2025/9/23(火)最終週/第26週「愛と勇気だけが友達さ」
あらすじ
のぶは写真屋でうれしい話を聞いたと言って、息をはずませながら帰ってきました。
一方、アンパンマンには何かが足りないと感じていた嵩は、足りないものは何かに気づき悪役を描き始めました。
それから2年。
バイキンマンは愛すべき悪役として子供たちの間で人気のキャラクターになっていました。
そんなある日、蘭子は嵩にばいきんまんが生まれた理由を尋ねました。
嵩が蘭子に答えるのを横で聞いた八木は、嵩の答えに押し黙ってしまい・・・
それ以降も嵩は新しいキャラクターを次々と生み出していきました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
最終週となる今週の最大のトピックの一つは『アンパンマン』のテレビアニメ化です。
あんパンを配る太ったおじさんというキャラの原型が誕生して以来、なかなか日の目を見ることが出来ずにいたアンパンマン。
嵩くんの大事なヒーロー・アンパンマンがついに大ブレイク寸前のところまで来ました。
今週、『アンパンマン』のテレビアニメ化が実現するまでが描かれるのです。
『アンパンマン』のテレビアニメ化
『アンパンマン』のテレビアニメ化を持ちかけてくるのはテレビプロデューサーの武山恵三という人物です。
しかし、どうやらテレビアニメ化を提案されたのはこれが初めてのことではないらしい。
というのも、嵩くんは武山氏からのテレビアニメ化の提案をキッパリ拒絶します。
何故なら、それまでもテレビアニメ化の提案が持ち込まれたものの、テレビ局側から改変が求められたからです。
テレビアニメ化による大ブレイクのチャンスと、自分の作品の価値。
嵩くんは後者を守り抜く選択をし、そのためテレビ局側からの改変を想定して嵩くんは武山氏からの提案も拒みます。
ところが武山氏のアンパンマン愛は本物だったらしい。
売れそうだからテレビアニメ化を提案したのではなく、アンパンマンが好き過ぎてテレビアニメ化を提案します。
武山氏のアンパンマン愛を見抜くのはのぶちゃんです。
のぶちゃんは武山氏のアンパンマン愛を信じることにし、嵩くんを説得。
嵩くんはテレビ局も武山氏も信じないものの、のぶちゃんの言葉を信じてテレビアニメ化を受け入れる。
今週、そんな展開が描かれます。
【史実】テレビプロデューサー
史実で『アンパンマン』のテレビアニメ化を実現に導いた人物の名は武井英彦氏。
ドラマの中に登場するテレビプロデューサーの武山恵三とは名前の最初の一字「武」が一致していますので、実在の人物をモチーフにしているのでしょう。
武井英彦氏は日本テレビのプロデューサーでした。
ある日、武井氏は息子が通っている幼稚園であることに気がつきました。
その幼稚園には絵本がたくさんありました。
そんな中で一冊だけ突出して傷んでいる絵本がありました。
武井氏が、その一冊だけどうして傷んでいるのかと尋ねると幼稚園の先生が答えました。
子供たちの間でその絵本が大人気で、みんながその本を読みたがるので、その本だけが傷んでしまうのだと。
ちなみにこの人気の絵本が『アンパンマン』でした。
幼稚園で聞かされた武井氏は早速『アンパンマン』に次いての調査を開始。
売れそうなものへの嗅覚のするどさ、売れそうだと分かるとすぐに調査を始める行動力。
さすがテレビプロデューサーです。
【史実】『アンパンマン』のテレビアニメ化
武井は『アンパンマン』をテレビアニメ化するにあたり課題となることも理解していました。
アニメを制作するは多額の費用がかかる。
ところが、幼稚向け番組はスポンサーが集まりにくいという厳しい現実がある。
そのため、アニメ制作に必要な資金が集まらないという課題です。
そこで武井氏は、日本テレビの子会社に声をかけることでアニメ制作に必要な資金を集めることに成功。
また、あるアニメ製作会社が『アンパンマン』に注目していることを聞きつけた武井氏は、その会社からも出資を引き出すことに成功。
こうして『アンパンマン』のテレビアニメ化は実現にこぎつけることができました。
ところで、もし『アンパンマン』のテレビアニメ化をするのがNHKであれば、制作資金の問題はなかったはずです。
実は『アンパンマン』のテレビアニメ化の企画はNHKにも持ち込まれていました。
その際、最終選考の二作品のうちの一作品になるものの、『アンパンマン』は選考対象とならず。
最終的に選考されたのは『アニメ三銃士』でした。
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