2024/1/9(火)第15週「ワテらはもう自由や」
あらすじ
昭和20年(1945年)11月。戦争が終わって3ヶ月が経ったものの世の中は混乱したままで、スズ子は公演を再開できずにいました。一方で愛助は順調に回復に向かい、大学に復学できるまでになりました。
愛助の復学を祝うため、スズ子は小夜を連れて闇市へ足を運び、食料の調達をしようとしました。そんな中、小夜が片言の英語を使って米兵からチョコレートをもらうことに成功。小夜の意外な行動はスズ子を驚かせました。
その日、スズ子は闇市からの帰り道で見つけた宝くじを購入しました。宝くじが当たったらウナギを食べたいと願う小夜も翌日に宝くじを購入。3枚しか宝くじを買えない小夜を見かねて、米兵が宝くじを1枚買ってくれました。
そんな中、スズ子のもとに駆けつけてきた山下が、スズ子に朗報を知らせました。帝劇が再開することが決まり、再開を記念した公演の開催も決定。茨田りつ子も出演するその公演への出演依頼がスズ子にも舞い込んできたのです。
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感想
食料が手に入らないなどの不自由はあるものの、日常が少しづつ戻ってくる回でした。
愛助くんが復学
愛助くんの病気という非日常は戦争が直接の理由ではありませんが、病気から回復し大学に復学できたのはめでたいことです。
空襲の恐怖は常にあったものの空襲の被害がなかった地域に住んでいたこと。
スズ子ちゃんの献身的な看病。
坂口さんも何かと世話を焼いてくれたに違いない。
平穏な日々がそこまできていることを暗示しているかのようでした。
ちなみに愛助くんの実在モデルは、病気を理由にして大学を中退しています。
しかし大学を中退後に家業の修行に専念。
家業の修行が多忙を極め無理に無理を重ねたことで肺病が悪化。
ついに亡くなるという結末を迎えます。
ドラマの中では愛助くんは大学を中退しません。
だから家業に専念して無理をするということもない。
また翌々週には愛助くんとスズ子ちゃんの結婚を許すか許さないか、なんて話も出てきます。
愛助くんの復学は史実にはないことですが、その先の展開も史実とは別の方向に行くのか。
それとも史実に沿った展開となるのか。
しかし、愛助くんがいつまでも元気という展開は考えられない。
今は大学に復学するなど愛助くんの明るいエピソードが描かれていますが、この明るいエピソードは、その後の悲しいエピソードを際立たせるものなのかもしれません。
おそらく今月下旬から来月上旬にかけて、スズ子ちゃんの人生を左右するような愛助くんのエピソードが描かれるものと思われます。
スズ子ちゃんの公演が再開
山下さんが朗報を持ってきてくれました。
帝劇が再開し公演の開催も決定、スズ子ちゃんに出演依頼。
その公演には茨田りつ子の出演も決まっている。
地方巡業でもなく、三尺四方の制限もない、東京の真ん中での自由な公演が復活。
今回は山下さんが朗報を持ってくるまででしたが、復興の小さな一歩ともいえる嬉しい知らせでした。
追記:そういえば窮地におちいったらしい羽鳥先生、今日は出てきませんでしたね。
小夜ちゃんの謎のエピソード
スズ子ちゃんが宝くじを買ったのに引き続き、小夜ちゃんまでもが宝くじを買いました。
ウナギを食べたいばかりになけなしのお金をかき集めて。
宝くじ売り場のおじさんは4枚買うことをすすめるものの、小夜ちゃんは宝くじ3枚分のお金しか持っていない。
そんな小夜ちゃんを見るに見かねたらしい米兵が宝くじ1枚を小夜ちゃんにプレゼント。
小夜ちゃんが宝くじを買うと決める前の日の夜にも、ウナギを食べたいことが夢であることを恥じてみたり。
そんな小夜ちゃんをスズ子ちゃんが懸命に励ましてみたり。
これら唐突とも言えるエピソードは次週へのフラグと思われます。
以下、ネタバレが含まれます。
次週、小夜ちゃんがスズ子ちゃんの付き人をやめて姿をくらますのだそうです。
付き人をやめる理由は不明。
姿をくらましてどこに行ってしまうのかも不明です。
そして、小夜ちゃんが付き人をやめてからほどなくして、失踪した小夜ちゃんの姿をスズ子ちゃんは目撃。
そのとき、小夜ちゃんは米兵と一緒に歩いている。
そんな謎の展開が次週の月曜日から火曜日にかけて描かれます。
この次週の小夜ちゃんの謎の行動のフラグが今回の小夜ちゃんのエピソードのようです。
ただし・・・
今週はスズ子ちゃんの公演が再開し、にわかに忙しくなる。
次週はスズ子ちゃんに喜劇王との共演のオファーがあります。
スズ子ちゃんに仕事がなく、付き人としての仕事も成り立たない中で付き人をやめるというのなら話はわかる。
でも、スズ子ちゃんに仕事が次々と舞い込み忙しくなるタイミングで、小夜ちゃんは付き人をやめて失踪。
一体、小夜ちゃんの中でどのような心境の変化が起こるのか?
史実のモチーフがない、謎のエピソードが始まりました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
終戦から3ヶ月が経過、よって時代は昭和20年(1945年)11月。
史実でも、その頃は笠置シヅ子さんと吉本頴右さんは、吉本家の親戚などとの共同生活を送っていました。
しかしドラマの中で愛助くんが大学に復学したのに対して、吉本頴右さんは大学を中退しています。
終戦直前のころから終戦翌年の年頭までのリアルの出来事は次のとおりです。
笠置シヅ子さんと吉本頴右さんの「二人きりでない同居生活」は半年ほど続きました。
その半年の間に東京大空襲、そして敗戦。
多くの日本人にとってその半年間は最悪の時期でした。
しかし笠置シヅ子さんはその時期を「わが生涯最良の年」「忘れ難いロマンス・アルバム」と呼んでいます。
「二人きりでない」ながらも吉本頴右さんと過ごした「同居生活」の時間は、笠置シヅ子さんにとってかけがえのない時間だったようです。
終戦の翌年の昭和21年(1946年)1月から、笠置シヅ子さんは西荻窪の服部良一さんの自宅に身を寄せることになり「二人きりでない同居生活」は終了。
そのころ、吉本頴右さんは早稲田大学を中退。
家業である吉本興業の幹部候補としての見習い仕事を始めていました。
吉本頴右さんが大学を中退したのには理由が二つあります。
一つは身体が虚弱だったこと。
もう一つ、これは笠置シヅ子さんの推測による理由です。
吉本頴右さんは笠置シヅ子さんとの結婚を、母であり吉本興行の創業者でもある吉本せいさんに認めてもらおうと必死でした。
そのために大学を中退して家業を覚えようとしたのではないかと、笠置シヅ子さんは書き残しています。
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戦後のピンポンパン
ピンは孤児
ポンはヒロポン
パンはパン助
Xでは「カムカム」と同じく米国に進駐軍人と一緒に行くとハッピーな予測が目立ちますが、パン助になるという結末の方がリアルだわな
パン助の女性方に慕われた笠置さん、パン助の歌はイヤだと宛書された星の流れにを拒否した淡谷さん
今回は、小夜ちゃん回でした。
持ち前の物怖じしなさとバイタリティーで、チョコレートゲット。
英会話の本。
小夜ちゃん、意外と勉強家。
でも、小夜ちゃんとアメリカ兵と宝くじ、この三題噺はどこに向かうのでしょう。
チョコレートと言えば、演出家の松永さん。
どこでどうしておられるのでしょう。
「女に悪さする米兵」。「仁義なき戦い」の冒頭シーンを思い出す。闇市高いなあ。定番のギブミーチョコレート。小夜ちゃん意外に有能で逞しい。英会話、カムカム?宝くじ、イカサマっぽいなあ。
キートンとチャップリン。「ライムライト」で共演してたなあ。スズ子さん、小夜ちゃんほぼバディ。
久しぶりに猪木さんのこと思い出したわ
小夜ちゃんの台詞
東京ドーム2回目興行の試合前
因みに試合後に今でも伝わる「いくぞ~、1・2・3 ダーッ!」が初めて使われた日
幕末の日本人が覚えた英語「亀屋」
戦後の日本人が覚えた英語「ギブミー・チョコレート」
3人、上を見上げて、天井に何があったのだろうか?
趣里も冨田望生も小柄だから米兵から見れば子どもも同然か。