2024/3/6(水)第23週「マミーのマミーや」
あらすじ
4ヶ月にわたるアメリカ公演を終えスズ子が帰国しました。渡米中に完成した新居でスズ子は愛子と再会。スズ子は愛子に受け入れてもらえるかが心配でした。タケシがお土産のチョコレートを渡すと愛子はようやく笑顔を見せました。
昭和26年(1951年)秋、スズ子が新居で暮らし始めてから1年が経過。スズ子は新居の近所の人たちの間にすっかり馴染んでいました。そんなある日、香川に住んでいる叔父の松吉から電報が届きました。
その電報は闘病中だった梅吉の危篤を知らせるものでした。知らせを受け、スズ子は愛子を連れて香川に向かいました。香川で松吉に迎えられたスズ子は、半年前から寝たきりになった梅吉のもとに案内されました。
松吉は、梅吉が写真館を繁盛させ人気者だったことをスズ子に告げました。そしてスズ子は、梅吉が撮影した写真保管されている倉庫に足を踏み入れました。一方の愛子は、梅吉が寝ている部屋へ入って行きました。
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感想
愛子ちゃん
愛子ちゃんが今回も名演を見せてくれました。
まずはスズ子ちゃんが帰国した場面。
そして新居でスズ子ちゃんは愛子ちゃんと再会するものの、愛子ちゃんの表情はかたい。
マミーに笑顔を見せようとしない愛子ちゃん。
しかし、そんな愛子ちゃんに笑顔を取り戻させたのはタケシくんがお土産に買ってきた大きなチョコレート。
さらにマミーよりもチョコレートが嬉しいと素直に言う愛子ちゃん。
愛子ちゃんのリベンジが完了するまでの表情が、とても演技とは思えないくらいリアル。
そして香川の場面。
香川の海岸でマミーと二人っきりのときは安心した笑顔を見せていた愛子ちゃん。
香川が気に入った様子です。
ところが松吉さん夫婦に会った途端に恥ずかしがって、表情がかたくなる。
マミーの陰に隠れようとする。
その表情もまた演技には見えません。
ここしばらく愛子ちゃん観察が一番の楽しみになっています。
梅吉さん
梅吉さんが写真館を繁盛させてきたというのは事前の情報で知っていました。
しかし、かつての大阪の銭湯「はな湯」はツヤさんの助けがあったからこそ、あそこまで賑わったわけです。
梅吉さん一人では「はな湯」は賑わうことはなかったかと。
だから、そんな梅吉さんがどうやって写真館を繁盛させたのかが今日まで謎でした。
しかし梅吉さんが撮影してきた写真の数々を見て、写真館が繁盛したことに納得です。
どの写真もみな、被写体となった人々が弾けるような笑顔を見せている。
そんな笑顔を引き出せるのは梅吉さんだからできること。
そして、あれだけ明るい写真を撮ってもらえるなら、お客さんも次々とやってくるでしょう。
明るい写真を撮ってもらえるだけでなく撮影現場そのものも楽しい。
梅吉さんのいいところが存分に活かせる商売を、梅吉さんは見つけたようです。
思えば「はな湯」でも梅吉さんは常連客たちを盛り上げていました。
「はな湯」は常連客たちにとっての社交の場でした。
社交の場のような環境をつくるのは梅吉さんの得意技。
その梅吉さんの得意技が存分に生かされ写真館が繁盛したのでしょう。
何をやってもすべり続けていた梅吉さんでしたが、最後の最後にいい仕事ができました。
最終回への間接的なフラグ
今回の前半、羽鳥先生の作曲が2000曲になったことを祝うパーティーを羽鳥先生ご自身が企画したというタケシくんの話。
これは次週へのフラグです。
タケシくんがどこぞより仕入れてきたこの話。
次週の前半で、パーティーが開催されます。
そして、2000曲になるまで羽鳥先生が作曲を積み上げてきたということは、スズ子ちゃんもまた羽鳥先生の曲を長らく歌い続けてきたということです。
最終週はスズ子ちゃんが歌手引退を決めるまでが描かれます。
おそらく、羽鳥先生の2000曲達成のエピソードは、その後のスズ子ちゃんの歌手引退のフラグかと思われます。
スズ子ちゃんの歌手引退のフラグの2000曲達成。
その2000曲達成のフラグが今回立つことで、本作が最終回に近づいてきていることを実感する『ブギウギ』第109回でした。
予習レビュー
梅吉さんの生涯
今週は梅吉さんの最期が描かれる梅吉さん週でもあります。
梅吉さんの最期が描かれるのを機に、これまでの梅吉さんの歩みをまとめてみました。
梅吉さんと言えば、映画の脚本を書いて応募しても落選ばかり。
そんな日々を思い出しますが、若い頃の梅吉さんは役者志望であったことが、香川のツヤさんの実家で語られています。
また、ツヤさんに甘えるばかりの梅吉さんでしたが、意外にも梅吉さんに惚れたツヤさんが梅吉さんについて故郷を離れたことも香川の実家の場面で明らかになりました。
そして、大阪に移った梅吉さんとツヤさんの間に長男の武一くんが誕生。
ツヤさんが長男の出産のために香川の実家に帰ったとき、ツヤさんは生まれたばかりのスズ子ちゃんを引き取ることになりました。
そしてツヤさんは武一くんとスズ子ちゃんを連れて実家の香川から大阪へ。
ツヤさんと二人の赤ちゃんを迎えた梅吉さんは、ごく普通に二人の赤ちゃんを受け入れました。
何かと残念な梅吉さんでしたが、この時ばかりは器の大きさを感じました。
そして武一くんは3歳で死去。
また同じ時期に六郎くんが生まれました。
それから数年が経過し、ツヤさんに先立たれた梅吉さんは失意の中で東京へ。
東京住まいの中、六郎くんを亡くす悲劇にも見舞われました。
東京で壊れてしまった梅吉さんでしたが、幼馴染みから工場を手伝って欲しいとの依頼があり香川へ帰郷。
その後、写真館の経営を経て今回に至ります。
こうやってまとめてみると、梅吉さんの生涯はなかなか波乱に満ちたものであることがわかります。
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あまり好みな展開ではない今週後半、どうでもいいことが気になる
戦後数年ぐらいにムダ毛処理という文化はあったのかなあ、水着写真見ての感想
まあ、昭和末期には黒木香さんぐらいしか処理していない方はいなかったけど(「ロックバルーンは99」というヒット曲が有名だったドイツのロックボーカリストのネーナ、黒木さんより10年ぐらい早く未処理のワキを晒していたけどね)
久々の再会、キョトンとする愛子さん、チョコレート(ハーシー?)のお土産。再会より食い気?いやいや成長したんです。近所の奥様方と談笑。突然の電報。チチ危篤。香川へ親子で赴き。えっあの亀って。梅吉さんの仕事振りを物語る写真の数々、腕良かったんだね。あれ水着女性の写真、やっぱり奥さん亡くしてから煩悩が復活?
ウメよりもカメの方が長生き。
亀好きは遺伝(?)か。
歴代のダメ父ちゃんの中では一番まともかも。
笑顔だらけの記念写真。家族にとっては堅苦しい写真より
ずっと思い出に残る。笑顔写真を見ると泣けてくる。
そして人見知りの激しいアイちゃんも打ち解けるのかな。
予告編にもあったグラサンかけて帰国するカズの息子、フランスから代表落選して帰国した姿が過りイヤな気分になった
現在でもあの選考は正しかったのかは賛否あるけど個人的には圧倒的否!
サッカーは36しかルールがないかなり単純な競技、だからメンタルに左右されやすい
14年W杯でコートジボワールが全盛期とっくに過ぎていたアフリカの英雄ドログバを投入して5分後には日本から2点取り逆転勝ちしたことが証
カズが落選した瞬間に日本人の強味である圧倒的共闘性が消えた、世界に恥を晒したようなもんだったと個人感
ドラマ本筋とは関係ないのでカズ関連のコメントはこれでおしまい