2025/8/25(月)第22週「愛するカタチ」
あらすじ
昭和41年(1966年)4月。嵩はあんパンを配る太ったおじさんの漫画を出版社に持ち込むものの、どこにも認めてもらえず落ち込んでいました。しかし、のぶだけはそのおじさんの絵が嵩らしくて好きだと言って励ましました。
そんなある日、嵩はカフェで女性と打ち合わせ中にメイコと遭遇。嵩はここで打ち合わせしていたことはのぶには内緒にしておいてほしいとメイコに口止めしました。その一ヶ月後。のぶの誕生日を迎え、柳井家でお祝いが開かれました。
お祝いにやって来たメイコは嵩に口止めされたことをのぶに打ち明けました。メイコからその話を聞かされたのぶは激しく動揺。そこに嵩が帰って来ました。嵩は自費出版した詩集をのぶにプレゼント。カフェでの打ち合わせはその詩集を作るためでした。
のぶを感激させた嵩の詩集は八木の目にも留まりました。八木は嵩の詩集を絶賛し、もっと詩を書けと嵩に強くすすめました。そして嵩の詩とイラストを湯呑みと皿に入れた製品を作ると決めた八木は、さっそく手配を始めました。
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感想
前週、アンパンマンの原型が誕生するものの、アンパンマンは誰にも相手にされず。
健ちゃんもたくちゃんも否定的。
のぶちゃんだけはとっても気に入っている様子でしたが。
そんなわけでアンパンマンの原型の話はそれっきりでおしまい。
アンパンマンが日の目を見るのはまだしばらく先のようです。
メイコちゃん
話は一転して自費出版して詩集へ。
しかし詩集の話の前にちょっとしたトラブルが発生。
それにしてもメイコちゃん早まりましたね。
でもあの状況では「密会」と誤解してしまっても仕方ないかな。
嵩くん、ここでバレたら元も子もないなんて「密会」相手の女性に言ってるし。
喫茶店での「密会」現場を目撃してしまって以来、メイコちゃんはずっとモヤモヤする日々を続けていたのでしょうか。
そしてついにのぶちゃんに暴露してしまう。
その時ののぶちゃんの反応と言ったら・・・
先日の三人の女性に囲まれた嵩くんの姿を見てしまったときののぶちゃんを超えました。
オレンジジュースをグッと飲み干し冷静さを保とうと必死すぎるのぶちゃん。
よくキレずにすみました。
一方のメイコちゃんはすぐに自分がやらかしてしまったことに気がついて謝罪しましたが、メイコちゃんまだ何か抱えていそう。
健ちゃんの帰りが遅いのでケンカもできないと言ってましたが・・・
詩集
嵩くんが「密会」していた女性は蘭子ちゃんが嵩くんに紹介した編集者でした。
蘭子ちゃんが紹介した女性であること。
そして蘭子ちゃんも今日まで内緒にしていたこと。
これらによって嵩くんの潔白は証明されたました。
一時は血が頭にのぼったであろうのぶちゃんは一転して幸せいっぱいの気分に。
シャボン玉が舞う演出が美しくて見惚れました。
嵩くんが「日付のない日記」を書いていると言ったときも家の外ではシャボン玉。
見事な回収でした。
その詩集はメイコちゃんと蘭子ちゃんの手にも渡り、八木さんの会社の面々も読むことに。
そして八木さん、嵩くんの詩集を大絶賛。
八木さん、待ちに待った日がやってきたと言わんばかりの嬉しそうな表情。
勘弁してくださいよと言われても勘弁しないと言い切る八木さん。
その八木さんがまた新しいことを仕掛けるようです。
今週の主なトピック
第22週「愛するカタチ」の主なトピックは次の4つです。
1:嵩くんが詩集を出版
2:小学生の少女・中里佳保
3:ラジオドラマ『やさしいライオン』
【その1】嵩くんが詩集を出版
前々週と前週で詩人としての才能があることが判明した嵩くん。
今週、嵩くんは詩集を二冊出版します。
一冊目は自費出版です。
タイトルは『ぼくのまんが詩集』。
自費出版なので本屋さんの店頭に並ぶことはありません。
前々週では漫画家は漫画を描くべきだと言って作詞を拒んだ嵩くんが、お金をかけてわざわざ詩集を自費出版する理由は今のところ不明。
しかしこの自費出版は商業出版のきっかけになります。
嵩くんの詩人としての才能を誰よりも早く見抜いていたであろう八木さんが、嵩くんに商業出版しないかと提案します。
八木さんの会社が出版部を新設しての出版です。
八木さんの提案を嵩くんは受け入れ、出版される詩集のタイトルは『愛する歌』です。
【その2】小学生の少女・中里佳保
嵩くんの初の商業出版による詩集『愛する歌』は大ヒット。
この詩集の大ヒットによって、嵩くんは思いがけない出会いを経験します。
詩集によって救われたという女の子が登場。
その名は「中里佳保」。
間違いなく本作の脚本家・中園ミホさんの幼少期を投影したキャラでしょう。
ちなみに中園ミホさんは10歳のときにお父上を亡くし、その時の深い悲しみを救ってくれたのがリアル嵩くんの詩集でした。
一方、ドラマの中に登場する佳保ちゃんも10歳。
そして、嵩くんの詩集が出版された頃に最愛の父を亡くし悲しみの中にいるという設定です。
脚本家が自分の幼少期をドラマの中に再現するというレアな場面が今週登場します。
【その3】ラジオドラマ『やさしいライオン』
今週、嵩くんはラジオドラマの脚本を一晩で仕上げてほしいと頼まれます。
その仕事を引き受けた嵩くんは、以前何かの機会に書いたことがある『やさしいライオン』というストーリーを書き直して完成。
『やさしいライオン』は無事に放送され、その放送はあの手蔦治虫も聴いていたという思わせぶりなところで今週は終了。
『やさしいライオン』はクライマックスに向けての新たなストーリーが始まるサインなのかもしれません。
ところで史実では『やさしいライオン』は『アンパンマン』誕生のきっかけとなっています。
いよいよ『アンパンマン』誕生のストーリーが始まるのかもしれません。
『やさしいライオン』あらすじ
史実では『やさしいライオン』ラジオドラマとして放送されヒット。
ヒットを受けて同名タイトルの絵本も出版されました。
絵本『やさしいライオン』のあらすじは次の通りです。
親を亡くしたライオンの子供・ブルブルは、犬のムクムクに育てられます。
ブルブルは優しいライオンに成長するものの、サーカス団に売り払われ母親として育ててくれた犬のムクムクと離れ離れに。
数年後、ブルブルはサーカス団の人気者。
そんなある日、ブルブルはムクムクの子守唄を耳にしました。
ムクムクを探すために檻を抜け出すブルブル。
ブルブルはムクムクと再会できるものの、警官隊はブルブルに対して射撃を開始・・・
そんな悲しいストーリーです。
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そういえば確かに、私の中ではやなせたかしさんのイメージは漫画家というより、詩人でありイラストレーターですね。
中学生の時に買ったやなせさんの詩とイラストの入った陶器製のコップと、リロリロと可憐な音のする円筒形のチャイムは、まだ手元にあります。
そうか。
あのコップやチャイムは、リアル八木さんの会社が作っていたのかもしれません。
小さな詩集も何冊も買いました。
やなせたかしさんの詩に木下牧子さんが曲を付けた、「女声・同声合唱による10のメルヘン 愛する歌」は、私が所属するコーラスグループの愛唱歌で、何度も舞台で歌っています。
…とこんなことを書いていると、嵩くんはまたまた落ち込んじゃうかもしれませんね(笑)
九州コットンセンターで、粕谷さんが八木社長のことを「八木」と呼び捨てにしてました
軍隊では上官だったし、もしかしたら年上なのかな?
でも、八木さんも遠慮なくタメ口で次々と指示します。まあ社長ですから笑
フラットな社内の雰囲気が何か素敵でした
それにしても最近の八木さんは、昔と違って明るくて生き生きしてます
戦後20年経って、商売も順調で、というのもあるのでしょうが、可愛らしい商品を扱っているうちに本人も癒やされたのでしょうか?
沈着冷静な八木さんですが、それは過酷な時代を生き抜く為の鎧のようなもので、本来は詩をこよなく愛するロマンチストなんですよね
嵩さんは、今ならマルチな才能の持ち主として高く評価されたと思うのですが、当時は本人も本業が芳しくないので自分を卑下し、周りも使い勝手の良い便利屋としか見ていなかったのが悲しいです。
今日のつまんない誤解のやり取りと今週の脚本家の私的エピソードっている?
そんなことなら宮城まり子さんモデルの方をもう少し取り上げて欲しかったわ
というか、宮城まり子さんヒロインの朝ドラ見たいわ、宇野千代さんモデルのヒロインが制作されるなら宮城まり子さんでもアリでしょう
数年後にすっかり大人の女性になった久保ちゃんで希望
アニメや特撮でマンガ家の先生方が作詞していたケースは少なくなかったです、やなせ先生を始め石ノ森先生と藤子不二雄先生(F先生・A先生合わせて)の作詞が多いです
梶原先生や小池先生など原作者が作詞していたケースも当然多いですが、流石に文筆家ですね、歌詞に捻りがあるかと(個人感)
逆にマンガ家の先生方の歌詞は捻りこそ少ないですがストレートに主人公キャラの魅力が終始伝わります、個人的にはA先生作詞の「ユカイツーカイ怪物くん」が好きですね