2024/2/6(火)第19週「東京ブギウギ」
あらすじ
スズ子が羽鳥に新曲を作ってほしいとリクエストしました。スズ子から新曲を頼まれることは初めてだったため羽鳥は戸惑いました。しかしスズ子が新曲に再起をかけていることを知った羽鳥は、スズ子のリクエストを引き受けることにしました。
そんなある日の夜、愛子が熱を出しました。スズ子は真夜中に愛子を村西医院に連れて行きました。スズ子の知らせを受けて麻里も駆けつけて来ました。そしてスズ子が子育てで疲れきっていることを麻里は察しました。
その翌日、麻里はスズ子の家を訪問。麻里はスズ子の育児と家事の手伝いを申し出、スズ子を一日休ませました。そして食事の用意までした麻里は、スズ子の子育ての悩みなどにアドバイスをしました。
一方の羽鳥は、スズ子から頼まれた新曲のアイデアが思い浮かばず、これまで経験したことがないほど思い詰めていました。どのような曲がスズ子を輝かせることができるのか、羽鳥にはそれが見えなかったのです。
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感想
スズ子ちゃんが羽鳥先生に新曲のリクエスト。
羽鳥先生が突然のリクエストに対して困惑する反応を示すのは事前の情報によって知っていました。
しかし羽鳥先生がここまで困惑するとは。
スズ子ちゃんからのリクエストを受けて数秒間も固まってしまう羽鳥先生が初めて見せる反応、とても意外で且つ新鮮でした。
しかし羽鳥先生が言うとおりスズ子ちゃんから新曲のリクエストされたのはこれが初めてです。
そこでこれまで羽鳥先生はどのようにスズ子ちゃんの新曲を書いていたのが、振り返ってみました。
羽鳥先生の作曲
羽鳥先生がスズ子ちゃんのために初めて書いた曲は『ラッパと娘』です。
この曲は、羽鳥先生がスズ子ちゃんと出会う前から用意してました。
当時の羽鳥先生はジャズを歌える日本人歌手を探し求めていました。
そして演出家の松永氏の推しにより、まだ見ぬ福来スズ子という女性歌手なら望みどおりに歌ってくれるだろうという期待をしていました。
そんな期待から生まれたが『ラッパと娘』です。
そして『ラッパと娘』の理想像に、スズ子ちゃんを寄せる指導を羽鳥先生はしました。
歌ありき、それにスズ子ちゃんを合わせたのが『ラッパと娘』でした。
羽鳥先生がスズ子ちゃんのために次に作曲したのが『センチメンタル・ダイナ』。
羽鳥先生が作詞家の藤村氏と『センチメンタル・ダイナ』の作曲に取り組んでいるとき、スズ子ちゃんは新曲どころではない状況でした。
松永氏からの誘いから始まった移籍騒動。
そして失恋。
騒動の渦中にいるスズ子ちゃんを歌の世界に連れ戻したのが『センチメンタル・ダイナ』でした。
その次が『大空の弟』。
この曲もまた、六郎くんの戦死によって歌うことすら危うくなっていたスズ子ちゃんを、歌の世界に連れ戻す役割を果たしました。
ドラマの中で羽鳥先生が作曲する様子が描かれたのは以上の3曲。
今回のドラマの中で麻里さんが言ったとおり、いずれの曲も羽鳥先生の中にある日いきなり降りきたメロディが形になったものです。
スズ子ちゃんからリクエストされたものは、振り返ってみると一曲もない。
ある日、頭の中にメロディが降りてくる。
そのメロディをもとに作曲する。
出来上がった曲をスズ子ちゃんに歌わせる。
スズ子ちゃんのために作曲するというよりは、羽鳥先生が書いた曲のために福来スズ子という歌手が存在する。
スズ子ちゃんが主で羽鳥先生の曲が従、ではなく、羽鳥先生の曲が主でスズ子ちゃんが従。
それが今回はじめてスズ子ちゃんが主で羽鳥先生の曲が従という関係になりました。
羽鳥先生が固まってしまったのはこの点にあるのかな?
さて、今回のところは新曲のためのメロディがまったく思い浮かばなかった羽鳥先生ですが、次回にはメロディが降りてくるらしい。
初の作曲パターンから生み出される往年の名曲がまもなく誕生する瞬間を迎えます。
本作第1回の冒頭の場面に戻るのもそろそろでしょうか。
予習レビューと史実のリアルエピソード
笠置シヅ子さんの決意
失意の中から再起しようと心に決めた笠置シヅ子さんのために作曲されたのが、今週のサブタイトルにもなっている『東京ブギウギ』です。
本作の第1回の冒頭にも登場しました。
『東京ブギウギ』に再起の思いを込めた笠置シヅ子さんは、次のような手記を残しています。
このブギに再起をかけた私は、全身のエネルギーをふりしぼり、声帯のエンジンをフルに回転させて、歌い、踊り、吼え、叫んで、客席と一体化した熱気のうちに、自分自身の新しく生きる力をヒシと確かめようとしました。
引用:婦人公論
笠置シヅ子さんが自らの再起=復興をかけたこの歌はまた、戦後の苦しい暮らしの中で苦しむ人々の復興の応援歌にもなりました。
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「下の子が欲しい」子供あるある。スズ子さん、羽鳥先生に新曲の依頼。何故か茫然とする羽鳥先生。「ようやく歌う気に。」嬉しかったんだ。友近さん看護師にしか見えない。麻里さんがそばにいて良かった。さずが麻里さん三人育てただけの事はある。変な夢、こんな所で六郎君の亀が出てくるとは。「あなたのために曲を」歌手にとって本望。
注文してすぐに出来ないところがリアル。こちらも産みの苦しみ。
先生の奥様には本当に助かります。ベテランの母親であり、アドバイスが適格。
亀の夢を見たことが四国に行く伏線か。
村西院長と東看護師は同居?
なんか生々しいと感じるのはワイだけかな?
昨日の台詞「同じ男を愛した」は「北斗の拳」にてケンシロウがシンを弔う時に言った「同じ女を愛した」からのオマージュかな、脚本家の方って年齢から北斗の拳のストライク世代だし
因みにアニメ版におけるシンの最後の台詞「ケンシロウ~、さらばだあっ(絶叫)」は古川登志夫さんが声優だったシンが高い声設定だったから原作の「さらばだ、ケンシロウ」をアレンジしてたんだよね(「うる星やつら」の諸星あたるや「ドラゴンボール」のピッコロは高い声設定ではなかったがね)、結果神谷明さんが声優で低い声設定だったケンシロウとの対比となり個人的にはかなりの名シーン、こんな原作改定からば大歓迎