見て着想を得ました。
おそらくのぶちゃんは最初のうちは普通に帽子をかぶっていたのでしょう。
しかし掃除機をかけるなどして動きまわっているうちに帽子がずり落ちてきて、目深にかぶるような状態に。
帽子で顔が見えなくなったのぶちゃんを見た嵩くんが思いついたキャラ。
それは、顔が見えないので正体が分からない。
正体が分からないから「某氏」。
帽子をかぶっている正体不明のキャラ『ボオ氏』です。
この漫画『ボオ氏』が漫画コンクールで最高賞の大賞を受賞。
嵩くんの漫画初めて認められる記念すべき瞬間が今週描かれます。
【史実】漫画『ボオ氏』
ドラマの中で描かれる漫画『ボオ氏』は史実をモチーフにしたエピソードです。
史実の漫画『ボオ氏』は下記のとおりです。
昭和40年(1965年)『週刊朝日』が漫画賞を開催しました。
二年前に休刊になった『週刊朝日』です。
この漫画賞の優勝者は賞金100万円。
令和の今では1000万円ほどの価値でしょうか。
巨額の賞金に加えて『週刊朝日』で半年間にわたって連載できるオプションまでついていました。
しかも募集対象はプロアマ問わず。
広く才能を探し求めていたのでしょう。
この「プロアマ問わず」という条件が、リアル嵩くんに迷いを生じさせたようです。
リアル嵩くんももちろん応募はできます。
しかし、もし落選してしまったら。
さらに入選者がアマチュアだったとしたら。
それはプロ漫画家でありながらアマチュアに敗北したことを意味します。
リアル嵩くんは、プロ漫画家でありながら落選して人に笑われるのが怖かったのです。
迷った末にリアル嵩くんはエントリーを決意しました。
ドラマの中でも再現される「某氏」と「帽子」をかけ合わせたキャラクター「ボオ氏」が主人公の四コマ漫画を半年分の24個書き上げたそうです。
そしてエントリー。
リアル嵩くんの「ボオ氏」は最高賞に当たるグランプリを受賞し、これを機にリアル嵩くんの漫画家としての評価も一気にアップ。
漫画『ボオ氏』はリアル嵩くんの漫画家としての転機となりました。
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