あんぱん

あんぱん 第1週「人間なんてさみしいね」予習レビューとあらすじ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あんぱん』
2024年3月31日 〜 4月4日放送

あらすじ

浅田のぶ

昭和2年(1927年)9月、高知県長岡郡御免与町。この物語の主人公・浅田のぶは「ハチキンおのぶ」と呼ばれる足の速い少女でした。のぶの生家の朝田家は石材屋でした。

しかし、のぶの父・結太郎には家業を継ぐ気はなく、商社に勤務し国内外を飛び回りながら、のぶに対しても女子も大志を抱けと語っていました。

柳井嵩

一方、幼い時に父を亡くした柳井嵩は、母・登美子に連れられ東京から御免与町にやってきました。御免与町で柳井医院を営む叔父・柳井寛に引き取られることになったのです。

嵩はのぶが通う小学校に通い始め、東京からの転校生としていじめられる嵩を、のぶは同級生たちからかばいました。のぶと嵩はすぐに仲良くなりました。

パン職人の草吉

のぶの父・結太郎は家業を継がず商社で国内外を飛び回る仕事をしていました。結太郎はのぶに対して女子も大志を抱けと言い続けてきました。

その結太郎が出張先で急逝。家族が失意に沈む中、パン職人の草吉が届けてくれたパンの味が悲しみに沈む家族の心を少しだけ温かくしました。

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今週の展開

1: 3/31(月) のぶと嵩が駅で激突する
2: 4/1(火) のぶが嵩に詫び前言撤回
3: 4/2(水) 柳井家を出て行く登美子
4: 4/3(木) 結太郎が出張に出発する
5: 4/4(金) 描いた絵をのぶに贈る嵩

予習レビューと史実のリアルエピソード

小松暢さんの誕生とその家族

ヒロイン・朝田のぶの実在モデルである小松暢さんは大正7年(1918)に大阪府で生まれました。

リアル嵩くんが生まれたのは大正8年(1919年)でリアルのぶちゃんの翌年ですが、リアル嵩くんは早生まれなので学年は一緒です。

また、リアル嵩くんは4歳の時に父親を亡くしていますが、リアルのぶちゃんも6歳の時に父親を亡くしています。

リアルのぶちゃんの父親の名は池田鴻志。

ドラマの中では、のぶちゃんの父親の名は朝田結太郎。

朝田結太郎は加瀬亮さんが演じ、商社に勤務し、出張で全国各地を飛び回っているという設定です。

リアルのぶちゃんの父親は、当時日本最大の総合商社だった鈴木商店に勤務。

リアルのぶちゃんが生まれた時は大阪の木材部に配属されていました。

リアルのぶちゃんが生まれた翌年の大正8年(1919年)、釧路出張所の所長に就任。

しかしその4年後の大正12年(1923年)に亡くなりました。

またリアルのぶちゃんには兄が一人、妹が二人いました。

ドラマの中では、のぶちゃんには二人の妹がいるという設定です。

「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」

リアルのぶちゃんは「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」などと呼ばれていました。

「ハチキン」とは「男勝りの女性」を指す土佐弁です。

また、高知県女性の県民性を表す言葉として使われています。

「亭主を亭主と思わず、しゃしゃり出ることを好み、負けず嫌いのお調子者」「逆上せ上ったら止まらない性格」という意味もあるそうです。

「韋駄天」足の速い神として知られている仏教の守護神。

そこから転じて足の速いもののたとえとして使われる言葉です。

2019年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の作品タイトルの由来となった言葉でもあります。

リアルのぶちゃんは女だと思って馬鹿にされたと思ったら「女だと思ってバカにするんじゃないわよ!」と反論するような女性。(「ハチキンおのぶ」)

また、短距離走の県大会で優勝するほど脚が速い女性でした。(「韋駄天おのぶ」)

「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」などと呼ばれたリアルのぶちゃんはまた、『アンパンマン』の人気キャラ・ドキンちゃんのモデルとも言われています。

リアルのぶちゃんと劇中のぶちゃん比較

リアルのぶちゃんの幼少期の情報は限りがあるため、ドラマの中ののぶちゃんの家庭環境やエピソードの多くは創作であると思われます。

そこで、リアルのぶちゃんと劇中のぶちゃんの共通点と相違点を比較してみました。

父親の存在
リアルのぶちゃんの父親は、当時日本最大の総合商社だった鈴木商店に勤務し、リアルのぶちゃんが生まれた時は大阪木材部に配属。

そのためリアルのぶちゃんは大阪で生まれました。

しかしリアルのぶちゃんの父親は、リアルのぶちゃんが6歳のときに病死しました。

一方、ドラマの中ののぶちゃんの父親も商社勤務。

出張で全国各地を飛び回っているという設定です。

二人の妹
リアルのぶちゃんには兄が一人、妹が二人いました。

一方、ドラマの中ののぶちゃんには妹が二人います。

次女の蘭子ちゃん、三女のメイコちゃんです。

創作された家族
リアルのぶちゃんにも母親、そして祖父母がいるはずですが、どのような人物だったのかは定かではありません。

一方、ドラマの中ののぶちゃんの家族構成は次の通りです。

父方の祖父:朝田釜次、「朝田石材店」三代目
父方の祖母:朝田くら
母:朝田羽多子、家庭的で夫を尊敬している。

新聞社に就職する動機
リアルのぶちゃんは女学校卒業後に結婚するものの夫と死別。

自活するために新聞社に就職しました。

ドラマの中ののぶちゃんは、戦後、何が正しいのかを見極めるために、女性記者として新聞社に就職します。

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POSTED COMMENT

  1. よるは去った より:

    嵩「正義は逆転する・・・・・・。」

    やなせ先生の名作の一つ「やさしいライオン」もそんな世の中に対しての抗議の一つだったのでしょうか。

  2. ぱぽりん より:

    「やなせたかし」とは何者なのか。
    そこのところが定まらず、これまでモヤモヤしてきた。

     やなせと同世代の人物で考えると、テレビアニメの草分けであり多くの劇場アニメを手掛けていても、手塚治虫は漫画家だ。絵本が中心の活動となっても、馬場のぼるは自分にとっては漫画家だ。馬場の場合には、「ころっけらいおん」を漫画として捉えて読んだこと、加えて手塚の作中に何度も馬場が登場したからのように思われる(W3の馬場先生など)。長新太はドドド~ンと絵本作家(圧倒的な色彩の洪水で「絵画」なのだが、それを強引に絵本として読ませる)だし、九里洋二はアニメ作家だ、ひょっこりひょうたんじ~ま。
    で、やなせはどうかと考えると、????

     やなせの名前を目にしたのは「手のひらを太陽に」の作詞者としての姿が最初であったと思う。それから時間が経って「詩とメルヘン」を目にし、その編集者、詩人、画家として意識するようになった。
     詩とメルヘンにおけるやなせの作品は豊かな色彩を持つ抒情溢れたものだったと記憶するが、添えられた詩のチカラが勝っていたように思う。漫画家である以上に画家であり、それ以上に詩人、という感じかな?
     そして絵本の舞台、やなせの描いた絵本は、詩とメルヘンの延長上にあるようで込められたメッセージ性が強く、他の作家たちの絵本とは異質、そもそも絵本と言うジャンルとは別物と思えてならない。
     ようやくやなせを広く知らしめることになったアニメ、アンパンマンだが、「アンパンマンの原作者」ではなく「アンパンマンの生みの親」という表現がしっくりくる。
     いったい、やなせたかしとは・・・

     朝ドラ「あんぱん」の中でドラマの製作者たちはやなせを何者として描くのか、そこのところに興味がわく。

    (文中、各氏の敬称を略させていただきました)

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