2024/1/10(水)第15週「ワテらはもう自由や」
あらすじ
劇場の再開が決定。スズ子は3ヶ月ぶりに公演を行うことになり、楽団員たちと曲順を決める話し合いを行いました。公演の一曲目は、戦時中には歌うことができなかった『ラッパと娘』に決定しました。
スズ子は公演当日に向けて稽古を始めるものの、以前と同じように歌えるか不安を抱えていました。スズ子はその不安な気持ちを愛助に吐露。スズ子の気持ちを知った愛助は、スズ子を励ましました。
そして迎えた終戦後初めてとなる公演の日。その公演には茨田りつ子の出演も決まっていました。そのころ、茨田りつ子は慰問先の鹿児島で出会った少年兵たちの思い出によって、心に深い傷を負っていました。
その日、最初にステージに立ったのは茨田りつ子でした。茨田りつ子は観客たちと再会できた喜びを語ると『別れのブルース』を披露。鹿児島で出会った少年兵たちを思い出しながら歌う茨田りつ子の歌声は観客たちの心を打つのでした。
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感想
今回は、再開した公演に向けて準備を始めるスズ子ちゃんの描写から始まったものの、中盤から登場した茨田りつ子にすべてを持っていかれる回でした。
無事なもんですか
楽屋で茨田りつ子と再会したスズ子ちゃんが「無事でよかった」と挨拶。
すると茨田りつ子は「無事なもんですか」と即答。
続けて茨田りつ子は言いました。
慰問先から東京に戻ったら家は丸焼け、だから一からやり直し。
茨田りつ子が「無事なもんですか」と言ったのは、東京に戻ったら家は丸焼けだったことをさしたのでしょう。
しかし、それ以上に鹿児島で負った心の傷のことを言ったのかと。
茨田りつ子は少年兵たちのことが忘れられずにいるようです。
自分の歌が少年兵たちの背中を押す形になってしまったのではないかと。
『エール』でも、主人公が戦後になって自分が作曲した歌が、多くの若者を戦地に駆り立ててしまったのではないかと苦悩する場面がありました。
茨田りつ子もそんな気持ちを抱え続けていたようです。
茨田りつ子が鹿児島で少年兵たちに出会ったのが昭和20年8月。
そして今回描かれた公演が開催されたのが昭和20年11月。
3ヶ月間、少年兵たちのことが茨田りつ子の心の中からかた時も離れなかったのでしょう。
その間、ずっと苦しみ続けてきたにも関わらず「無事でよかった」の一言。
「無事なもんですか」と返さずにはいられない気持ちだったかと。
しかし茨田りつ子の歌声は、戦争を生き延びた人の心に届きました。
茨田りつ子の心が少しでも癒されていますように。
小夜ちゃんの追加情報
前回の本欄にも記しましたが、前回は小夜ちゃんがやけに目立つ回となりました。
覚えたばかりの英語を駆使して米兵からチョコレートをせしめてみたり。
宝くじを買って「夢」を追い求めてみたり。
そして、宝くじを3枚しか買えないところ、1枚を米兵が買ってくれたり。
これも前回の本欄に記しましたが、次週は小夜ちゃんが目立つ週となる見通しです。
スズ子ちゃんの付き人をやめて姿をくらましてみたり。
その直後に小夜ちゃんと米兵が一緒に歩いている姿をスズ子ちゃんが目撃したりと。
そんなスズ子ちゃんの謎に満ちたエピソードの数々、その先の展開が判明しました。
次週、どうやら小夜ちゃんの恋が始まるようです。
そのフラグとして、今週から小夜ちゃんを目立たせているものと思われます。
上に述べた「小夜ちゃんと米兵が一緒に歩いている姿」、これはおそらく二人がデートする姿と思われます。
ちなみに米兵の名前はサムです。
小夜ちゃんとサムはその後どうなるのか?
小夜ちゃんは一度はサムにフラれてしまうらしく、泣きながらスズ子ちゃんのもとに戻ってきます。
その後、小夜ちゃんとサムの関係は復活する模様。
そして小夜ちゃんはサムと結婚しアメリカに渡る決意を固める、というところまの展開が判明しました。
小夜ちゃんが本当にアメリカに渡ってしまうかどうかは今のところ不明。
しかし、小夜ちゃんの渡米が実現したら、小夜ちゃんの出番はこれで終了ですね。
予習レビューと史実のリアルエピソード
史実では、昭和20年(1945)11月20日、終戦の三ヶ月後に再開した日本劇場で笠置ジズ子さんの戦後初の公演が行われています。
再開第1回公演は『ハイライトショー』。
出演は他に灰田勝彦さん、轟由起子さん、岸井明さん。
その日は雨が降っていたにもかかわらず、娯楽に飢えた人々の長い行列が日本劇場周囲に出来たと記録に残されています。
年が明けて昭和21年(1946年)笠置シヅ子さんは大阪千日前の常盤座に出演。
同年1月21日に帰京すると、その日から西荻窪の服部良一氏宅に身を寄せることになり、吉本頴右さんとの共同生活は終了。
一方の吉本頴右さんは大学を中退し吉本興業東京支社の仕事を本格的に手伝うことに。
吉本頴右さんが大学を中退した理由は病気で身体が弱っていたから。
しかし、吉本興業東京支社で実地でプロデューサー業などを学ぶ中、徹夜での稽古や関係者たちの宴席に付き合いなどで、かえって体力を消耗したと言われています。
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解放感に溢れる一同、検閲、自粛何だったんだろうね。「ラッパと娘」ただ長い事歌ってなかったからブランクが。傷心の茨田さん現る。まあ無理もない。再会した事で二人の闘志に火がついて。「別れのブルース」フルコーラス。
贅沢な使い方です。
今日は茨田りつ子の完全復活。フルコーラスじっくり聞かせて
明日はスズ子のパフォーマンス。
同じ日に放送すれば、どちらかがかすんでしまう。
ジャックケネディ、名前覚えた
進駐軍人役のインディ系プロレス団体所属の現役プロレスラー
過去にAKB48「恋するフォーチュンクッキー」のMVで小橋選手の背後でノリノリに踊っていたインディ団体所属の外国人プロレスラーがその後新日に移籍して何度も大会場のメイン担うエース級の選手になったケニーオメガのケースがあるからね