2024/6/3(月)第10週「女の知恵は鼻の先?」
あらすじ
昭和22年(1947年)3月。新たに公布された日本国憲法に希望を見出し、再び法律の世界で働こうと心に決めた寅子が向かったのは法曹会館でした。法曹会館では、空襲の被害を受けた司法省が仮の庁舎を設置していました。
寅子が司法省の人事課で裁判官として雇ってほしいと直談判した相手は桂場でした。寅子は必死になって訴えるものの、桂場には寅子を採用する気はまったくありませんでした。一方、判事の久藤頼安は寅子に興味を持ちました。
その日の夜、帰宅した寅子が家族と話していると猪爪家に久藤がやって来ました。久藤は、桂場が寅子を採用しなかったことを報告。しかし、久藤が寅子の採用を決め、寅子は翌日から司法省で働くことになりました。
そして迎えて寅子の初の登庁日。久藤のはからいによって寅子が配属されたのは司法省民事局民法調査室でした。寅子の配属先には明率大学時代の同窓生・小橋もいました。寅子が任された仕事は民法の改正に関わる作業でした。
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感想
裁判官編が始まりました。
そしてのっけから濃いキャラが登場しました。
とりわけ、前週までに直道くん、優三くん、そして直道くんという笑わせてくれる濃いキャラたちが相次いで亡くなった直後だけに救われる思いでした。
ライアンさんの名前の由来
ライアンさんという名のキャラが登場するのは知っていましたが、なぜ「ライアン」なのかがブログ主は分かりませんでした。
頼安でライアン。
なるほど、そういうことでしたか。
そして、自分の名前だけでなく同僚たちの名前もニックネーム化していく。
トラちゃんは佐田だからサディー。
小橋くんはハッシー。
そいういえば桂場さんのニックネームは登場しませんでした。
ライアンさん、桂場さんのことをなんと呼んでいるのかな?
もっとも桂場さんのことだから、ライアンさんが考えたニックネームで呼ぶことなど決して許しはしないでしょうが・・・
今週は他にも新キャラが登場するはずです。
他の新キャラたちはどんなニックネームをライアンさんにつけられているのか?
楽しみが増えました。
うさんくさいライアンさん
トラちゃんの言うとおり、ライアンさん実にうさんくさい。
アポなしで司法省にやって来たトラちゃんを、機転を効かせて人事課に案内しようとしたところまではいい。
しかしトラちゃんの腕をとってエスコートしようとするライアンさん。
かなりのアメリカかぶれらしい。
アメリカかぶれなところは会話術の中でも炸裂。
猪爪家にやって来たライアンさん、はるさんがお姉さんだと思っていたなどとうまいことを言う。
しかも絶妙な間を取りながらの「彼女のお姉さまかと」発言。
キレイな女性たちと言って花江ちゃんまで乗せようとする。
はるさんがライアンさんのヨイショに簡単に乗せられてしまうのも意外でしたが・・・
さて、小橋くんが言うには司法省の内部でも有名な変わり者らしい。
変わり者だけれど愛されている変わり者なのが安心材料。
嫌われている変わり者ほど手に負えない者はないので。
しかし変わり者は変わり者、トラちゃん、とんでもない人に気に入られてしまいました。
変わり者ではありますが、気遣いの達人とも言えるライアンさん。
素敵な新キャラの登場で、裁判官編への期待は高まるばかりです。
桂場さん
本作では第1回から登場していることから、後々になって極めて重要なキャラになることが予想される桂場さん。
前週まで桂場さんは、主人公から少し遠いところにいる存在でした。
主人公の人生の節目節目には登場するものの、いつも少し遠いところにいて、ドラマの中心にも入ってはきませんでした。
しかしついに桂場さんは主人公の近くにいる存在に。
配属された部署は違いますが、物理的な距離が一気に縮みました。
ライアンさんとは別の意味の変わり者・桂場さんというキャラがブログ主は大好きです。
桂場さんの出番がもっと増えますように。
予習レビューと史実のリアルエピソード
本作の第1回冒頭で描かれた、トラちゃんが司法省に出向き裁判官として採用してほしいと直談判する場面。
前週の最後に上述の冒頭の場面に戻り、今週もそこからスタートです。
トラちゃんが司法省人事課に足を運ぶと、人事課長はまさかの桂場さん。
しかし桂場さんはトラちゃんを採用しないと決定。
そこに助け舟を出したのが久道頼安という名の今週から登場する新キャラです。
自分のことをライアンと呼んでくれという久道頼安はトラちゃんのことを気に入り、自分の助手として採用することに。
ちなみに久道頼安は民事局民法調査室主任、民法改正の実務に携わっています。
トラちゃんは久道頼安の部下として民法改正の実務に携わることで、法律の世界に戻るのが今週のお題の一つです。
一方、リアルトラちゃんはどのようにして法律の世界に戻ったのか。
リアルトラちゃんが「裁判官採用願」を提出した相手は司法省人事課長の石田和外氏。
石田和外氏は後に最高裁長官になる人物です。
石田氏はトラちゃんの対応を東京控訴院長の坂野千里氏に一任。
坂野氏は新しい裁判制度ができてから女性初の裁判官になってはどうかとリアルトラちゃんに提案。
女性を裁判官に採用することは合憲ではあったものの、新憲法は施行前だったため合憲であるかどうかよりも慣習を優先した判断によってリアルトラちゃんの処遇が決定。
リアルトラちゃんは司法省嘱託として民事部民法調査室に配属されました。
民事部民法調査室は、ドラマの中のライアンこと久道頼安が主任をつとめている部署です。
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ライアン?サデイー?第一関門桂場さん。寅子さんの押しとライアンさんの援護で採用。でも最初はライアン氏の助手?胡散臭い?花岡君じゃないよ。よねさんに倒された小橋君だよ。ライアン氏大名家の跡取りで、アメリカかぶれ?なんか戦前、戦後にいそうなタイプ。