2025/9/9(火)第24週「あんぱんまん誕生」
あらすじ
映画『千夜一夜物語』が公開され大ヒットとなりました。
映画がヒットしたお礼をしたいという手嶌は、嵩にある提案をしました。
そんな中、柳井家に女性編集者・詩織が訪ねて来ました。
その編集者は次回作を書いてほしいと嵩に依頼。
次回作はなんでも大歓迎するという編集者の言葉を聞いたのぶは、あるものを思い出しました。
そしてのぶは『アンパンマン』の原稿を差し出すと、最後まで読むだけでも読んでほしいと編集者に迫りました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
前週から今週にかけて嵩くんは手嶌治虫からの要請を受けてアニメ映画『千夜一夜物語』の仕事にかかわります。
本作制作にあたり史実ではどのような出来事があったのか?
そもそもアニメ映画『千夜一夜物語』とはどのような作品だったのか?
以下にまとめてみました。
リアル嵩くんを引き入れた人物
リアル嵩くんをアニメ映画『千夜一夜物語』の美術とキャラクターデザインに推薦したのはアニメ監督として知られる杉井ギサブロー氏です。
杉井ギサブロー氏は本作には原画担当として参加していました。
そして大人向けのアニメとして企画された本作なら、キャラクターデザインは大人向けの漫画家としてすでに名前が知られていたリアル嵩くんが最適と推薦。
杉井ギサブロー氏の推薦が受け入れられ、リアル嵩くんはアニメの背景美術やキャラクターデザインの他、ストーリーボードの一部も手掛けました。
『千夜一夜物語』製作までの経緯
昭和42年(1967年)洋画配給会社の日本ヘラルドが虫プロに作品製作を打診。
日本ヘラルドと虫プロは、セクシーな場面が含まれる大人向けのアニメーション作品を製作するという方針を決定。
企画はすべて虫プロに任されました。
虫プロは当初、中世の占星術師・ファウスト博士のアニメ化を企画。
しかし、昭和42年(1967年)に米国ハリウッドで『ファウスト悪のたのしみ(Doctor Faustus)』というファウスト博士を題材にした映画の公開が決定。
そのためファウスト博士のプランは中止。
最終的に『千夜一夜物語』がアニメ化の題材として選ばれました。
『千夜一夜物語』の興行成績
本作の製作の日本ヘラルドと虫プロとの間の契約は、虫プロ側に不利な条件で交わされていました。
製作前の段階で1億円の配給収入があっても虫プロは赤字が確定していました。
それでも手塚治虫氏は製作を決定。
劇場公開されると本作は大ヒットし配給収入は2億9000万円を記録。
公開された昭和44年(1969年)の邦画の興行成績第5位。
邦画と洋画を合わせた興行成績ランキングにおいても『チキ・チキ・バン・バン』に続いて第7位。
これほどのヒットにもかかわらず虫プロは最終的に赤字でした。
『千夜一夜物語』公開後
昭和45年(1970年)、『千夜一夜物語』の大ヒットを受け日本ヘラルドと虫プロは第2作の大人向けアニメ映画『クレオパトラ』を製作。
続いて第3作目となる大人向けアニメ映画『哀しみのベラドンナ』を製作。
しかし『哀しみのベラドンナ』は失敗に終わり虫プロ倒産のトリガーとなりました。
『千夜一夜物語』あらすじ
主人公は貧乏な水売り商人・アルディン。
アルディンは奴隷市場で売られていた美女・ミリアムに恋をし彼女を誘拐。
アルディンとミリアムを奪い愛を育み一児をもうけるものの、ミリアムは官吏バドリーに捕らわれ出産直後に死去。
失意のアルディンは漂泊の末に魔法の船を得て巨富を築き、シンドバッドと名乗る。
15年後に帰郷したアルディンは成長した娘ジャリスと再会。
王位を得るも放蕩を重ね、近親の罪に問われるが魔女の助けで難を逃れ、仇敵バドリーは討たれる。
やがて王位を追われ、すべてを失ったアルディンは再び旅人として歩み出す。
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