カーネーション

娘達に引退を勧められる糸子 / カーネーション 第135話

本放送:2012年3月13日(火)
再放送:2014年9月9日(火)
再々放送:2025年3月4日(火)
第24週「宣言」
花言葉の花「ヘメロカリス」

あらすじ

糸子が階段から落ちて骨折したとの報せを受け、優子と直子が東京から駆けつけて来ました。一階に運び入れた介護用ベッドでの生活を嫌がる糸子ですが、松葉杖なしでは自由に動き回ることが出来ません。

自由に歩けなくなった糸子は、これから出来なくなることが増えてゆく怖さ、その怖さを家族の誰とも共有出来ない孤独を噛み締めます。そんな糸子は、里香から「あたしがいるから」と優しく声をかけられ嬉し泣き。

翌朝、優子と直子は糸子に引退をすすめます。前の晩に電話で聡子も交えて話し合った三人の意見だと言う優子と直子。引退して東京に来てゆっくり過ごせと強くすすめる優子と直子に、自分が引退したら誰が二人の仕事を手伝うのかと言い返します。

それに対して優子が、糸子に手伝いを頼んで来たのは仕事好きな糸子のために無理のない仕事を頼んでいただけと反論。それを聞いた糸子は憤慨し、さっさと東京に帰れと優子と直子の二人を追い出してしまうのでした。

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感想

今、当たり前に出来ていることも、これから日に日に出来なくなってゆく。その怖さがわかるのは自分だけ。自分しかその怖さがわからないから一人で耐えなければいけない。一人で耐えることを思った時、はじめて我が身の孤独に気づいた糸子。

常に大勢に家族や店の人らに囲まれていただけに、いつの間にか一人になってしまったことに気づいて愕然とする思いなんでしょう。突然知った我が身の孤独、そんな糸子に寄り添う里香が優しい。

「おばあちゃん、あたしがいるから、いるからずっと」

ママたちのイビキがうるさいからと糸子のベッドの横に布団を持ってやって来る里香。イビキがうるさいというのはもしかすると照れ隠しの言い訳。祖母の孤独を察知して寄り添ってあげたかったのでしょう。

千代お母ちゃんと下宿先で高熱を出した直子の二人の間でも、たしかこんな場面がありましたね。祖母と孫は素直にいたわり合えるのに、親と子はどうして素直になれないのか。うがった見方をすれば、親の子育ての責任。子の親の面倒を見る責任。この責任がいい意味でも悪い意味でも邪魔しないから素直になれるのかも知れません。

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