あんぱん

のぶと嵩が駅で激突する / あんぱん 第1回

2024/3/31(月)第1週「人間なんてさみしいね」

あらすじ

昭和2年(1927年)、高知県御免与町。町中を勢いよく走る少女の名は「ハチキンおのぶ」こと朝田のぶ。この物語の主人公・のぶは、商社に勤務し国内外を飛び回る父・結太郎を迎えに駅舎に駆け込み、その場にいた少年にぶつかりました。

その少年の名は柳井嵩。嵩は父が病気で亡くなり、母・登美子に連れられて伯父・寛を頼って、東京から御免与町にやってきたところでした。寛は御免与町で柳井医院を営み、町の人々から寛先生と呼ばれて慕われていました。

その翌日、のぶが小学校に登校すると転校生が紹介されました。昨日、のぶが御免与駅でぶつかった少年でした。昼休み、悪ガキたちにいじめられる嵩をのぶは守るものの、嵩の弱さに腹を立てたのぶは、嵩に東京に帰れと言い放ちました。

のぶが帰宅すると、嵩が父を失ったばかりであることを家族から聞かされました。最愛の父を失った嵩の気持ちを想像したのぶは嵩に謝りたくなりました。そして柳井医院に足を運ぶ中、のぶはこれまで見たこともないようなパンと出会いました。

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感想

新しい物語が今日からスタート。

これから半年間、どうぞよろしくお願いいたします。

主要登場人物たち

アンパンマンとは微妙に違う謎のキャラクターが空を飛ぶアニメからスタート。

登場した主人公とそのご主人は、もしかすると50代頃でしょうか。

だとするとアンパンマンが誕生した頃かと。

トップシークエンスで描かれた場面は、アンパンマンが誕生する直前のタイミングかもしれません。

そして主題歌を経て本編へ。

冒頭のわずか数分で、いきなり豪華キャストが演じる主要登場人物が次々に登場しました。

幼少期の主人公・のぶちゃん。

そして、のぶちゃんの将来の伴侶・嵩くんの幼少期の姿。

ヤムおじさんも冒頭から登場。

つづいて、嵩くんのお母さんの登美子さん。

のぶちゃんのお父さんの結太郎さん。

濃過ぎる最初の数分間。

豪華キャストが演じる主要登場人物たちの紹介場面はさらに続きます。

御免与駅の場面に続いてのぶちゃんの生家。

のぶちゃんの祖父母の釜次さんとくらさん。

お母さんの羽多子さん。

そして、成長後が楽しみな二人の妹。

場面変わって、嵩くんがこれから暮らすことになる柳井医院。

叔父の寛先生はいかにも温厚そうな人。

寛先生の奥様・千代子さんも優しそう。

そして、千代子さんが連れてきた子は、実は嵩くんの弟らしい。

どうやらワケあり家族のようです。

ここまで、ものすごい情報量。

目がまわりそうでした。

のぶちゃん

中年期ののぶちゃんと嵩くんの夫婦の姿の場面の次の場面は、二人の出会いの瞬間。

のぶちゃんが嵩くんに激突。

ぶつかったのはのぶちゃんの方なのに、のぶちゃんが嵩くんを「ボケ!」と罵倒する。

こんな出会いが、その後どのようなプロセスを経て夫婦になるのか。

夫婦になるのはまだかなり先のはずですが、冒頭の夫婦の場面とファーストコンタクトのギャップが大きすぎて、夫婦になるまでの道のりがひどく気になります。

そんなとんでもない出会い方をした二人のセカンドコンタクトは小学校でした。

悪ガキたちからいじめられる嵩くん。

のぶちゃんの正義感が、いじめを見過ごすわけにはいかなかったようです。

しかし、嵩くんのあまりのひ弱ぶりに腹を立てたのぶちゃんは、嵩くんに対して再び暴言を吐く。

そして二度の暴言の後に家族から聞かされた、嵩くんが最愛の父をなくしたばかりという悲しい事実。

のぶちゃん、父をなくすのはどんな気持ちかと口にしていましたが、のぶちゃんのこの言葉はこれからの展開のフラグかも。

何のフラグかはここでは伏せておきますが・・・

フラグはさておき、少なくとものぶちゃんの中では嵩くんはちょっと眼が離せない存在になったようです。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

やなせたかしさんの仕事

『アンパンマン』の原作者で知られるやなせたかしさんの生涯を、奥様の小松暢さんの視点から描く物語のスタートです。

実を言うとブログ主は『アンパンマン』を一度も見たことがありません。

そんなわけで『アンパンマン』も、やなせたかしさんのことも名前だけは知っている、くらいの認識しかありませんでした。

本作『あんぱん』の放送がなければ、『アンパンマン』はともかく、やなせたかしさんのことは全く知らないままだったかと思います。

しかし本作のレビューを機にやなせたかしさんのことを調べてみてびっくりです。

やなせたかしさんの仕事には馴染みのあるものがとても多いことを、ブログ主は初めて知りました。

以下、多くの人が知っているはずのやなせたかしさんの代表的な仕事です。

『手のひらを太陽に』
『アンパンマン』を一度も見たことがない人でも『手のひらを太陽に』を一度や二度は歌ったことがあるかと思います。

ブログ主もその一人です。

小学生の頃に学校で歌いました、というか歌わされました。(笑)

なんと名曲『手のひらを太陽に』を作詞したのがやなせたかしさんです。

作曲はやなせたかしさんのご友人のいずみたくさん。

リリースされたのは昭和37年(1962年)のことでした。

三越の包装紙のデザイン
やなせたかしさんは、三越の包装紙のデザインにも関わっています。

昔から使われている三越の包装紙のデザインを作ったのは、マティスに師事したモダン派の画家・猪熊弦一郎氏。

このデザインが作られた当時、やなせたかしさんは三越の社員でした。

そして、デザインを委託した猪爪氏のアトリエをやなせたかしさんが訪問すると、猪爪氏はやなせたかしさんに言ったそうです。

「MITSUKOSHI」の文字は指定の場所に入れておいて、と。

そこでやなせたかしさんは、猪爪氏のデザインの上に「MITSUKOSHI」の文字を描きました。

「MITSUKOSHI」の文字がやなせたかしさんの作品というわけです。

こうして三越の包装紙は完成しました。

なお、このデザインが出来たのは昭和25年(1950年)のこと。

それから75年が経過した2025年の今でも、このデザインの包装紙は使われています。

『アンパンマン』
やなせたかしさんの代表作にして、本作『あんぱん』のタイトルのモチーフにもなっている『アンパンマン』。

『アンパンマン』が誕生したのは昭和48年(1973年)。

誕生当初の『アンパンマン』は平仮名で『あんぱんまん』と表記されていました。

その二年後の昭和50年(1975年)にハードカバーの絵本『それいけ!アンパンマン』が出版され、この時からカタカナ表記に。

そして昭和63年(1988年)年、テレビアニメの放送がスタートしました。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    ぶつかった同士が学校で会うのはテレビ版エヴァンゲリオンの最終回、ヒロインが土佐弁で啖呵を切るのはドラマ版スケバン刑事2、下駄での攻撃はじゃりン子チエ
    というワイのようなおっさんには懐かしいシーンを彷彿させる回だったかな
    ただ、やっぱりナレーションはバイキンマン声優の中尾さん(あとはフリーザ役が有名)がよかったかなと

  2. よるは去った より:

    のぶ「嵩さん、お早う・・・・・。」

    第一話のオ―プニングにいきなり、今田美桜ちゃんの笑顔を拝めたのがありがたかったですね。

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