2024/8/21(水)第21週「貞女は二夫に見えず?」
あらすじ
寅子と優未が星家を訪問。その日、食事の席で航一は家族に自分が佐田姓を名乗ると提案。朋一とのどかは、航一の提案に対して異を唱えはしませんでした。しか百合だけが航一の提案に猛反対しました。
そんな中、寅子はあるアイデアを思いつきました。戸籍の上では星姓でありながら、職場では佐田姓を名乗るというアイデアです。しかし桂場はそのアイデアを一蹴。裁判官が戸籍とは異なる姓で署名することは認められていなかったのです。
ある日、寅子と優未、そして航一の三人は、轟の誘いを受け轟の仲間たちに集まりに参加することになりました。その集まりで寅子は、同性への愛情について尋ねました。しかし面々の言葉を聞いた寅子は混乱してしまいました。
轟の仲間たちの集まりが終わり、航一の宣言が寅子や集まっていた面々を激しく動揺させました。航一は、結婚するのをやめようと言い出したのです。航一は重ねて言いました。婚姻届を出す結婚をやめようと。
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感想
星家の人々
航一さんが、自分が佐田姓を名乗ると提案。
この提案に対して普段は穏やかな百合さんが、珍しく語気を荒らげて猛反発。
これが前回の終わり。
そして今回の始まり。
長男の朋一くんは父親の提案を受け入れる意向。
ただし、父親の考えを大切にしたいからではなく、いずれ自分が星家を継ぐのだから父親は好きにしたらというスタンスです。
一方で長女ののどかちゃんはそもそも無関心。
初めて星家の家族が登場したとき、そして二回目の登場の前回。
仲良く見えていた星家の家族。
そのほころびが見えて来ました。
視聴者だけは、星家の家族は心がバラバラらしいということが分かっていました。
しかしトラちゃんはまだ気がついていなかった。
優未ちゃんは違和感を感じていたものの、それ以上のことは分からなかった。
しかしトラちゃんも優未ちゃんも気付き始めたかと。
どうやらこの家族、それぞれが好き勝手な方向を向いているらしいと。
トラちゃんはうまいこと火消しをしました。
航一さんに佐田姓を名乗ってくれと頼んだ覚えはないと。
しかし完全に鎮火できたとは思えない。
いよいよ星家の家族の心の闇が明らかになってきました。
ちなみにそんな星家の家族の状況は翌週と翌々週に詳しく描かれることが判明しました。
なので今回は、翌々週へのフラグと思われます。
新潟編で距離を縮めたトラちゃんと航一さん。
二人が東京に戻ってからは、普通に恋バナが展開されるものと予想していましたが、星家の家族を巻き込んだややこしい話に発展してきました。
佐田寅子
トラちゃんの中で、佐田姓にこだわる理由がようやくまとまったようです。
佐田寅子という名の法律家として活動してきたこれまでの積み重ねをなくしたくはない。
それが佐田姓にこだわる理由だったようです。
前回までのトラちゃんは、この点がまとまっていなかった。
その様子が、佐田寅子、猪爪寅子、星寅子の三者の言い争いによって表現されました。
佐田姓を捨てるのは勇三さんとの時間を捨てることになるのが怖いから?
そんなふうにも考えたものの、どうやらそれは理由ではないらしい。
一方で、猪爪寅子としての過去は捨ててもいいのかと、するどいツッコミにも会いました。
猪爪姓は捨てられても、どうして佐田姓は捨てられないのか。
佐田姓に優三くんとの歴史があるように、猪爪姓にも亡くなった両親や兄、そして今も生きている弟との歴史もあるはずです。
だから優三くんと過ごした時間を失うのも理由ではない。
まさかの星寅子からもするどいツッコミが入りました。
猪爪姓をいとも簡単に捨てた理由が社会的地位にあったのなら、星姓を名乗れば佐田姓以上の社会的地位を得られるのではないか。
この点も違う。
消去法で見出しのたが法律家・佐田寅子として歩んだ日々を捨てたくない。
このようにして結論に達したのでしょうか。
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週、明律大学女子部の先輩の久保田さんと中山さんが久しぶりに登場します。
戦後になってからは初めての登場を機に、久保田さんがドラマから退場していた時期に、実在モデルである久米愛さんが何をしていたのか。
簡単にまとめてみました。
久保田さんの実在モデル:久米愛さん
昭和16年(1941年)9月、久米愛さんは女性として初めて法廷に立ちました。
このエピソードはドラマの中でも再現されました。
久米愛さんが担当したのは、29歳の女性が男から別れ話を持ちかけられ絶望する中、生後70日の我が子を殺害した事件。
この裁判の主任弁護士は男性で、久米愛さんは補助役でしたが二回目の法廷で弁論を読む機会を得ました。
なお、被告人がその後どうなったのかは不明。
久米愛さんが初めて法廷に立ったのと同時期、ご主人が招集され満州へ。
しかし戦地で肺炎を患い翌年に帰国。
久米愛さんは二人の子供とご主人の看病をすることになりました。
昭和20年(1945年)空襲が激化する中、久米愛さんは二人の子供を連れて岡山県津山市に疎開。
当時、二人の子供は2歳と4歳。
もっとも手のかかる頃でしたが、その一方で疎開先で邪魔者にならないよう野良仕事の手伝いなどをしていました。
そして終戦を迎えて数ヶ月たった昭和21年(1946年)、東京に戻った直後に長男が死亡。
そんな中で明治大学短期大学教授に就任しました。
久保田さんの実在モデル:久米愛年譜
昭和21年(1946年)明治大学短期大学教授に就任。(教授職は昭和41年(1966年)まで)
昭和25年(1950年)アメリカ視察旅行。(リアルトラちゃんもこの年に渡米)
昭和25年(1950年)日本婦人法律家協会を設立し会長に就任。(リアルトラちゃんは副会長に就任)
昭和41年(1966年)津田塾会理事長に就任。
昭和47年(1972年)法制審議会身分法小委員会委員に就任。
昭和50年(1975年)国際婦人年日本大会副委員長に就任。
昭和51年(1976年)死去。享年65歳。
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還暦のたつお様
LGBTが現代的にというご意見にはホント激しく同意致します
美輪さんがカミングアウトして、薔薇の雑誌が発売され、カルーセルさんがモロッコで手術をして、魔夜峰央さんが「パタリロ」で美男同士設定で少女マンガ領域にボーイズラブを作り出し、某マラソン選手旦那の「アイワズゲイ」会見があり等々といった長い期間を経てマツコさんがタレントパワー1位になり、はるな愛さんが東京パラリンピック開会式で真っ先に映るぐらい市民権を獲得したジャンルなんだと(因みにサイコパスというワードもドクターレクターの映画以降に認識されたものかと)
なんというか時代劇に金髪でちょんまげが出ているようなムリがあると思いますね
私はネットで大まかなストーリーは存じてますが最後まで未視聴継続です、理由はいろんな「偏り」がすごく感じられるからです、「美味しんぼ」が結婚後夫婦別姓を通すと宣言したぐらいからエピソードに偏りを感じ個人的に斜め読みになった時と同じなんですよね
まあ、作者の方がそれまでの代表作だった「男組」のラストがワルシャワ労働者の歌をBGMにラスボスに向かっていく展開だったから「まあ、そうなりますわな」という感じで読んでましたがね
最後に話反れまくりますが「男組」の作画担当の池上遼一先生(「ゲゲゲの女房」では窪田くんが演じてましたね)は70歳過ぎてガールズパンツァーにはまり、池上タッチでガルパンのイラストを寄稿し「実は私、戦車大好き女の子大好きなフツーのジジイでございます」と宣言する個人的に理想的な老後をおくられていますね
大変な長文すいませんでした
星姓、佐田姓、なんかややこしいことに。航一さんの発言も、もっともなのだが。寅子さんの言い分ももっともなのだが。公私別の姓名の区別上司の桂場さんにより却下。ただ妥当性は認められたが。現実には。LGBTの人達と交流。なんかここの所、内容が現代的になってる。寅子さんカルチャーショック。航一さん爆弾発言。いわゆる事実婚。