2024/4/1(火)第1週「人間なんてさみしいね」
あらすじ
草吉が焼いたパンを食べたその日の夜。のぶは草吉のパンの美味しさを忘れられずにいました。その一方でのぶは、嵩に対して「東京に帰れ」と口をすべらせてしまったことを気に病んでいました。
その翌日、のぶは再び嵩をいじめる悪ガキたちをその日も撃退。そしてのぶは、嵩に対して東京に帰れと言ったことを詫び、その言葉を取り消しました。嵩はのぶの言葉を受け入れ、優しく微笑みました。
ある日、嵩とのぶは草吉と話をする機会を得ました。のぶは、美味しいパンを焼ける理由を尋ねるものの草吉は答えません。一方、これと同じくらい美味しいパンを銀座で買ってもらったと語る嵩の言葉に、草吉は複雑な表情を浮かべました。
その頃、結太郎は柳井医院で診察を受け、寛から脈に乱れがあるので休めと注意されました。しかし、結太郎は今が正念場だと言って寛の言葉に耳を傾けませんでした。その日の夜、結太郎はのぶに「女子も大志を抱け」「夢を持て」と鼓舞しました。
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感想
ヤムおじさん
ヤムおじさん、どうやらワケありの人らしい。
嵩くんが、ヤムおじさんのパンと同じくらい美味しいパンを食べたことがあると言っても、最初は相手にしないヤムおじさん。
田舎の子が自分と同じレベルのパンを食べたことがあるなんてあり得ないと考えたのでしょう。
しかし嵩くんの口から「銀座」という非常に具体的な地名が出て来ました。
「銀座」という地名を聞いた瞬間、ヤムおじさんの表情が一瞬だけ変わりました。
ところでヤムおじさんは東京からやって来たと思われます。
標準語をしゃべっていること。
そして、御免与の人々を田舎者扱いしたことからそれが分かります。
なので、のぶちゃんとは異なり銀座がどのような街かはよく知っているはずです。
だからこそ反応したのでしょう、銀座という地名に。
ヤムおじさん、過去に何かがあったらしい。
御免与に居場所がないヤムおじさんですが、銀座でも居場所を失った過去があるのかな?
ワケありキャラは大好きなので、楽しみが一つ増えました。
一方でヤムおじさんはかなりのリアリストらしい。
子供たちにパンを振る舞ったのは、子供が大好きだからというわけではないらしい。
ヤムおじさんが嵩くんに言いました。
「子供は美味そうに食うから客引きになる」
つまりヤムおじさんは、子供をサクラにしてパンを売ろうと算段したようです。
そして大人にはきっちりと請求。
パンの金額、かなり高額だったようで釜次さんは渋い顔。
うどん屋の軒先を借りながら、うどん屋には一銭も払わなかったのだとか。
ヤムおじさん、ドケチな人なのかも。
ワケありでリアリストでドケチ。
ヤムおじさんが絵に描いたような善人ではないとわかり、ヤムおじさんのことがますます好きになりました。
結太郎さんの不吉なフラグ
不吉なフラグが立ちました。
のぶちゃんのお父さんの結太郎さんが柳井医院の寛先生のもとへ。
結太郎さん、よく寛先生に診てもらっているようなのでどこか身体の具合が悪いのかな?
そんな結太郎さんに寛先生が言いました。
「脈に乱れがある」
あの若さで脈に乱れがあるなんて、かなり良くない状況かと。
しかも結太郎さんは出張に次ぐ出張で仕事も忙しいらしい。
身体を酷使していることは容易に想像がつきます。
寛先生も結太郎さんに休めと言いました。
しかし結太郎さんは休むつもりはなさそうです。
場面は一転してその日の夜。
結太郎さんとのぶちゃんが縁側でお月見。
のぶちゃん、結太郎さんが大好きなことがセリフがなくても伝わってきます。
結太郎さんものぶちゃんを心から愛している。
そんな親子の語らいの時間の図。
このお月見の場面だけが描かれたなら、ほっこりとした気分で観ていられたはずです。
しかしお月見の直前の寛先生の「脈に乱れがある」発言。
不吉なセリフと幸せいっぱいの場面。
この組み合わせは、とんでもない悲劇が起こるパターンの暗示です。
それに加えて、嵩くんが亡きお父さんを思い出す回想映像。
この回想映像は、のぶちゃんの数ヶ月後の暗示でしょうか。
二回目にして不吉なフラグが立ちました。
今週の主なトピック
第1週「人間なんてさみしいね」の主なトピックは次の3つです。
1:のぶちゃんと嵩くんの出会い
2:のぶちゃんの家庭環境
3:嵩くんの家庭環境
【その1】のぶちゃんと嵩くんの出会い
第1回からのぶちゃんと嵩くんが出会います。
これは意外でした。
史実ではリアルのぶちゃんとリアル嵩くんの出会いは二人とも成人した戦後になってからのことです。
しかしドラマの中では小学生時代に出会うという大胆な脚色。
ただし、史実ではリアルのぶちゃんとリアル嵩くんの出会いから結婚までにそれほどの時間はかかっていません。
一方、ドラマの中ではのぶちゃんと嵩くんの出会いから結婚まではかなりの時間がかかります。
では、ドラマの中ではどのくらいの時間がかかるのか?
実はまだ不明です。
現時点で判明しているストーリーの中でも二人は結婚していません。
ドラマの中でのぶちゃんと嵩くんが二人三脚で歩み、アンパンマンまでたどり着くのはまだまだ先の話になりそうです。
【その2】のぶちゃんの家庭環境
初週ということもあり、主人公の家庭環境と家族の人間関係が描かれます。
のぶちゃんの生まれ育った家の家族の関係は至って良好。
頑固そうで見た目は怖いけど、孫にはメロメロのおじいちゃん。
そのおじいちゃんを仕事の面でも支えているおばあちゃん。
お父さんは家業を継いでいません。
でも、おじいちゃんとお父さんの間には特段の確執などはありません。
おじいちゃん、自分の息子の人生は自分で決めさせたようです。
そして、お母さんは娘のためなら義父にはっきりとものを言える人。
こんな祖父母と両親に主人公ののぶちゃんは育てられました。
さらにのぶちゃんには二人の妹がいます。
三人姉妹はいつも仲良しです。
しかし残念ながら、こんな恵まれた環境に、早々に突風が吹くようになります。
【その3】嵩くんの家庭環境
のぶちゃんの恵まれた家庭環境とは真逆で嵩くんの家庭環境は複雑です。
嵩くんも第1回から登場しますが、嵩くんの初登場は大好きなお父さんを亡くして間もない頃のことらしい。
そして、のぶちゃんと嵩くんの出会いの瞬間は、のぶちゃんがお父さんを迎えに駅まで来る場面です。
お父さんを亡くして間もないタイミングでの、お父さんを迎えに来た主人公との出会い。
切なすぎる出会いの瞬間です。
嵩くんはお父さんを亡くしてしまいましたがお母さんは健在です。
でも安心はできません。
嵩くんのお母さん、かなり面倒な女性のような気がします。
さて、嵩くんは叔父の家に引き取られます。
叔父と叔母が、嵩くんの実質的な両親になるわけです。
この叔父と叔母は、とても心優しい夫婦です。
なので、養父母にしいたげられるというよくありがちな展開にはならないので、その点はとても安心です。
また嵩くんには弟がいます。
弟との関係も良好。
なので嵩くんの家庭に関する悩みの種はお母さん。
この悩みが嵩くんをいつまでも苦しませるようです。
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母は去りぬ。ヒロインの父は生い先短そう。波乱の予感。
アンパンマンは銀座・木村屋、クリームパンダとカレーパンマンは新宿・中村屋