本放送:2012年2月18日(土)
再放送:2014年8月16日(土)
再々放送:2025年2月8日(土)
第20週「あなたを守りたい」
花言葉の花「エンゼルランプ」
あらすじ
優子による直子の店の立て直しが始まりました。愛想の良さと接客術で百貨店の支配人の心を捉え、客あしらいも巧みな優子。客に媚びを売るな、頭を下げてまで自分の服を着て欲しくないと不満気な直子を、これは商売だと叱りつける優子。
一方で聡子はテニスの大阪府大会で優勝し、全国大会に出場するため上京。直子の下宿に寝泊まりし姉たちの仕事ぶりを観察しながら試合会場に通う聡子。全国大会でも優勝を果たし直子の仲間も集まって聡子を祝福。
岸和田商店街の面々も聡子の全国一位の快挙を喜び、商店街に横断幕を出して聡子の凱旋を祝福。珈琲太鼓で顔馴染みが集まり皆で聡子を祝う中、糸子の関心は相変わらず娘の優勝よりも自分の仕事に向いていました。
翌朝、テニスはやめてこれから洋裁屋になると、聡子は姿勢を正して糸子に宣言。そして、家族の中で自分一人テニスで寂しかったが、これで自分も仲間になることが出来ると、聡子はこれまで明かさなかった胸の内を糸子に告げるのでした。
感想
優子の外向きと内向きの顔の使い分けがすごい。これはもしかして善作おじいちゃんの血筋?「くそがきっ!」と直子の頭を思いっきりひっぱたいた次の瞬間、支配人がやって来るや一瞬にして表情一転。
糸子がいない状況下で優子と直子が大喧嘩になったら一体誰が止めに入るのか心配していたのですが、他の誰でもない優子の「外面の良さ」が糸子もかなわないほど上手に二人の大喧嘩を止めることになるとは想像すらしませんでした。
さて「阿呆の聡子」の心の中が今回明らかに。テニスで全国一位になっても周囲の人ほど喜ばない糸子。これが引き金となったのか、それともこれまで糸子の無関心が積もり積もって聡子の背中を押したのか、テニスをやめる宣言!
「もうええんや、やれるところまでやった。もうさみしい、さみしいさかい」
やれるところまでやったものの、やればやるほど、成果を上げれば上げるほどに実は寂しい思いをしていたのでしょう。千代おばあちゃんから、これからどうするんだと聞かれた時の聡子の答え、
「決まってる、洋裁や。うちだけずっと仲間はずれ。やっとや、こんでやっと仲間は入れる」
晴れ晴れとした屈託ない聡子の笑顔をやっと見ることが出来ました。