リヨの恋を応援するサワ / ばけばけ 54回
2025/12/11(木)第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」
あらすじ
胸の中のモヤモヤの正体が分からないままトキはサワを訪問。するとそこに司之介が合流。しかし、サワが司之介とともにリヨの恋を応援する姿を見て、トキの胸の中のモヤモヤはますますひどくなりました。
一方、ヘブンは自分の過去の過ちをリヨに語り続けていました。ヘブンは白人と黒人の混血女性マーサとの違法な結婚をしたことで新聞社を解雇。さらにマーサが傷害事件を起こしたことで結婚は破綻しました。
ヘブンはリヨに告げました。自分の居場所を自分で手放してしまった。だから、もう自分の居場所を見つけることができないのだと。ヘブンは人と深く関わることはやめ通りすがりの人間として生きると決めたとリヨに告げ、プロポーズを断りました。
その日、ヘブンは憂鬱な表情を浮かべて帰宅しました。そしてヘブンはリヨから贈られたメジロを鳥籠から逃がしました。そのヘブンの様子を見てトキは察しました。ヘブンとリヨの関係が終わったことを。
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感想
ヘブンさんの過去
前回に引き続き語られたヘブンさんの過去。
前回は新聞社の中でヘブンさんは将来を期待される新進気鋭の新聞記者でした。
翌月には新聞協会の映えある賞の受賞も決まっていました。
しかし状況は一転。
今回はヘブンさんの過去語りはヘブンさんが新聞社を解雇される場面からスタート。
前回、ヘブンさんをあれほど称えていた上司は、ヘブンさんに対して手のひらを返すような姿勢を示しました。
ここまでは想定内。
しかしマーサさんが傷害事件まで起こしてしまう。
マーサさんが傷害事件を起こしたなんて嘘だと信じたかったヘブンさん。
しかし血のりがついたままのマーサさんの服を見て、マーサさんが実際に起こしたことを理解するヘブンさん。
しかも血の量から考えてかなり大きな騒動を引き起こしたのでしょう。
そしてついに結婚は破綻。
過去の話はここまで。
ヘブンさんはこれまで何度か自分自身のことを「通りすがりの異人」と表現しました。
そのように表現したことも今回明らかになりました。
自分の居場所を持つことに対してトラウマを抱えることになってしまったらしいヘブンさん。
そのトラウマを理由にしてヘブンさんはリヨちゃんからのプロポーズを断りました。
リヨちゃんの恋が終わった瞬間でした。
江藤知事はほっと胸をなでおろしたのではないでしょうか。
もちろん娘の悲しむ顔を見るのはおつらいでしょうが。
「通りすがりの異人」
リヨちゃんの恋は終わりました。
ヘブンさんとリヨちゃんの関係の描写も今回で終わりでしょう。
そこで気になるのが「通りすがりの異人」というヘブンさんのアンデンティティです。
居場所を決めるのが怖い。
だから「通りすがりの異人」として生きていくことを決めたヘブンさん。
イライザさんとの関係はどのように考えているのか。
その先で、トキちゃんと結婚し日本に帰化すると決める際、ヘブンさんは「通りすがりの異人」への決意とどう向き合うのか。
この点が年内の放送の見どころかもです。
リヨちゃんの実在モデル
今回でリヨちゃんの恋は終わりおそらくリヨちゃんもドラマから退場するものと思われます。
ところでリヨちゃんというキャラクターには実在モデルがいたことをブログ主は最近になって初めて知りました。
江藤知事の実在モデルが籠手田安定知事であることは当ブログでも述べました。
リヨちゃんの実在モデルは籠手田知事のご令嬢の淑子さん。
籠手田知事はラフカディオ・ハーンのために茶席を設け、その席でご令嬢の淑子さんが琴の演奏を披露。
淑子さんはラフカディオ・ハーンに一目惚れ。
ほどなくして二人は交際することになりました。
そんな中でラフカディオ・ハーンは寒さで体調を損ねて寝込んでしまい、淑子さんが見舞いの品の一つとして贈ったのがウグイスでした。
しかし二人の関係はそれ以上には発展しませんでした。
その理由はすでに不明になっているようです。
ただし実在の淑子さんはドラマの中のリヨちゃん以上に気性の激しい女性だったようです。
県議会に乱入するなどトラブルメーカーとしても知られていたようです。
なのでそんな性格にラフカディオ・ハーンはドン引きしてしまったのではないかと考えられているようです。
予習レビューと史実のリアルエピソード
帰国宣言へのリヨちゃんの反応
ヘブンさんが迎えた日本で初めてのお正月。
ヘブンさんが口にしたその年の「新年の抱負」は松野家の人々に衝撃を与えました。
ヘブンさんは新年の抱負として次のように語りました。
・日本滞在記を年内に完成させること
・年内に米国に帰国すること
ヘブンさんが帰国するということはトキちゃんの女中の仕事がなくなるということです。
松野家にとってこれは死活問題です。
トキちゃんがヘブンさんから受け取る多額の給金が松野家の借金返済の原資だからです。
ところでヘブンさんの「帰国」でとても困る人物がもう一人います
ヘブンさんに恋をしているリヨちゃんです。
松野家の人々はヘブンさんの帰国を阻止するためにリヨちゃんとヘブンさんを恋仲にしようと応援します。
リヨちゃんと恋仲になればヘブンさんは帰国を断念するだろう。
松野家の人々、そんなふうに考えるんでしょうか。
一方、リヨちゃん自身も自ら積極的に動くようです。
お父上に頼んで、寒さが大の苦手のヘブンさんのためにストーブをヘブン邸に設置してもらったり、などなど。
そして今週、リヨちゃんはさらに一歩踏み込んだ行動に出ます。
リヨちゃんの一歩踏み込んだ行動
なんとリヨちゃんがヘブンさんにプロポーズします。
ここまで積極的なキャラクターとして描かれてきたリヨちゃん。
積極的な性格を持った女性として描かれてきた作劇上の理由は今週のプロポーズのエピソードにあったようです。
そんなわけでヘブンさんにプロポーズをしたリヨちゃん。
リヨちゃんのプロポーズに対するヘブンさんの答えは・・・
結論から書きます。
答えはNOです。
ヘブンさんがリヨちゃんのプロポーズを断った理由は次のとおりです。
ヘブンさんは幼い頃に親に捨てられ、米国では離婚も経験。
二つの不幸によってヘブンさんはどこかに定住しない人生を送ろうと決めている。
リヨちゃんと結婚すれば間違いなく松江に定住することになる。
なのでヘブンさんはリヨちゃんのプロポーズを断りました。
ところでヘブンさんにはイライザさんという大事な人がいます。
彼女との結婚は考えていないのか?
リヨちゃんのプロポーズを断った理由にイライザさんのことは含まれないのか?
そのあたりのことは今のところ不明です。
次週のヘブンさん
以下、次週のネタバレが含まれます。
次週、ヘブンさんの大事な人であるイライザさんが日本にやって来ます。
そんな中でヘブンさんは自分にとって本当に大事な人が誰であるのかを自覚します。
ヘブンさんの本当に大事な人とは言うまでもなくトキちゃんです。
ここまでは事前の情報で明らかになっていること。
ここからはブログ主の推測です。
上に記したとおりヘブンさんはどこにも定住しない人生を送ると決めています。
にもかかわらずトキちゃんを選ぶことは日本への定住を意味します。
それまでの人生の方針を撤回するほどヘブンさんにとってトキちゃんは大事な存在になる。
次週、そんなオチが用意されているのかもしれません。
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サワちゃんは幼い頃からのトキちゃんの親友、例えるなら、カムカムの安子ちゃんの絹ちゃんのように、本人も気づかないような心の内に気づくような聡明な人だと思っていましたが、トキちゃんのモヤモヤの正体には気づかなかったようです
ナミさんなら気づいたかな?
サワちゃん勉学と仕事ばかりで恋愛面は苦手?
いや、小谷くんのことはすぐ気づいた、ていうか、あれはわかりやす過ぎですけどね〜
司乃介さん。捕らぬ狸の皮算用。ヘブンさん、回想、告白。暗転する運命。結婚による失業。結婚生活の破綻。1960年代に「招かれざる客」というアメリカ映画がありました。その当時でさえ白人とアフロアメリカンの結婚には困難が伴いました。ちなみにこの映画の主演男優でアフロアメリカンのシドニー・ポワチエ氏は、白人の女優のジョアナ・シムカスさんと再婚され、娘さんをもうけられました。(因みにこのお嬢さんはクエンティン・タランティーノ監督の映画「デス・プルーフ」に出演されました。)メジロを解き放ったヘブンさん。口に出せぬ想い。湯たんぽをめぐりおトキさんとひと悶着、誤解解けて笑うヘブンさん。このシーンのヘブン邸内の描写、まるで小津安二郎の映画みたいだった。小津映画より視線少し高めだけど。